2021年4月9日から韓国で放送されたドラマ『復讐代行人 2〜模範タクシー〜』。
1年前に解散した、「復讐代行」をする模範タクシーが再開。
法で守りきれない犯罪被害者達の、復讐を遂行する。
- キム・ドギ役:イ・ジェフン(『秘密の扉』『シグナル』)
- チャン・ソンチョル役:キム・ウィソン(『釜山行き』『ゴールデンスランバー』)
前作でめっきりイ・ジェフンの虜になったbeersyです!
本作、最初から筋肉を拝めるのでデレデレしました…。
あのメンバーが帰ってくる!?のもファンには嬉しいポイントです!
この記事では、韓国ドラマ『復讐代行人〜模範タクシー〜 2』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
韓国ドラマ『復讐代行人〜模範タクシー〜』のネタバレ・感想をご紹介!法で裁けない極悪人が消える?犯罪被害者を守るダークヒーロー。
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『復讐代行人2 〜模範タクシー〜』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 5
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
ムジゲ運輸のメンバーが帰って来た!!
前作よりさらにスケールアップしており、コメディもたっぷりですがハラハラドキドキ、緊張感のあるシーズン2。
出て来る犯罪者もかなりの酷い悪事を働いているので、途中キツくなる事もしばしばありました。
しかも、シーズン1で存在感のあったカン・ハナ役のイ・ソムが、なんとスケジュールの都合で出演していません。
前作のラスト、ムジゲのメンバーとなったように描かれていましたが…う〜ん本当に残念。
それでも、キム・ドギ役のイ・ジェフンのイケメンっぷりは健在ですし、新キャストのオン・ハジュン役のシン・ジェハも癒し系で目が離せませんよ!
以下より重要なネタバレを含みます。
『復讐代行人2 〜模範タクシー〜』の主要キャラ
※役名/俳優(役の説明)
ムジゲ運輸
- キム・ドギ/イ・ジェフン(模範タクシー運転手。実は無双な元軍人)
- チャン・ソンチョル/キム・ウィソン(社長、財団「青い鳥」代表。温和なおじちゃん)
- アン・ゴウン/ピョ・イェジン(経理で天才ハッカー。かわいい)
- チェ・ギョング/チャン・ヒョクジン(整備士、エンジニア。オモシロ担当)
- パク・ジノン/ペ・ユラム(ギョングと同じ。マッシュルームカットがかわいい)
- オン・ハジュン/シン・ジェハ(ムジゲ運輸に入社した新メンバー。いつもニコニコ人懐こい)
『復讐代行人2 〜模範タクシー〜』のネタバレ解説
第1話(Netflix1〜2話)
わいせつな動画を配信し、たった懲役3年を言い渡された被告の男達3名。
被害者が自殺するなどして世間は大騒ぎとなったが、有能な弁護士を雇った3名は、控訴審後すぐに執行猶予付きで出所する事になった。
しかも獄中で2年分の視聴料を稼いでおり、それがコインロッカーに入れられているらしい。
彼らが護送される際、共に車に乗り込んだ者がいた。
それは、変装したキム・ドギだった。
ドギが合図を送ると、護送車のタイヤが撃たれ横転し、ドギは男達を助けてタクシーに乗せる。
男達は喜んだが、ドギに渡されたドリンクを飲んで眠ってしまい、ドギは「お前らが作ったサイトは、許せない」と呟いた。
しばらくして男達が目覚めると、廃墟の中で拳銃を持たされており、テレビのニュースで自分達が「刑務官を襲い、拳銃を奪って脱獄した指名手配犯」として追われている事を知る。
ほどなくして特殊部隊が彼らを捕え、無期懲役は免れなくなった。
その光景を、ビルの上からドギ、ゴウン、ギョング、ジノンが見つめ、ソンチョルはロッカーの金を回収していた。
ーー
1年前ー。
実は、ソンチョルが復讐代行解散を言い渡した1年後、ドギだけはムジゲ運輸に戻っていた。
他の3人には幸せに暮らして欲しいと願い、2人で密かに復讐代行を続けている。
一方、ギョング、ジノン、ゴウンはそれぞれの仕事に就き幸せに暮らしていたが、少々の物足りなさや、困っている人に手を差し伸べられない状況に不満を抱えていた。
そんな中、1人の男性が模範タクシーに依頼する。
ーー
依頼人の男性は、妻が事故で他界し、チキン店を開いたが経営難に陥っていた。
すると、家族想いの一人息子 イ・ドンジェが「学費免除で行けるんだ」と言って2年間の交換留学へ。
しかしその後連絡が途絶え、父親が必死に聞き込みをして調べると、ドンジェは留学ではなく就職し、店の借金を父の代わりに返済していた。
そこで父親は、ドンジェの部屋から出て来た雇用契約書を頼りに、ベトナム・コタヤへ向かったが、会社は存在せず電話が鳴る。
するとドンジェの声で「父さん…すみません」と言う声が聞こえ、切れてしまった。
すぐさま韓国に戻り警察に事情を話したが、「息子さんから大使館に〝探さないでくれ〟と連絡がありました。成人男性がそう言うならこちらは何も出来ない」と言われてしまう。
それから10ヶ月もの間、ベトナムで自らチラシを配り探し続けていたが、ドンジェから「僕がいない方が良い。生きるのが辛い」と書かれた手紙が送られて来た。
警察は、ドンジェが違法賭博店にいた事を掴み、彼が家出したのち自殺したと考えたが、父親は諦めきれなかった。
ーー
ドギがドンジェからの手紙を見ると、1番下にモールス信号の跡があるのを発見する。
この手紙は、何者かに強制的に書かされたのだと考え、彼が雇われたであろう「チョングム・インターナショナル」に応募し、新人として潜入した。
すると突然拘束され「違法な賭博プログラムを作れ」と命じられる。
「出来ません」と言った者は、担当の男達から激しい暴行を受けた。
ーー
ある部屋に、ドギの写真が張り巡らされている。
それを見つめ、「ワン・ダオジー。私の人生を壊した」と怒りに震える女性は、以前ムジゲ運輸によって海に放流された、リム女史だった。
外との通信手段も絶たれ、ピンチに陥るドギ。
ゴウン、ギョング、ジノンはドギとソンチョルの動きに気付いたようですし、早く合流して欲しい!
