そんな思いを持っているあなたのために、
この記事では、ソニーのウォークマン『NW-A100シリーズ』と『NW-ZX500シリーズ』を実際に使ってみたレビューをご紹介していきます。
実際に使ってみて音質はどうなのか、NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの違い、スマホで音楽を聴くのとウォークマンで聴くとの違い、買う価値があるのかないのかについて実際にNW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズを使ってみて解説していきます。
ソニーのウォークマン、NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズを一緒に見ていきましょう!
−− NW-A100シリーズ −−
Editor's Rating:
好きなところ
- ハイレゾ級の高音質にしてくれる
- LDAC対応
イマイチなところ
- バッテリーがやや持ちにくい
結論
ソニーのウォークマン NW-A100シリーズ
通常の音楽ストリーミングサービスで聴く音楽をさらに高音質にしてくれるため、これ一つでよりリッチな音楽体験ができる
LDAC対応イヤホン、ヘッドホンと使うことでさらに高音質な音が楽しめる
性能面がとても優れているため、そのせいもあってかバッテリーの減り具合はやや気になる
−− NW-ZX500シリーズ −−
Editor's Rating:
好きなところ
- よりリアル度の高い音楽体験ができる
イマイチなところ
- 高い
- バッテリーの減りがやや気になる
結論
NW-A100シリーズの上位互換となるウォークマン NW-ZX500シリーズ
4.4mmバランス接続で、よりリアル度の高い音楽体験ができる
お値段は想像よりも高く、バッテリーの消費具合はやや気になる
NW-A100シリーズ スペック
シリーズ一覧
NW-A100シリーズ一覧:NW-A105、NW-A105HN、NW-A106、NW-A107
NW-A100シリーズ | 容量 | イヤホン | カラー |
NW-A105 | 16GB | 付属なし |
|
NW-A105HN | 16GB | 付属 |
|
NW-A106 | 32GB | 付属なし |
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NW-A107 | 64GB | 付属なし |
|
NW-A100シリーズは、全部で4種類あり、このシリーズの違いは、本体容量とイヤホンの付属、カラーのみです。
その他のスペックは、NW-A100シリーズですべて共通になっているため、本体の容量、イヤホン付属の有無、好みのカラーからチョイスするだけで問題ありません。
NW-A100シリーズにはSDカードが使えるので、容量に関しては小さいものを選んでも後から拡張ができます。
イヤホンの付属は、後ほど解説しますが、イヤホンが付属されるNW-A105HNを選ぶとすぐにウォークマンの良さを存分に引き出すことができます。
カラー
カラー:レッド、オレンジ、ブラック、ブルー、アッシュグリーン
NW-A100シリーズのNW-A105HNの付属するイヤホンも本体カラーと同じものになっており、統一感あって使いやすいものになっています。
7つの特徴
- Android搭載
- SDカード対応
- 5色のカラー
- ノイズキャンセリング搭載
- ハイレゾ対応
- CDや音楽ストリーミングをハイレゾ級にする(DSEE HX)
- Bluetooth接続でもハイレゾ音質(LDAC)
NW-A100シリーズの特徴は、7つのポイントでまとめられます。
それぞれを解説していきます。
Android搭載
NW-A100シリーズには、Androidが搭載されています。
Androidがベースとなっているため、Google Play Storeが利用でき、様々なアプリをインストールすることでスマホのような感覚で使えるのです。
ウォークマンのNW-A100シリーズの特徴の一つに『音楽ストリーミングサービスで再生する音楽の音質をスケールアップすることでハイレゾ級の音質で楽しめる』という特徴があり、Google Play Storeに対応しているためSpotify、Apple Music、Amazon Musicなど各音楽ストリーミングサービスの音楽をより高音質で楽しめます。
