『名探偵コナン ハロウィンの花嫁』で流れた音楽3曲をシーンで解説

コナンの劇場版メインテーマは、音楽のアレンジと背景の絵が毎回異なるのが見どころの一つですね。今回の舞台は東京の渋谷。スクランブル交差点を中心にハロウィンを楽しむ人たちで賑わう中、爆弾騒ぎが起きるのですが…最初の結婚式のシーンや、渋谷の有名な建物から見た景色に惚れ惚れとするのにも注目です。

ビビッドな色合いと共に渋谷のモニターなどを使ったオープニング映像と共に登場人物が紹介されるため、映画の始まりとしてワクワクさせられました。

そして、マゼンタとブルーの液体が混ざることで大爆発を起こすという展開が多数繰り広げられるストーリーはハラハラの連続です。安室が首に爆弾を付けられたり、コナンが閉じ込められて爆弾が作動しそうになったり…彼らがどういった機転を利かせていくのか目が離せないことでしょう。

久しぶりにメインテーマに歌を乗せた挿入歌が映画で流れましたが、この時のシーンがとても熱い展開だったのが忘れられません。映画のラストで爆弾魔が渋谷の駅を中心として一帯ごと爆破させようとするのですが…それを食い止めるのがコナンと少年探偵団、そして爆弾魔を追う者たちだったのです。

爆弾魔ことプラーミャは各国で人殺しを請け負ってきたことで、恨みを多く買っていました。爆弾魔に家族を殺されたことで復讐を決意する民間組織が作られ、その組織の人たちが全て渋谷に集まっていたことでコナンは彼らの助けを借りるのです。

民間組織の人たちは穏便ではありませんでしたが、コナンが話をしたことで協力してくれるようになる展開も良かったですね。少年探偵団がコナンが設置したサッカーボール型の超巨大バルーンを固定するために奔走するシーンで『キミがいれば』が流れ、民間組織の人たちが助けてくれるのです。

コナンの映画で多くの協力者と共に犯罪を阻止することは珍しいのもあり、感動的だと思えるワンシーンでした。また、コナンのおかげで民間組織のリーダーであるエレニカが銃を下げてくれるシーンも涙を覚えましたね。

コナンといえばエンドロールの背景の絵が実写という特徴がある中、『クロノスタシス』が流れるため渋谷の色々な場所の思い出を感じさせます。

また、歌詞と歌の雰囲気から過去の言葉が今に生きているという感じが伝わってきましたね。安室透（降谷零）が亡くなった松田陣平の言葉を忘れずにいたり、コナンが子供の頃に会った萩原研二のアドバイスを思い出して渋谷の爆発を防いだりと思い返したくなるエンディングでした。

エンディングが終わってからも高木刑事が笑わせてくれましたが、佐藤刑事との仲も引き続き見守りたいと思います。ちなみに、佐藤刑事のどういったところが好きなのか高木刑事が声高に言い切るのはカッコ良かったです！千葉刑事も含めて色々と見せつけられるシーンも見どころでした。