2025年8月1日公開の映画『星つなぎのエリオ』は、孤独な少年エリオが宇宙の“コミュニバース”に招かれ、地球代表と勘違いされることから始まる冒険が描かれます。心優しいグロードンとの出会いを通じて、居場所と絆を見つけていく物語です。監督はマデリーン・シャラフィアン、ドミー・シー、エイドリアン・モリーナ。
星つなぎのエリオ
- 未体験
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- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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エリオの友達のグロードンが特に可愛かった!コミュニバースなどの演出もステキでした
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
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映画『星つなぎのエリオ』で流れる3曲をシーンごとに解説!BUMP OF CHICKENのエンディングも
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『星つなぎのエリオ』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館に土曜の夕方の回に見に行きました。他の映画作品が人気なので、ポップコーンを買う売店は混んでましたね。『星つなぎのエリオ』の上映前は人がほとんどおらず、20席くらいは埋まったのかなという様子です。
家族連れ(未就学〜小学校低学年)だと、お子さんが気に入る可能性が高そうだなと思える今作ですが、エンディング曲のBUMP OF CHICKENの曲『リボン』をキッカケとして見る大人の人もいらっしゃるのではと思いました。

以下より重要なネタバレを含みます。
『星つなぎのエリオ』をネタバレありで解説!
エリオ
両親を亡くしたばかりのエリオはおばさんの元で日々を過ごしていました。おばさんはエリオのことを心配する中、宇宙飛行士の試験を受けないのかと周りに言われていた…エリオは「自分がいるせいでおばさんの邪魔になっている」と感じていたのです。
そんなエリオは宇宙には他の生命体がいるのではと考え、無線機で交信を始めました。「宇宙に連れてって」と砂浜に書き、毎日色々な場所から発信をするエリオ。ある日、校内で無線部の知らせを出したことで男の子が無線機を持ってきます。
エリオはその無線機を借りた際に他の男の子とケンカになり、目をケガしてしまいました。おばさんはエリオがしてたことを知り、職場でエリオを問い詰めるのでした。

エリオはボイジャーのゴールデンレコードの存在を知り、交信という手段を取りましたね。
おばさんはエリオが学校に行ってるかと思いきや、日中から夜まで交信を試していたと知って驚いたでしょう…エリオが居場所を求めて真剣になる姿が印象的でした。
交信
おばさんはエリオを待たせてミーティングへ。そこで職員のエルマックが「宇宙から交信があった」と言いますが信じてもらえません。その話を聞いていたエリオは交信に応じるメッセージを密かに送りましたが…その際に施設内の電源が全て落ちてしまい、おばさんは頭を抱えます。
エリオは子供のためのキャンプ施設に送られ、夜に無線機で揉めた子に殴られそうに…そこに宇宙からの使者が来てエリオを「コミュニバース」へ連れ去りました。エリオは異星人との遭遇に喜び、地球の代表として振る舞いました。そこにグライゴンが現れ、エリオは武力を重んずる彼との交渉を任されました。
地球に戻りたくない一心でグライゴンの元で交渉を試みますが…エリオは囚人として閉じ込められてしまいます。その場から脱出したエリオはグライゴンの息子のグロードンに会い、事情を説明。グロードンはエリオに協力し、コミュニバースに向かいました。
エリオはグロードンを誘拐したと言ってグライゴンを騙し、コミュニバースへの攻撃を阻止するよう名誉にかけて約束させます。グライゴンは了承し、後日グロードンを迎えに行くと言いました。

コミュニバースは幻想的でファンシーな場所でしたね。エリオも今まで見たことのない環境を楽しんでいるようでした。重力や体温調節なども自在な機器が凄かったです。
グライゴンはどっしりと重厚感のあるアーマーを着ていましたね。片手を切り替えることで砲撃を可能とし、好戦的な性格も相まってインパクトがありました。
家族
リオはグロードンを連れてコミュニバースを案内して楽しみ、その際にグロードンは成人した時のアーマーを着たくないと明かします。エリオはクローンを用意してグライゴンを欺こうと提案。
グライゴンにクローンを引き渡そうとしますが…クローンに気付かれ、エリオは記憶を探られた際にコミュニバースの人たちに正体がバレます。
エリオは地球に戻され、おばさんと再会。おばさんはエリオのクローンに気付いており、エリオは愛されていたと実感しました。そこに宇宙船に乗ったグロードンが地球に不時着。隠れていたグロードンに驚くエリオでしたが、急いでコミュニバースに戻ります。
おばさんたちの力を借りてコミュニバースに戻りますが、凍えていたグロードンが動かなくなっていた…グライゴンはアーマーを外してグロードンに駆け寄り、糸でくるみます。するとグロードンが目覚め、親子ともに喜びました。コミュニバースを救ったエリオは永住権を得ますが、おばさんのいる地球に戻ることを決意。2人は地球に戻り、エンディングとなりました。

グロードンがエリオに最初に会った際に、怖がっていたので「おくるみ」にしてましたね。口から糸を吐いてくるくる巻くと落ち着く…ようでした。それをグライゴンがグロードンに再現し、「母のようにうまくない」と言っていたのが印象的です。親子の関係性もステキだなと思いました。
グロードンのクローンをすぐに見抜いたグライゴンが、アーマーを外してすぐに駆け寄るのも良かったです。グロードンの吹替の声もあって、可愛いなと思えるシーンが多かったのが見どころでした。
エリオとおばさんがコミュニバースに向かう際に、地球のいろんな人の通信に助けられたのも感動的でした。
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リロ&スティッチ(実写版)
ハワイで親を失った少女リロと、異星人のスティッチが家族のような関係性を築く物語を描く作品。実写とCGで再構築したディズニーのリメイク版です。暴れん坊のスティッチとリロが巻き起こす騒動に注目です。監督はディーン・フライシャー・キャンプ。

宇宙から来たスティッチと孤独を感じるリロとの関係性は、『星つなぎのエリオ』のエリオとグロードンが育む友情と重なりますね。
ハワイを舞台にし、夜の雰囲気や鮮やかな海が描かれるのも特徴的です。実写化で強調された毛並みや表情のリアリティは、スティッチらしさを存分に表していますよ。家族の温かさとSFならではの冒険を楽しめる映画です。
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ロン 僕のポンコツ・ボット
近未来の世界で子どもたちが「Bボット」を持つのが当たり前。そんな中、内気な少年が、Bボットの“ロン”と過ごすことに…ポンコツな面が目立つロンと共に、さまざまな騒ぎを巻き起こします。SNSに関する騒動などと共にポップでコミカルな作品が楽しめます。

AIロボットのようなロンと少年の友情は、エリオとグロードンの関係を思わせますね。AIやロボットの暴走にハラハラさせられる中、本当の絆を探すというテーマに感動する面もあるでしょう。
作品を通して「居場所は自分で作れる」という温かなメッセージをぜひ受け取ってくださいね。