各音楽ストリーミングサービスは、スマホのAndroidでしっかりと動くようにできているため、NW-A100シリーズでも問題なく利用できます。
SDカード対応
NW-A100シリーズは、16GB、32GB、64GBの容量から選びます。ウォークマンなので、基本的に音楽を聴くことがメインになると思われるため、それなりに容量はあったほうがいいでしょう。
小さい容量のNW-A100シリーズを購入しても、SDカードが使えるため容量を増やすことが可能です。
また、NW-A100シリーズは、mora qualitasやAmazon Music HDなどハイレゾの高音質音楽ストリーミングにも対応しています。ハイレゾの楽曲をダウンロードすると使用する容量も大きくなるため、SDカードが利用できるのはとても嬉しいポイントです。
CDや音楽ストリーミングサービスでダウンロードする楽曲をSDカードに保存することで、もっとたくさんの音楽を持ち運んで楽しめるようになります。
5色のカラー
NW-A100シリーズは、レッド、オレンジ、ブラック、ブルー、アッシュグリーンの5色から選べます。
好みに合わせて、自分の今持っているアイテムや環境にあったカラーから選べます。
ノイズキャンセリング搭載
NW-A100シリーズには、ウォークマン本体にノイズキャンセリング機能が搭載されています。
ノイズキャンセリングとは、イヤホンやヘッドホンを装着したときに外部の音をシャットアウトし、音楽だけが聴こえるようになる機能です。
車のエンジン音や走っているときの音、電車のガタンゴトンという音、飛行機のゴーーーというエンジン音、ザワザワして入り混じった周囲の会話、セミの鳴き声までもシャットアウトし、イヤホンやヘッドホンから出る音だけを耳に届けます。
通常は、イヤホンやヘッドホン本体にノイズキャンセリング機能が搭載されていることがほとんどですが、このNW-A100シリーズにはウォークマン本体にノイズキャンセリング機能が搭載されています。付属イヤホンまたは別売の専用イヤホンIER-NW510Nを使うことでウォークマンのノイズキャンセリング機能が利用できます。
また、ノイズキャンセリングの逆の機能で外音取り込み機能というのもあり、これはイヤホンやヘッドホンを装着していても外部周辺の音を聴こえるようにしてくれる機能です。わざわざイヤホンやヘッドホンを取らなくても会話ができ、周辺の音を聞き取ることができます。
ノイズキャンセリングと外音取り込み機能は、簡単に切り替えれます。
このノイズキャンセリング機能は、一部のノイズキャンセリング機能搭載ウォークマン専用ヘッドホンを使っているときのみ有効です。NW-A100シリーズのNW-A105HNに付属しているイヤホンは、イヤホン本体にノイズキャンセリング機能がありませんが、NW-A100シリーズのノイズキャンセリング機能が利用できます。
イヤホンが付属するNW-A105HNを購入することでウォークマンの性能を十分に発揮でき、別でイヤホンやヘッドホンを購入する必要もないのでお手軽に楽しめます。
ハイレゾ対応
NW-A100シリーズは、ハイレゾというCDの約6.5倍も音質が良い音源で音楽を聴くことができます。
moraで購入したハイレゾ音源、mora qualitasやAmazon Music HDのハイレゾ対応の音楽ストリーミングサービスの音質を劣化させることなく楽しめます。
スマホで音楽を聴くと、このハイレゾに対応していないものも多く、せっかくAmazon Music HDやmora qualitasなどのハイレゾ音源を聴ける音楽ストリーミングサービスを使っても結局はダウンコンバートされて音質が劣化してしまいます。
ウォークマンNW-A100シリーズは、ハイレゾ対応のため、アーティストの息遣いや楽器の生々しさ、臨場感を体感できます。
mora qualitasとAmazon Music HDについては次の記事で解説しています。
HD、UltraHDでAmazon Music Unlimitedを聴く!旧Amazon Music HDとは?