そして、ここでリム姉さんが登場ー!!
ドギを愛した彼女でしたが、それが憎悪に変わってしまったようです。
第2話(Netflix3〜4話)
それぞれ独自に調べ、ドギに危険が迫っていると知ったゴウン、ギョング、ジノン。
ゴウンはパソコンに四苦八苦しているソンチョルの元へ行き、ギョングとジノンはベトナムへ向かった。
そこでリムを見かけ驚きつつも、ドギの元へと急ぐ。
一方ドギは、入れられた牢獄を抜け出し施設内を調べ始める。
すると、ドンジェと思われる人物の「父さんに会いたい」という文字を見つけ、唇を噛んだ。
そして通信手段であるメガネを取り戻すと、懐かしいゴウンの声が聞こえて笑みがこぼれた。
ゴウン協力の元、ドギは完璧な違法賭博サイトを作り上げ、暴力団員で国際指名手配されているボスのクォン・ドゥシクに「そいつが必要だと言うものは全て渡せ」とまで言わせるようになった。
その後、ドギは同じく捕まっている同室の男性達に協力させ、外に出てガイド役を拘束し、ドンジェがどこかの少数グループの中にいる事や、「本部」という存在がある事を知る。
そして施設に戻ろうとすると、道に迷って途方に暮れていたギョングとジノンに遭遇し、ついに3人が再会した。
ーー
ドギは、ギョングとジノンからリムがいた事を告げられ、数ある少数グループを本部にまとめるため利用しようと考える。
わざとリムの前に現れ、今拘束されている場所へと誘い出し奇襲させた。
驚いた手下達は、拘束しているドギ達を連れ出し、ドギの思惑通りコタヤ・チョングム本部へと向かう。
そこで「会長」と呼ばれる男が現れたが、それはドンジェの事件を担当する刑事(班長)だった。
ドギ達が遺書を書くよう命じられると、始末される者達も連れられてくる。
そこに、暴行を受けボロボロになったドンジェがいる事に気付いたドギは憤り、たった1人でそこにいたチンピラ達、そして班長の護衛をしていたドゥシクをも倒した。
班長は逃走したが、ギョングとジノンが現れドギにバイクを渡し、援護する。
ドギに追い詰められ「お前は警察官の風上にも置けない」と言われた班長は、銃を向けながら「韓国では犯罪者を捕まえても、のうのうと生きているから意味がない」と言って笑う。
そして銃の引き金を引こうとした際、何者かが班長を射殺した。
ーー
違法賭博サイトに関わった元暴力団員達は一斉に検挙され、韓国へ強制送還される。
ドンジェは模範タクシーによって無事に父の元へ送り届けられ、2人は泣きながら抱き合った。
ゴウン、ギョングはそれぞれ職場に退職届を提出し、ジノンも含めた3人でムジゲ運輸に戻る。
すると、事務所に「今日からお世話になります」と言って、オン・ハジュンと名乗る新入社員が現れた。
ドンジェ〜よかったね〜!
日本でも闇バイトが多く存在し問題となっていますが、困窮した若者がそういうところに手を出してしまう、この世の中を変えて欲しい…。
そして、オン・ハジュン。屈託のない笑顔が魅力的ですが、敵となるのか味方となるのか!?
新たにキャストに加わった、ハジュン役のシン・ジェハは『イルタ・スキャンダル』などに出演した注目の俳優さんです。
第3話(Netflix5〜6話)
班長の遺体から見つかったのは、韓国製の薬莢だった。
ソンチョルが現地に行って調べると、どうやら腕の立つヒットマンを使ったらしい。
もし口封じに殺されたのだとしたら、顔を知られているドギも危ないかもしれない。
しかしドギは「そうなったら、俺達も黙っていないから大丈夫です」と言って笑った。
そして、ジノンも仕事を退職し、いつものフルメンバーで復讐代行模範タクシーが始動する。
ーー
イ・イムスンという老婦人が、復讐代行の依頼をする。
彼女は、知らぬうちに詐欺の片棒を担がせられ、加害者になってしまったと言う。
遠くで苦労しながら働く一人息子・ギュナムには、病気の息子がいるため頼りたくはない。
イムスンを騙した演歌歌手は、「あなたが死んで責任を取ればいい」と囁いた。
自分の祖母を思い出したムジゲ運輸のメンバーは、老人ばかりを狙うその歌手に、満場一致で復讐する事を決意する。
ーー
ターゲットの男は、廃棄品を現金で購入し、上乗せした値段で老人達に売りつけたり、ゲームの景品として配っている。
その際、老人達の身分証を手に入れスマホやクレジットカードを契約し、金をむしり取っていた。
ドギは、まず違法な携帯会社を営むヨンチルの元へ行って全員を倒し、ゴウンがハッキングして全てのスマホ契約を解除。
老人達の身分証やスマホなどは、燃やして隠滅した。
その後ドギは、農家に変装して詐欺師達に近づく。
ギャグ要員にしか見えない演歌歌手が、老人を騙す悪徳詐欺師!
