2025年11月13日に公開されたNetflixドラマ『イクサガミ』
「賞金10万円」という甘い誘惑に集まった強者達。
しかし彼らを待っていたのは、恐ろしい組織だった。
直木賞作家である、今村翔吾の時代小説を実写化。
岡田准一が、主演、プロデューサー、アクションプランナーを務める。
※現在第一章配信中。
大昔、偶然岡田さんをお見かけし、その美しさに硬直したbeersyです!
アイドルだったという事を忘れそうなくらい、今や名俳優として活躍している岡田さん。
本作はストーリーもさることながら、殺陣・アクションに感動しますよ!
この記事では、ドラマ『イクサガミ』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『イクサガミ』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
『余命10年』『最後まで行く』『正体』の藤井 道人監督らが手掛ける、大ヒット小説「イクサガミ」。
撮影現場では、岡田准一さんが拡声器を使ったり、自ら演技・殺陣アクションの指導をしていました。
「人斬り」のお話なので少々グロさはありますが、近年流行中の「デスゲーム」要素が時代劇に融合されているので、常に緊迫感があります。
特に筆者は、阿部寛さん演じる幻刀斎が出て来ると、直視出来ないほどビクビクしました。
迫力満載のアクション、目にも留まらぬ殺陣。
これをこなす俳優さん達に感服いたしました。
しかしながら残念に思うのは、ストーリー内容はもう少し捻っても良かったのかなと。
あまり書くとネタバレになってしまうのですが、予想がつきやすく「やっぱりね」と思う事が多かったので、深い考察を楽しむ映画では今のところないかも。
それでも、岡田さんら俳優陣渾身の一作、という熱い想いはものすごく伝わって来たので、見応えはありますよ。
登場キャラクターが多いので、生い立ちなどを知るのも楽しいです。
2025年11月に後悔されたのは全6話・第一章なので、次回作が待ち遠しい…!
また随時追記して行きます!
以下より重要なネタバレを含みます。
『イクサガミ』の主要キャスト※ネタバレあり
「蠱毒」参加者
- 嵯峨 愁二郎(さが しゅうじろう)/岡田准一
- 香月 双葉(かつき ふたば)/藤﨑ゆみあ
- 柘植 響陣(つげ きょうじん)/東出昌大
- 衣笠 彩八(きぬがさ いろは)/清原果耶
- 化野 四蔵(あだしの しくら)/早乙女太一
- 祇園 三助(ぎおん さんすけ)/遠藤雄弥
- 蹴上 甚六(けあげ じんろく)/岡崎体育
- 岡部 幻刀斎(おかべ げんとうさい)/阿部寛
- 狭山進之介(さやま しんのすけ)/城桧吏
- カムイコチャ/染谷将太
- 貫地谷 無骨(かんじや ぶこつ)/伊藤英明
- 菊臣 右京(きくおみ うきょう)/玉木宏
政府関係者
- 大久保利通(おおくぼ としみち)/井浦新
- 川路利良(かわじ としよし)/濱田岳
- 前島 密(まえじま ひそか)/田中哲治
政府関係者
- 大久保利通(おおくぼ としみち)/井浦新
- 川路利良(かわじ としよし)/濱田岳
「蠱毒」関係者
- 槐(えんじゅ)/二宮和也
- 住友財閥・諸沢(もろさわ)/榎木孝明
- 三井財閥・神保(じんぼ)/酒向芳
- 三菱財閥・榊原(さかきばら)/矢柴俊博
- 安田財閥・近山(ちかやま)/松尾諭
『イクサガミ』のネタバレ解説
エピソード1