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CDや音楽ストリーミングをハイレゾ級にする(DSEE HX)
ウォークマンNW-A100シリーズには、『DSEE HX』という機能が搭載されています。
これは、AIがウォークマンで再生している音楽を解析してその音楽の音質をアップスケーリング、つまり良い音質(ハイレゾ級)にしてくれる機能です。
ハイレゾは、CDの約6.5倍、SpotifyやApple Musicなど音楽ストリーミングサービスの約10倍も音質が良いものです。
NW-A100シリーズにCDを取り込み再生することで、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスから音楽を流すことで、搭載されているAIが音質をハイレゾ級の音質まで自動的に良くしてくれるのです。
これはソニーの独自の技術であり、スマホでApple MusicやSpotifyから音楽を再生するよりも、より良い音質で音楽が楽しめるNW-A100シリーズ最大のポイントです。
Bluetooth接続でもハイレゾ音質(LDAC)
NW-A100シリーズは、『LDAC』に対応しています。
これは、BluetoothでNW-A100シリーズとLDACに対応するイヤホンを接続したとき、音質を劣化させることなくワイヤレスでハイレゾ音源が聴ける機能です。
従来のBluetoothよりも最大3倍も情報を伝達できるため、ハイレゾ音源をそのままの形に近い音質で楽しめます。
NW-A100シリーズは、有線イヤホン、Bluetoothのワイヤレスイヤホンどちらでもハイレゾの高音質で音楽を楽しめるウォークマンとなっています。
おすすめは、ソニーのヘッドホン『WH-1000XM4』です。
ソニーWH-1000XM4をレビュー!BOSE NC700と比較してみた
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NW-ZX500シリーズ スペック
シリーズ一覧
NW-A100シリーズ一覧:NW-ZX507
NW-ZX500シリーズ | 容量 | イヤホン | カラー |
NW-ZX507 | 64GB | 付属なし |
|
NW-ZX500シリーズは、全時点(2024年12月)でNW-ZX507が発売されています。
本体容量は64GB、付属イヤホンはなし、カラーはブラックとシルバーの2色です。
NW-A100シリーズの上位モデルとなっており、よりリッチな音楽体験を楽しみたい方にオススメのウォークマンとなっています。
カラー
カラー:ブラック、シルバー
6つの特徴
- Android搭載
- SDカード
- ハイレゾに対応
- CDや音楽ストリーミングをハイレゾ級にする(DSEE HX)
- Bluetoothもハイレゾに(LDAC)
- 各楽器の位置が明瞭になり、スタジオに居るような聴き心地
NW-ZX500シリーズのポイントは6つになります。
上5つはNW-A100シリーズと同じ特徴になります。後ほどNW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの違いを比較しますので、詳しくはそちらで解説します。
NW-ZX500シリーズの最大の特徴は『バランス接続』です。各楽器の位置が明瞭になり、スタジオに居るような聴き心地で音楽を楽しめる機能が搭載されています。
それぞれ解説していきます。
Android搭載
NW-ZX500シリーズには、Androidが搭載されています。
Androidがベースとなっているため、Google Play Storeが利用でき、様々なアプリをインストールすることでスマホのような感覚で使えるのです。
ウォークマンのNW-ZX500シリーズの特徴の一つに『音楽ストリーミングサービスで再生する音楽の音質をスケールアップすることでハイレゾ級の音質で楽しめる』という特徴があり、この性能を最大限楽しむためGoogle Play StoreでSpotify、Amazon Music、Apple Musicなど各音楽ストリーミングがインストールして使えます。
スマホのAndroidでもしっかりと動くようにできているため、各アプリはNW-ZX500シリーズでも問題なく利用できます。
SDカード対応
NW-ZX500シリーズは、64GBの容量となっています。
CDをNW-ZX500シリーズに取り込んだり、mora qualitasやAmazon Music HDなどハイレゾの高音質音楽ストリーミングで音楽をダウンロードすると容量を大きく使用します。
そこでSDカードが利用できるため、NW-ZX500シリーズの容量が減ってきたらSDカードで補填できるため、たくさんの音楽を持ち運ぶことができます。
音楽を聴くためだけのデバイスとして持ち運ぶのがメインになるため、SDカードが利用できるのは嬉しいポイントです。
ハイレゾ対応
NW-ZX500シリーズは、ハイレゾというCDの約6.5倍、音楽ストリーミングサービスの約10倍も音質が良い音源で音楽を聴くことができます。
moraで購入したハイレゾ音源、mora qualitasやAmazon Music HDのハイレゾ対応の高音質音楽ストリーミングサービスの音質を劣化させることなく楽しめます。
スマホではこのハイレゾに対応していないものも多く、せっかくAmazon Music HDやmora qualitasなどのハイレゾ音源を聴ける音楽ストリーミングサービスを使っても結局はダウンコンバートされて音質が劣化してしまいます。
ウォークマンNW-ZX500シリーズは、ハイレゾ対応のため、アーティストの息遣いや楽器の生々しさ、臨場感を体感できます。
mora qualitasとAmazon Music HDについては次の記事で解説しています。
HD、UltraHDでAmazon Music Unlimitedを聴く!旧Amazon Music HDとは?
