2024年3月15日に公開された、Netflix映画『アイリッシュ・ウィッシュ』
片思いをしていた相手が、親友と結婚する。
悲しむマディが、不思議な「石のイス」に座ると奇跡が起きて…。
- 主演:マディ役/リンジー・ローハン(『ミーン・ガールズ』『ファミリー・ゲーム/双子の天使』)
- 監督:ジャニーン・ダミアン(『ハートビート』)
キュートな女性が活躍する、ラブコメ映画が大好物なbeersyです♪
短い時間でサクっと観られる、ハッピーな気持ちになれる作品でしたよ!
この記事では、Netflix映画『アイリッシュ・ウィッシュ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『アイリッシュ・ウィッシュ』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 2
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 3
人気子役となり、その後はお騒がせ女優になってしまったリンジー・ローハンの主演作品。
相変わらずの美しい赤毛とソバカスが可愛かった!
「元は良いのに非常に不運な女性」を演じているのですが、絶妙にハマっていますよ。
親友役の2人がまた、そこまで目立たない感じの女優さんというのもありますが…リンジーの美貌が際立っていました!
肝心のストーリーですが、コッテコテのラブコメで、ファンタジーもアリ。
個人的には、もっとファンタジーに振り切っても良かったんじゃないかな〜と思いました。
飽きてしまう人も多いかもしれませんが、時間は約1時間半と短いのでそんなに苦痛ではありません。
また、本作で1番素晴らしかったのは、美しいアイルランドの景色が堪能出来る点です!
緑や青・街並みのコントラストがどこも綺麗で、俯瞰映像などはそのまま切り抜いてポスターにしたいくらいでした。
ガールズムービー・ラブコメ好き、旅好きにはピッタリな作品です!
以下より重要なネタバレを含みます。
『アイリッシュ・ウィッシュ』のネタバレ
マディの災難
マディは、片思い中の作家・ポールを支え、彼の執筆を編集者として手助けした。
すると本は大ヒットを記録する。マディは、ポールとの関係が進展すると信じて疑わなかった。
しかしポールは、マディの親友であるエマと知り合い、急接近。
あれよあれよという間に、2人の結婚が決まった。
ーー
2人の結婚式は、ポールの実家があるアイルランドで行う事になった。
マディは、もう1人の親友・ヘザーと共にブライズメイドを務めるため、アイルランドに降り立つ。
そして流れて来るスーツケースを取ろうとすると、他の男性が「僕のものだ」と言って取ろうとした。
引っ張り合ううちに、スーツケースが開いてしまう。
しかし中身はその男性のものであり、マディのケースは紛失してしまった。
エマ達に遅れて合流する事になったマディは、バスで待ち合わせ場所へと向かう。
すると隣に、偶然にも先ほどスーツケースを取り合った男性が座った。
彼は自称・自然写真家で「羊の毛刈り祭りを撮りに来た」と言い、マディが落としたポールの本を見て「この作家は前作が面白くなかった」と批判する。
マディは最悪な気分で、ポールの実家へと向かった。
ーー
皆んなで美しい草原を散歩して、川に着くとボートに乗ろうと盛り上がる。
しかし、マディは気が乗らず1人で散策し、石で出来たイスに座りながら母に電話をし「彼に想いを伝えたら良かった」と話した。
すると突然、見知らぬ女性が顔を出し「このイスは、願いが叶うイスよ。目を閉じて話してみて!」と言う。
マディは信じられずにいるが、「聖ブリジッド」と名乗る女性に促され「私はポール・ケネディと結婚がしたい」と言った。
しかし特に何も起こらず、マディは「雷も地震も何も起こらないじゃ無い」と失笑する。
すると聖ブリジッドは「演出が欲しいのね!」と言って、風を起こし花びらを舞わせた。
ーー
マディが目覚めると、なぜかポールの部屋にいた。
部屋の外でエマに会うが、彼女はそれを何とも思っていない様子。
通りかかったヘザーに確認して、望んだ通り自分が結婚する事になったのだと理解した。
あまりにも不運過ぎるマディ、観ていて可哀想になってしまいました;
そして聖ブリジッドがかけた素敵な魔法。
マディは憧れていたポールとの結婚を、どう迎えるのでしょうか?