詐欺師に引っかかるのは、だいたいお人好しの真面目な人だったりしますよね。
第4話(Netflix7〜8話)
詐欺師達の車を故障させ、ドギが助けるふりをして盗撮カメラを設置。
その後はありとあらゆる方法で、彼らが村で行おうとする商売(詐欺)を邪魔した。
さらにソンチョルが金持ちの痴呆老人を演じ、演歌歌手に興味を持たせる。
まんまと引っかかった彼らは、ソンチョルの後を付けるなどして、金を奪うタイミングを伺っていた。
その間、ドギ達は詐欺師達の金を探していたが、意外にも慎重らしくどこにも無い。
そして今度はゴウンが歌手のふりをして彼らに近付くと、老人を世話して気に入られるんだと命じられた。
ゴウンは「おじいさんに気に入られました♪」と言って、金の在処(赤い旗)が書かれた地図をチラつかせながら車で走り去る。
詐欺師達は慌てて追いかけゴウンを探したが、突然停めていた車が動き出して谷底へ落ちて行った。
発狂する演歌歌手。
実は、ドギ達がくまなく調べ、車の中に金が入っているのを発見していた。
それらは全て回収し、ドギが仕込んだ装置によって車を谷底へ落としたのだ。
無一文となった演歌歌手は、ソンチョルが持っているであろう金にさらに執着する。
ーー
痺れを切らした詐欺師達は、ソンチョルに刃物を突きつけて脅す。
するとソンチョルは崖の上に逃げ、突然海へ飛び降りた。
演歌歌手は高笑いし「金は俺らのものだ!」と言うが、人が死んで怖くなった手下2人は逃げ出し、通りかかったドギのタクシーに乗り込む。
ドギは2人を拘束し、海辺へ放置した。
一方演歌歌手は、ソンチョルの家周辺の赤い旗が立っている場所を探し回っている。
財産を無くし、仲間を失い、人が死んだという絶望の中で、自らが作り上げた牢獄の中から出られないまま金を探すだろう。
しかも赤い旗の場所は、実は地雷原であった。
ーー
ソンチョル達は、詐欺に遭った人々へ取り戻した金で返金し、イムスンに「安心してください」と伝える。
息子と孫と再会し笑顔を見せる彼女を見届けて、今回の復讐代行も終了した。
しかし、ハジュンがムジゲ運輸の隠し施設の扉を見つけてしまう。
また、何者かがムジゲのメンバーを盗撮していた。
今回は血が流れなくてホっとしました。1番スカっとした回だったかもしれません!
しかし何者かに狙われている様子のムジゲ運輸…。
ハジュンは無邪気な顔をして大胆な事をしていますが、本当に裏の顔は無いのか?
第5話(Netflix9〜10話)
ハジュンの動きに気付いたソンチョルは、ムジゲ運輸からの出入り口を使えなくする。
彼は好奇心旺盛な上、偶然ドギの階下に住み始めた。
ーー
ドギとゴウン、ハジュンがタクシーに乗っていると、突然少女が飛び出して轢きそうになる。
ボロボロな少女は「妹のソマンとはぐれた」と言いつつも、警察に行きたがらない様子なので、とりあえずムジゲ運輸で保護した。
ソンチョルが警察に連絡すると、母親からの届出が出ており、少女の名前はファン・ソヨンと言うらしい。
しかしソヨンは「ママの所には戻りたく無い。ママは私を知らない。おじさんには言わないで。ソマンに会いたい」と言って怯えているので、ドギが両親の様子を見に行った。
すると、届出を出した両親は偽物で、不動産会社の男達が指示し、失踪届を書かせていた事が判明する。
ソヨンは涙を流しながら「ソマンを探してください」と言って、ドギに小銭を渡しながら依頼した。
ソンチョルは警察に勘違いだったと言ってソヨンの事を隠し、ムジゲ運輸の復讐代行が始まった。
ーー
偽物に届出を出させたのは、「ピルコンサル」という不動産会社社長のカン・ピルスンという男。
駅近物件など多くの部屋や家を取り扱っており、パンフレットにはソヨンとソマンらしき少女2人と、手を繋いだ写真が掲載されていた。
彼に選ばれた者だけが良い物件に住む事が出来るので、ピルスンは神格化され、ピルコンサルの相談会には多くの人々が押し寄せる。
そこで、ドギとゴウンが新婚夫婦を装って相談会に潜入。
ピルスンは、なぜが経済的に余裕のない夫婦に目を付けている様子で、ドギとゴウンはなんとか気に入られ実態を掴もうとするが、「夫婦じゃないだろう」と見抜かれてしまった。
またしても貧しい人が狙われている様子。子供が絡んでいるので嫌な感じ。
ソヨン役のアン・チェフムちゃんは、本作がデビュー作だそうです。
心に迫る演技が素晴らしい。そしてとってもキュート!
第6話(Netflix11〜12話)
ソヨンは、今まで牢屋のような場所で監禁されていた事が判明する。
実は彼女は、妹のソマンや他の子ども達と共に、ピルスンが監視している劣悪な環境に置かれていたのだった。
ーー
ドギとゴウンは、必死にピルスンに縋り付くと気に入られ、ついに養子縁組についての話を聞き出す事に成功する。
彼は2人をある病院に連れて行き「今夜ここで子どもが生まれるから、君たちが親として出生届を出し、家を購入したあとに失踪届を出せばいい」と囁いた。
実はピルスンは、未婚で妊娠した女性に大金を払い、出産させては子供を奪っていた。
そして、マンション請約加点(購入の抽選で有利となる点数。無住宅期間、請約通帳加入期間、扶養家族数が大きく関わる)のために、家を欲しがっている子無し夫婦に出生届を出させる。
夫婦が物件を購入したあとに失踪届を提出させ、子供はまた別の夫婦の架空の養子に。
さらに、全てが済んだあとは結局その物件を取り上げる…という、とんでもない悪事を働いていたのだった。
ーー
あまりにも子供達が可哀想で、怒りに震えるムジゲ運輸のメンバー達は復讐を始める。
ドギに正体を明かされたピルスンは、侵入したドギを監禁部屋もろとも燃やそうとした。
しかしドギは窮地を脱し、ピルスンをごみ処理場に放置するという鉄槌をくだす。
ソンチョルは、ピルスンの資産を全て養護施設へ寄付し、子供達に笑顔が戻ったところで、ムジゲ運輸の復讐が終了した。
ーー
ハジュンはムジゲ運輸を出発すると、客も乗せず別の場所へと向かう。
そこは大豪邸で、彼は高級スーツや時計に身を包んだ。
ある部屋には、ムジゲのメンバー達の写真が貼ってあり印が付けられている。
その後ハジュンは、ホームレスとなったピルスンの元へ。
ピルスンが「タクシー運転手に全部奪われた」と言うと、「タクシー運転手?その話、詳しく聞かせてもらおうか」と言ってニヤリと笑った。
うわぁ〜やっぱりハジュンが黒幕だったの?