「人斬り刻舟」との異名を持つ嵯峨愁二郎は、1868年の戊辰戦争で相手武将の首を取り「終わりだ!」と宣言。
しかし、直後になぜか多くの大砲が降り注ぎ、仲間達がほぼ死んでしまった。
それから10年ー。
政府は近代化政策で廃刀令を下し、武士達は特権を失って「士族」と呼ばれ、貧困生活を余儀なくされていた。
愁二郎もそのうちの一人で生活が困窮しており、さらには妻と娘が流行病のコロリ(コレラ)に冒され、幼い息子にも危険が迫っている。
また、愁二郎自身も戊辰戦争のトラウマに悩まされ、眠れない日々が続いており、残してある刀を抜こうとするとフラッシュバックが起きて震えてしまった。
ーー
そんな中、街中に大量のチラシが配られ愁二郎も受け取る。
内容は『武芸大会の参加者求ム。5月5日、京都の天龍寺。賞金は10万円』
その驚くべき額(当時では数十億円の価値)の賞金がついた大会への参加を悩みつつ帰宅すると、娘のりんが亡くなってしまった。
そこで愁二郎は、残った家族と村の人々を助けるため、得体の知れない武芸大会への参加を決意する。
街の宿屋を営む弥兵衛(笹野高史)の元へ行き、大会の情報はないかと聞くと「旧幕府軍の生き残りが、復讐するため同志を探している…という噂があるらしいです」と教えられた。
ーー
そして当日、武芸大会の会場・天龍寺総門へ行くと、そこには士族や金に困っている者達が292名も集まっていた。
すると「進行役」として槐(えんじゅ)という制服を着た男性が現れ、参加者達に木札を配り「蠱毒(こどく)」と呼ばれるゲームのルール説明を始める。
- ゴール地点の東京(江戸)へ向かう。
- 東京に行くまでに、各関所(天龍寺総門→伊勢国関→三河国・地鯉鮒→遠江国・浜松→駿河国・島田→相模国・箱根→武蔵国・品川)を通過しなければならない。
- 木札は1枚1点とし、各関所を通過するには、指定された数の木札を提示せねばならない。
- 1カ月後の6月5日までに、東京に到着する事。
- 誰にも「蠱毒」の事を話してはならない。
- 途中でゲームを降りる事は出来ない。
- 首にかけた木札が離れてから、10秒経つと脱落。
- 諸々の掟を破れば、それ相応の処罰が下される。
「どういう事だ」と参加者達が動揺する中、突然潜んでいた警察官の安藤神兵衛(あんどう じんべえ/山田孝之)が現れ、全員を廃刀令違反で逮捕しようとする。
しかし、すぐに護衛に首を切られ死んでしまった。
処罰・脱落=「死」。
阿鼻叫喚の中、首に掛けられた木札を巡って、死のゲーム「蠱毒」がスタートした。
ーー
愁二郎はトラウマにより刀を抜けずにいたが、参加者の中に少女を見つけ、居ても立っても居られず助けに向かう。
その少女・双葉とりんが重なり、大乱闘の中庇いながら脱出を試みた。
しかし人を斬る事が出来ない愁二郎は逃げる事しか出来ず、中々木札を手に入れられない。
すると、伊賀忍者である響陣が現れ「あんたとやり合う気はない」と言って、なぜか持っていた木札を渡してくれた。
そして脱出する際、巨体の立花雷蔵(たちばな らいぞう/一ノ瀬ワタル)が襲って来たが、なんとか倒し間一髪門を出る事に成功。
しかし愁二郎と双葉が大雨の中街を彷徨っていると、愁二郎を執拗に追いかけている、大きな刀を持った貫地谷無骨が立ちはだかるのだった。
第一話から、大御所俳優さんがたくさん出て来て驚きました!
最後に出て来た一ノ瀬ワタルさんは短時間の出演でしたが、相変わらずこういう役はドハマりですね。(またサンクチュアリを観たくなりました)存在感のすごさよ…。
そして無骨が無双過ぎて恐ろしい!!
