2025年5月1日公開の映画『アナザー・シンプル・フェイバー』。
ポール・フェイグ監督による続編ミステリー・コメディ。前作に続き、ブレイク・ライブリー演じる謎多きエミリーと、アナ・ケンドリック演じるママ系ライブ配信者のステファニーの驚きの再会から始まります。エミリーの結婚式を機に、事件に巻き込まれていく、ブラックユーモアとサスペンスが交錯する作品です。
この記事では、映画『アナザー・シンプル・フェイバー』で流れた音楽のうち11曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『アナザー・シンプル・フェイバー』で流れた曲とは?
オープニング
Noemi - Idealista!
オープニングで流れた曲は、Noemiの『Idealista!』です。
映画のオープニングと共にポップとソウルの要素を合わせたような、軽快なリズムの音楽が流れました。シンプルなギターの伴奏と、女性ヴォーカルの力強くも温かみがある歌が良いですね。
そのままタイトルが映し出されつつ、ステファニーが監禁されているという状況が気になる映画の冒頭でした。ステファニーがなぜこんな場所からライブ配信しているのか、ここに来た目的と合わせて見ていきましょう。
Amazon Music Unlimited
ステファニーが自家用機に到着するシーン
Lesley Gore - You Don’t Own Me
ステファニーが自家用機に到着するシーンで流れた曲は、Lesley Goreの『You Don’t Own Me』です。
刑務所にいたはずのエミリーが現れ、花嫁の付添人を依頼されたステファニー!自家用ジェットでカプリ島へ向かいう際に軽快な音楽が流れました。女性ヴォーカルリズミカルな歌が流れつつ、思いのこもった感じが良いですね。
出版代理人のヴィキーも一緒に来て軽口を叩き合ったり、ステファニーが髪をなびかせてスローで映し出されるのも見ものでした。
ダンテが空港でエミリーを迎えるシーン
Giovanni Toscano feat. Lorenzo de Moor - Dramma Italiano
ダンテが空港でエミリーを迎えるシーンで流れた曲は、Giovanni Toscano feat. Lorenzo de Moorの『Dramma Italiano』です。
20代の頃にローマにいたエミリーはバーでダンテに会ったとのこと。そんな資産家のダンテが空港に向かいに来ているシーンで、ダンディで魅力的な男性ヴォーカルの歌が流れました。
情熱的な音楽が彼の雰囲気に合っていますね。エミリーをキスで迎え、軽快なリズムとシンプルなギターサウンドが特徴のポップソングが流れます。柔らかく語りかけるような歌声が特徴的で、落ち着いたラップのようなパートも良いですね。
ダンテが運転するクルーザーでカプリ島へ向かうシーン
Toto Cutugno - L’italiano
ダンテが運転するクルーザーでカプリ島へ向かうシーンで流れた曲は、Toto Cutugnoの『L’italiano』です。
エミリーはダンテが運転するクルーザーに乗ってカプリ島へ!ステキな海が映し出されつつ、爽快感のあるシーンにて男性ヴォーカルの歌が流れました。島に到着すると街並みが映し出されつつ、オープンカーを走らせました。
1983年に発表されたこの曲は、イタリア人の生活や文化をストレートに表現したポップソングです。 明るく親しみやすいメロディーに、アコースティックギターとシンセサイザーが加わり、温かみのある音楽を作り出しています。
ショーンがエミリーを挑発して口論するシーン
Fred Bongusto(カバー) - Ore d’amore
ショーンがエミリーを挑発して口論するシーンで流れた曲は、Fred Bongusto(カバー)の『Ore d’amore』です。
参列者が食事をする中、ショーンはエミリーの義母が彼女の母親を呼んだことで笑っていましたね。少しだけ男性ヴォーカルの歌がと音楽が遠くで聞こえる中、口論が続きます。
ショーンはエミリーがマフィアの男と結婚しようとしているとと言いつつ、ニッキーの親権を裁判所に申請しているとのこと…人生をぶち壊した件で怒りを露わにすると、ダンテも怒鳴り始めましたね。落ち着きを取り戻したダンテは退席を促しつつ、不穏な雰囲気のまま話が続きました。
