2024年10月17日に公開されたNetflix映画『ロスト・イン・シャドー』
『KILLERS キラーズ』『Mr.ノーバディ2』のティモ・ジャヤント監督最新作!
インドネシアで制作された、アクション・スリラー映画。
暗殺訓練を受けた17歳の少女が、犯罪組織に母親を奪われた11歳の少年に出会い、組織に反した行動をとる。
彼女が進むその先は、破滅だった。
筋肉とアクションが大好物のbeersyです!
久々に、女性がメインの激しく過激で「殺し過ぎィ!!」と叫びたくなる、戦闘アクションを堪能しました。
グロ耐性皆無なので、所々薄目でしたが…大満足!
この記事では、Netflix映画『ロスト・イン・シャドー』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします。
『ロスト・イン・シャドー』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 3
視聴するや否や突然日本語が出て来てビックリ!
しかも本物の日本人の俳優さんが出演していて、別のアジア人のカタコト日本語が苦手だったので嬉しかったです。
ちなみに「ケンジロウ」役の加藤ひろあきさんは、インドネシア在住で、シンガーソングライター、バラエティ番組のタレントや司会者、インドネシア語翻訳家として活躍されているそうですよ!
ストーリーは「???」となる点は多いものの、無慈悲な暗殺者に育てられた少女が、母を殺され拉致された少年・モンジを救い出す…という分かりやすい展開。
スピード感、迫力のある戦闘シーンはお見事ですが、グロ・バイオレンスカットが多く耐性の無い人は要注意です。
とにかく主演のアウロラ・リベロがキュート&ガチアクション満載でかっこよかった〜!!
次作に繋がりそうなラストだったので、続報も要チェック!
以下より重要なネタバレを含みます。
『ロスト・イン・シャドー』のネタバレ
死の影
闇に存在する非情な暗殺組織。
金さえあればどんな殺しでも請け負う、「死の影」と呼ばれる者達がいた。
ーー
日本の青木ヶ原樹海に存在する暴力団。
「死の影」に狙われた組長は、まるで忍者のような二人組にあっけなく殺される。
部下達が応戦し1人を倒して仮面を取ると、中は女性であった。
しかし、もう1人の暗殺者・教官であるウンブラ(演/ハナ・マラサン)が圧倒的な強さで首を跳ねて行き、組は壊滅。
倒れた仲間・No.13(演/アウロラ・リベロ)と呼ばれる女性に薬を打って回復させたが、「お前は失敗した。再度トレーニングをする」と宣言し、インドネシア・ジャカルタへ帰した。
ウンブラは、マスター・ブライという師匠に育てられた精鋭だった。
ーー
13は、与えられた薬を毎日飲み、悪夢にうなされながらウンブラからの連絡を待った。
数日経ったある日、隣に住む女性が謎の男達に絡まれているのを目撃する。
その翌日、彼女は遺体となって発見された。
亡くなった女性の息子・モンジは1人になってしまい、13は「ママを守れなかった。ハガに殴られて…」と泣く彼を慰める。
一緒にお墓参りをした翌日、なんとなく嫌な予感がした13は、モンジの身を案じ部屋へ向かった。
モンジ可哀想だよ〜…これは放っておけない。
強がっているシーンも胸がギュっとなりました。
そして、13の悪夢は過去の記憶なのでしょうか?何か深い傷がある様子。
犯罪が黙認されている腐った街
モンジの母・ミラスティの部屋には、組織を守るために証拠となる麻薬を回収しに来た、ジェキというチンピラがいた。
13は彼を脅し、モンジがいる場所へと車で案内させる。
そして裏組織の話を聞くと、県知事候補の息子・アリエル、警官のプラセティオ、そして売春業者のハガは親友同士で、麻薬売買や麻薬を打った女性を売春させるなど、悪事の限りを尽くしていると明かされた。
ジャカルタの警察は機能しておらず、放置されているらしい。
ジェキは、ハガの双子の妹ソリアが経営する「ムーンローズ」へと向かった。
ーー
13は、監視カメラの映像からモンジがハガに連れて行かれた事を知る。
そして驚くべき強さで部下達を倒し、ハガを葬った。
しかしモンジはそこにおらず、警察が到着したためジェキと逃亡。
ジェキは途中で13を降ろし、「お前と仲間だと思われた!おしまいだ!」と叫び取り乱す。
13の「今家に帰ったら危ない」という忠告も聞かずに帰ってしまった。
その後、ジェキの免許証を盗んでいた13は、死の影に無許可で「緊急プロトコル」という緊急装置を発動し、中から多くの武器を手に取ってジェキの家へ向かう。
ーー
ジェキが、たった1人の家族である寝たきりの祖母を看護していたところ、プラセティオが部下を連れて襲撃し「ハガを殺した奴はどこだ」と脅す。
そこへ13が現れ、プラセティオの部下達を一網打尽にし、アリエルの屋敷へ逃げたプラセティオを捕まえ殺害した。
しかし、それがすぐにアリエルにバレて捕まり、拷問を受ける。
そこでアリエルは、モンジの母親に「妊娠したから結婚してくれ」と言われ、逆上して殺したんだと明かした。
13がさらに殴られそうになると、アリエルの父の知事候補が来て、彼女の強さに目を付け「この女は少年がいる限り我々の言いなりだ。裏組織のボス・カビルを殺させ、そのあとに少年と共に海に捨てろ」と命じる。
知事候補は、選挙のためにカビルと麻薬取引をして金を得たのち、口封じをしようとしていた。
13はモンジと再会したが、すでに相当な拷問を受けており大怪我をしていた。
ーー
その頃ウンブラは、別部隊のトロイカと共に、カンボジアの森で敵と対峙していた。
死の影の誰かが裏切り、首謀者と繋がっているらしい。
森の奥深くの小屋を調べると、ヴォルヴァーという仲間に攻撃される。
彼女は妊娠しておりウンブラが驚くと、ヴォルヴァーは「奇跡が起きて妊娠出来たの。私達は酷い仕打ちを受けて来た。あなたも目を覚まして」と諭される。
動揺したウンブラは「あなたを見なかった事に」と言って逃がそうとしたが、彼女はトロイカに殺されてしまった。
その後、13が1人でジャカルタの組織に乗り込み、死の影の武器を使って大量の死者を出している事を知る。
どこを見ても敵ばかり。ジャカルタ怖いよ〜
次々と人が死んで行くので、ジェキもモンジにも何かあるのでは無いかとハラハラします。
あと、あの赤い薬は一体…?