エピソード2
愁二郎は双葉を助けるため、ついに刀を抜き戦う。
久しぶりの戦いに最初は劣勢だったものの、ある瞬間から「人斬り刻舟」の顔に戻り斬りかかった。
そして無骨の背後をとったのだが、斬れずに固まってしまい、双葉が見つけた馬に乗って逃げて行く。
無骨は怒りを露わにし、その姿を見つめていた。
ーー
弥兵衛の宿へ行った愁二郎と双葉。
愁二郎は双葉に蠱毒の参加を辞めるよう助言するが、双葉は病に倒れた母や、村の者達を救うためにどうしても辞められないと強く訴える。
するとそこに突然響陣が現れ「俺と同盟組まへんか?」と打診。
彼は「あいつらが本当に10万円を支払う気があるのか、そもそもなぜ蠱毒を開催したのか、主催者の意図が分からん。でも、札を計算すると最大で9人が東京に行ける。だからここで手を組んでも損はない。あんたは嬢ちゃんがいる限り裏切らへんやろ。考えて手を組む気になったら、三日後に四日市の宿に来てくれ」と言って、部屋を出て行った。
ーー
内務卿の大久保は、蠱毒のチラシの存在を知り政府関係者に相談する。
大警視の川路は「現在捜査中ですが、潜入していた安藤と連絡が取れなくなっています」と明かした。
大久保は「捜査を進め、黒幕と目的を暴くように」と命じる。
ーー
一方、無骨は愁二郎を捜しながら、罪のない村人を襲い続けていた。
するとそこへ居合わせた、菊臣右京に止められる。
右京もまた、命を懸けて護衛をしていた公家に裏切られ、貧困を余儀なくされ蠱毒に参加していた。
二人は一騎打ちとなったが、無骨が右京の指を嚙みちぎって重傷を負わせる。
そして最終的に、無骨が右京の首を切り落とす結果となった。
ーー
愁二郎と双葉が四日市を目指していると、生き残った参加者達が「もう蠱毒から降りたい、帰りたい」と嘆いているのを発見する。
手を組もうと言われた愁二郎は、掟を破ると殺されると説得するが、パニックになった参加者達が木札を首から外すと、待ち構えていた狙撃員達が一斉に射殺。
その無慈悲な光景を見た愁二郎はまたしてもフラッシュバックを起こし、「ふざけるな…無用となった武士になら、何をしても良いと思っているのか」と激怒した。
そして刀を抜くと、狙撃犯達を一網打尽。全員殺すのだった。
「人斬り刻舟」の復活!ラストの殺陣、目にも留まらぬ速さでした。
しかし、右京が呆気なく殺されてしまい…。
無慈悲な無骨の邪悪な部分が、さらに露呈された回でした。
エピソード3
財閥達は、参加者達の中で誰が次のステージに進むかを予想し、大金を賭けて遊んでいた。
彼らにとって「蠱毒」は最高の暇つぶしらしい。
そうとも知らず、愁二郎と双葉は鈴鹿峠へ。
すると、突然衣笠彩八が現れ「置いて行かれた兄妹の気持ちがお前に分かるか!」と言って愁二郎に食ってかかった。
彼女は、愁二郎らと共に剣術の源流「京八流」を習得しようとした仲間だったのだ。
愁二郎は「よせ、妹と戦いたくはない」と宥めるが、そこへ別の参加者達が現れ襲われる。
男達は双葉を狙っていたが、彩八やアイヌの弓兵であるカムイコチャが現れ、助けてくれた。
アイヌでは子供を守る事が美徳とされているため、カムイコチャは愁二郎に「お前が子供といる限りは狙わん」と言って去って行く。
そして彩八も共に行動する事になった。
その後三人は四日市の宿屋に行き、響陣と再会。
愁二郎は「俺はお前を信用していないが、生き残る確率を上げるために来た」と告げた。
ーー
そもそも「蠱毒」とは、100匹の虫を壺に入れ戦わせ、残った一匹が全てを屠るものだと言う。
響陣は「一人しか残れへんいう事や。あんたら、仲間を殺す覚悟はあるか?」と聞くが、愁二郎は「俺には守らねばならぬ人がいるが、あいつらの好きにさせる気もない」と断言。
愁二郎達は響陣と同盟を組み、共に蠱毒の実態を探る事になった。
その夜、愁二郎は彩八に、自分が山を降りた後に何が起こったのかを教えて欲しいと聞く。
