2021年10月30日公開の映画『老後の資金がありません!』。
監督は前田哲。天海祐希演じる篤子が、葬儀や娘の結婚資金、姑との暮らしで貯金を失っていき、家計再建に奔走するコメディ作品です。草笛光子、松重豊、石井正則らが出演し、老後不安や家族の絆を描きます。共感しながら学べる内容も多いです。
この記事では、映画『老後の資金がありません!』で流れた音楽のうち8曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『老後の資金がありません!』で流れた曲とは?
まゆみが琢磨を両親に紹介するシーン
SEX MACHINEGUNS(歌:加藤諒) - The grave
まゆみが琢磨を両親に紹介するシーンで流れた曲は、SEX MACHINEGUNS(歌:加藤諒)の『The grave』です。
篤子たち夫婦の娘のまゆみが、夕飯時に彼氏の琢磨を呼びます。ヘビメタな見た目の彼氏は自己紹介がてら動画を見せると、SEX MACHINEGUNSの『The grave』をアレンジしている映像が流れ始めました。
激しいロックな音楽と映像が流れる中、「一緒にお墓に入ろうね」という歌詞などを歌っていくのが印象的。「墓石」と連呼したり、餃子チェーン店であることから独特なアレンジをしたりしている中、。夫婦が驚いた様子でそれを見やるのでした。
Amazon Music Unlimited
1ヶ月無料
さらに、Amazon Music Unlimitedで「Audible」のオーディオブックがつき1冊、追加費用なしで楽しめるように!!
働き始めた章が山崎と飲むシーン
朝花美穂 - 出世街道旅がらす
働き始めた章が山崎と飲むシーンで流れた曲は、朝花美穂の『出世街道旅がらす』です。
章は会社が倒産した後、身体を使う仕事へ…交通誘導などを務めることになり、トラックを「オーライ!オーライ!」と入れようとして失敗します。山崎は章を励まし、夜に飲み屋で酒を楽しむシーンへ。
その際に演歌が流れており、女性ヴォーカルの歌が身に染みる感じがありましたね。山崎は光山銀行で働いていましたが、65歳の定年時に離婚して独り身…気楽だと言いつつ、シェアハウスまで送ってもらうのでした。
健三が芳乃たちに斬りかかるスローのシーン
富貴晴美 - 美しく逃げろドナウ
健三が芳乃たちに斬りかかるスローのシーンで流れた曲は、富貴晴美の『美しく逃げろドナウ』です。
篤子の義母の芳乃が男装し、篤子の友人のサツキを助ける!サツキの父・健三のフリをし、役所の人を騙そうとします。しかし、健三本人が帰って来て芳乃たちを詐欺師だと言って刀を振るい始めました。
篤子たちが逃げるスローモーションのシーンで、ヨハン・シュトラウス2世作曲『美しく青きドナウ(An der schönen, blauen Donau)』のアレンジのような曲が流れました。原曲は以下のとおりです。
サントラの中でも聞き覚えのある感じのクラシック感が印象的です。
生前葬で歌われる1曲目
石川優子とチャゲ(歌:佐々木健介&北斗晶) - ふたりの愛ランド
生前葬で歌われる1曲目で流れた曲は、石川優子とチャゲ(歌:佐々木健介&北斗晶)の『ふたりの愛ランド』です。
芳乃は生前葬をすると言うと篤子は大反対…普通の葬儀でも300万円かかったので納得ですかね。個人的には芳乃の死を思わせるから悲しみもあったのではと感じました。そうして生前葬が始まり、 盛り上がる会場にて琢磨の両親が明るい男女のデュエット曲を歌います。
石川優子とチャゲの『ふたりの愛ランド』は、軽快で早めのリズムが弾むような印象があり、夏の開放感を思わせました。
生前葬で歌われる2曲目
尾崎紀世彦(歌:加藤諒) - また逢う日まで
生前葬で歌われる2曲目で流れた曲は、尾崎紀世彦(歌:加藤諒)の『また逢う日まで』です。
生前葬で2曲目を歌うのは琢磨です。1971年に大ヒットした尾崎紀世彦の『また逢う日まで』は、力強くも切ないメロディが特徴的。芳乃に歌い掛けるようにしつつ、サビでは伴奏が盛り上がりを支えます。
伸びのある高音をまっすぐ響かせる歌が良いなと思っていると、芳乃が苦しそうになるのが心配ですね…!?走って会場に向かう篤子を応援したくなります。
生前葬で歌われる3曲目
越路吹雪(歌:草笛光子と天海祐希) - ラストダンスは私に
生前葬で歌われる3曲目で流れた曲は、越路吹雪(歌:草笛光子と天海祐希)の『ラストダンスは私に』です。
芳乃のスピーチがあり、篤子への思いなどを語る感動的なシーンへ…。そうして生前葬の3曲目として越路吹雪の『ラストダンスは私に』を芳乃が歌い始めました。
やさしく包む伴奏で、落ち着いた大人のラブソングを語りかけるようにするのが素敵。お客さんと一緒にステップを踏みながら歌いつつ、後半には篤子も参加していくのが見どころです。
章が天馬に会いに居酒屋に行くシーン
おかゆ - 愛してよ
章が天馬に会いに居酒屋に行くシーンで流れた曲は、おかゆの『愛してよ』です。
章は居酒屋を訪ねると天馬が「よう お久しぶり」と挨拶します。店内では少し歌が流れているのが聞こえましたね。天馬は仕事終わりにモツを食べるのが趣味と言いつつ、章に会社を辞めたことを怒っているかと問います。
天馬は昔、章を誘いたかった旨と、今は大きくなった会社がワンマンになっている不安を話しました。そうして天馬は自分にハッキリ言ってくれる人を探しているとのことで仕事が決まる章…映画の終わりにかけて安堵できたワンシーンです。
エンディング
氷川きよし - Happy!
エンディングで流れた曲は、氷川きよしの『Happy!』です。
エンディングは各シーン撮影時のカットや映像が流れる中、氷川きよしによる歌が流れます。軽快で元気が湧いてくるような、ポップで明るい曲が特徴的。
老後の資金問題を扱いつつも、コメディ要素を取り入れて明るく仕上げていた映画の締めとして良いなと思いました。前向きな気持ちにさせるエンディングです。