あんな無邪気な顔して…イケメンだからって…。
ピルスンはザマミロでしたが、結局ハジュンに消される様子。こわっ。
ソヨンは幸せになって本当に良かった!ソンチョルがあまりにも可愛がっていたので、本当のおじいちゃんに見えました。
第7話(Netflix13〜14話)
ハジュンは、極悪非道な方法で金儲けをしている。
実は、ピルスンを葬り、ベトナム・コタヤの事件や演歌歌手の詐欺事件も彼が関与していた。
しかし全ての詐欺をドギ達に潰されて、かなり苛立っている。
…そんな事とはつゆ知らず、ムジゲメンバーは今日も復讐代行の依頼を引き受ける事になった。
依頼人はイ・ジニという女性。
早くに両親を亡くし、姉妹2人手を取り合って生きて来たものの、姉のジンソンは白血病を患ってしまう。
治療の効果を感じられず途方に暮れていた彼女は、純白(スンベク)という宗教団体にのめり込んだ。
スンベクでは病院=悪という教えを説いていて、ジンソンは治療をしなくなって行く。
ジニはなんとか戻そうとするが、ジンソンは教祖のオク・ジュマンに傾倒していて耳を貸さず、警察も不介入。
しかしオク・ジュマンの正体は前科14犯の極悪人であり、信者達から巨額の金を巻き上げ、スンベクの神殿を造り上げようとしていた。
今回は、被害者が自分を被害者だと思っていない…という難しい依頼だが、他にも家族を奪われた人々がいる事を知り、ムジゲ運輸の復讐代行が始まった。
ーー
ジノンが病人を装いスンベク教に潜入する。
内部事情を知ったあと、ドギが怪しげな教祖のフリをしてジュマンに近付き、ドギの予言通りに物事が起こる…という仕掛けを作った。
ジュマンは「インチキだ」と言って信じようとしないが、まだまだドギには考えがある様子だ。
ハジュンの恐怖とコメディが織り混ざって、緊張感と笑いで楽しめるようになって来ました!
ドギのようなイケボのイケメンが教祖だったら、私も信仰してしまうかもしれぬ…。
第8話(Netflix15〜16話)
ジュマンは、スンベクの神殿建設地から遺産が出たという一報を受け駆け付けたが、それらの壺を全て破壊し工事を続けるよう業者に命じる。
それはギョングとジノンが埋めたものであり、さらにジュマンの周りで怪奇現象が起こる仕掛けを施した。
さすがに怖くなったジュマンは、ドギの元へ行き相談する。
ドギは「お前は何に触れたんだ?悪霊が憑いている」と凄み、ジュマンは遺産の事を思い出し恐れおののいた。
さらに、ゴウンが彼の家族の事を調べ上げ、ドギは母親が取り憑いた演技を見せる。
ーー
すっかりドギを教祖として信じ込んだジュマンは、ドギの言う通りに全ての金を引き渡し、信者達に礼拝を禁じた。
そして最終的に、ジュマンが「宗教なんて意味がない。俺は法的にも問題ない方法で稼いでいる」などと言って笑っている盗撮動画を信者達の前で流し、信者達の目を覚まさせた。
無事にジンソンはジニの元へ戻り、治療を再開する。
ジュマンは、ドギに命じられるままコンテナに乗り込み閉じ込められたが、最後までドギの事を信じ切っていた。
ーー
ムジゲ運輸の復讐代行が終わり打ち上げをしようとしていると、ハジュンがドギに「相談を聞いてください」と言って近付く。
そして「トイレを貸してください」と言ってドギの部屋を物色し、ベトナム・コタヤ事件の資料を見つけると「ドギさんは度を越してる」と呟いた。
するとそこへドギが「トイレに行ったのでは?」と言って現れ、2人の間に不穏な空気が流れた。
信者が自ら出て行くようにどう計画を立てるのかと思いましたが、なるほど!な展開でした。
ジュマンも演歌歌手のように、笑い要素たっぷりな詐欺師でしたね!
またしても詐欺を撲滅したムジゲでしたが、ついにハジュンがじりじりと正体を現す…。
第9話(Netflix17〜18話)
ハジュンは、警察庁の警視正に手を回しており、逆らえないようにしていた。
そして、ドギがなぜコタヤの資料を持っているのかを探ろうとする。
ーー
ムジゲ運輸に、ある男性からの依頼が入る。
ハン・スリョンという娘の手術を、チャッカン病院のアン・ヨンスク院長が行ったが、術後に娘は昏睡状態に陥ってしまったらしい。
男性は裁判を起こし「院長から酒の臭いがした、手術中の映像が無い」と訴えたが、病院側は「映像は定期的に削除されているものであり、また飲酒については男性が常に飲酒をしていたため、自分の臭いがしただけ。この事故は、体質異常による残念な医療事故である」と主張。
裁判所も病院側の主張を認め、院長は何の罪にも問われなかったが、男性は病院の隣を陣取り抗議活動を続けている。
そこでゴウンがアンを調べてみると、慈善事業等を多く行っていたり、院内でも人望が厚かったりと、特に怪しむべき点はない。
ドギがタクシーに乗せた際、クレジットカードの情報を盗んだが、カフェばかりで飲酒の傾向も見られなかった。
しかしドギは、アンの手が震えているのを目撃する。
それでも今回は、不慮の医療事故だったと結論付け、依頼を断ろうと決断した。
ーー
ドギが裁判記録を片手にコーヒーを買っていると、チョン・ジフン(演/ナムグン・ミン)という弁護士に出会う。
彼はドギにフレンドリーに接し、裁判記録を読んで「病院は中々証拠品を出さない。この方には最初から不利な裁判ですね。そして、最初から味方もいなかったようだ」と話して去って行く。
ドギはその言葉を思い出しながら、必死で娘の看病をしている男性を見つめていると、やりきれない気持ちになった。
ゴウン、ギョング、ジノンもまた、どうしても依頼人を見捨てる事が出来ず、証拠を掴もうと動き出す。
ソンチョルは「やれやれ」と言いながらも賛同し、やはりさらなる調査をする事にした。
そして、ドギが怪我人を装い手術室へと潜入すると、手術を始めたのはアンではなく、突然交代した見知らぬ男性だった。
アンはそこまでの悪人に見えませんが、どういう真実が隠されているのでしょうか。