ーー
ーー
剣術の源流「京八流」を継承するため、赤池 一貫(あかいけ いっかん/大迫一平)、化野四蔵、祇園三助、蹴上甚六、風五郎(ふうごろう)、七弥(しちや/田中 偉登)、そして愁二郎と彩八は日々鍛錬を積んでいた。
彼らは捨て子だったが、本物の兄妹のように育ち仲が良い。
しかし、ある日師匠は「京八流は一子相伝。お前達に最後に課す試練は、殺し合う事だ。しかし抜ける事は許さぬ」と兄妹達に告げた。
この中でたった一人しか継承出来ない。逃げれば、化け物のような剣士・幻刀斎が追って来るー。
兄妹を殺す事がどうしても出来ないと感じた愁二郎は、一人で山を降り逃げてしまう。
それに気付いた師匠は、京八流の流出を懸念して全員を殺そうとしたが、一貫が全員を逃がすため一人残って立ち向かった。
彩八達はおかげで生き延びたが、バラバラになり幻刀斎から逃げつつ生きて来たのだ。
…彩八の話を聞いた愁二郎は、頭を下げて謝り「お前達を苦しめた罪から逃げる気はない。ただ、生きて再会出来た事は嬉しく思う」と伝えた。
ーー
ある参加者達が話していると、突然幻刀斎が現れ、顔を見るなり「違うなぁ…」と言って全員殺す。
幻刀斎は目をぎょろぎょろさせながら、蠱毒の参加者として愁二郎達を探し続けているー。
幻刀斎役の阿部寛さんがハマり役過ぎて、個人的に大ヒット!
チリン…と鈴の音が鳴るのも怖い。
そして響陣との同盟は、吉と出るか凶とでるか…。
エピソード4
彩八はあの時山を降りてから、旅芸人として雇われ細々と生きていた。
そこへ、同じく生きながらえていた三助が現れ「風五郎と七弥が幻刀斎に殺された。あいつを倒すには、兄妹全員の力が必要だ」と言って、蠱毒のチラシを渡す。
そして「幻刀斎を蠱毒に誘き寄せ殺す計画を立てている。彩八、これは俺達兄妹の宿命だ」と話し、蠱毒に参加させるのだった。
ーー
響陣は愁二郎達に、黒幕を探るための計画を話す。
「まずは、札を付けた参加者を警察に突き出す。牢屋に入れられた者でも殺されるのかを調べる」
「蠱毒で出た死体がどこへ運び込まれるのかを調べる。死体を処理出来る人員と、場所を確保出来る人物を探る」
そして、四人がターゲットを探しに桑名宿で食事をしていると、赤山宋適(あかやま そうてき/山中崇)という男が金で雇った殺し屋達に襲われた。
しかし、相手は大人数にも関わらず愁二郎達が勝利。
赤山と、赤山にこき使われていた参加者の狭山進之介も拘束したが、進之介は「父親のために参加しただけで一人も殺していないんです。僕には無理でした」と嘆いたため、響陣が手伝い人として引き取る事に。
そして赤山を警察に見つけさせ、響陣が警視のフリをして見ていると、赤山は警視達に殺された。
その警視は、蠱毒の見張りの者だった。
さらに響陣が内偵していると、先ほどの警視達に見つかってしまい戦いが始まる。
ーー
一方、愁二郎は死んだふりをし、蠱毒の処理係に運ばれる。
彩八と双葉がその後を尾行すると、なんとそこは三井銀行の倉庫だった。
しかも愁二郎の前に、かつて戊辰戦争の仲間だった中村半次郎が現れる。
今は「櫻」(さくら/淵上泰史)と名乗っており「旧知の二人が再会したら、酒を酌み交わすか、殺し合うか…」と言って刀を抜いた。
ーー
駅逓局局長の前島が、蠱毒関係者が送った、暗号が使われている電報を調べると、発信元が内務省警視局…すなわち、大警視の川路である事が判明し、大久保は言葉を失った。
その川路はというと、富士山麓にある高級な内装のアジトへ。
財閥達に「ご協力感謝します」と一礼すると「亡霊退治は国家の一大事。その使命を我々で果たしましょう。この国の未来のために」と言って、杯を挙げた。
もう最初から怪しかったですもの。川路。
しかしなぜ彼がここまで武士を嫌う?のか、それは不明ですね。
不気味なキャラクターを、濵田さんが見事に演じています!!
