今回はdocomo、auで販売されており、2020年10月30日にはSIMフリーモデルの発売が開始されるSONYの最新スマホ『Xperia 1 II』を実際に使ってみました。
時代は5G。高速通信、低遅延、多数同時接続といった特徴があり、様々な分野で大きな期待をされています。
Xperia 1 IIは、初の5G対応スマホということで注目を浴びていますが、忘れてはいけない特徴が他にもあるのです。実際に使ってみて、5Gと同じようにとても重要な、そして新しく進化したスマホを体感することができました。
キーワードは、『スマホとウォークマンの融合』です。
実際にXperia 1 IIを使用してみて感じたこと、チェックしておきたい特徴をこの記事ではレビューしていきます。
Xperia 1 IIをレビュー
実際にXperia 1 IIを使ってみて感じたポイントは以下の4つです。
- ハイレゾ音源に対応
- DSEE Ultimateで音楽をハイレゾ級に
- イヤホンジャックの搭載
- スピーカーが上下にある
それぞれ解説していきます。
ハイレゾ音源に対応
Xperia 1 IIは、ハイレゾ音源に対応しています。
そもそもハイレゾとは、CDの音質よりも約3~6倍、通常の音楽ストリーミングサービス(Apple MusicやSpotifyなど)の音質よりも約10~15倍の情報量を持っている音源のことです。
「情報量を多く持っている音源」ということは、「より豊かな音の表現ができ、音質が良い」ということになります。なので、ハイレゾはCDよりも、通常の音楽ストリーミングサービスよりも音質が良く、音の表現が豊かということになります。
以下の画像がイメージです。よりリアルの音に近い音、音質で音楽を楽しめるのがハイレゾなのです。
Xperia 1 IIはハイレゾ音源に対応しているため、mora qualitasといったハイレゾ音源が聴ける音楽聴き放題サービスの音楽の音質を劣化させることなく、最高品質の音質のまま流すことが可能となっています。
ハイレゾに対応していないスマホの場合、音質をダウンコンバート、つまりハイレゾ音源の音質をCDの音質やそれ以下の音質に下げて音が出るようになります。ということは、mora qualitasのハイレゾ音源を聴くことができず、音質と月額料金を無駄にしていることになるのです。
って思う方もたくさんいるかと思います。
しかし、Xperia 1 IIのハイレゾが聴けるという特徴は、これだけではないんです。次がとても重要なポイントになります!
DSEE Ultimateで音楽をハイレゾ級に
Xperia 1 IIには、『DSEE Ultimate』という機能が搭載されています。
この「DSEE Ultimate」とは、SONYのウォークマンに搭載されている「DSEE HX」という機能が進化したもので、CDやMP3、AACなどの音源をハイレゾ級の音質に変換する機能のことです。
要するに、ハイレゾ音源ではない音楽、CDや通常の音楽聴き放題サービス(Apple MusicやSpotify、Amazon Music Unlimitedなど)の音質をハイレゾ相当の高解像度音源にして、より高音質で音楽を聴くことができるSONY独自の機能です。
Xperia 1 IIで再生している音楽をSONY独自のAIが解析し、ハイレゾ級の音質にして音楽を再現してくれます。
なので、ハイレゾ音源を持っていない人でも、mora qualitasなどのハイレゾが聴ける高音質音楽ストリーミングサービスを使っていない人でも、Xperia 1 IIから音楽を再生するだけでハイレゾ級の超高音質な音楽が楽しめるというわけです。
ウォークマンに搭載されている「DSEE HX」は、高音の音がうまく再現できないという課題がありましたが、Xperia 1 IIに搭載されているDSEE Ultimateはその課題を克服し進化したものとなっています。
- 音楽を楽しむためにスマホとウォークマンを使い分けている人
- スマホだけで音楽を楽しんでいる人
このどちらの人にもXperia 1 IIはオススメできます。
理由は、Xperia 1 IIで音楽を聴けば、ソニー ウォークマンと同等かそれ以上の音質で音楽が聴け、通常のスマホよりも圧倒的に良い音質で音楽が聴けるからです。