ドギの捨て身の計画、観ていてヒヤヒヤしますね…。
そして!ここでは、人気ドラマ『わずか1000ウォンの弁護士』のチョン・ジフン役、ナムグン・ミンがカメオ出演しました。
飄々とした姿が面白かった!様々なドラマで主演を務めている名俳優さんです。
第10話(Netflix19〜20話)
ドギは麻酔をかけられたものの、途中で別の患者と間違えていた事が知られ、間一髪手術が中断する。
その後は、保険金狙いの患者を装い潜入を続ける事にした。
アンに変わって執刀しようとした男性を調べると、メディトピアという医療機器会社の営業部、コン・スホという人物だった事が判明。
さらにゴウンが調べると、アンは以前地方で開業していたが、今回と同じように代理手術で起訴され、6ヶ月間の免許停止を終えたあと改名し、また同じような悪事を働いていたらしい。
コンは全くの素人であったが、アンの病院で自社の医療機器を取り扱ってもらうため、手術をする事に逆らえずにいた。
ドギがコンを捕まえ事情を聞くと、「以前上司が院長を告発しようとしたところ、会社をクビになり手を回され、他でも働けなくなり、従うしか無かったんだ」と泣きつかれる。
しかしドギは「お前は戦うのではなく、従うという楽な道を選んだんだ。お前も院長と同罪だ」と吐き捨てた。
その後の調べで、アンは生活保護を受給している身寄りのない老人に、必要のない手術を受けさせ、国費で賄われる手術費目当てで犯行に及んでいた。
もし患者に何かがあっても、アンが身元引受人となっているため問題は起きない。法の穴を駆使した、完全犯罪だった。
ーー
ムジゲメンバーはアンの直筆サインを盗み、病院の今年の収益の全てを青い鳥財団に寄付する…という書類を作る。
アンがテレビ局に出演している際にその情報を流し、その善行が明るみに出て賞賛されたアンは、何も言えなくなった。
さらにムジゲメンバーは、院内に様々な仕掛けをしておき、審査評価院に実査をさせ、注射器の再利用などずさんな管理体制を偽装する。
そしてコンを説得して自首させ、ついにアンが逮捕された。
チャッカン病院は閉院となったが、釈放されたアンは「また罰金を払って改名すればいい」と言いながら荷造りをする。
そこにドギが現れ、「お前の病気を治してやる」と言って手術台に拘束した。
一方、別の病院に転院したスリョンは無事に目を覚まし、父は涙しながら手を握った。
ーー
ハジュンがパク・ヒョンジョ警視正に何かを指示し、ドギを葬るモノを仕掛けたらしい。
ドギの模範タクシーの写真を撮り、ニヤリと笑っていた。
ーー
復讐代行を終えたムジゲメンバーは、今夜は何を食べようかと話している。
しかし突然、タクシーに乗ったドギ、そして他メンバーの通信イヤホンにノイズが入った。
するとドギが運転するタクシーが加速し、ギョング、ジノン、ゴウンが見ている前で、大きな爆発が起こり炎上した。
今回もかなりタチの悪い犯罪者でしたね。
アンの演技力が凄すぎて良い人だと思ってしまった、普通にワルだった…。
そしてハジュンがブチ切れてとんでもない事を!(まぁドギは死なないだろうけど)
やっとハジュンの事に気が付くのかな?ムジゲメンバーは優秀なのに、遅すぎる気もします;
第11話(Netflix21〜22話)
ドギの葬儀が執り行われ、ムジゲメンバーが泣き崩れる。
しかしそれは演技であり、事故の瞬間ドギは車から脱出し、ゴウン達と共にタクシーに爆発物が取り付けられていた事を確認していた。
そしてドギは自分の葬儀をし、始めに動いた者が黒幕だと考え、死んだふりをしたのだった。
葬儀の弔問客の中で、怪しい人物を数人見つけ調べると「ガード・サン」という警備会社の社員であり、「ブラックサン」というソウルの中心地・カンナムの人気クラブで働いている事が判明する。
さらにソンチョルは、ハジュンからの退職届を皆んなに見せ、彼が今まで不可解な行動をとっていた事を明かした。
また、彼の履歴書に記載されている会社等も全て偽りであった事が分かり、何か裏の顔がある事は確実だった。
ムジゲメンバーは「我々に近しい者が最初に動いた。なぜ我々を恨んでいるのかを知る必要がある」と考え、ブラックサンとハジュンを調べ始める。
ーー
ドギがクラブに潜入すると、キム・ヨンミンという記者が捕まって殴られているのを発見し、助けに入る。
しかしヨンミンは、仕掛けていたカメラを残念そうに確認し「何するんだ、余計な事をしやがって」と怒りながら去って行った。
ゴウンが調べると、彼は元々優秀な記者だったが、賄賂を受け取り解雇されたらしい。
それでもクラブの中では「あいつを中に入れるな。嵌められるぞ!気をつけろ」とマークされている人物のようだ。
ーー
クラブ内には、客を見分けるマーチャンダイザー(MD)と呼ばれる、女性の紹介がないと入れない。
ドギは容姿端麗な姿を武器に、MDと入店する事に成功。中を見渡すと、若者達が大金を使って遊んでいる。
未成年らしき男性達も発見したので、警察に通報しておいた。
しかし、駆け付けたパトカーは中に入らず外で待機している。
ゴウンが疑問に思っていると、ドギの元に護衛の1人が来て「お前が通報したんだな」と言って捕まえ、部下達に暴行させた。
チョンサム警察署の刑事2人は助けるどころか、ドギを営業妨害と器物破損の現行犯で逮捕する。
しかもその後、「強制わいせつ罪の疑いで緊急逮捕した。お前は終わりだ」と言って、かなり強引に無実の罪を着せた。
ーー
ソンチョルが、ドギのタクシーに取り付けられていた爆発物の事を調べると、なんとそれが警察のものである事が判明。
一方ハジュンは、パク警視正と共に「クムサ会」という宗教の幹部達に会い、何やら礼拝をし始める。
彼らは「教区長」と呼ばれる人物を崇めていた。
警察がこんなにもあからさまに冤罪を生み出すとは…。
一体ドギ達の敵はどこまで大きい存在なのでしょう?
