2014年3月14日公開の映画『アナと雪の女王』。
ディズニーの長編アニメーション映画。
主役声優(日本版):アナ役/神田沙也加、エルサ役/松たか子 監督:クリス・バック
日本での興行収入が212億円を突破し、累計の観客動員数が1601万人となった名作。
この記事では、映画『アナと雪の女王』で流れる音楽11曲をご紹介します。
公開日 | シリーズ作品名 |
2014年 | アナと雪の女王 |
2019年 | 映画『アナと雪の女王2』で流れる9曲をシーン別にご紹介! |
『アナと雪の女王』で流れる曲とは?
オープニング
feat. Cantus - Vuelie
オープニングで流れた曲は、feat. Cantusの『Vuelie(ヴェリィ)』です。
フィーチャリング・カントゥスは、ノルウェーの合唱団。
「ヴェリィ」の原曲は、ノルウェーの作曲家フローデ・フェルハイムが1994年に発表した「Eatnemen Vuelie/大地の歌」です。
「ナーナーナヘイヤー♪」という民族音楽のような歌声が流れ、静かに始まるオープニング。
身体が涼しくなるような氷の結晶と、今作のタイトルが映し出されます。
オープニングからこの映像美…!今作の魅力である雪の結晶。早くも物語に引き込まれます。
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氷を削る男性たちが歌うシーン
Frozen Heart(氷の心)
氷を削る男性たちが歌うシーンで流れた曲は、キャストが歌った『Frozen Heart/氷の心』です。
静かなオープニングから一転、たくましい男性たちが氷をザクザクと削るシーン。
軽やかな管弦楽器を用いており、オープニング同様カントリーのような楽曲。
ここではこの物語の主要キャラ、クリストフ(幼少期)とトナカイのスヴェンが出て来ます。
透き通った氷の美しいこと!とてもしんどそうな肉体労働ですが、力強い歌詞の歌に合わせてリズミカルにこなしていく様が、観ていて爽快です。
アナがエルサに歌いかけるシーン
稲葉菜月・諸星すみれ・神田沙也加 - Do You Want to Build a Snowman?
アナがエルサに歌いかけるシーンで流れた曲は、稲葉菜月・諸星すみれ・神田沙也加の『Do You Want to Build a Snowman?/雪だるまつくろう』です。
※ネタバレ有り
アナ(幼少期)の声優・稲葉菜月&諸星すみれと、アナの声優・神田沙也加が歌う曲。
なぜ姉であるエルサが遊んでくれなくなってしまったのか、部屋に閉じこもってしまったのか、アナは理解出来ぬまま…。
無邪気に「雪だるまつくろう♪」と明るい歌で話しかけるシーン。
どんなに冷たく突き放されてもエルサを頼り見捨てないアナと、アナを傷付けてしまった自分の力を隠し続けるエルサの、二人の苦悩が観ていてとても切ない!
しかも開始すぐに両親が他界してしまうとは…。初めて観た時は衝撃的でした。
戴冠式当日、アナとエルサが歌うシーン
神田沙也加・松たか子 - For the First Time in Forever
戴冠式当日、アナとエルサが歌うシーンで流れた曲は、神田沙也加・松たか子の『For the First Time in Forever/生まれてはじめて』です。
エルサが成人し、女王に即位するための戴冠式が行われることに。
13年ぶりの外界との交流に出会いを求めて浮かれるアナと、魔法を隠さなければならないと緊張するエルサ…ここでも対照的な二人。
そんな二人を表現した「生まれてはじめて」は、神田沙也加の明るいハイトーンボイスと、松たか子の力強いロートーンボイスが入り混じるメロディが魅力的!
二人の性格や生きる姿勢が描かれているこの曲は、歌の掛け合いがピッタリとマッチしていてスピード感があり、素晴らしい楽曲になっています♪
アナとハンス王子が婚約するシーン
神田沙也加・津田英佑 - Love is an Open Door
アナとハンス王子が婚約するシーンで流れた曲は、神田沙也加・津田英佑の『Love is an Open Door/とびら開けて』です。
アナが戴冠式の直前に街で出会ったのは、物腰柔らかなハンス王子。
その後パーティで再会し、二人で歌って婚約までしてしまうなんともスピーディで戸惑うシーン。笑
出会ってすぐに息ぴったりのリズミカルなデュエットを完成させた二人ですが、本当にアナとハンス王子は結婚するのか…!?
最初観た時は、あれ?アナの相手が違う?と不思議に思いました。
さぁ、ここから物語が大きく動きます!