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CDや音楽ストリーミングをハイレゾ級にする(DSEE HX)
ウォークマンNW-ZX500シリーズには、『DSEE HX』という機能が搭載されています。
これは、AIがウォークマンで再生している音楽を解析してその音楽の音質をアップスケーリング、つまり良い音質(ハイレゾ級)にしてくれる機能です。
ハイレゾは、CDの約6.5倍、音楽ストリーミングサービスの約10倍も音質が良いものです。
NW-ZX500シリーズにCDを取り込み再生することで、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスから音楽を流すことで、搭載されているAIが音質をハイレゾ級に自動的に良くしてくれるのです。
これはソニーの独自の技術であり、スマホでApple MusicやSpotifyから音楽を再生するよりも、より良い音質で音楽が楽しめるNW-ZX500シリーズの中でも重要なポイントです。
Bluetooth接続でもハイレゾ音質(LDAC)
NW-ZX500シリーズは、『LDAC』に対応しています。
これは、BluetoothでNW-ZX500シリーズとLDACに対応するイヤホンを接続したとき、音質を劣化させることなくワイヤレスでハイレゾ音源が聴ける機能です。
従来のBluetoothよりも最大3倍も情報を伝達できるため、ハイレゾ音源をそのままの形に近い音質で楽しめます。
おすすめは、ソニーのヘッドホン『WH-1000XM4』です。
ソニーWH-1000XM4をレビュー!BOSE NC700と比較してみた
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各楽器の位置が明瞭になり、スタジオに居るような聴き心地
NW-ZX500シリーズは、通常の3.5mmアンバランス接続のイヤホンジャックだけでなく、4.4mmバランス接続のイヤホンジャックが搭載されています。
バランス接続でイヤホンやヘッドホンを接続し、音楽を再生することで、左右の音を完全に分離させて音楽が聴けます。
「分離して聴ける」ということは、聴いている音楽の各楽器の位置が明瞭になり、自分が楽器に囲われた空間で音楽を聴いているような感覚で音楽が聴けるのです。
これはNW-A100シリーズにはない、NW-ZX500シリーズ最大の特徴でもあります。
よりリッチな、リアルに近い音楽体験を楽しめるのがNW-ZX500シリーズです。
NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの違い
NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの違いは大きく8つあります。
- 容量
- カラー
- ノイズキャンセリング機能
- 充電時間
- クリアオーディオプラス
- イコライザー
- DCフェーズリニアライザー
- バランス接続
共有点も踏まえて、NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの違いを解説していきます。
容量
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
容量 |
|
|
NW-A100シリーズは、16GB、32GB、64GBの3つの選択肢があります。
NW-ZX500シリーズは、64GBのみです。
どちらのウォークマンもハイレゾというと音質がとても良い音楽を楽しめるウォークマンで、ハイレゾはCDよりも音の情報量が多いため1曲あたりのデータ量が多くなります。そのため、ウォークマンに保存する音楽の曲数、ダウンロードする曲数にもよりますが、容量を大きく使うことが予想されます。
とはいっても容量が大きければいいというわけではなく、NW-A100シリーズもNW-ZX500シリーズもSDカードを搭載できるので、本体容量を使い切ってもSDカードで容量を拡張できるためそこまでシビアに容量を考える必要はないでしょう。
カラー
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
カラー |
|
|
カラーは、NW-A100シリーズの方が好みに合わせて選択できます。
NW-ZX500シリーズは、ブラックとシルバーというシンプルなデザインのため、使いやすいモデルとなっています。
ノイズキャンセリング機能
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
ノイズキャンセリング | あり | なし |
NW-A100シリーズには、ウォークマン本体にノイズキャンセリング機能が搭載されています。
16GBのNW-A105HNには付属でイヤホンがついており、そのイヤホンとデジタルノイズキャンセリング機能搭載ウォークマン専用ヘッドホンのみNW-A100シリーズのノイズキャンセリングが使えます。
ウォークマンを購入して、付属のイヤホンでOKな人はNW-A105HNがオススメで、容量は少ないですが、SDカードで後から容量を増やせるためとてもオススメです。
NW-ZX500シリーズにはノイズキャンセリング機能が搭載されていません。
しかし、イヤホンやヘッドホンの方にノイズキャンセリング機能が搭載されていることも多く、また、この機能が使えるイヤホンも限定されているため、NW-ZX500シリーズにノイズキャンセリング機能がないというのは欠点ではありません。
このウォークマン本体に搭載されているノイズキャンセリング機能は、NW-A105HNでウォークマン本体と付属のイヤホンで音楽を聴いて楽しみたい人向け、すでに対応するイヤホンやヘッドホンを持っている人向けな機能ともいえます。
機能のありなしに欠点があるないという判断はできないです。
充電時間
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