夢に見ていたポールとの交際
ポールと結婚する事ではしゃぐマディだったが、意外にもポールは思いやりやデリカシーの無い人間で、また、義理の母であるオリヴィアの強引さには辟易した。
ウェディングドレスに至っては、母と選んだものがあるのに、オリヴィアによってヘンテコな古いドレスを、無理やり着せられる事になってしまう。
するとその後、聖ブリジッドの画策で、マディは荷物を取り合った男性と再会した。
彼はマディと会った事を覚えておらず、マディは「バスでの会話は無かった事になっているのね…」と不思議に思う。
そこへ居合わせたオリヴィア、エマ、ヘザー。オリヴィアに自己紹介され、男性は「ジェームズ・トマスです」と名乗る。
写真家が見つからず焦っていたオリヴィアは、人物は撮りませんと言うジェームズに「いつもの3倍の額を支払うから、結婚式の写真を撮って欲しい」と言って雇う事にした。
ジェームズを自宅に招き、細かい注文を付けるオリヴィア。
ポールの宣伝用写真も撮るため、明日はマディ、ポール、ジェームズの3人で周りを散策して来なさいと告げる。
ーー
その夜、熟睡していたマディは、擦り寄って来たポールを蹴り上げてしまう。
ポールは怪我をしてしまい次の朝は起きられず、マディ、ジェームズは車で散策へと出発した。
アイルランドの大自然を堪能し、帰ろうとすると外は嵐に。
道中倒木があり、帰れなくなってしまった2人は、パブ兼宿に泊まる事にした。
そこで2人はダーツとダンスをしながら、楽しい夜を明かす。
一方、アイオワ州・デモインに住むマディの母の、目覚まし時計が狂い出した。
それによって母は寝坊してしまい、飛行機に乗り遅れてしまう。(これも聖ブリジッドの仕業である)
オリヴィアは、リハーサルにマディも母も来ないのでイライラし、エマにポールの相手役を務めさせた。
マディはボロボロになりながら到着したが、居心地が悪かった。
ーー
結婚式の前日、ポールの家でパーティーが行われた。
調子に乗ったポールは家族や友人の前で、マディを貶めるような発言をする。
ジェームズはそれを見てイライラし、マディに「僕がポールならあんな言い方はしない」と言って、それを庇うマディと喧嘩をしてしまった。
一方、エマとポールはとても気が合っている様子。
そしてマディは、夜にエマが人知れず泣いているところを見てしまった。
ーー
結婚式当日。
ジェームズは、マディが編集したポールの本を読んだと言い、マディに「人生まで本のように編集して良いのか?本当にポールと結婚したいのか?」と聞く。
マディは「ポールと結婚するのが私の夢なの」と伝えるが、ジェームズに「では、なぜ悲しい顔をするんだ?」と言われ、何も言えなくなった。
その時、ポールが2人のやりとりの一部始終を目撃していた。
ーー
ウェディングドレスに着替えたマディは、神父に「私は過ちを犯したかもしれません。聖ブリジッドに祈りました」と告白する。
神父は「あぁ!彼女は遊び心があるんだよ」と笑って、「気を付けなさい。彼女はこちらが望んだものではなく、必要なものを与えてくれるのです」と言った。
神父が部屋を出て行くと、エマが「綺麗よ!おめでとう」と言いながら笑顔で入って来た。
しかしマディは「ごめんね。エマとポール、あなた達は思い合っているのよね」と言う。
驚いて「何もないわ」と返すエマだが、マディに「本当の気持ちを話して」と言われ、泣きながら「彼とは運命だと思った。次に生まれ変わったら、私が運命の相手になるのかな。せっかくの日が台無しね…」と告白した。
マディは「エマのせいじゃない。大丈夫、私が過ちを正す」と言って何かを決意する。
夢と現実の違いに、戸惑うマディ。まぁ、あるあるですよね…。
中盤は、本当の「愛」にじわりじわりと気付いて行くマディの心の内が、丁寧に描かれているなーと感じました!
エマとの友情もほっこりしてイイ!
マディが下した決断
結婚式が始まった。
マディは、ウェディングドレスではなく普段着で登場する。
そして、参列者に向かって「ポールは大事なパートナーです。でも、私達は愛し合ってはいません。結婚生活を送るなら、本当に愛する人とすべきだと気付きました」と打ち明けた。
視線の先にはジェームズがいて、彼は優しく微笑んでいる。
しかしオリヴィアは憤慨し「ポール!どういうこと!?」と叫ぶ。
ポールは「あの写真家のせいだ!花嫁を盗む気なんだ」と弁解。
マディが「あなたとエマはどうなの?」と聞くと「それは関係ない!」と突っぱねる。
するとジェームズが「僕はマディのアイデアを盗まない」と明かした。
ポールは「あれは僕が書いた!」と返答するが、マディも「私が書いたのよ」と告発。
マディはポールの本の編集者であったが、そのアイデアのほとんどは彼女が作り上げたものだったのだ。
腹を立てたポールがジェームズに殴りかかり、会場はグチャグチャになってしまった。
ーー
ジェームズは「僕のせいでこんな事に。僕は去るべきだ」と言って去ろうとする。
マディは「違うわ。運命の相手はあなたなの」と言って、キスをした。
しかしジェームズは「さようなら」と言って去って行く。
マディは慌てて車に乗り、聖ブリジッドと出会った石のイスの場所へ行った。
ーー
石のイスに到着すると、マディは「聖ブリジッド!出て来て。私の過ちだったの。願いを取り消して」と叫んだ。
聖ブリジッドが出て来たが、「無理よ、願いは叶ったでしょ?」と言ってニコニコしながら消えてしまう。
マディは「自分でやるわ!」と言って石のイスに座り、自分を手で仰ぎ始め「願いを取り消して!」と叫んだ。
すると時間が巻き戻り、結婚式当日の朝になる。
確認すると、ポールの結婚相手はエマだった。
マディはホっとしながら、結婚式に出席する。今度は心から祝福をしたのだった。
ーー
パーティーの最中、ポールはマディに「続編が決まったから、また案を練っておいて欲しい」と言う。
マディは「共著になる?」と聞いたが、ポールは「それは出来ない。君が編集して、僕の名前で売る」と突っぱねた。
そこでマディは「そんなのはチームじゃない。今回は1人で書いて」と言って、その場を去った。
その後マディは、ジェームズの馴染みの店へ行き、居場所を突き止めて再会する。
2人は、夢の話やこれからの話をして、距離を縮めて行った。
その様子を見た聖ブリジッドが、微笑みながら街並みへ消えて行った。
特に大きな波もなく、さらっとエンディングを迎えました。笑
個人的には、マディは聖ブリジッドともう少し絡んで欲しかったです。
願いが取り消されるところも、もう一波乱あったら面白かったのかも…。
また、ポールのダメ男っぷりにはモヤモヤしてしまいました。
エマは素敵な女性なのに、果たしてこんな男で幸せになれるのでしょうか…?
マディとジェームズよりも、そちらの方が気になってしまいました;
ハッピーな気持ちにはなれましたが、もうちょっとスカっとしたかった!
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