2013年4月26日公開の映画『アイアンマン3』。
世界を救ったトニーは『アベンジャーズ』で宇宙の脅威を知ってアイアンマンスーツを作り続ける中、恐ろしい敵が現れるという物語です。シェーン・ブラック監督によるシリーズ第三作目であり、興行収入は25億円ほどでした。
この記事では、映画『アイアンマン3』で流れた音楽7曲をご紹介します。
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
公開日 | シリーズ作品名 |
2008年 | 『アイアンマン』の動画配信&流れる音楽 |
2010年 | 『アイアンマン2』の動画配信&流れる音楽 |
2013年 | アイアンマン3 |
『アイアンマン3』を観る方法
『アイアンマン3』で流れた曲とは?
トニーが1999年の大晦日のパーティに参加するシーン
Eiffel 65 - Blue (Da Ba Dee)
トニーが1999年の大晦日のパーティに参加するシーンで流れた曲は、 Eiffel 65の『Blue (Da Ba Dee)』です。
流れるようなキーボードに合わせた滑らかな歌い方で始まり、リズムに合わせて歌を刻んでいくのが特徴的な曲。青い世界の住人の物語を描いており、独特な世界観を表しています。
「エッフェル65」はイタリアの音楽グループで、1997年に結成されました。
アイアンマンスーツが破壊される様子とトニーの語りから映画が始まり、そのままオープニングとなっていくシーンで『Blue (Da Ba Dee)』が流れます。1999年、トニーはスイスでパーティーに出席し、キリアンとハンセンと話していましたね。その会場で歌が流れ続け、大晦日らしいパーティーの雰囲気が印象的でした。
トニーは美人のハンセンの研究に興味を持つ一方で、ちょっと怪しげなキリアンは疎遠にしてしまうのです。キリアンを屋上で待たせている間に、ハンセンの”エクストリミス”の研究を聞いてステキな夜を過ごすトニー…そんな昔話から始まる今作ですが、どうしてトニーが1999年のことを思い出していたのかに注目ですね。
キリアンがトニーに話しかけるシーン
Lou Bega - Mambo No.5 (A Little Bit Of Monika)
キリアンがトニーに話しかけるシーンで流れた曲は、Lou Begaの『Mambo No.5 (A Little Bit Of Monika) 』です。
マンボとジャズによるダンスソングであり、ルー・ベガがカバーしました。思わず踊りたくなるようなリズムであり、カウントダウンで始まる歌はノリノリなのが特徴。
この曲は1999年にヒットし、ルー・ベガは1975年生まれのドイツの歌手で、ラップやヒップホップも制作しました。
大晦日のパーティーにてキリアンが活き活きとトニーに話しかけるシーンで『Mambo No.5 (A Little Bit Of Monika) 』が流れていましたね。1999年ならではの、パーティーらしさがある曲です。
キリアンはハンセンの研究にも興味を持ちつつ、トニーに”AIM”に関する話を聞いてもらいたいという意思が強く伝わってきますが…トニーは全く興味を示さず、嘘をついて屋上に向かわせたのです。この判断が後に響くとは思いもよらなかったでしょうね。
キリアンはこの後、ペッパーに会いに来るのですが全くの別人のようだったのが驚き!髪も身なりも整えた彼はまさに”できる男”という感じだったのも忘れられません。
トニーがアイアンマンスーツ(マーク42)のテストをするシーン
Joe Williams - Jingle Bells (Bombay Dub Orchestra Remix)
トニーがアイアンマンスーツ(マーク42)のテストをするシーンで流れた曲は、Joe Williamsの『Jingle Bells (Bombay Dub Orchestra Remix) 』です。
独特な音の前奏と低くて力強い男性シンガーによる歌、金管楽器を取り入れているのが特徴です。「ジングルベル」と繰り返す歌詞と、歌の合いの手のように楽器が奏でられ、リズムの良さを感じさせます。
ジョー・ウィリアムズはアメリカのジャズを歌う歌手であり、ビッグバンドにも参加してきました。
トニーは72時間起き続けて新しいアイアンマンスーツを試すシーンではジャービスが『Jingle Bells (Bombay Dub Orchestra Remix)』を流します。ノリノリで踊るトニーは遠隔操作が可能なマーク42の出来を試すのですが…なんと自動キャッチ型なのには驚きですね。
トニーが腕を何回か差し出して調整を重ねると、なんとスーツの手や肩の部分といったパーツがトニーの身体に装着されていく!ですが、調子に乗った彼は全てのパーツを付けようと意気込んで、勢いの良すぎるパーツに翻弄されてしまうのは笑ってしまいました。
ジャービスに皮肉を言われつつも、自身が不眠症では無いと主張するのですが、こうした楽しい雰囲気が一変していく展開は目を見張ります。テロリストのマンダリンがテレビを乗っ取るという騒ぎから何があるのかとハラハラさせられるでしょう。
トニーがローディと酒を飲みながら話すシーン
Awolnation - Some Kind Of Joke
トニーがローディと酒を飲みながら話すシーンで流れた曲は、Awolnationの『Some Kind Of Joke』です。
しっかりしたリズムを刻み、高めの声の男性シンガーが歌っていく曲です。「I don't know why」と繰り返し歌ったり、合いの手も特徴的で、曲の後半では叫ぶように歌ったり穏やかな歌い方をしたりします。
「エイウォルネイション」はアメリカのロックバンドであり、2010年にデビューしました。
マンダリンのテロに脅かされる中、ローディはトニーに機密情報を教えるのですが、9件の爆破事件は爆発物が見つかっていないという恐ろしい事実が分かるのです。
トニーは全く怯える様子が無く堂々としていますが…彼がパニック発作に脅かされていることが明らかになっていく展開は緊張が走りますね。アイアンマンスーツが無いと不安になるトニーに注目です。
ローディは星条旗と同じカラーリングのアイアンマンスーツ「アイアン・パトリオット」で戦うのですが、「ウォーマシン」という名前の方が良かったとぼやくのが印象に残りました。大佐でもある彼の終盤のアクションは特に凄いですよ!