充電時間 | 5.5時間でフル充電 | 6.5時間でフル充電 |
NW-A100シリーズは5時間半で充電をフルに充電することができ、ノイズキャンセリング機能ONで約9時間〜21時間、OFFで約11時間〜26時間、Bluetoothで約10時間使えます。
NW-ZX500シリーズは6時間半でフル充電ができ、ステレオミニジャックで約10時間〜20時間、バランス標準ジャックで約9時間〜19時間、Bluetoothで約11時間使えます。
使える時間の幅が広いのは、音楽再生の音質にあり、MP3 128kbpsで一番長く使え、DSD 2.8224MHz/1bitで最も短くなっています。
音楽を1日でどれだけ聴くかによりますが、最短でも2日に一回くらいのペースの充電で間に合いそうです。
また、音楽を聴いてスマホの充電がなくなるという心配もウォークマン一つで解決できそうです。
クリアオーディオプラス
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
クリアオーディオプラス | あり | なし |
クリアオーディオプラスとは音質設定のことで、細かい音質設定をする必要がなく、ソニーがおすすめする一番最高の音質で音楽が楽しめる自動の音質設定です。
NW-A100シリーズは、細かい音質設定もできますが、音楽のプロソニーがおすすめする一番良い音質を自動で設定してくれるのでより手軽に、より良い音質の音楽が楽しめます。
NW-ZX500シリーズには、クリアオーディオプラスはありませんが、イコライザーやDCフェーズリニアライザーでNW-A100シリーズよりもより細かい音質設定が可能となっています。
イコライザー
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
イコライザー | ±10段階 | ±20段階 |
NW-A100は、10バンドイコライザーを10段階で設定でき、NW-ZX500シリーズは10バンドイコライザーを20段階で設定できます。
DCフェーズリニアライザー
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
DCフェーズリニアライザー | 1種類 | 6種類 |
DCフェーズリニアライザーとは、デジタルアンプでありながらアナログアンプに近い、十分な低音感を感じられる設定です。
詳しくはこちら(ソニー公式サイト デジタルアンプテクノロジー)
NW-A100シリーズで設定できるDCフェーズリニアライザーは1種類です。オンかオフの設定のみです。
NW-ZX500シリーズは、6種類から好みに合わせたDCフェーズリニアライザーの設定が可能です。
バランス接続
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
バランス接続 | なし | あり |
NW-ZX500シリーズには、アンバランス出力とバランス出力の2つのタイプで音楽を聴くことができます。それについてはこの記事の『NW-ZX500シリーズの特徴』で解説しています。
NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズの最大の違いはこのバランス出力にあります。
これは音質が悪い、良いということではなく、音楽の聴こえ方になります。NW-ZX500の方がより音の位置感覚を感じることができ、スタジオで聴いているかのようなリッチな音楽を体感できます。
NW-A100シリーズとNW-ZX500の比較表
NW-A100シリーズ | NW-ZX500シリーズ | |
容量 |
|
|
カラー |
|
|
システム | Android | Android |
タッチパネル | ○ | ○ |
SDカード | ○ | ○ |
ハイレゾ対応 | ○ | ○ |
CDや音楽ストリーミングをハイレゾ級にする(DSEE HX) | ○ | ○ |
Bluetoothもハイレゾに(LDAC) | ○ | ○ |
ノイズキャンセリング | あり | なし |
充電時間 | 5.5時間でフル充電 | 6.5時間でフル充電 |
クリアオーディオプラス | あり | なし |
イコライザー | ±10段階 | ±20段階 |
DCフェーズリニアライザー | 1種類 | 6種類 |
バランス接続 | なし | あり |
重量 | 約103グラム | 約164グラム |
NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズをレビュー
NW-A100シリーズとNW-ZX500シリーズを実際に使って音楽を聴いてみたレビューをご紹介していきます。
- NW-A105HN(イヤホン付属)
- NW-ZX507
また、使用した音楽ストリーミングサービスは、以下の9つになります。
- Spotify
- Amazon Music Prime
- Amazon Music Unlimited
- Amazon Music HD
- Apple Music
- Youtube Music
- LINE MUSIC
- AWA
- mora qualitas
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズのストリーミングウォークマンで使える音楽ストリーミングサービスはこの記事の『使える音楽ストリーミング』で解説しています。
NW-A105HNと付属のイヤホン、NW-ZX507を実際に使用してみて、7つのポイントを体感できました。
- 音の輪郭がしっかりとしている
- クリアなきれいな音がする
- 感じ取れる音の幅が広がり、表現力を感じる
- 2Dではなく、3Dの感覚
- 各音が別々の場所から流れているような感覚
- 音の広がり、包み込まれる感覚
- ハイレゾが楽しめる
それぞれ解説していきます。
そんな方は、ウォークマンではなく、ソニーのスマホ『SONY Xperia 1 II』がオススメです!