エピソード5
戊辰戦争で、大砲を撃つよう指示したのは川路だった。
彼は士族の事を「刀にしがみつき敗北を認めず、力なき者から奪い、反乱を起こす阿呆ども」とし「彼らは、新しい時代に最もふさわしくないもの…亡霊は滅亡させねば」と考えていた。
そして現在、財閥達もまた、金をろくに返せない士族達を煙たがっている。
そんな彼らに川路は「まだまだ余興はご用意していますよ。楽しもうじゃありませんか」と言って笑った。
ーー
愁二郎と響陣は、なんとかそれぞれの場所から逃げ出す。
そして集まると一考し「蠱毒には銀行、財閥、そして警視局内部、警視局本体のみの人間が関わっている」と結論付けた。
響陣に、双葉を連れて行くのはここが限界だろうと言われた愁二郎は悩む。
実は愁二郎は、かつて大久保や川路と同志だったため、大久保に宛てて双葉を保護して欲しいと電報を打った。
その電報は前島が受け取り「3日後岡崎にて子供を保護する」と返答。
愁二郎は掟があるため詳細を話せず、「国の大事だ」と伝えた。
前島は大久保に、 愁二郎とのやりとりを明かし「警視局が、秘密裏に150名以上の警官を動員した演習を行なっています。それが可能なのは川路しかいません」と説明。
川路を心から信じていた大久保は、苦い表情で「私が川路に直接話す」と答えた。
ーー
愁二郎達は岡崎宿に到着し、ここでの必要枚数である5枚の木札を橡達に見せる。
すると、進之介だけが木札を持っておらず脱落する事になった。
愁二郎達は「あいつの実力じゃこれ以上は無理だ。あいつは大人だから、自分の責任は自分で取るべき」と言って見捨てようとする。
しかし双葉は「目の前にある命を捨てたら、母上に胸を張れません」と説得。
それに対し橡は「彼の実力では、生き残る最後の9名にはなれません」と言ったが、双葉は木札を進之介に渡しに行き、それを見た愁二郎達も分け与え、全員で関所を通過した。
ーー
橡が口を滑らせた事で、東京で生き残れるのは一人ではないと分かり、希望を持った愁二郎達。
ところが響陣は「俺らは面が割れてるから」と言って、進之介と別行動する事になった。
響陣と進之介が山の中に入ると、祇園三助と化野四蔵に出会い「あんたらとやる気はない。それより、兄妹の危機に興味ある?」と話しかけた。
ーー
一方、暗号の解読に成功した大久保の秘書・永瀬心平(ながせ しんぺい/中島歩)が急いで大久保の元へ行くが、途中で槐に見つかり殺されてしまう。
川路は、秘書を始末したものの、愁二郎が前島に電報を打ったため「大久保に関与が知られた」と報告されたが、一切動じずに「蠱毒の壺の中で殺し合え」と呟いて笑った。
濱田さんは温厚な役柄が多いので、川路のようなキャラは初めて観ましたが最高にハマっていますね!
表情が全く変わらないのが怖い!!