ハジュンより、もっと強い黒幕・教区長…教祖?がいるようですね。
第12話(Netflix23〜24話)
ドギが留置場で途方に暮れていると、ヨンミンが現れる。
すると刑事達は明らかに動揺し、ドギは釈放された。
飲食店に入り詳細を聞くと、ヨンミンはドギの暴行現場の動画を持っており、そこに映っている出勤途中のMDを指差す。
そのMDがドギから「性的暴行を受けた」と証言したらしいが、ドギが外に連れ出された時に出勤していたという証拠の動画を刑事達に見せ、釈放に至ったのだ。
しかし彼は、自身が探っている事に言及する事はなく、「あそこは常識が通用しない。身を以て知ったのなら、もう関わるな。俺の邪魔にもなる」とだけ忠告して店を出て行った。
ゴウンが調べると、ブラックサンには6人の雇われ社長がおり、本当の社長は不明である。
ドギは別の方法で潜入すると決めるが、実は裏ではパク警視正も「社長」と呼ばれていた。
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ドギは、世間知らずの喧嘩が強い男として、ブラックサンの護衛のボス(マネージャー)に気に入られ、今度はガードマンとして潜入する。
先日の未成年通報騒動で部下に顔が割れていたが、ドギは「コンビニでバイトをしていた時のクセで未成年を見過ごせず、通報してしまいました」と弁解した。
マネージャーは、喧嘩などであれば揉み消せるが、未成年は法律的にどうにもならず、なんとしてでも入店を避けたかったため、さらにドギを気に入った。
No.9というネームプレートをもらったドギは「ヤン奥様」というVIP客に気に入られるが、先輩ガードマンにプレートを奪われ接客をせず調査を続ける。
ちょうどその頃ハジュンが現れ、ヤンの相手をし始めた。
ドギは店の外で、酩酊した女性が車の中に押し込まれるのを見かけ、運転手を申し出る。
するとヨンミンの車が付けて来て事故が起きそうになったため、自分の車を使って停止させ、ヨンミンを他のガードマンから守った。
彼らが気を失っている間に女性を病院に連れて行くと、薬物反応が出てチョンサム警察署に通報されてしまう。
結局女性は連行されて救えなかったが、その後ドギはヨンミンの部屋を訪れ、過去に何があったのかを聞き出した。
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以前ヨンミンが、チョンサム警察署の正義感を持ったチェ・ソンウン刑事に「ブラックサンの麻薬流通について」の情報を渡したところ、彼が何者かに自殺に見せかけ殺されたと告白する。
しかし、ヨンミンが情報と共に渡した録音機能付きのペンが無くなっており、きっとチェが命懸けでクラブ内に隠したはずだと言った。
その後何度も潜入を試みていたが、ブラックサンの者に嵌められ、贈収賄罪で逮捕されてしまったらしい。
ドギが助けに入った日は、自分が殺される動画が世界に拡散されれば、チェ刑事の再捜査のきっかけになるのではないかと思ったそうだ。
「チェ刑事を殺した犯人を捕まえたいが、自分には何も出来ない」と泣くヨンミンを見たドギは、模範タクシーの電話番号を置いて部屋から出て行く。
ムジゲ運輸は、ドギの生存が知られるとまた危険が及ぶと分かっていたが、ヨンミンからの依頼を受ける事にした。
とても闇深いストーリーになって来ました。
前作よりも危険度が増していて、ハラハラしますね。
それなのに、ドギはどこにでも変装無しで潜入するので、心配でなりません;
第13話(Netflix25〜26話)
ムジゲメンバーは、チョンサム警察署に勤めていたコタヤの班長、そしてドギを捕えた刑事2人(チャン刑事、チョ刑事)が、一連の事件に関与していたとして調べ始める。
まずはヨンミンがチェ刑事に渡した録音ペンと、ブラックサンの「社長」を探し出す事にした。
一方ソンチョルは、面接で「施設にいました」と言っていたハンジュンの過去について調べ始める。
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ドギがブラックサンのNo.9として潜入し続けていると、芸能人のビクターというVIPが、クラブ内の客の中から気に入った女性を選び、暴行する様子を動画配信しようとしている事に気付く。
彼らは女性に薬を盛り酩酊させ、自分で歩かせてホテルに入る現場を監視カメラで撮影し、それを証拠としていた。
そのため、正気に戻った女性が性暴力で訴えても取り下げられ、逆に告訴されてしまう。
しかも被害者達が訴えたのは、やはりチョンサム警察署であった。
これも法の穴を掻い潜った手口で、毎日のように女性が被害にあっている。
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ハンジュンは、ヤン奥様に「教区長からの申し付けです」と言って、ありったけの麻薬、約200キロを入国するように指示。
その情報を、警察庁長の選任候補に上がっているパク警視正に流し、彼の手柄にした。
またハジュンは、怒ったヤンを諭しながら「僕を信じていれば大丈夫です」と囁いた。
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ドギは「証拠隠滅班」として召集され、チャンとチョが監視している中、血だらけの部屋を清掃させられる。
するとマネージャーに呼ばれ「ビクターと連絡が付かないが、何か知っているか」と聞かれながら、酒を飲まされた。
数杯飲むと、目が回り酩酊状態となる。
実は、ドギがヨンミンと接触し何かを探っているとバレてしまい、薬を盛られたのだ。
頭がぐるぐるしているドギは、なぜか周りの声に逆らえず、フラフラと歩き道路に飛び出す。
そして車に轢かれそうになったところを、ギョングとジノンが車で体当たりし、ゴウンが助けて3人とも病院に運ばれた。
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幸い軽傷で済んだ3人。
目覚めたドギにゴウンが「記憶はある?」と聞くと、「俺の記憶は…これを手に入れたところまでだ」と言って、ヨンミンの録音ペンを出した。
も〜ずっとハラハラする!!