SONY Xperia 1 IIを実機レビュー!スマホとウォークマンが融合?音楽体験がよりリッチに!
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音の輪郭がしっかりとしている
NW-A105HN、NW-ZX507ともに音の輪郭がとてもはっきりとしており、高音から低音にかけてとてもはっきりとしたメリハリのある音が聴けます。
スマホで音楽を聴いているとあまり感じないかもしれないですが、スマホで普段音楽を聴いている人ほどNW-A105HNやNW-ZX507で音楽を聴くとより実感できるかと思います。
例えるなら、こんな感じです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、音がノッペリとした感じ、右がNW-A105HNやNW-ZX507で音楽を聴いた時で、それぞれの音の輪郭がハッキリとした音を体感ができます。
クリアなきれいな音がする
先程の音の輪郭がしっかりとしていると似ていますが、NW-A105HN、NW-ZX507は音がとてもクリアで、高音から低音それぞれがメリハリよく音を出しています。
音がクリアというのは以下のようなイメージです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、音がモヤモヤっとした感じで、右がNW-A105HNやNW-ZX507で音楽を聴いた時で、モヤモヤが晴れ、高音から低音のそれぞれがクリアに聴き取れます。
スマホとNW-A105HNやNW-ZX507を聴き比べると違いを体感することができ、音の聴こえ方がモヤモヤっとした、ゴニョゴニョっとした音ではなく、ハキハキとしたクリアできれいな音で音楽が楽しめます。
感じ取れる音の幅が広がり、表現力を感じる
NW-A105HNとNW-ZX507で音楽を聴いてみてとくに感じたのは、音の表現力です。
高音から低音にかけてとても幅広い音で音楽を楽しむことができ、高音でもその高音の中に多種の高音を感じることができ、中音、低音それぞれ多彩な音の幅を楽しむことができます。
例えるなら、ただの青色一色と幅を利かせた青といったイメージです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、楽しめる音の幅は少ない感じで、右がNW-A105HNやNW-ZX507で音楽を聴いた時で、楽しめる音の幅がとても広いイメージです。
NW-A105HNやNW-ZX507は、感じ取れる音の幅が広く、音の表現力を楽しめます。
2Dではなく、3Dの感覚
スマホとNW-A105HN、NW-ZX507を聴き比べて感じたのは、音の聴こえ方が平面的か立体的かです。
スマホやタブレットで音楽を聴くと流れている音楽が平面的な聴こえ方がします。面から音が出て広がっていくイメージです。
NW-A105HN、NW-ZX507は、面に対して高さも加わり、音の躍動感や立体感を感じ取ることができました。
例えるならこんな感じです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、面から音が出ているような平たい音の聴こえ方がし、右がNW-A105HN、NW-ZX507で音楽を聴いた時で、音に立体感を感じるイメージで、音の広がりを感じます。
音質が良い、悪いという話ではなく、音の聴こえ方の話で、大げさに例えると、棒読み感の強い俳優と躍動感や魂がこもった俳優のような感覚です。
音が生き生きとした躍動感ある体感ができました。
各音が別々の場所から流れているような感覚
音楽はボーカル、ドラム、ギター、ベースなど様々な楽器を使って奏でています。
スマホやタブレットで音楽を聴くとどうしてもある1点から聴こえてくるような聴こえ方がします。
ステレオ再生のデバイスや音楽では右耳と左耳で違う音が出ることで立体感を楽しめますが、どうしても左右の音の違いだけで空間を感じ取ることが難しいです。
NW-A105HN、NW-ZX507では、ボーカルや各楽器がそれぞれ別々の場所で音が出ている感じで聴こえるため、自分が演奏しているその場にいるような感覚で音楽を楽しめます。
この音の聴こえ方は、NW-A105HNよりもNW-ZX507のほうが顕著で、NW-ZX500シリーズが搭載しているバランス接続を使用することでより左右の立体感、楽器の位置感覚、スタジオの空間といったその場にいるようなリアルに近い感覚で音楽が聴けます。