Xperia 1 IIは、もはやスマホとウォークマンが融合したデバイスと考えていいかもしれません。
スマホとウォークマンの2台持ちが疲れてきた人は、Xperia 1 IIの一台でどちらの機能も楽しめるので一緒にしてしまってもいいかもしれません。
スマホで音楽を聴いている人は、Xperia 1 IIにすることで、ソニーの最新の技術がつまった、これまでのスマホでの体感を180度変わる超高音質の音楽体験が楽しめるというわけです。
SDカードにも対応しているため容量を拡張することができます。音楽をダウンロードしても安心して写真などのデータが保存できるのもポイントです。
今回、Xperia 1 IIを使ってみて、スマホでここまで音楽を楽しめるんだなと、正直もっと機能面や性能にこだわるべきだったな後悔しています。
音楽を聴くならもっといい音質で聴きたくないですか?Xperia 1 IIは、日本を代表するソニーの独自技術がつまっており、音楽体験をよりリッチなものにしてくれました。
イヤホンジャックの搭載
Xperia 1 IIは、3.5mmのイヤホンジャックを搭載しています。3.5mmは、通常のイヤホンなら問題なく使えるということです。
iPhoneなどがそうですが、最近のスマホは、イヤホンジャックが消えてBluetoothでの接続が主流となりつつあります。
しかし、Bluetooth接続では音質が劣化することもあり、質の悪いBluetoothイヤホンだとさらに良い音質では音楽が聴けません。またせっかく購入した有線イヤホンを無駄にしてしまうという欠点もあります。
Xperia 1 IIは、有線のイヤホンでも、Bluetoothイヤホンでも音楽を楽しめるスマホです。
イヤホンを接続するだけで、mora qualitasなどのハイレゾ音源がすぐに聴け、CDや通常の音楽ストリーミングサービスもハイレゾ級の高音質で聴ける数少ないスマホでもあります。
さらに、Bluetooth接続は、LDAC対応のヘッドホンなら音質を劣化させることなく、ワイヤレスで高音質の音楽が聴けるのです。
Xperia 1 IIは、音楽を聴く人のために生まれてきたスマホといっても過言ではないほどオーディオ周りの性能が優れています。
近年のスマホの進化は飽和しており、カメラの画素数やカメラの数が増えるだけで特に革新的な進化はあまり見られていません。
Xperia 1 IIは、カメラの機能や性能の向上、5G対応などの特徴もありますが、本当に進化したのは、ここまで高音質で、しかも高音質じゃない音楽も高音質にして音楽が聴けるというところです。
スマホのデザインやシンプルさ、使いやすさ、みんなが使っているからではなく、音楽をもっと良い音質で聴くという機能性や性能面にこだわってみてもいいのではないでしょうか。
スピーカーが上下にある
Xperia 1 IIには、本体の上下にスピーカーが搭載されています。
イヤホンやヘッドホンで音楽を聴くのもいいですが、このXperia 1 IIは、スマホのスピーカーでも音楽を楽しめる設計になっています。
Xperia 1 II本体の上部と下部それぞれにスピーカーが搭載されているため、スピーカーで音楽を再生するとXperia 1 II全体から音が出ているような聴こえ方がしまう。
従来のスマホの場合、本体のスピーカーは1箇所だけにあるため、スマホのスピーカーで音楽を聴くのはあまりいい体験ではありませんでした。
このXperia 1 IIには、上下にそれぞれスピーカーが搭載されているため、音楽を再生した時に音の偏りがなく、Xperia 1 II周辺の小さいエリアに音楽が広がるフィールドのようなものが作られます。そのフィールドに入ることで音に包み込まれるような、自分の周りで音楽が再生されているかのような感覚で音楽を聴けます。スマホのスピーカーで音楽を流すという使い方もXperia 1 IIではできそうです。
今この部分を書いている時はXperia 1 IIのスピーカーから音楽を流すように切り替えたのですが、スマホから音楽を聴いているというより、小型なスピーカーから音楽を聴いているような音が広がりや音に包み込まれるような聴こえ方ができ、周りの環境音も相まっていい感じに集中できていました。
