映画『エミリー・ザ・クリミナル』をネタバレ解説! エミリーという女性の生きる術。彼女の強さに何も言えなくなる!

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映画『エミリー・ザ・クリミナル』をネタバレ解説! エミリーという女性の生きる術。彼女の強さに何も言えなくなる!

https://youtu.be/ON6IwdTqQkI



2022年8月12日にアメリカで公開された映画『エミリー・ザ・クリミナル』

日本では劇場公開されなかった、アメリカのクライム・サスペンス映画。

人生に行き詰まった1人の女性が、金欲しさに侵した罪。

次第に大きな犯罪に誘い込まれて行くー。

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かなりのチキンがゆえ、犯罪とは程遠いbeersyです!

アメリカで公開され、評論家達からかなりの高評価を得た本作。

まさに本物のクライム・サスペンス!

1人の女性が犯罪者になって行く様が、リアルに描かれていますよ。

この記事では、映画『エミリー・ザ・クリミナル』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!

映画『エミリー・ザ・クリミナル』で流れる9曲をシーン別にご紹介!
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『エミリー・ザ・クリミナル』の評価&感想

Emily The Criminal | Official Trailer | In Theaters August 12

  • 感動度
    4
  • 脳トレ度
    3
  • 再鑑賞度
    4
  • サプライズ度
    4
  • 話題性
    4

2022年の映画がランクインされていて、なぜ?と思ったらアメリカのみの公開作品でした。

高評価ではあるものの、日本人ウケするかと言われるとどうだろう?

喧嘩っ早い性格のせいで失敗ばかりしている主人公・エミリーには、中々共感出来ないかもしれません。

(犯罪に手を染めるよりも、なんでも良いからしっかり働けと思う)

しかし、ひとつの作品の主人公として観るとなんだか応援したくなる…?不思議でならない!

それは彼女のブレない「芯」が、良くも悪くも真っ直ぐで曲がらないからなのかな…と思ったり。

あと、無骨な強さにも惚れ惚れしちゃいました。

本作は「闇バイト」「貧富の差」などの社会問題を提起している作品でもあり、エミリーが反面教師のようにも感じます。

また、彼女を演じているオーブリー・プラザの演技力は素晴らしいの一言。

アクション無し、難しいストーリーではないので、少々辛気臭いけれどサクっと観やすい映画でした!

以下より重要なネタバレを含みます。

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『エミリー・ザ・クリミナル』のネタバレ

ダミーという闇バイト

エミリー・ベネット(演/オーブリー・プラザ)は、画家を目指す女性。

しかし美大の奨学金の返済に追われ、就職しようにも昔の犯罪歴(加重暴行罪)があって採用されない。

同じ美大卒の友人・リズ(演/メガリン・エキカンウォーク)が着々とキャリアを積んでいる中、個人事業主としてケータリングの配給の仕事をしながら、日々食い繋いでいた。

ーー

ある日エミリーは、勤務先の同僚・ハビエルから「ダミー・ショッパー」という仕事を紹介される。

それは盗んだクレジットカードで高額な買い物をし、品物を詐欺グループに渡すと報酬をもらえる…という犯罪だった。

「1時間で200ドル稼げる」そんな甘い言葉に釣られ、エミリーは悪事に手を染める。

無事に報酬を受け取り、グループの主犯格・ユセフ(演/テオ・ロッシ)からは「明日の昼は2000ドル稼げるぞ」と言われたが、流石に迷いがあった。

ーー

翌日、エミリーは配達途中に品物を落としたり、仕事を紹介してくれると言っていたリズから電話で「今は無理そうだった」と言われたりして苛立つ。

その時、昨日ユセフから渡された携帯に連絡が入り、ランチ時にも関わらずハビエルに配達を押し付け、指定された場所へ向かった。

今回は、偽造ブラックカードで高級車を購入するという危険な仕事のため「本当に安全?」と聞く。

ユセフは「無理強いはしない。君次第だ」と答えたが、エミリーは意を決してビルの中の一室へ向かった。

緊張しながらも、怪しいディーラーから高級車を買い取り、乗って逃げようとしたが、気付かれて殴られてしまう。

しかし持っていた催涙スプレーで相手を倒し、ユセフの元へ車を運んで「早く2000ドルを渡して!」と激怒した。

鼻血を出して過呼吸になったエミリーを見たユセフは「安全だと思ったんだ」と謝り、家まで送り手当をする。

エミリーが落ち着くと、彼は自分の夢が物件を買ってリノベーションし、賃貸マンションを経営する事だと語った。

beersy
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ユセフは根っからの悪い人じゃないのかな?

クライム作品だと、犯罪者がつい良い人に見えてしまうのですが…。

かなり大胆な性格のエミリー。過去の犯罪歴は一体何があったのか。

カメラがエミリー寄りで表情を映すので、緊張感がありますね!

 