イメージとしては以下のような感じです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、ある1点から音が出ている感じ、右がNW-ZX507で音楽を聴いた時で、各楽器がそれぞれ別の場所で音を出しているように聴こえます。
NW-A105HNは、これの中間あたりか、やや左寄りな感覚です。
音の広がり、包み込まれる感覚
各楽器が別々の場所で音を出しているような感覚と似ているのですが、NW-A105HN、とくにNW-ZX507は、音が自分自身を包み込んでいるような音の広がりを体感できます。
流れている音楽が自分の周りを包み込み、その場で演奏しているようなイメージです。
スマホやタブレットだと、スピーカーから音を流し、それを聴いているような感覚で、音の広がりや包み込まれている体感が薄いです。
例えるならこんな感じです。
左の画像がiPhoneなどのスマホで音楽を聴いた時で、ある1点から音が出ている感じ、右がNW-A105HN、NW-ZX507で音楽を聴いた時で、音に包み込まれる感覚で音楽が聴けます。
NW-A105HNは、バランス接続で音楽を聴くことはできないため、NW-ZX507ほど各楽器の位置や左右の音の感覚はつかみずらいですが、音に包み込まれるような広がりは体感できます。
ハイレゾが楽しめる
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズは、ハイレゾで音楽を楽しめます。
そして、ただハイレゾが聴けるというだけではなく、2パターンのハイレゾで音楽を聴くことができます。
- ハイレゾが聴ける高音質ストリーミングサービス
- CDや通常の音楽ストリーミングサービスをハイレゾ級の音質にする
それぞれ解説していきます。
ハイレゾが聴ける高音質ストリーミングサービス
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズでは、ハイレゾの音楽をストリーミングで聴くことができる音楽配信サービスに対応しており、ハイレゾ音源で音楽を聴くことができます。
- mora qualitas
- Amazon Music HD
この2つの音楽配信サービスがハイレゾ音源をストリーミングで聴ける代表格で、これらの音楽配信サービスの音質を損なうことなく、一番良い音質で音楽が楽しめるのです。
mora qualitasは最大96kHz/24bit、Amazon Music HDは最大192kHz/24bitのハイレゾの音質を出すことが可能で、NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズともに対応しております。
ハイレゾで音楽を聴くには、3つの条件がある点も知っておいてください。
- ウォークマンの本体Ver2.00を以降にアップデート
- 本体の設定から「ハイレゾストリーミングの使用」をONする
- ハイレゾに対応したヘッドホン・スピーカーで有線接続する
ウォークマンで音楽を聴くなら、やはりソニーの最新ヘッドホン『WH-1000XM4』が最もおすすめです。
ソニーWH-1000XM4をレビュー!BOSE NC700と比較してみた
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CDや通常の音楽ストリーミングサービスをハイレゾ級の音質にする
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズは、ハイレゾ音源のストリーミングサービスではない、通常音質の音楽ストリーミングサービスの音質をハイレゾ級にアップスケーリングして音楽を聴くことが可能です。
- Apple Music
- Spotify
- Amazon Music Unlimited
- LINE MUSIC
- Youtube Music
これらの音楽配信サービスをNW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズで再生することで、有線接続のイヤホン・ヘッドホンで最大192kHz/32bit、Bluetooth接続のヘッドホン・イヤホンで最大96kHz/24bitのハイレゾ級の音質で聴くことが可能となっています。
これは、ソニーの独自の技術「DSEE HX」が搭載されているためで、AIが音楽を自動解析して音質を良くしてくれるのです。