エミリーとダンテが結婚式を挙げるシーン
Ennio Morricone - Once Upon a Time in the West
エミリーとダンテが結婚式を挙げるシーンで流れた曲は、Ennio Morriconeの『Once Upon a Time in the West』です。
エミリーとダンテの結婚式が始まり、ソプラノの言葉のない歌声が響き渡ります。ステファニーがエミリーに素敵だと声をかけつつ、ダンテの元に歩いていくのがステキなワンシーンとなりました。
一連のお祝いのシーンにて、とてもゆっくりとしたテンポの音楽と共に、静けさの中に緊張感を感じる曲が印象的。式の様子を高い場所から映しつつ、海と一緒に景色を見せるアングルが良かったです。
夜のパーティーでダンtネガ挨拶を始めるシーン
Te voglio bene assaje
夜のパーティーでダンtネガ挨拶を始めるシーンで流れた曲は、の『Te voglio bene assaje』です。
夜になりドラムと弦楽器の2人の3人が音楽を奏でる中、結婚披露宴のパーティーが始まります。ダンテの挨拶が始まると音楽が止まりつつ、彼は母にお礼を伝えた…と思いきや、婚前契約書を燃やし燃やし始めて不穏な雰囲気に変わっていきますよ。
バルトロとヴェルサーノ一家の乾杯を促しつつ、ステファニーがスピーチを始めるのもハラハラしますね。
結婚式のパーティーでバンドが歌うシーン
Gianluigi Lembo - ‘O sarracino
結婚式のパーティーでバンドが歌うシーンで流れた曲は、Gianluigi Lemboの『‘O sarracino』です。
バンドのヴォーカルが歌いながら盛り上げる中、ダンテの母は気落ちした様子でしたね。ダンスを楽しむ参列者がたくさんいる一方で、エミリーやダンテたちの不穏な動きが気になります。
ステファニーは全体を見渡しつつ、男性ヴォーカルにカメラが移りますよ。曲が盛り上がるタイミングで花火が上がって大賑わいなのも良かったですが…ステファニーの勘の良さが流石だなと思いました。
清掃員がステファニーを密かに連れ出すシーン
Vitti ‘na crozza
清掃員がステファニーを密かに連れ出すシーンで流れた曲は、の『Vitti ‘na crozza』です。
FBIのアイリーンは清掃員を使ってステファニーに手紙を送りました。ステファニーは彼女の力を借りて監禁された部屋から逃げ出すのはハラハラしますね。
清掃員用の道具入れにステファニーを入れつつ、清掃員は「Vitti ‘na crozza」を歌いながらゆったりと廊下を歩いていくのでした。「Vitti 'na crozza」はシチリア民謡の中でも特に有名な曲。
シチリア語で歌われ、貧しさや死、労働者の苦しみといった現実を直接的に描いています。※上記の動画は別の歌手による歌です
ステファニーが店にいたヴィッキーに声をかけるシーン
Lisa Fusco - Ce ne andiamo da Tufano
ステファニーが店にいたヴィッキーに声をかけるシーンで流れた曲は、Lisa Fuscoの『Ce ne andiamo da Tufano』です。
ステファニーは外に逃げ、お店にいたヴィッキーを発見!店の外から必死に声をかけますが、彼女は気付きませんでしたね。その際にノリの良い女性ヴォーカルの歌が少し流れました。
ヴィッキーが幸運のベルについてお店の人と話しつつ、呆れたステファニーは警察のベンに電話をかけるのでした。アイリーンが隠れ家に案内してくれるとのことですが…果たしてどうなるのか結末まで見守りましょう。
エンディング
Angelina Mango - Che t’o dico a fa’
エンディングで流れた曲は、Angelina Mangoの『Che t’o dico a fa’』です。
死産だと思われていた3つ子のチャリティが生きていたという予想外な展開からハッピーエンドになって良かったですね。ダンテの死は悲しかったなと思いつつ、彼の母親から「シンプルなお願い」をされてエンディングへ!
とても気になる幕引きでしたね。エンディングでは女性ヴォーカルの魅力的な歌とリズミカルな音楽が流れました。ノリの良さと合わせて激動のストーリーを思い出させてくれます。