Netflix映画『フォーリング・フォー・クリスマス』記憶を無くしたワガママ令嬢が、倒産寸前のロッジオーナーに出会い自分を変えて行く。

2022年11月10日に公開されたNetflix映画『フォーリング・フォー・クリスマス』

「ホテル王」の父を持つワガママ娘のシエラ。

事故で記憶を失ってしまい、出会ったのは倒産寸前のスキーロッジオーナー。

シングルファザーでもある彼のもとで、本当の幸せを見つける。

アメリカのラブコメ・ロマンスムービー。

主演：リンジー・ローハン（『フォーチュン・クッキー』『ミーン・ガールズ』）

監督：ジャニーン・ダミアン（『ハートビート』『アイリッシュ・ウィッシュ』）

beersy

スノボで尻を強打し、現夫との初旅行1日目を無駄にしたbeersyです！

リンジーがワガママな令嬢役…ハマるなぁ！と思って視聴しました。

ファンタジー少々、ほっこりロマンスたっぷりな温かい作品です！

この記事では、Netflix映画『フォーリング・フォー・クリスマス』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします！

『フォーリング・フォー・クリスマス』の評価＆感想

+ 評価について

感動度：
映画が観客の心にどれだけ響くか、感動の深さや涙の数を評価する。

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脳トレ度：
物語の複雑さや、観客が考えるきっかけを与えるか、推理や考察が必要かなどを評価。

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再観賞度：
何度も見返したくなる魅力があるか、2回目以降に新しい発見や解釈ができるかを評価。

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サプライズ度：
期待を裏切る展開、驚きのエンディング、斬新な演出など、映画全体のサプライズ要素を評価。

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話題性：
人々の間でどれだけ話題になるか、SNSでのシェアや友人・家族との会話のタネになるかを評価。

プライベートで一悶着あったリンジーの、久しぶりの主演作。（復帰作と言っても過言ではない）

何があってもやっぱり美しい…この方はそばかすがチャームポイントですよね！

目の色も髪の色も美しく、ニカっと笑う口元も可愛くて羨ましい〜。

お相手のジェイク役は、ドラマ『glee/グリー』に出演していたコード・オーヴァーストリート。

心優しいシングルファザー役を見事に演じています。

そして筆者が1番気になったのは、ジェイクの娘役オリヴィア・ペレス。

屈託のない天使のような笑顔が眩しくて、本作で1番見惚れてしまいました！

まだ出演作は少ないものの、『ザ・キッズ・トゥナイト・ショー』というアメリカのテレビ番組で活躍しているそうです。

ストーリーは予測しやすく、分かりきっている方向に進みますが、感動的な場面があったりコメディ部分がたくさんあったり、飽きずに観る事が出来ました。

終始とっても寒そうなので、視聴するならあったか〜いココアなどをぜひ。

ファンタジー要素は少しだけなので、リアル思考な方にもオススメ出来ます！

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『フォーリング・フォー・クリスマス』のネタバレ

思わぬ事故

「ホテル王」と呼ばれる敏腕ホテル経営者、ボルガール・ベルモントの娘シエラ・ベルモント。

ビジネスに興味がなくわがままに生きている彼女は、父が所有する高級スキーリゾートの「ムード統括責任者」に任命されてしまい、彼氏でインフルエンサーのタッドに愚痴っていた。

そのタッドはというと、SNSでバズる事しか考えておらず自信家で、ボルガールと顔合わせをした時も無礼を働く男であり、シエラは彼に振り回されながら付き合っていた。

一方、「ノーススター・ロッジ」という小さなロッジを経営している、シングルファザーのジェイクは、経営難のためボルガールに接触し、「初心者は最初私のところのような小規模ロッジに来て、上達したらあなたの経営するようなリゾートホテルに行く。そのサイクルのために、私のロッジに出資をしてくれませんか」と持ちかける。