ただ音質が良くなるだけでなく、自分を囲うように音が広がり、クリアでハッキリとした音になり、同じ音楽ストリーミングサービスでもNW-A105HN、NW-ZX507とスマホでここまで違う音楽体験になるのはびっくりしました。
お借りしていたウォークマンは返却したのですが、自腹で購入し、2020年9月4日発売されたソニーのヘッドホン『WH-1000XM4』との組み合わせは最高でした。
使える音楽ストリーミングサービス
- Apple Music
- Spotify
- Amazon Music Prime
- Amazon Music Unlimited
- Amazon Music HD
- LINE MUSIC
- Youtube Music
- AWA
- mora qualitas
- KKBOX
- 楽天ミュージック
- RecMusic
- dヒッツ
- うたパス
など、NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズで利用できる音楽ストリーミングサービスは、代表的な音楽ストリーミングサービスだけでも14個あります。
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズには、Androidが搭載されているのでGoogle Play Storeが利用できます。
そのため、スマホのAndroidで使えるアプリはほとんで使うことができ、音楽ストリーミングも問題なく利用できるのです。
また、各音楽ストリーミングサービスには、音楽をダウンロードする機能があります。
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズのウォークマン本体に音楽をダウンロードすることができ、いつでもどこでもオフライン再生で音楽を聴くことができます。
NW-A100シリーズ、NW-ZX500シリーズともにWi-Fiに接続できますが、ダウンロードした音楽は通信を必要とせず聴けるため、外出先でも、移動中でも音楽を高音質で楽しめます。
SDカードが入れられるので容量を拡張できる点もウォークマンの良い点です。
オススメの人
NW-A100シリーズ
こんな方におすすめ
- 音楽をもっと楽しみたい人
- 音楽を限りなく高音質で聴きたい人
- スマホでなく、音楽専用のアイテムがほしい形
NW-A100シリーズは、ウォークマンの中でも価格と性能のバランスがとれた機種です。
ハイレゾ音源に対応し、各音楽ストリーミングサービスの音楽もハイレゾ級の音質までスケールアップしてくれるため通常のスマホで音楽を聴くよりも高音質で音楽を楽しめます。
NW-ZX500シリーズと比べて、イコライザーやDCフェーズリニアライザーを細かく設定できず、バランス再生には対応していませんが、値段は約半分です。この価格と性能のバランスがちょうどいい具合になっていると言えます。
また、音楽を聴くのにスマホの充電を心配する必要がなく、スマホの容量も心配する必要がありません。SDカードに対応するため容量の拡張ができ、高音質の音楽をためらうことなくたくさん持ち運ぶことができるのです。
ウォークマンNW-A100シリーズは、いまスマホで音楽を聴いている方が、もっと高音質で、もっと音楽だけに浸って楽しみたい人にオススメです!
NW-ZX500シリーズ
こんな方におすすめ
- 音楽体験を最高のものにしたい人
- リッチな音で音楽を楽しみたい人
NW-ZX500シリーズは、NW-A100シリーズと比べて音楽の聴こえ方をよりリッチにしたウォークマンです。
ハイレゾに対応し、音楽ストリーミングサービスで再生する音楽もハイレゾ級の音質までスケールアップしてくれます。
それだけでなく、NW-A100シリーズにはないバランス接続に対応するため、音がただ聴こえてくるだけでなく、楽器の位置の感覚がつかめたり、音につつみこまれるような音楽を体感できます。
また、NW-A100シリーズよりもイコライザーやDCフェーズリニアライザーを細かく設定でき、自分好みの音質にカスタマイズして音楽は聴けます。
ハイレゾ音源、ハイレゾ級の音楽をどこへでも持ち運ぶことができ、通信や容量、充電を心配することなく音楽だけを楽しめるアイテムです。
NW-A100シリーズでは感じれない音の聴こえ方が楽しめるため、音楽をもっとリッチに、もっと高音質で、いつでもどこでも楽しみたい音楽好きにNW-ZX500シリーズはオススメです。