そして、愁二郎の周りには無骨やら幻刀斎やら、本当に恐ろしい敵がわらわらと集まって来ていて恐怖…。
エピソード6(第一章・最終話)
戊辰戦争ー。
愁二郎は、味方の砲撃で全滅した仲間達を見て呆然としていた。
そこへ無骨が現れ挑発。
愁二郎は「刀の時代は終わりだ。俺達人斬りは用無しだ」と呟くが、無骨は「俺達は死ぬまで人斬りだ」と言って戦いを挑んだ。
しかし愁二郎は強く、無骨を倒す。
無骨は「殺せ、殺さないと一生お前を追いかけるぜ」と言ったが、愁二郎は何もせず去って行った。
その後無骨は生きながらえ牢屋に入れられたが、櫻が蠱毒のチラシと刀を与え、「もう一度武士として生きる機会をやろう」と言って鍵を開け、解き放つのだった。
ーー
かつて川路は大久保に、幕末の京都で士族が刀を振り翳し、何人もの同志がやられてしまった事を嘆き「暗殺を企てられないよう、士族を滅ぼすべきです」と訴えていた。
しかし大久保は「武力で民意は得られない。士族は不要になるが、共に歩む道を見つけねばならない」とし、川路の案に反対していた。
現在の大久保は、あの時川路が「私は諦めません」と言っていた事を思い出していた。
ーー
愁二郎、双葉、彩八は祭りが行われている神社へ。
双葉は無邪気に盆踊りに参加していたが、その裏では響陣が、四蔵と三助に「この先の祭りに愁二郎と彩八がいるが、幻刀斎も来るで」とコッソリ教えていた。
驚いた進之介が「どういう事ですか!」と詰め寄るが、響陣は「せっかくやから、この蠱毒っちゅう遊びを楽しもうや」と言ってニヤリと笑う。
ーー
愁二郎達と少し離れた場所にいた彩八は、幻刀斎に見つかり他の場所へ逃げ出す。
追い詰められ応戦したが歯が立たず、窮地に陥っていると、四蔵と三助現れ助けた。
なんとか四蔵が幻刀斎に怪我を追わせたが、歯が立たないため三人で逃げる。
そして兄妹は「幻刀斎を倒さない限り、前に進めない。兄妹全員が揃わないとあいつに勝てない。兄妹を集めて一緒に戦おう」と決意した。
一方で、愁二郎の前には無骨が現れ襲われる。
二人は激しい死闘を繰り広げたが、最後は愁二郎が無骨の腹を斬る事に成功。
無骨は倒れ込みながら、「俺は幸せだよ…」と呟いて絶命した。
ーー
大久保は心平が行方不明になったと知り、捜索を始める。
そして川路に会うため馬車に乗ったが、櫻に暗殺されてしまった。
この事によって、前島は東京に戻らねばならなくなり、双葉の保護が難しくなる。
愁二郎は双葉に「一刻も早く東京へ行こう」と言うが、その横を川路が乗った馬車が通り抜けた。
蠱毒の財閥達は、大久保暗殺の一報を受け「本当にやるとは!主催は怖い人だ。これで蠱毒に集中出来ますなぁ!」と沸く。
ーー
そんな中、人を次々に斬り、飄々と木札を奪う参加者・刀弥(とうや/横浜流星)という青年が現れる。
彼が「お兄さんもやる?楽しいよ?」と話しかけた先には甚六がいたが、甚六は怯えながら首を横に振り続けた。
一方響陣は、幻刀斎に向かって「なんや、失敗したんか。せっかく居場所を教えたったのに」と言って笑う。
響陣が幻刀斎に、愁二郎達の居場所を教えた犯人だったのだー。
響陣も本当に敵か味方か分からない!ただ楽しんでるだけの変人なの?
大久保卿が暗殺されたシーンには驚きました。
川路の本当の目的は日本を牛耳る事なのかしら…。
謎だらけの最終話でしたね。第二章も楽しみです!!