エルサが雪山で歌うシーン
松たか子 - Let It Go
エルサが雪山で歌うシーンで流れた曲は、松たか子の『Let It Go/レット・イット・ゴー~ありのままで~』です。
魔法が周囲にバレてしまい、追われて城から飛び出したエルサ。
しかし悲観することなく、力強く「自分を好きになって」と歌い、魔法を隠さず自分らしく生きて行くことを決意。
このシーンで流れる言わずと知れた名曲「レット・イット・ゴー」は、物語の核となるエルサの心情が晴れやかに歌い上げられています。
また、壮大で開放的なメロディは、エルサが思いっきり魔法を使うシーンにピッタリマッチ。
きっと観ている人たちの心に深く突き刺さったことでしょう♪
クリストフがスヴェンに歌いかけるシーン
原慎一郎 - Reindeer(s) Are Better Than People
クリストフがスヴェンに歌いかけるシーンで流れた曲は、原慎一郎の『Reindeer(s) Are Better Than People/トナカイのほうがずっといい』です。
幼い頃からずっと一緒にいるスヴェンに優しく歌いかけるクリストフ。
クリストフがスヴェンの想いを代弁していますが、彼の心の中にある「世知辛い世の中への反骨心」みたいなものも感じられます。
そして、一人と一頭の固い絆もよく表れていますね!
「風邪ひくなよ〜♪」という最後の箇所、眠くなる優しい歌声にウットリ。
ここは、山小屋でクリストフとアナが出会う重要なシーンです◎
オラフが歌うシーン
武内駿輔 - In Summer
オラフが歌うシーンで流れた曲は、武内駿輔の『In Summer/あこがれの夏』です。
出ました、アナ雪シリーズの大人気キャラクター・オラフ!
雪だるまである彼にはもちろん暑い夏が禁物ですが、出会ったばかりのアナとクリストフに向けて「夏にやってみたいこと」「夏と冬が合わされば良いのに」と想いの丈を歌っています。
我々人間が夏にしていることは、オラフにとっては絶対に出来ないこと。明るいキャラクターですが、そこに少々の影があるのがまた良いポイント◎
ちなみに、元々のオラフ役だったピエール・瀧が薬物使用で逮捕され降板したため、武内駿輔に替わっています。残念な話ですが、違和感無し♪
雪の城で、アナがエルサを説得するシーン
神田沙也加・松たか子 - For the First Time in Forever (Reprise)
氷の城で、アナがエルサを説得するシーンで流れた曲は、神田沙也加・松たか子の『For the First Time in Forever (Reprise)/生まれてはじめて(リプライズ)』です。
アナがエルサに向かって「生まれてはじめて分かり合える、力になれる」と早口で歌い、健気に説得しますが、エルサは頑なに拒みます。
冒頭の「生まれてはじめて」と同じく二人の対照的な心情が歌われていますが、こちらの「リプライズ」版はもっと激しくエルサの葛藤・怒りが叫ばれていますね。
愛妹がいるシスコンの筆者は「もうよくない!?」と思ってしまいましたが、それほどエルサの幼少期からの傷は深く、閉ざされたものなのでしょう。
それでも、このあとのアナとクリストフの追い出し方(雪の怪物を召喚)はヒドイと思いました。笑
トロールがアナとクリストフに向けて歌うシーン
安崎求・杉村理加 - Fixer Upper
トロールがアナとクリストフに向けて歌うシーンで流れた曲は、安崎求・杉村理加の『Fixer Upper/愛さえあれば』です。
アナを連れてクリストフがやって来たのは、幼い頃一緒に過ごしたトロールたちが住んでいる場所。
トロールたちは戸惑うアナに、(かなり失礼な)クリストフの魅力を歌います。
「完璧な人物同士じゃなくても、愛があれば完璧になれる♪」ともっともらしいことを歌っていますが、クリストフには「いつも少し臭い」とか、アナには「婚約者とは別れればいい」とか、まぁ強引で滅茶苦茶なことを言っているのが面白いところ。笑
バルダ(クリストフの親代わりであるトロール)のこの歌唱力で歌われたら、その気になってしまうかも?
スタッフクレジット
May J. - Let It Go (End Credit Version)
スタッフクレジットで流れた曲は、May J.の『Let It Go (End Credit Version)/レット・イット・ゴー(エンドソング)』です。
感動のエンディングを迎え、晴れ晴れとした気分の余韻に浸らせてくれる最後の曲は「レット・イット・ゴー/ありのままで」のエンドソングバージョン。
こちらはテンポの良い曲で、歌詞も足されています。May J.の圧巻の歌声も素晴らしいですね!
スタッフクレジットでは、氷の結晶やシルエットに明かりが灯り、まるでイルミネーションやパレードを観ているかのような気持ちにもなれます♪
流石はディズニー作品、最後まで楽しい演出でした!
筆者の感想
ディズニー映画史上伝説に残るほどに大ヒットを記録した「アナと雪の女王」は、とにかく雪の結晶や氷の描写が美しく、思わず見入ってしまうほどのリアリティに感動させられました。
ストーリーはやや強引なところもありますが、陽気で無邪気なアナと、冷静で影を背負ったエルサの二枚看板により、大人も子どもも物語に入り込んで楽しめるのではないかなと思います。
挿入歌もそれぞれ歌いやすく有名になったので、大人はカラオケで、子どもは幼稚園・保育園や学校などで楽しめるのも素晴らしい♪
特に「レット・イット・ゴー」は何年経っても聴きたくなる名曲ですし、今は亡き神田沙也加さんの歌声もたくさん聴きたい…!
サントラと共に、何度でも鑑賞しましょう♪
サウンドトラック
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