あまりにも腐り切った世界で、フィクションといえど気分が悪くなって来ました。
ハジュンには何やら暗い過去がありそうで、そちらも気になります。
第14話(Netflix27〜28話)
ドギは、マネージャーの部屋のペン立ての中にヨンミンの録音ペンがある事に気付き、酩酊しながらもペン立てを倒し、録音ペンを盗み懐へ入れていた。
以前、同じくマネージャーの部屋で薬物入りの酒を飲まされる事になったチェ刑事が、倒れた際にペン立てを倒し、録音ペンを紛れ込ませていたのだった。
早速ヨンミンと共に聞いてみると、チェが最後に「運動嫌いの人が、お前らを必ず法で裁いてくれる」という言葉を残している。
ヨンミンは、昔チェと雑談していた際「先輩は運動不足だから、ジムのロッカーを契約しておきましたよ」と言われていた事を思い出し、そのジムのロッカーを開けに行くと、中に「ブラックサン事件資料」が置かれていた。
そこには、チャン刑事、チョ刑事が警察の焼却場職員と繋がっており、押収した麻薬を焼却処分するフリをして、ブラックサンにいるヤンや外国人の麻薬売人などに、横流ししていた記録が収められていた。
また、女性達やチェ、ドギが飲まされた麻薬は、酒と共に摂取すると認知症患者のようになり、記憶障害を起こして簡単な指示にのみ従う作用があるらしい。
ムジゲ運輸が真実に近付いていた頃、ブラックサンのNo.9が問題を起こした事で、ハジュンがドギが生きている事を知り愕然としていた。
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パク警視正は、目論見通りソウル警察庁長に就任。
ヤンは、麻薬がチャン刑事達の手によって戻って来た事を知りご機嫌だ。
しかし、ブラックサン内で取引が始まると、その中身が小麦粉にすり替わっており騒然とする。
ヤンはハジュンに「私を騙したのね!?」と憤り、「どういう事だ」と責められたチャン刑事とチョ刑事は「警察をなめるな!」と言って銃を出す。
ヤン達とブラックサンのガードマン達、そしてチャン刑事達で乱闘が起きハジュンが戸惑っていると、ドギが姿を現した。
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ムジゲ運輸の活躍で、麻薬は見事にすり替えられ本物はパクの部屋に隠された。
通報を受けた別の警察官達がパクの部屋の麻薬を押収し、ブラックサンにいた者達も全員逮捕される。
警察幹部も関わっていた大事件と報道され、事態を重く見た政府も警察庁に徹底的な捜査を命じた。
その後裁判が行われ、ブラックサンのマネージャー、チャンとチョ、そしてヤンの4人は無期懲役、ビクターは懲役10年で芸能界追放となる。
さらに、チェ刑事の殺害についても再捜査が始まった。
ヨンミンは「あんた達のやり方には反対だが、正義だった」と認め、ムジゲ運輸の復讐代行は終了した。
一方、逃亡していたパクが、ハジュンによって殺害される。
ハジュンはパクに全てをなすりつけ事態を収拾しようとしたが、教区長は部下にハジュンの首を絞めさせながら「お前のその傲慢さが原因でキム・ドギに負けたのだ」と激怒。
息も絶え絶えになったハジュンが「もう一度チャンスをください。必ずキム・ドギを葬ります」と言うと、命を助けチャンスを与えた。
そして教区長自ら模範タクシーに電話をし、ドギのタクシーに乗り込んだ。
無期懲役…。
ジノンの言う通り生ぬるいなと思ってしまいますが、法で裁けた事は今回本当に真っ当でスッキリしました。
ハジュンは復讐して来そうで怖いし、教区長のオジィがドギに接触!最終話に向けて緊張感が続きます。
第15話(Netflix29〜30話)
ハジュンは幼い頃、自分の名前の記憶がなく、施設の子供達からイジメを受けていたが、1人を突き飛ばしたところ相手が頭を岩に打ちつけてしまい、死んでしまった。
兄弟姉妹福祉園を経営していた若かりし頃の現・クムサ会の教区長は、亡くなった子の名前「オン・ハジュン」を彼に授け、「君は悪くない。強い者が正義となるんだ。ハジュンの分まで強く生きなさい」と言って、その後も目をかけていた。
その後ハジュンは、人殺しを何とも思わないまま青年となる。
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ドギ達は、ブラックサンやカンプロ、コタヤの班長などが付けていた指輪が、同一の物だと気付く。
しかしその後、イ・シワンという男性の父を装った教区長から、依頼を受けようとしていた。
シワンはシヌ銀行の銀行員だが、不正取引に気付き検察に報告すると、罠に嵌められ殺人未遂で逮捕される。
ブラックサンが無くなり、裏では多くの資金取引が行われていたらしい。
シワンはその裁判に証人として出廷する予定だったが、その前に刑務所内で殺されてしまう可能性があるので、助け出して欲しい…という依頼だった。
息子を想う父を演じた教区長に騙され、ムジゲメンバーは満場一致でシワンを助ける事に。
ドギ、ギョング、ジノンが犯罪者を装い、刑務所へ潜入する。
中では、ドギが持ち前の強さで囚人達のトップに立ち、シワンが釈放されるまで守ったが、順調に行き過ぎていて不信感を持った。
その予感は的中し、釈放時にドギだけが残され、あの指輪をしている刑務所の所長の元に連れて行かれた。
一方ソンチョルは、パクから電話で「協力するから助けて欲しい。警察庁の資料室にある資料を読んでくれ、真実が分かる。だがこれはまだ氷山の一角だ」と打ち明けられていた。
しかし直後にパクは殺されてしまったため、ソンチョルは資料にあった館へ行く。
するとそこには、ハジュンと依頼人の教区長が写った写真が飾られており、驚いていると何者かに捕まってしまった。
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ドギの前に現れたのはハジュン。
彼は「チェ主任、パク主任、シワンさんは事故に遭いました。ゴウンさんも刑務所前にいましたね。そしてあなたには懸賞金が賭けられています。あなたが生きていれば、彼らは死なない」と言う。
すると刑務所内の鍵が開かれ、囚人達がドギを狙い襲いかかって来た。
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捕えられたソンチョルは、教区長に呼ばれる。
彼は罪のない子供達を拉致しては監禁し、殺害していた。
ハジュンだけは実子のように扱っており、「私の子はキム・ドギが現れるまでは1番だった。私の子が君の子にどうやって勝つか、見守ろう」と言って笑った。
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ドギは大怪我をしながらも囚人達を蹴散らし、ハジュンの元に辿り着く。
ハジュンはモニターに、拘束されたゴウン、ギョング、ジノンを映し出し「お前が1、2、3番のどれか、選んだ者から突き落とす」と言った。
しかしドギが「4番がいい。お前だ」と言うと、慌てた所長が入って来てテレビを付けた。
するとそこには、シワンやギョング、ジノンが裁判所から出て来る姿が。
ニュースキャスターが「シヌ銀行の不正取引が明るみとなり、支店長達が有罪になりました」と伝えられている。
実は、ドギが刑務所で「順調に行き過ぎている」とゴウンに報告した際、ちょうどソンチョルがパクに教えられた資料を手に入れており、刑務所自体が買収されていた事を掴んでいた。
そして、皆んなで催涙スプレーを隠し持っており、ゴウン達は拘束された後逃げる事が出来たのだ。
狼狽えたハジュンはドギに銃を向けるが、所長がそれを取り上げ拘束。
「教区長から、あなたをすぐに懲罰房に入れろと指示がありました」と言って、ハジュンを連れて行った。
ハジュン、なんだかちょっと可哀想。
元々捨てられた子だったのか?それとも誘拐された身だったのか?
