2023年9月29日(金)公開の『沈黙の艦隊』。
大沢たかお演じる海江田四郎が潜水艦「やまなみ」の艦長を務め、「シーバット」に移ることになる映画の序盤。驚くべき事実が明らかになる中、政府の暗躍と個々の決断が交錯していきます。
潜水艦の凄さを肌で感じる中、映画『沈黙の艦隊』を視聴してきたので予習とネタバレ、あらすじをご紹介していきます!
『沈黙の艦隊』を予習する
潜水艦に関する知識が無くても大丈夫!特に原子力潜水艦に関する説明はストーリー上で説明されていくので安心ですね。また、ソナーや海中の音に関する大切さは映画を見ていくとわかるかなと…これを機に潜水艦に関する知識を深めたくなるかもしれませんよ。
今作を通じて他にも潜水艦の戦いが見たいなら『ハンターキラー 潜航せよ』もおすすめ!2019年公開で、潜水艦の高度なテクノロジーと戦術が細かく描かれており、特に水中での戦闘シーンは見る人を圧倒するでしょう。艦長(役:ジェラルド・バトラー)の演技にも注目です。
他にも『MEG ザ・モンスターズ』でも潜水シーンや海中での戦いを描きますよ。
大沢たかお出演のマンガが原作の映画を観たいなら『キングダム』シリーズもおすすめです!
エンディング曲やクラシックが魅力的!
エンディングでは、Adoの「DIGNITY」が流れます。壮大な雰囲気を感じさせる曲は映画の終わりにピッタリ!B’zによる楽曲提供とのことで一度聞いてから映画を見るのもおすすめですね。
また、海江田は潜水艦内でクラシックを聞いて過ごすことが多いとのことで、モーツァルトなどのオーケストラが流れますよ。どういったシーンで流れるかにも注目です!
Ado - DIGNITY
おすすめの視聴は映画館?配信?
映画館がおすすめ!オーケストラの曲を大音響で聞きつつ、海江田の作戦実行時の迫力を大画面で見て欲しいです。
ソナーマンが音に耳を澄ますシーンは静寂な映画館で見ると一体感が味わえるかも!また、魚雷の発射や爆発のシーンも合わせてハラハラする展開にも注目です。
配信で見るメリットとしては、潜水艦の戦いを繰り返し見たり、海江田たちの表情をじっくりと見れるという点がありますよ。
【ネタバレなし】『沈黙の艦隊』のあらすじ
日本の近海で、海上自衛隊の潜水艦が米原潜に衝突し沈没した。艦長の海江田四郎を含む全76名が死亡との報道に衝撃が走る。だが実は、乗員は無事生存していた。事故は、日米政府が極秘に建造した高性能原潜〈シーバット〉に彼らを乗務させるための偽装工作だったのだ。米艦隊所属となったシーバット、その艦長に任命されたのが海自一の操艦を誇る海江田であった。
ところが、海江田はシーバットに核ミサイルを積載し、突如反乱逃亡。海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を全世界へ宣言した――。
やまとを核テロリストと認定し、太平洋艦隊を集結させて撃沈を図るアメリカ。アメリカより先にやまとを捕獲すべく追いかける、海自ディーゼル艦〈たつなみ〉。その艦長である深町は、過去の海難事故により海江田に並々ならぬ想いを抱いていた……。
以下より重要なネタバレを含みます。
『沈黙の艦隊』のネタバレ
海江田四郎と深町洋
日本の海軍で潜水艦「やまなみ」の艦長を務める海江田四郎(かいえだしろう)は、乗組員76名と共に海底に沈んだ…「やまなみ」の真横を通過することになった「たつなみ」の艦長・深町洋(ふかまちひろし)は驚きを隠せません。同時に、「あの海江田が本当に死んだのか?」という疑念を抱き、ソナーマンを始めとした乗組員に当時の音の情報を解析させました。すると、沈没して崩壊していく「やまなみ」の音と、海上へ浮上していく音があるとわかり、「海江田たちは生きているのでは?」と考え始めます。
その頃、海江田は日本とアメリカの極秘計画に携わっていました。原子力潜水艦「シーバット」を動かすことになった海江田と乗組員たち…このことを知っているのは日本でも数人だけだったのです。
海江田は本当に死んだのか?という深町の疑念と共に進んでいく物語!深町は過去に彼の潜水艦に乗っており、その際に入江という青年が事故死したというエピソードがありましたね。 海江田は彼一人を見捨てるという決断が早かったと語る深町…潜水艦でのそうしたリアルな話も印象に残る中、シーバットの見た目や内装などに引き込まれます!
シーバット
海江田はシーバットで模擬戦にあたることに…そこで彼は音響魚雷を発射してアメリカの潜水艦を威嚇した後、姿を消しました。原子力潜水艦は浮上すること無く長時間海を渡れる…そのため見つからずに敵の近くまで接近することができると言われており、捜索は難航します。
一方、日本の官邸上層部では潜水艦と核を合わせたいと考えていました。しかし、海江田の勝手な行動をしたことでアメリカから責任を押し付けられるのではと焦りを見せます。そうした中、深町は海江田を探すよう言われ、海溝を移動していると考えて仲間と共に向かいました。
普通の潜水艦は一定期間を経て水上に浮上しなければいけない一方で、原子力潜水艦はかなりの長期間、浮上せずに済むとは驚き!潜水艦や海上の戦いなど今作を通じて発見が多かったです。 物語の所々で日本の官僚たちのやり取りがありましたが、視聴者目線と同じように進んでいくのが良かったですね。「いったい海江田は何を企んでいるんだ?」と思わずにはいられない中、日本の保身などを考えていく官僚たちも気になります。
独立
海江田は同乗していたアメリカ軍の大佐を制圧しつつ、潜水艦内で大音量のクラシック音楽を流すことでソナーを妨害したり、敵の潜水艦に不発弾を当てたり…核を搭載しているのではと不安を煽って空母からの攻撃を防いでいました。
しかし、アメリカ大統領は核を持っているとは考えず、空母に攻撃命令を出します。そうした中、海江田は独立国「やまと」を宣言し、シーバットに追いついた深町は一人で海江田の元へ。しかし、海江田は耳を貸そうとせず、深町が撤退する中、さらなる攻防が始まります。
深町の潜水艦も危機に陥る中、海江田同様の腕前を見せたことで爆撃を回避。こうして海江田は次の計画へ…本国ではこうした海戦の報道は無く、総理や官僚たちは海江田の動向を見守る中、物語は幕を閉じます。
シーバットの位置を明確にさせないように、大音響でクラシック音楽を流してかく乱させるという手段に驚きましたね!ソナーは音を頼りにしていることもあり、音量が徐々に小さくなっていくことに気付かず、シーバットが近付いていく…こうした海中ならではの戦いは本作の見どころだと言えるでしょう。 海江田の元に辿り着いた深町ですが、話を聞いてもらうことはできませんでしたね。しかし、海江田は彼の実力を買っており、アメリカからの攻撃を避けれると信じていたのが印象的。彼らの物語も続いていくのかなと思いました。