2024年2月9日公開の映画『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ』は、ホラーゲームを映画化した作品。
廃墟のレストランを舞台に、機械仕掛けのマスコットが巻き起こす恐怖を描きます。青年マイクは弟の失踪に苦しむ中、妹を養うため夜間警備員として働きますが…マスコットたちが襲いかかる悪夢に見舞われますよ。
ジョシュ・ハッチャーソン、エリザベス・レイル、マシュー・リラードが出演し、原作ゲームの開発者も製作・脚本に参加。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
- 未体験
- 4
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
映画館ならゲームと同じように暗い場所で監視作業をしている臨場感が味わえる!マスコットたちの動きにハラハラすることまちがい無し!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
マイクが弟を探し続けているというわかりやすい心情と、マスコットたちの正体は何なのかと気になるストーリーが見どころでしたね。
「いったい何が起きているのだろう?」という気になる展開に引き込まれました。謎が明かされていくラストにも注目です。
演出
マスコットたちが生きているかのように表情を細かく変えたり、2メートルを超える巨体が滑らかに動く様が見もの!ロボットっぽさと、人間っぽさを合わせたその動きはゲームでは味わえない演出でしたね。
個性豊かなマスコットたちが襲ってくる様は、ホラー映画の要素の一つとも言えるでしょう。
その作品ならではの切り口
マスコットが動き回り、襲ってくるのは今作ならでは!キツネのマスコットのフォクシーは大きなかぎ爪で切り裂いてきたり、青いウサギのボニーは唯一入れる場所で待ち構えているのが怖い!
その他にもマスコットたちの動きは今作ならではの見どころでしょう。
おすすめポイント
ゲームでも話題になっていた今作ですが、動いているマスコットたちを見れるのがポイントですね!ゲームだといつの間にか迫って来ていたというシーンが多かったので‥特にフォクシーの素早さは再現されていたなと思いました。
ちなみに笑えるコメディ要素は全く無いため、「もっと笑って見れるかと思った…」と思う人もいるかもしれません!主人公のマイクのシリアスなバックグラウンドと合わせて心してご覧ください。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
マイクと警備の仕事
マイクは弟が誘拐されたという過去を持ち、弟を忘れることができませんでした。苦しみながら生きていく中、新しく警備のバイトを始めます。廃墟になったピザレストランで警備をするマイクは、不法侵入者が現れないか警備をしていました。
2日目の夜、マイクは片腕を切られる夢を見て飛び起きたところに警官のヴァネッサがやって来ます。彼女はケガをしていたマイクを救急セットで治療し、この店で誘拐事件があったことや警備の職員が長続きしないということを教えます。
日は変わり、アビーを引き取りたいという身内のおばさんが廃墟に人を送り込みました。マイクの仕事を邪魔することでアビーを引き取れるようにと考えていましたが…送りこんだ人間はレストランのマスコットロボットに殺されてしまうのでした。
マイクは店が荒らされたことだけを知らされ、警備員として店の清掃を始めようとします。ベビーシッターが来なかったため、アビーも一緒に警備室へ。清掃を終えたマイクはアビーの悲鳴を聞き、急いで戻りました。
シリアスなストーリーで始まる今作ですが、マイクは弟が誘拐された時のことを何度も思い出そうとしていたのが印象的。キャンプの時と同じような環境を作り、睡眠薬も使ったりしていた…マイクの心情が伝わってきますね。
職業相談の担当者に言われて警備員を務めることになったマイクが、担当者と再会することになるストーリーも見逃せません。
マスコットたち