ユセフと闇バイトにのめり込むエミリー

翌日、エミリーは店長に呼び出され、昨日仕事を放り投げた事を咎められ「今週からシフトを減らす」と言われる。

「予告無しに外すのは規則違反よ」と食い下がるが、「君は個人事業主でうちの社員じゃない」と突っぱねられ、後が無くなりユセフに連絡を入れた。

そして偽造クレジットカードの作り方を教えてもらい、買った商品を自分で闇業者に売り捌く事に。

ユセフは、「自宅で取引しない事」「同じ店で2度の買い物はしない事」などと助言し、護身用のスタンガンを渡した。

しかし、ユセフのパートナーで従兄弟のカリルはエミリーが関与する事を良く思っていない様子で、ユセフは仕事を与えた事を秘密にしていた。

ーー

だいぶ仕事に慣れた頃、男女で来た業者に住所がバレてしまい襲われる。

儲けた金と、海外出張に行くリズから預かった犬を奪われてしまったが、息を整えてスタンガンを持ち相手の車へ。

まずは男にスタンガンを当てて倒し、女を脅してバッグから身分証を取り出す。

そして「こっちもあんたの住所は抑えた!分かったわね!?」と怒鳴り、連れ去られた犬を持ち帰った。

ーー

リズが帰国し、彼女の職場である広告代理店の帰国パーティーが行われる。

無事に犬を返したあと、リズは職場に空きが出たからと言って、面接の機会を設けてくれた。2人は抱き合って喜び合う。

しかし、煌びやかな世界でただ1人いたエミリーは居心地が悪く、ユセフを呼んだ。

そして恋人のふりをしていたが、お互いに惹かれ合い一夜を共にする。

夢を語り合い、この仕事はそれまでの辛抱だと言って慰め合った。

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犯罪ではあるけれど、逞しく仕事をしているエミリー。

この気の強さと機転が聞く長所、本当にもったいない!他に何かあったんじゃないのかな。

ユセフと恋に落ちてしまい、もう後には戻れない感じ。

そして2人は「夢のため」と自分達の犯罪を正当化していますが、被害者はたまったもんじゃないですよね。

 

エミリーの決断

ユセフは、最愛の母親にエミリーを紹介する。

2人は普通の恋人同士のように過ごしていたが、そこへカリルが現れた。

母親が席を離れると、カリルはエミリーが店にいる防犯カメラの映像を見せ「同じ店で週に2回も買い物をしただろう。警察がこの動画を公開した。お前が捕まれば俺たちもヤバくなる。一夜限りの相手と言っていたのに…」と言いながらユセフを責める。

すぐに母が戻って来たためその場は荒れなかったが、ユセフは戸惑い、エミリーは「ヤレて満足か」と言われた事に憤慨していた。

ーー

エミリーはリズに職場を紹介され、辞めるスタッフから仕事内容を教えてもらう。

やっと正社員になれるかもしれない…そう思ったが、外に出ると鼻血を出したユセフがいて「カリルと揉めた。俺をグループから外し、報酬も払わない気だ。だから明日、組織の金と倉庫の商品を全て奪う。金は払うから手伝ってくれ」と言った。

「借金を返してから正社員になる」甘い誘惑ではあったが、エミリーは迷いつつ小さく頷く。

ーー

翌朝、エミリーは上司との面接へ。

しかし、実はそれが正社員では無くインターンの面接であり、5〜6ヶ月は無給だと言われる。

驚いたエミリーが「無給で人を雇うなんて馬鹿げている」と吐き捨てると、上司は「甘ったれね。あなたの居場所はないわ」と言い放ち、エミリーはリズにも激怒しながら部屋を出て行った。

そしてユセフと合流し、覚悟を決めて組織の倉庫へ向かうと、中はすでにもぬけの殻になっており、口座の金も全てカリルに奪われた後だった。

ユセフは絶望し、同じ店に行くというタブーを犯したエミリーさえも咎めて、悲観に暮れる。

しかしエミリーは「奴らに、私たちの方がヤバイと思い知らせるのよ!でなきゃ搾取されるだけ!」と言って、彼を鼓舞した。

そしてナイフや結束バンド、スタンガンなどを持ってカリルが潜伏している家へ向かう。

その車中で、ユセフが「君の加重暴行の原因は?」と聞くと、エミリーは「当時付き合ってた彼氏と喧嘩が絶えず、ついに通報された。もっとビビらせて黙らせれば良かった…」と明かした。

ーー

家の前に着くと、エミリーが宅配業者のフリをして、カリルの仲間の1人にスタンガンを当て拘束し、ユセフがその男のスマホを使って「車を乗っ取られた。外にいる」とメールを送る。

2人は、カリルの仲間達が全員外に行ったタイミングで2階にいるカリルの元へ向かったが、カリルは気付いており、突然後ろからユセフを殴り倒した。

エミリーも襲い掛かられたが、隠し持っていたナイフで脇腹を刺す。

そして金の在処を吐かせ、無事に回収した。

車に乗り込み、重傷のユセフを連れ病院に行こうとするが、彼は意識を失ってしまう。

しかも車の鍵が見つからず、パトカーのサイレンの音が近づいて来た。

悩んだ末、エミリーは金を持ち車を出て「ごめんね…」と呟く。

そして涙を流しながら、バス停へと歩いて行った。

翌日、エミリーのアパートに警察が突入するも、彼女は忽然と姿を消していた。

ーー

ーー

海水浴客で賑わっている南米のビーチに、エミリーがいる。

彼女は創作活動を再開し、静かに暮らしていた。

しかし裏では、ユセフが行っていたクレジットカート詐欺組織の主犯格となっており、「1時間で200ドルを稼げます」と言って、ダミーを募っているのであった。

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ラストは結構衝撃的!

ちょっと後味が悪いかもしれないけれど、これがエミリーという人間なんだろうな。

この偽造クレカ詐欺が、彼女にとっての「天職」となってしまったような。

救いようのないストーリーでしたが、なぜだかクセになる作品でした。

 

『エミリー・ザ・クリミナル』が好きな人にオススメのNetflix映画

映画『エミリー・ザ・クリミナル』が好きな人にオススメの、クライム作品をピックアップ。

ザ・キラー

『ザ・キラー』予告編 - Netflix

マイケル・ファスベンダー主演、デヴィッド・フィンチャー監督作品。

暗くてじっとりとしたクライム映画なのに、クスっと笑えるシーンもある不思議な作品。

とにかく、名もなき主人公が素敵で魅力的です!

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ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者様が増えたら嬉しいです(?)