2016年9月17日公開の映画『聲の形』。
主役(石田将也)声優:入野自由 監督:山田尚子
京都アニメーション制作、長編アニメーション映画。原作は大今良時の漫画「聲の形」です。
主人公のいじめっ子・石田将也と、先天性の聴覚障害を持つ女子・西宮硝子を取り巻く、複雑な人間関係の物語。
文部科学省タイアップ作品になっており、第40回日本アカデミー賞優秀アニメーション作品賞、第26回日本映画批評家大賞アニメーション部門作品賞など多岐にわたり受賞しました。
この記事では、映画『聲の形』で流れる3曲をご紹介します。
聲の形 サウンドトラック
『聲の形』で流れる曲とは?
オープニング
the who - my generation
オープニングで流れた曲は、the whoの『my generation』です。
アメリカのラッパー、ソングライターであるジェイ・Zと、同国のシンガーソングライター、女優であるアリシア・キーズのフューチャリング曲。
ザ・フーは、イギリスのビート・グループ、ロックバンドで、ビートルズ、ローリング・ストーンズと並び、イギリスの3大ロックバンドの一つ。
主人公の将也が、小学校の友だちと日々どう過ごしているかが描かれているシーン。
危険な川への飛び込み、くだらない遊びなど、小学校六年生男子ならではの日常ですね。(筆者の旦那もあったあった〜と言っていました。笑)
そんな日常を「若いうちに前に死にたい」という歌詞のロックが絶妙にマッチ。
オープニングからワクワク感を盛り立てます♪
Amazon Music Unlimited
合唱コンクールの練習をしているシーン
ひまわりキッズ - 怪獣のバラード
リアム・マックス・デュークが打ち解けていくシーンで流れた曲は、合唱曲の『怪獣のバラード』です。
作詞:岡田冨美子、作曲:東海林修。NHK総合テレビの音楽番組「ステージ101」で発表されました。
突然聴覚障がいを持った女子が転入し、戸惑いつつも協力するクラスメイトたち。
この曲は「海が見たい 人を愛したい 怪獣にも心はあるのさ」という歌詞があり、
作中で使用されたのには、クラスメイトと硝子の関係性等、何か意図があるように思えてなりません。
受け取る側が色々と考察出来る選曲ですね!
エンドロール・主題歌
aiko - 恋をしたのは
エンドロール・主題歌で流れた曲は、aikoの『恋をしたのは』です。
ジャック・アントノフは、アメリカのソングライター、音楽プロデューサー。
aikoは、日本のシンガーソングライター。代表曲は「ボーイフレンド」「カブトムシ」「花火」など。
元々原作漫画が好きで熟読していたというaikoさんが、主題歌である「恋をしたのは」を書き上げました。
「心の底にある絶対変わらない愛の歌を書きたかった」というaikoさん、直前でこの曲に変更したという拘りっぷり!
特に2コーラス目は作品と重なっている歌詞になっています。
筆者の感想
耳の聞こえない子との純愛を描いた作品なのかなーくらいに思っていましたが、とんでもない…。
主人公の二人の心情はもちろんのこと、周りのキャラクターたちの感情までしっかりと描かれており、ただの「愛」だけではない複雑な物語になっています。
学生時代、10代ならではのドロドロな闇を、繊細なタッチと暗くなり過ぎない選曲・演出で作り上げられているのはさすが京アニ。
様々な考察が出来る難しいテーマの、良い意味で終始疲れる映画でした!
挿入歌は少ないですが、インスト曲も秀逸なのでぜひサントラもチェックしてくださいね♪
サウンドトラック
聲の形 サウンドトラック