しかしスマートに断わられてしまい、このままでは店を畳まざるを得ない…と頭を抱えていた。

ーー

ジェイクは2年前に妻を病気で亡くしており、一人娘のアビーと義母のアレハンドラと暮らしている。

義理の両親がプレゼントしてくれ、妻と切り盛りしていたこのロッジは、彼の宝物であった。

父親想いのアビーは、街のクリスマスツリーに願い事を書いたオーナメントをかけ、それを見たサンタクロースのような老人がニコニコしながら魔法をかける。

すると突風が起こり、その願い事のオーナメントが宙を舞った。

ーー

同じ頃シエラは、ボルガールが出張でイブまで留守にするため、タッドとデートをする事になり、彼が「バズりそうだ」と考えた雪山へ。

山頂でプロポーズをされ舞い上がっていたが、サンタ似の老人がかけた魔法の突風が吹き、スキーを履いていたシエラは滑って崖下へと落ちてしまった。

すると、シエラが倒れた場所にちょうど客をソリに乗せたジェイクが通りかかり、救助要請をする。

病院に搬送されたシエラは幸いにも軽傷だったが、記憶を失っていた。

ーー

シエラの使いの者達は、彼女に「彼との時間を邪魔をしないで」などと厳しく言われていたため、姿が見えなくても何もしない。

一方タッドは遭難しており、スマホの充電も切れ彷徨っていたところ、雪の中に佇む小屋を見つけラルフという老人に保護してもらった。

beersy

タッド良いキャラしてるー！彼がいないと本作は面白さが半減しますね。

見た目もクリスマスのブリキのおもちゃみたい。

シエラはよくある何も出来ない御令嬢。

…にしては、いささか歳をとり過ぎているような違和感が…。

でもなんだかリンジーだから許せる。笑

変わって行くシエラ

シエラは記憶を失ってもなお高慢で、病院も保安官も手を焼いていた。

そこでジェイクが自分のロッジに泊まれば良いと提案し、彼女は渋々ロッジへ向かう。

しかしすぐにアビーと打ち解け、仮の名前「サラ」として過ごす事になった。

ーー

少し落ち着くと、シエラが「医者に普通の生活をすれば記憶が戻るかもといわれたけれど、何をしたら良いのかしら」とボヤいていたので、ジェイクはちょうど清掃員を雇えず困っていたため、彼女にロッジの清掃を任せる事に。

しかし家事全般をした事が無かったシエラは、何をやっても大失敗続き。

しかも、誰も自分の事を探していないようだ…と思い挫けそうになる。

ジェイクはイライラする事もあったが、落ち込むシエラを見て励ました。

元気が出たシエラはこの生活を楽しむ事に。

アビーも交えて料理の練習をしたり、お菓子作りをしたりして、温かい時間を過ごす。

ーー

ジェイクは街の慈善活動に勤しんでおり、恵まれない子供達のために回収したプレゼントを配ったり、寄付をしたりしている。

それを知ったシエラは彼の活動を手伝い、徐々に2人は惹かれ合って行った。

そしてとうとうキスをしそうになったが、ジェイクが「やめておこう。君に恋人がいたら辛い」と言って止める。

シエラも「そうね」と呟いたが、複雑な心境だった。

ーー

その後シエラは、ロッジを救うべく「今まで宿泊した人達を集め、思い出を辿るパーティーをして寄付を募りましょう」と提案する。

しかし、ジェイクは「街の皆んなに金が無い事を知られたくない。もう金の事を考えるのは疲れたし、ここは閉めるべきだ。君が来てから心が揺さぶられてる」と言い、ぶっきらぼうな態度をとってしまった。

