2025年4月11日公開の映画『アマチュア』は、CIAの分析官チャーリー(演:ラミ・マレック)が妻をテロで失い、復讐のため自ら行動を起こすスパイサスペンス。監督はジェームズ・ホーズ。共演はレイチェル・ブロズナハン、ローレンス・フィッシュバーンなど。
アマチュア
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 2
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 4
IQの高いチャーリーが爆弾などを使いながら作戦を進めるのにヒヤヒヤ&ハラハラした!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『アマチュア』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で土曜日の午後に見に行くと、席の埋まり具合は半分くらいでした。男性のお客さんが多く、若い人もいましたね。天気が良くて、土曜日の午後の時間帯だったのもあったので映画館に足を運ぶ人も多いようでした。
2人で見に来ている人も多く、上映開始までは話をしながら待ってる人もいました。ラミ・マレック主演とのことで人気があるかもしれませんね。

以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
チャーリーとサラ
CIAの分析の専門家を務めるチャーリー。妻のサラがロンドンに出張となり、寂しく待っていましたが…長官たちから呼び出しがあり、ロンドンでテロが起きて人質になったサラが殺されたと知ります。
悲しみに暮れるチャーリーは分析能力を駆使して防犯カメラの映像などを解析し、テロの実行犯4人を特定。上層部に解析結果を伝えますが犯人を追い詰める動きは見せず…チャーリーが極秘資料を解析した際に、ムーアら上層部の暗躍を知ったことで復讐のための計画を練りました。
チャーリーはムーアのサインがある改変された極秘資料を持ち出し、ムーアらにその情報を報道に流すと言います。情報を流さない代わりに犯人を追い詰めるために協力を促しました。

テロの犯人たちはCIAの上層とつながっていた…そんな極秘情報がある中、チャーリーはテロ事件時の動画を集めたり、それを解析したりするのが見どころでした。彼の技量が伝わってくる中、声を解析して4人を特定するのがすごかったです。
テロ犯との対峙
ヘンダーソン大佐の元でチャーリーは銃や爆弾の扱いを学びますが…銃の技量は芳しくありません。一方、ムーアたちはチャーリーが持ち出した資料の行方を追いました。チャーリーの脅しはブラフだったとわかり、ムーアは大佐に連絡します。しかし、偽のパスポートを入手したチャーリーは、既にロンドンに向かっていました。
チャーリーはテロ犯の一人を見つけ、彼女が通う病院へ。アレルギー用の治療を受けていた彼女を閉じ込めてリーダーの居場所を聞き出そうとします。しかし、アレルギーに苦しむ彼女を解放してしまい、逃げられた…女はその途中で車にはねられ、チャーリーは彼女のスマホを入手します。

チャーリーは極秘資料をどのように隠したか、綿密に描かれていたのに引き込まれましたね。そんな頭脳明晰なチャーリーだからこそ、銃で撃ち殺すことはできないようでした。
この後も犯人が助かる可能性を残して事故死のような殺し方をするのも見もの。大佐がチャーリーを追ってきた際に爆弾を使って逃げるのにも注目です。
インクワライン
大佐に追われる中、チャーリーはインクワラインに連絡して助力を求めました。インクワラインはCIAだった夫から仕事を引き継ぎ、極秘情報をまとめていた張本人。チャーリーは彼女の協力を得てテロ犯の一人の殺害に成功。しかし、CIAにインクワラインの存在に気付かれてしまい、車で逃走中に彼女を失います。
チャーリーは武器の調達をしていたテロ犯の一人を罠にかけ、リーダーがロシアにいると突き止めました。船で動くことが多いとわかり、情報を集めて罠を準備…そうした中、尾行に気付かれて気絶させられて船に連れてかれました。
リーダーはチャーリーの妻を撃ったことで狙われていたと知る中、彼に銃を持たせます。チャーリーは銃を構えますが引き金を引けず…そこにテロ犯を捕えるための海上保安局が到着。チャーリーは船を遠隔操作し、フィンランドの海域まで時間を稼いでいたのです。
チャーリーは無事帰国し、妻の墓参りへ。その後、妻に贈られたセスナに乗って空へ飛び立ちました。

チャーリーはインクワラインとやり取りをしていたことから、トルコで初めて彼女に会いましたね。インクワラインの力を借りて高層階のプールを爆破し、テロ犯の一人を殺す流れはハラハラしました。基本的にチャーリー自身は力が強いわけではないので、作戦が順調に進むのか手に汗握る展開が続きます。
テロ犯の3人目を爆弾で追い詰めるあたりからは、チャーリーがしっかりと構えていた感じも見受けられましたね。そうしてリーダーを捕える流れと共にCIAの長官が上層部の不正を公表するという結末も良かったです。昔、妻から送られた壊れたセスナを直し、飛び立つラストを見送れたのも良いなと思いました。
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ボヘミアン・ラプソディ
伝説のロックバンド「クイーン」のボーカル、フレディ・マーキュリーの人生を描いた伝記ドラマ。バンド結成から栄光のステージ「ライブ・エイド」までを描きます。
実話を基にしており、圧巻のライブシーンやクイーンの名曲の数々が見どころです。

フレディ・マーキュリーを演じるラミ・マレックは、外見・仕草・声のトーンまですべてを作り込んだ!その演技で絶賛され、アカデミー主演男優賞を受賞したほどでした。
特に「ライブ・エイド」完全再現シーンは圧巻でしたね。ラミ・マレックの演技は、フレディのカリスマ性と内面の脆さをしっかり見せてくれますよ。
007/ノー・タイム・トゥ・ダイ
ダニエル・クレイグ版ジェームズ・ボンドの最終章。引退していたボンドが、旧友フェリックスの依頼で新たな任務に戻ります。生物兵器の奪還と、それを操る謎の男との対決を描くのが主な物語。監督はキャリー・ジョージ・フクナガ。

ラミ・マレックは本作で、冷静でありながら内に狂気を秘めた悪役を演じています。感情をほとんど見せず淡々と話す姿は、かえって不気味で、見る者に恐怖を与えるのに注目ですね。
一方で、ダニエル・クレイグ演じるボンドが感情や愛と向き合いながら最後の任務に挑むのも見どころ!シリーズの中でも特に人間味あふれるドラマ性が魅力ですよ。壮大なアクションだけでなく、キャラクターたちの内面や決断にフォーカスした、重厚なスパイ映画も合わせてご覧くださいね。