1995年6月3日公開の映画『ショーシャンクの空に』
『スタンド・バイ・ミー』や『IT／イット “それ”が見えたら、終わり。』の原作者であるスティーブン・キング原作のヒューマンドラマです。第67回アカデミー賞では、作品賞・主演男優賞を含む7部門にノミネートされました。
この記事では、映画『ショーシャンクの空に』で流れた音楽6曲をご紹介します。
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『ショーシャンクの空に』で流れる曲とは？
オープニング
The Ink Spots - If I Didn’t Care
オープニングで流れた曲は、The Ink Spotsの『If I Didn’t Care』です。
インク・スポッツは、1939年米インディアナ州で結成されたコーラスグループです。『If I Didn’t Care』は、1939年にデヴューシングルとしてリリースされ、1900万枚もの大ヒットを記録しました。
ウッディ・アレンの『ラジオ・デイズ』やフランクリン・ルーズベルト大統領の伝記映画『私が愛した大統領』など、1940年代が舞台の映画でよく使用されています。『ショーシャンクの空に』でも、アンディのカーラジオから流れているという設定でしたね。
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刑務所内で上映される映画で流れている曲
Rita Hayworth - Put The Blame On Mame
刑務所内で上映される映画で流れている曲は、Rita Hayworthの『Put The Blame On Mame』です。
1946年にアメリカで公開された『ギルダ (Gilda)』が上映されています。アルゼンチンの首都ブエノスアイレスの違法カジノを舞台にしたフィルム・ノワールです。
『Put The Blame On Mame』はこの映画のために書き下ろされた曲で、『ショーシャンクの空に』では後に大切な役割を演じることとなるリタ・ヘイワースの歌唱シーンで使われています。リタ・ヘイワ―スが着用している黒いドレスがとても話題になり、登場するシーンではみんな歓声を上げていましたね！
アンディが放送室から流すレコードの曲
Wolfgang Amadeus Mozart - Sull’aria … Che soave zeffiretto
アンディが放送室から流すレコードの曲は、Wolfgang Amadeus Mozartの『Sull’aria … Che soave zeffiretto』です。
スピーカーから刑務所内に響き渡る歌の曲名は『手紙の二重唱 「そよ風に寄せて」(原題：Sull’aria … Che soave zeffiretto)』です。モーツァルトが1786年に作曲した歌劇『フィガロの結婚』第3幕での二重唱で、2人のソプラノ歌手が歌います。
モーツァルトのオペラ(歌劇)は、『フィガロの結婚』も含め、ほとんどがイタリア語で書かれています。ここでの感想をレッド (モーガン・フリーマン) が、「イタリア人女性が言っていることはさっぱりわからなかったが、言葉では言い表せないほど美しい。全員が自由を感じていた。」と言っていますが、音楽とはそういうものだと思えるシーンですね！
ヘイウッドがヘッドフォンで聞いている曲
Hank Williams - Lovesick Blues
ヘイウッドがヘッドフォンで聞いている曲は、Hank Williamsの『Lovesick Blues』です。
図書室の設備は見違えるように充実しました！ヘイウッドは、念願叶い、ハンク・ウィリアムスのレコードをヘッドフォンで聴きながら歌います。
この曲は、カントリーの巨人、ハンク・ウィリアムスが1949年にリリースし大ヒットした曲で、もともとはティン・パン・アレー (Tin Pan Alley) のミュージカル『Oh! Ernest 』(1922)の挿入歌として作られました。
人気絶頂のまま29歳でこの世を去ったハンク・ウィリアムスの半生を描いた伝記映画『アイ・ソー・ザ・ライト (原題：I Saw the Light)』(2015) ではトム・ヒドルストンがハンク・ウィリアムズを、エリザベス・オルセンが彼の最初の妻、オードリーを演じています！
バスに乗せられたトミーの刑務所入所シーン
The Johnny Otis Show - Willie And The Hand Jive
バスに乗せられたトミーの刑務所入所シーンで流れた曲は、The Johnny Otis Showの『Willie And The Hand Jive』です。
この曲は、ジョニー・オーティスが1958年にリリースした彼の代表作です。“R&B界のゴッドファーザー”の異名を持つジョニー・オーティスは、多彩な才能を持ち、プロデューサー、興行師、DJ、テレビタレント、TV番組の司会もこなしていたそうです。
13歳の頃から刑務所を出たり入ったりしていたロック好きの明るい青年トミーは、テレビの盗難で現行犯逮捕されて入所してきました。
ノートン所長が口笛で吹いている曲
Martin Luther - A Mighty Fortress Is Our God
ノートン所長が口笛で吹いている曲は、Martin Lutherの『A Mighty Fortress Is Our God』です。
アンディが汚職の手伝いに復帰できることでご機嫌のノートン所長が口笛を吹きながら部屋を出ていきます。
『Ein’ feste Burg ist unser Gott (神はわがやぐら、英訳: A Mighty Fortress Is Our God)』は、宗教改革の中心人物ルターによって16世紀に作られた讃美歌です。ルターは、礼拝の場で積極的に讃美歌の歌唱を奨励するだけではなく、多くの讃美歌を作詞・作曲しました。
所長室の「His judgment cometh and that right soon. （訳：主の裁きは下る いずれ間もなく）」と書かれた刺繍の額の裏には、裏金用の帳簿が入った金庫が隠されています。
サウンドトラック
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