そして、ヴォルヴァーの妊娠もどういう事…?なんでウンブラはあんなに驚いていたのでしょうか。
死の影という組織は、暗殺者達を洗脳しているのか?
13の本当の名前
ジェキの運転する車には、息も絶え絶えのモンジと知事候補。
13は、アリエルの車に乗せられ取引現場にやって来た。
そして麻薬と金が交換されると、13は命じられた通りカビルに銃を突きつける。
しかし、その時ジェキはモンジが死んでしまった事に気付き、13に「姉ちゃん!モンジが死んだ!」と叫んで教えた。
そしてジェキの車が暴走すると、カビルは誰が敵か分からなくなり「全員殺せ!」と叫ぶ。
激しい銃撃戦、13の壮絶な戦闘が始まり、知事候補とカビル、そしてアリエルが死んだ。
ーー
13はモンジの亡骸を抱きながら、ジェキの運転で逃げ出す。
すると突然車に追突されたが、その相手は死の影のウンブラとトロイカ、そして司令官のハンドラーだった。
待機命令を無視し勝手に動いた13は、ハンドラーとトロイカに激しく暴行され、ウンブラに銃を突きつけられる。
それをジェキが止め「逃げろ!君なら出来る!」と叫んだが、彼はすぐに銃殺されてしまった。
13はショックを受けながらもトロイカと対峙し、激しい戦闘の末に殺害する。
そしてついにウンブラと戦うが、倒されてしまって窮地に陥る。
ウンブラは、司令官のハンドラーから13を殺せと命じられるが、結局13を守りハンドラーを攻撃。
しかしハンドラーは銃を持っており、ウンブラは何発も撃たれてしまった。
発狂した13はハンドラーを殺害し、ウンブラを助けようとしたが制止される。
そして、ウンブラは13の頬を撫でながら「お前の名前は…ノミ。(日本語で)心の…我が子」と言って絶命した。
実は、13の母親を殺し、13を死の影に入れ訓練したのは、ウンブラだったー。
ーー
助かったノミは、モンジを母の墓の隣に埋葬した。
すると突然、死の影の「14」が来てノミを襲撃する。
14もまた女性だったが、「14という名前は嫌いなの。だから、お前を殺せば私が13になれる」と言って不気味に笑う。
そこへマスター・ブライ(演/ヤヤン・ルヒアン)が登場し、14に銃と爆弾を向け「〝影〟なら死ぬ覚悟はあるな?」と脅した。
14は2人に銃を向けながら「次に会ったらじっくり殺す」と言い残し、去って行く。
マスター・ブライは、ノミに「ウンブラを殺したのか?大変だぞ、これはまだ序の口だ。死の影達や色々な者がお前を襲う。1人では生き延びられない」と言いながら銃を向ける。
しかし、すぐに銃を下ろして「…決めた。俺がお前の面倒を見てやる」と言い手を差し出した。
ノミはためらいながらも、その手を取った。
13の本名が分かり、またウンブラの想いも伝わって来るラストでした。
2人には絆がありそうでしたが、暗殺者同士だから拳を交えるしかなかったのか…。なぜウンブラはノミの母を殺してしまったのか(故意ではないはず)教えて欲しかったですね。
冒頭、ケンジロウに娘がいると知ってちょっと辛そうでしたし、人の心がまだあったんだろうなぁ。
それにしても、モンジの死ぬシーンは辛すぎる…。
かなり良キャラだったジェキも本当にあっけなく、簡単に殺されてしまって唖然としました。
みーーんな死んじゃってノミが孤独になりましたが、そんな彼女の前に『ジョン・ウィック:パラベラム』や、『ザ・レイド』、『スターウォーズ/フォースの覚醒』などに出演した、インドネシアの武道家俳優ヤヤン・ルヒアンが登場!渋い!!
手を取り合っていましたし、これは次回作がありそうな予感です!
『ロスト・イン・シャドー』が好きな人にオススメのNetflix映画
映画『ロスト・イン・シャドー』のような、殺し過ぎィ!!となるアクション映画をピックアップ!
ザ・レイド
ザ・レイド GOKUDO
『ザ・レイド』シリーズは、東南アジアの伝統的な武術「シラット」が堪能出来る作品!
特に肉弾戦のアクションが好きな人はハマると思います。
また、続編のGOKUDOのほうは、松田龍平さん、遠藤憲一さん、北村一輝さんといった、日本の豪華俳優陣が出演しているのも見どころですよ!