Xperia 1 IIは、本体の周辺に音に包み込まれるような感覚で聴けるフィールドが作成されます。自分一人で音楽を聴くならそのフィールドに入り込むことができ、これまでのスマホ以上の音で音楽が楽しめます。
一つのハードル
Xperia 1 IIは、ハイレゾで音楽が聴ける言わばスマホとウォークマンが融合した音楽プレイヤーになれるスマホです。
しかし、一つだけハードルがあり、ハイレゾで音楽を聴くには、ハイレゾに対応したイヤホンやヘッドホンを使う必要があります。
これはどのスマホ、どのデバイスでも言えることなのですが、音楽を良い音質で聴くには、デバイス(スマホやウォークマンなど)、イヤホンやヘッドホン、音源(ハイレゾ音源、ストリーミングなど)の3つが対応していることが不可欠です。
- デバイス
- イヤホン、ヘッドホン
- 音源
Xperia 1 IIの場合、デバイスはクリアです。何も問題ありません。
音源は、mora qualitasなどのハイレゾを聴き放題で聴ける音楽ストリーミングサービスでもいいですし、CDの取り込みでもいいですし、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスでもいいです。用意するのに高いハードルではありませんので問題ではありません。
問題はイヤホンとヘッドホンです。ハイレゾに対応した、Bluetooth接続ならLDACに対応したものが必要になってきます。これは数千円のイヤホンではなかなか難しく、できればSONY製のイヤホンまたはヘッドホンを利用したいところではあります。
- WF-1000XM3(高い評価を得ているノイズキャンセリングイヤホン)
- WH-1000XM3(WH-1000XM4の前モデル)
- WH-1000XM4(2020年9月発売の最新ヘッドホン)
- WI-1000XM2(ネックバンド型、ノイキャンイヤホン)
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Xperia 1 IIがオススメの人
- 音楽を楽しむためにスマホとウォークマンを使い分けている人
- スマホだけで音楽を楽しんでいる人
Xperia 1 IIは、5G搭載や約1220万画素の3つのレンズ、4K画質、8GBのRAM、128GBのストレージという高スペックスマホです。
スマホとしての機能に申し分はないことでしょう。
しかし、それだけではなく、Xperia 1 IIの醍醐味は「音楽をもっと高音質で、通常の音質も高音質にして聴ける」とも言えます。
スマホで音楽を聴いている方は、Xperia 1 IIにすることで、これまで感じ取ることができなかった音の表現や音質を楽しむことができ、Apple MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスもより高音質で楽しめます。
ウォークマンを持っているがスマホと一緒に2台のデバイスを管理するのが大変な方は、Xperia 1 IIにすることで、スマホとウォークマンの機能や性能を1つにすることができます。
5G対応でもあるので、これからの新しいインターネット体験にも対応しているので、長く使っていけそうなのもポイントです。
Xperia 1 IIのキャリアとSIMフリーの違い
docomo、auで販売されているXperia 1 IIと2020年10月30日発売予定のSIMフリーモデルのXperia 1 IIのには明確に3つの違いがあります。
- 内部メモリストレージ
- RAM
- フルセグ、ワンセグ
Xperia 1 IIのスペックの違い | docomo、au | SIMフリーモデル |
内部メモリストレージ | 128GB | 256GB |
RAM | 8GB | 12GB |
フルセグ、ワンセグ | ○ | × |
SIMフリーモデルのXperia 1 IIの方がスマホとしてのスペックが高くなっていますが、フルセグ・ワンセグは付いていません。
スペックの違いもあり、SIMフリーモデルの方が若干本体価格は高くなっています。
Xperia 1 IIの購入方法
Xperia 1 IIは、docomo、auで販売されています。
2020年10月30日にはSIMフリーモデルが販売される予定です。
SIMフリーモデル
Xperia 1 IIの詳細なスペックは、ソニー公式サイトをご覧ください。
→ ソニー公式サイト