何はともあれ、ムジゲの方が一歩上手でしたね!スッキリした〜。
第16話(Netflix31〜32話)
ドギは刑務所内に残り、社に戻ったゴウン達、そして教区長邸を脱出したソンチョルと通信して、資金の流れを止め背後にいる黒幕を引き出す作戦を立てる。
シワンが突き止めた資金源を見て、高額な取引をしている骨董品屋から競売用の品を盗み、また高利貸しに行って顧客データを消去した。
ソンチョルは、捕まると分かっていながらハジュンと面会し「君には知る権利がある」と言って、ある書類を渡す。
資金の流通が止まり怒った教区長は、ドギを連れて来させ「殺す」と脅し、彼が暴れそうになるとトラウマになっている笛を吹いて、失神させた。
ソンチョルとドギは意識のないまま車で連れ去られ、ゴウン達が慌てて尾行する。
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ソンチョルは、ハジュンに「10年以上前君の両親が、キム・ダヌという9歳の息子が連れ去られたと、青い鳥財団に相談に来ていた。両親は何年も君を探し続けていたが、お父さんが妙な死に方をしたんだ」と打ち明けた。
ハジュンは「キム・ダヌを探しています」と書かれたチラシと、両親の写真を見て愕然とする。
その父親は、教区長に指示され、ハジュンがビルから突き落として殺した男性だった。
それでもハジュンは「今更知って何になる!」と怒りを露わにして取り乱す。
その後、教区長に「責任を取れ」と言われ「あなたに害が及ばないよう、私が首謀者として自首します。その前に、キム・ドギを殺させてください。決着をつけたい」と話した。
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結局、ムジゲ運輸のメンバーは全員捕まってしまったが、いざ殺されそうになると1人の女性スナイパー(演/キム・ソヨン)が来て、クムサ会の護衛達を一網打尽にする。
実はソンチョルが、刑務所へ行く前に「〝模範タクシー1号〟の運転手」であった彼女に連絡していたのだ。
しかし、ソンチョルのスマホにハジュンから連絡が入り、ドギに代わると「依頼をしても良いか?」と聞かれる。
ドギは「決着を付けます」と言って、ムジゲメンバーと共にハジュンの元へ向かった。
模範タクシー1号の女性は、「ここは私に任せて。決着を付けに行くのよ」と言って残り、ムジゲメンバーを鼓舞した。
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ドギとハジュンは教区長が見ている前で拳を交え、最終的にドギがハジュンを倒す。
実は、ハジュンはドギに「戦いを終えたら、元の自分に戻りたい」という依頼をしていた。
すると教区長がドギに向かって銃を向ける。
ハジュンは「僕が終わらせます」と言って、何発も撃たれながら教区長に突進し、共にビルから落ちて行った。
一方ソンチョル達は、クムサ会の幹部達が集まっている礼拝堂に薬を撒いて気を失わせ、それぞれ牢獄に入れて通報する。
そして無事生還したムジゲメンバーは、「幸せの場所」であるタクシー会社に戻って行った。
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軍部隊で性暴力を受け、被害を訴えるも隠蔽され自殺した、陸軍のファン・イェリ軍曹。
その真実を突き止めるため、ドギは軍隊に入隊する。
すると、彼を見た1人の女性隊員(演/ムン・チェウォン)が涙を浮かべながら敬礼したが、ドギは返す事もなくその隣を通り過ぎて行った。
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ムジゲメンバーは、今日も犯罪被害者のために運行を開始する。
電話が鳴る限り、模範タクシーは走り続けるー。
最後は人気ドラマ『ペントハウス』のキム・ソヨン、『悪の花』のムン・チェウォンがカメオ出演しました!
キム・ソヨンの圧倒的な美しさに惚れ惚れしました。
そしてドギも知っている「模範タクシー1号」だったなんて驚きですね。過去が気になる!
一方、ラストのムン・チェウォンは、何やらドギの事を知っている様子?軍隊時代の同僚でしょうか。
また、ハジュンは不憫で可哀想過ぎて、なんともやりきれない気持ちになる最終話でした。
ハジュンは、誘拐された被害者だったとはいえ、何も無かった事には出来ないほどの犯罪を犯していたため、ムジゲメンバーにはなれなかったのかなぁ。
そして、本シリーズはシーズン3も制作されるそうです。続報を待ちましょう!!