トニーがエクストリミスに会って店に入るシーン
Dwight Yoakam - Santa Claus Is Back In Town
トニーがエクストリミスに会って店に入るシーンで流れた曲は、Dwight Yoakamの『Santa Claus Is Back In Town』です。
「クリスマス」と力強い声で繰り返しつつ、ゆったりとした音楽と共に歌を続けていく曲です。スイートな歌声やコーラスがロマンティックな雰囲気となり、流れるようなピアノと弦楽器のソロが特徴。
ドワイト・ヨアカムは1956年生まれのカントリーを中心に歌うアメリカのシンガーです。
「クリスマス」という歌と共に意味ありげな女性と会うトニーの姿が印象的なシーンとなり、店では『Santa Claus Is Back In Town』が流れていましたね。
店には酒を飲んだりビリヤードをして楽しむお客がたくさんいる中、爆弾男の母親を見つけて話しかけるトニー。なぜか機密ファイルをもらって内容を確認すると、入り口で会った女性に手錠をかけられるとという驚きの展開に!
手錠をかけられたトニーが、エクストリミスの圧倒的な力を持つ女性を相手に、生身で戦うシーンに変わっていくのが見ものです。ものすごい熱さと不死身の身体を持つエクストリミスに対し、トニーが「できる男は隠し玉を持っている」と言って不意をつくのがカッコ良いですよ。
トニーがテレビ局の車に忍び込むシーン
Herb Alpert & The Tijuana Brass - Jingle Bells
トニーがテレビ局の車に忍び込むシーンで流れた曲は、Herb Alpert & The Tijuana Brassの『Jingle Bells』です。
コーラスの掛け合いのように前奏の歌が始まり、管楽器が「ジングルベル」と歌うように奏でていく曲です。ジャズとクリスマスソングを合わせているのが特徴。
ハーブ・アルパート・アンド・ザ・ティファナ・ブラスは、1935年生まれのアメリカのシンガーです。トランペットの演奏と共にジャズなどを制作してきました。
トニーはローディから政府の機密を扱うサイトに入る方法を教わって、AIMとエクストリミスに関する情報を得るためネット環境のある車へ潜入。生中継と共に『Jingle Bells』が流れて賑わう会場はクリスマスの雰囲気がそのまま伝わってきて、スタン・リーが現れるのにも注目ですね。
車の持ち主であり、トニーの大ファンのゲイリーが帰ってくるとそのテンションがまたおもしろい!トニーの入れ墨までしているゲイリーを落ち着かせつつ、トニーはキリアンが極秘で行ったエクストリミス計画について知るのです。
映像記録では手などを失った人が再生していく様や、大爆発を起こすシーンなどが流れますが…それを見たトニーが危機感を覚えてマンダリンへ行きつく展開は手に汗握りますね。
ローディはマンダリンに情報を吐かせるシーン
Ben Kingsley(Mandarin) - Anderlecht Champion
ローディはマンダリンに情報を吐かせるシーンで流れた曲は、Ben Kingsley(Mandarin)の『Anderlecht Champion』です。
日本でもサッカーの試合と言えば「オーレーオレオレオレー」という歌が流れたほど、原曲の『Anderlecht Champion』は有名です。元々、メキシコ発祥の曲であり、各国でアレンジされながら広まった曲です。
映画ではマンダリン演じるベン・キングスレーがワンフレーズ歌っていました。
テロを繰り返してきたマンダリンの正体は、人殺しなんか全くできなさそうな役者の男!トニーも初めて彼を見た際には「嘘だろ…」という面持ちでしたが、ローディが彼に銃を突きつけた際にも同じ気持ちだったようですね。
テレビを乗っ取った際の威厳は全く無く、ただただ陽気で天然なオジサンという感じでした。そんな彼は酒を飲んで酔っていたせいか、銃を前にしても怯えることなく必要そうな情報を教えてくれて、話の途中でテレビのサッカーを見てゴールした様子に嬉々とし始める!
その際の『Anderlecht Champion』の歌詞で有名な「オーレーオレオレオレー」と楽しそうに歌うのは忘れられません。
筆者の感想
クリスマスで賑わう中、「ジングル・ベル」を中心としたクリスマスソングが多く流れていましたね。サントラのカッコいい曲と共に聞き入ってしまうことが多かったです。
作中で印象的なシーンと言えば、トニーがマイアミのマンダリンのアジトに潜入するにあたり、お手製の武器を多数作って戦うシーンでしょう。メカニックならではの機転の利かせ方であり、ボディーガードを次々と戦闘不能にしていくのがクール!
トニーが生身の身体でアクションが見れるという貴重なシーンが続く中、ついに発見したマンダリンの姿は意外だったのも印象的です。
最後の戦いでは、トニーは「メリークリスマス!」と言って、今まで作って来たアイアンマンスーツで派手にアクションを繰り広げるのも見どころ!花火のように爆発させる演出も合わせて見入ってしまいました。
トニーの成長と共に『アイアンマン』シリーズ三作品を楽しめたと改めて感じます。
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