塞ぎ込んでいる彼の姿を見たアレハンドラは、「サラは良い女性よね。もう前に進んでも良いのよ。私達なら大丈夫」と背中を押す。

傷付いたシエラは「ここを出て行く」と言ったが、ジェイクは意を決して「君にここにいて欲しい」と伝えた。

そして、アビーの提案で昔の客達を呼び、クリスマスパーティーをする事にした。

ーー

その頃、ラルフと共に山を降りたタッドは、ようやく街に出て保安官に救助される。

また、出張から戻りシエラがいなくなった事を知ったボルガールは、電話も繋がらないと大慌て。

そして保安官事務所でタッドと合流し、保安官に「娘さんの居場所を知っています」と言われ、3人でノーススター・ロッジに向かった。

beersy

ジェイクが良い人過ぎてもう…！

アビーちゃんもしっかり者でキュートだし、義母も優しいし、奥さんが生きていたらさらに温かく幸せな家庭だったのでしょうね。

だからこそ、ジェイクが前に進めない気持ちがよく理解出来ます。

幸せだった頃を忘れてはならない、という想いもあるのでしょう。

それでも、アレハンドラの温かい言葉が彼を前に向かせてくれました。なんて良い義母なんだ…。

記憶が戻る

クリスマスに人は集まらないだろうと思ったが、ノーススター・ロッジにはたくさんの客が集まり、ロッジで過ごした思い出話に花を咲かせる。

そして、昔ジェイクに恩のある人達が「あの時のお礼がしたかった」と言って資金を渡し始め、さらに町長は「ジェイク、いつも街の事を手伝ってくれてありがとう。そこで、このロッジを史跡にしようと思う。これで修繕費用の補助が出るはずだ」と発表した。

ジェイクが町長を始めとする街の人々や、シエラに感謝し盛り上がっていると、ボルガールとタッドが到着する。

そこでシエラは、全ての記憶を取り戻した。

2人に早く帰ろうと促され、戸惑いながらもジェイク達にお礼をし、元の場所へと戻って行く。

アビーは「行かないで」と言ってすがったが、ジェイクは「仕方がないんだ」と言ってシエラを見送った。

ーー

令嬢の生活に戻ったシエラは、ロッジにいた時のように家事をし始め、使用人達を驚かせる。

そして記者会見を開いて無事を伝え、「私を救ってくれたノーススター・ロッジ、とってもオススメですよ」と話したため、ノーススター・ロッジは電話が鳴り止まず満室となった。

しかしアビーは「優しいパパを、誰かが支えてくれますようにってお願い事をしたの。サラのような人に…。パパは、彼女に好きだと伝えていないの？」とジェイクに聞く。

ジェイクが「はっきりとは伝えていない」と呟くと、アビーは「伝えなきゃ！」と鼓舞し、ジェイクは想いを伝えに行こうと決断。

大雪で道路が通行止めになっていたが、なぜか家の前に（サンタ似の老人が持っていた）ソリが置いてあったので、馬を繋いでシエラの元へ向かった。

その頃シエラは、タッドに「ごめんなさい、あなたは素敵な人だけれど結婚は出来ない」と言ってプロポーズを断る。

タッドは少々辛い表情をしながらも「SNSに上げていい？破局は何よりもバズるんだ」と言って微笑んだ。

ーー

アビーが馬と共にソリに残り、ジェイクがシエラを探していると、サンタ似の老人が「君が探している人は裏庭にいるよ」と教えてくれる。

そしてシエラに「ありがとう。ロッジは満室だ」と言うと、シエラは「私の手が必要かしら？」と言って笑った。

想いが通じ合った2人は、キスを交わす。

ボルガールも現れ、ノーススター・ロッジに出資する事を決めたと言った。

そこにアビーも加わり、4人は温かいクリスマスを迎える事になった。

beersy

サンタ似のおじいちゃん、本物のサンタクロースなのだろうけれど、ファンタジー過ぎなくてしっくり来ました。本作はこのくらいがちょうど良い。

（逆に、ファンタジー好きな人には物足りないかもしれません）

最後タッドとの破局がちょっと切なかったですが、彼らしい別れ方が男前！！

SNS好きな人を見つけて幸せになって欲しいです。

綺麗にまとまったラストで、ほっこりしました。これぞクリスマスムービー！

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