Apple TV+で2025年2月14日から配信の映画『深い谷の間に』。スコット・デリクソン監督によるSFアクションスリラーです。リーヴァイ(演:マイルズ・テラー)と、ドラーサ(演:アニャ・テイラー=ジョイ)がそれぞれ極秘任務を請け負うのが物語の始まり。監視業務の中、二人は極限の状況で絆を深め、未来を切り開こうとします。緊迫したアクションと繊細なロマンスが見所です。
この記事では、映画『深い谷の間に』で流れた音楽のうち8曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『深い谷の間に』で流れた曲とは?
ドラサが墓地で父に会うシーン
Jeff Taylor / Martynas Levickis - Suite No. 1 in G Major, BMV 1007: Prelude
ドラサが墓地で父に会うシーンで流れた曲は、Jeff Taylor / Martynas Levickisの『Suite No. 1 in G Major, BMV 1007: Prelude』です。
仕事を終えたドラサは父の元へ。海の見える墓地で父は『Suite No. 1 in G Major, BMV 1007: Prelude』を弾いていましたね。アコーディオンの音が心地よかったです。
ドラサの仕事について話をし、父が最期について語っていくのに注目です。この曲は2月14日にドラサが父の死を嘆くシーンでも流れます。彼女が涙を流しながら曲を流していました。
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ドラサが誕生日を祝うシーン
Anya Josephine Marie Taylor-Joy - Ilgiausių Metų
ドラサが誕生日を祝うシーンで流れた曲は、Anya Josephine Marie Taylor-Joyの『Ilgiausių Metų』です。
11月、ドラサはろうそくに火をつけながら「祈ってます あなたがずっと長生きしますように」とうたいました。おめでたい雰囲気を表しつつ、ドラサがろうそくの火と消すのが印象的でしたね。
『Ilgiausių Metų』はリトアニアに古くから伝わる祝歌で、日本でいう「ハッピーバースデー」に近い役割を持っています。誕生日や記念日、家族や仲間の祝いの場で歌われ、歌詞の「どうか長生きを」「健康で過ごせますように」という素直な願いが込められていますよ。
ドラサがリーヴァイの気を引くシーン
Ramones - Blitzkrieg Bop
ドラサがリーヴァイの気を引くシーンで流れた曲は、Ramonesの『Blitzkrieg Bop』です。
ドラサは銃を一発、空に放ってリーヴァイに名前を聞きました。深い谷で隔たれる崖の東と西側で、文字のみでやり取りするのが興味深いですね。二人は相手のことを少し知り、ドラサはノリの良い音楽を流しながら「踊って見せてリーヴァイ」と伝えます。
男性ヴォーカルの歌が響く中、リーヴァイが狙撃の腕を披露するのが見ものですね。「Hey! Ho! Let’s go!」という掛け声と共に楽しそうな雰囲気が続きました。
クリスマスにドラサがピアノを弾くシーン
Silent Night
クリスマスにドラサがピアノを弾くシーンで流れた曲は、の『Silent Night』です。
12月になり、リーヴァイはいつも通り日課をこなしていると電球に目が留まります。
ドラサはお酒を飲みながらピアノの側に座り、『Silent Night』のワンフレーズを片手で弾いていました。そうしてリーヴァイの方を見ると、リーヴァイは電球をクリスマスツリーのようにしていましたね。
「メリークリスマス!」と書かれているのを見たドラサが喜びの笑みを見せるのが印象的です。
ドラサとリーヴァイがチェスなどを楽しむシーン
Twisted Sister - O Come All Ye Faithful
ドラサとリーヴァイがチェスなどを楽しむシーンで流れた曲は、Twisted Sisterの『O Come All Ye Faithful』です。
ドラサは笑顔のまま空から降ってくる雪を見てくるくると回って見せましたね。そうしてノリの良い音楽が流れつつ、雪だるまを作る両者が微笑ましいです。曲が続いていき、チェスもする二人。
低音のビートと重いベースにドラム、そして男性ヴォーカルの歌が流れる中、ドラサとリーヴァイがありあわせのモノで打楽器を楽しむのも良いなと思いました。
ドラサたちがダンスするシーン
Yeah Yeah Yeahs feat. Perfume Genius - Spitting Off the Edge of the World
ドラサたちがダンスするシーンで流れた曲は、Yeah Yeah Yeahs feat. Perfume Geniusの『Spitting Off the Edge of the World』です。
悲しむドラサの元にリーヴァイがやって来たその夜、ドラサはレコードをかけてゆっくり踊りだしました。二人は 手を取ってゆっくりステップを踏みます。電子音がゆっくり広がり、低いベースがどっしり支えて音を伸ばし、息混じりで柔らかさのあるヴォーカルが続きます。
サビでは声が重なって厚くなり、ダンスの熱量も上がっていきました。リーヴァイはダンスは不得意と言っていましたがそんなことはありませんでしたね。そうして2人はキスをし、音が止んでいきます
リーヴァイが銃でねらいをつけるシーン
Devlin - All Along the Watchtower
リーヴァイが銃でねらいをつけるシーンで流れた曲は、Devlinの『All Along the Watchtower』です。
ドラサとリーヴァイは「」を破壊すべく、4キロほど離れた場所から狙撃!一つが爆発すると、連鎖して他のも壊れていく様子は見ものでした。狙撃時に流れる
低く重いビートとうなるベース、そしてバックで鋭い短い音が差し込んで、緊張が続く音楽が印象に残りますね。うたい方:ラップが中心。ことば数が多く、たたみかける。サビははっきりした歌メロで耳に残る。
エンディング
The Dead Weather - I Feel Love (Every Million Miles)
エンディングで流れた曲は、The Dead Weatherの『I Feel Love (Every Million Miles)』です。
ハッピーエンドで良かったなと思いつつエンディングへロックな前奏と共に炎でじわじわと焼かれていく本や植物が映し出されました。クールなヴォーカルの歌は炎のような盛り上がりを感じさせ、ラストの4キロ四方を焼くシーンを思い出させてくれましたね。
エンディングは荒々しいロックの力強さを前面に出した曲。低く響くギターの繰り返しと、ドスンと重く響くバスドラムが土台を作り、音の数は多くないものの厚みのあるサウンドになっています。ヴォーカルは乾いた質感の声で、短いフレーズを鋭く突き出すように歌い、そこに重ねられるコーラスが音をさらに太くしていますね。