アビーはマスコットたちに囲まれており、仲良く遊んでいた…マイクは動いているマスコットに驚愕し、アビーと一緒に店を出ます。帰宅したマイクはアビーを寝かせ、彼女がマスコットたちの絵を描いていることに気付きます。アビーから話を聞くと、マスコットは誘拐された子供たちの魂が憑りついているとのこと。マイクは誘拐された弟の手がかかりになると考え、アビーと共に廃墟へ。
ヴァネッサとマスコットたちが一緒にいることを目撃し、問い詰めますが…「信じられないでしょ?」と返され、何も言えないマイク。その後、アビーを家に置いてマイクは廃墟に再び行くと、夢を見ました。「弟を見つけたかったらアビーをちょうだい」と言われて肯定するマイク…目覚めると拘束されて命の危機が迫っており、逃げた先で意識を失います。
動き回るマスコットたちの演出に目を見張る中、アビーが一緒に遊んでいる姿は微笑ましくも思えましたね。多くのものを殺してきたとは思えないマスコットですが…ひとたび殺しにかかると、ホラーな演出が続くのが見ものです。
マイクは弟のヒントを得るため、廃墟に戻るのも合わせて見守りたくなります。
真相
家にマスコットたちがやって来て、おばさんを殺してアビーを廃墟に連れ去りました。マイクはヴァネッサに治療されて起き上がると、レストランが廃墟になった際に誘拐された子供たちがマスコットに入っていると説明を受けます。
ヴァネッサの父親がこの事件を起こしていると知り、マイクはアビーを助けに急ぎました。装備を整えたマイクはマスコットを足止めしつつ、アビーを救出。逃げ出そうとすると黄色いウサギ「スプリングボニー」のマスコットが現れ、マイクを殺そうとしました。
マイクは弟を誘拐した犯人を知ったところにヴァネッサが助けに来ますが、彼女は刺されて倒れてしまいます。アビーは子供たちの魂が入ったマスコットに呼びかけ、スプリングボニーを襲わせました。被害者だったマスコットたちに助けられてマイクたちは脱出。その後、マイクとアビーは昏睡状態だったヴァネッサのお見舞いに行くのでした。
マスコットにまつわる衝撃的な事実が明かされる中、マイクが装備を揃えていくのが見もの!マスコットは電気刺激を与えると一時的に動けなくなることからテーザー銃や、電気を流せる棒を揃えて立ち向かうシーンは映画ならではです。
そして、アビーがマスコットに入れられそうになるのを助けたり、ヴァネッサの父親が襲ってきたり…二転三転するのがおもしろかった!アビーは絵を描いてヴァネッサの父親が元凶だと伝えて助けてもらうという展開も良かったです。
スプリングボニーは命が尽きる前に「私は戻ってくる」と言い残していたので…続編があるのか楽しみですね。
こちらもオススメ!
人形のような、ロボットのようなもの×ホラー要素のある作品と、誘拐×死者との交流がテーマの映画なら以下もオススメ!
M3GAN ミーガン
2023年6月9日に劇場公開されたサイコスリラー映画。子どもを守るAI人形が引き起こす惨劇を描きますが…おもちゃ会社の研究者ジェマが開発した人間のようなAI人形「M3GAN」はに注目ですよ。
最新鋭のテクノロジーを搭載したAI美少女人形「M3GAN」のリアルな動きと、その不気味さが見どころ!ミーガンの愛が暴走し、少女ケイディを守るためにエスカレートしていく行動から目が離せません。
『M3GAN/ミーガン』を観る方法
ブラック・フォン
2022年に公開されたアメリカのサイコスリラー映画。スティーヴン・キングの息子ジョー・ヒルの短編ホラー小説「黒電話」を原作としています。
1978年のコロラド州デンバー郊外を舞台に、少年フィニーが謎の誘拐犯に拉致されて地下室に監禁される物語が描かれます。殺された少年たちの霊と黒電話を通して脱出を試みるのに注目です。
監督はスコット・デリクソン、主演はイーサン・ホークとメイソン・テムズが務めています。
断線した電話からかかってくる死者の声を頼りに、少年が試行錯誤していくのが見どころ!
誘拐犯によって殺された犠牲者たちの演出や、脱出ゲームを思わせる展開はハラハラしますね。主人公のフィニーと妹の絆も見ていて手に汗握ることでしょう。