2024年10月23日に公開されたNetflix映画『ルー・ガルー:人狼を探せ!』
フランスの冒険ファンタジー・コメディムービー。
一家が「人狼ゲーム」というボードゲームの中に迷い込む…。
そこは中世の世界で、村には夜な夜な人狼が姿を現すのだった。
元の世界に戻るには、ゲームクリアをするしかない!
幼少期、映画『ジュマンジ』にハマっていたbeersyです!
あの太鼓の音を聞くと、未だゾワゾワする…当時はあの映画がちょっと怖かったんですよね。
今回は、ジュマンジのような「ゲームの中に入り込む」というストーリーと、レジェンド俳優ジャン・レノ観たさに視聴してみました!
この記事では、Netflix映画『ルー・ガルー:人狼を探せ!』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします。
『ルー・ガルー:人狼を探せ!』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 4
ネトフリで人気のシリーズ『Lupin/ルパン』の企画・脚本を手がけた、フランソワ・ユザン監督作品。
フランスの国民的コメディアンであるフランク・デュボスク、そして世界的俳優ジャン・レノが出演しています。
(2人は親子関係なのですが、ジャン・レノが若いのか?最初フランク・デュボスクのお父さんには見えませんでした;)
フランス版『ジュマンジ』のような映画ですが、登場人物が能力を使って人狼を倒す!という違った魅力があります。
ただ、敵は夜に出没する人狼だけなので、どこから何が出て来るかわからないジュマンジほど、ハラハラするわけではありませんでした。
家族愛がテーマとなっているので、感動するシーンもあり。
もう少し子ども達とのストーリーも欲しかったですが、怖いシーンは少ないので、家族で楽しめる作品でした!
以下より重要なネタバレを含みます。
『ルー・ガルー:人狼を探せ!』のネタバレ
屋根裏にあった人狼ゲーム
ジェローム、妻のマリー、3人の子ども(クララ、テオ、ルイーズ)は、ジェロームの父・ギルバートの家に遊びに来ていた。
しかしギルバートは軽い認知症を患い偏屈になっており、子ども達は思春期でそっけない。
ジェロームは、子どもの頃に父と遊んだボードゲーム「人狼ゲーム」をしようと提案したが、誰も参加してくれず、1人でパーツをはめ込みしっかりと閉じた。
すると突然地震が起きたため、一家は地下へ避難する。
そして揺れが収まり外へ出ると、家の中や外観、そして風景もが変わっていた。
一家は怪訝に思いつつも、大規模な何かのお祭りだと思い街を歩く。
すると、1人の男性が公開処刑されており、飛び散った血が本物だったため通りかかった衛兵に聞くと、なんと1497年のフランスにタイムスリップしている事が判明した。
ーー
自宅に戻ると、テオが「僕たちは人狼ゲームの中に入ってしまい、先祖の家に来たらしい。ゲームだから、カードに書いてある能力が使えるんだ」と分析する。
ギルバートは怪力を、ジェロームは千里眼(心の中を読める力)を得て、クララは透明人間になり、テオは他人に変身出来るようになった。
なぜか頭が冴えしっかりとしたギルバートは、「小さい頃に屋根裏で見つけたんだ。人狼を見つけて、見つかる前に殺すというゲームだった」と明かした。
ーー
その夜、クララが外で3人の人狼を見つけ、慌ててギルバートに伝える。
同時にルイーズがいなくなっている事に気付き探すと、なぜか外から帰って来た。
ギルバートは「ルイーズが人狼かもしれない」と疑い、「私は人狼なんかじゃない」と言う彼女の本心を見抜こうとする。
瞳を見つめ、「嘘を言っていないようだ」と安堵した瞬間、ルイーズは突然人狼に変身して襲いかかって来た。
なんとかロープで拘束し朝を迎えると、ルイーズは人間の姿に戻っている。
しかし外では、「また1人村人が獣の犠牲となった」と知らされていた。
中世の街並みが堪能出来る冒頭でした。
それぞれの能力が、どう活かされて行くのかが楽しみ!
ルイーズが人狼となると、今の所特に能力が無さそうなマリーも怪しいですね。
人狼を探せ
ジェロームは、自分達の先祖であるシルデリク・ヴァシエが、このゲームから脱出する方法を知っているのではないかと思い、彼が囚われている牢獄へ侵入する。
魔術師だと疑われているヴァシエは「3日前の夜に、狼の毛皮を着た男が持って来たが、次の日には居なくなっていた。それから獣が出始めたんだ」と話した。
そこでジェロームは、「人狼のカードは4枚あるので、ルイーズ以外の人狼を殺せば勝利となり、このゲームから出られるのでは無いか」と考える。
ーー
その後ジェローム達は、自称芸術家・発明家の「ピエロ」という隣人と出会う。
ピエロは同性愛者である事を告白し、ジェロームの事を好きになったが、一家は差別せず温かく接した。
中世では、同性愛は処刑の対象らしい。
ピエロは一家の対応に感激し、発明品を使うなどして協力する事となった。
ーー
人狼は夜に変身するため、昼の間に処刑しなくてはならず、今回も1人の女性が囚われ統領が処刑しようとする。
しかし武器が壊れ日が暮れてしまい、その女性は人狼に姿を変えた。
統領が弓矢で仕留めたため、ギルバートが遺体から人狼カードを回収しゲームに嵌める。
そして、残りあと2人の人狼を突き止めるためクララが調査すると、人間の姿と人狼の姿とで共通点があると気付いた。
そこで、まずは足を引きずっている男性を見つけ出し、ギルバートが倒してカードを手にいれる。
これで人狼はあと1人となったが、夫に殴られた女性を放っておけなかったマリーは、文字を書いたり英語を話したりしたため、魔女だと言われ投獄されてしまった。
ーー
マリーは翌日、ヴァシエと共に処刑される事になったが、面会に来たギルバートに「ルイーズを殺せないからカードは揃わず、どのみちゲームからは出られない。私の事はいいから子ども達を連れて遠くへ逃げて」と頼む。
しかし処刑直前、ジェロームはピエロの協力のもとエレキギターで民衆と統領の関心を惹き、その間に透明になったクララがマリーとヴァシエの拘束を解いた。
しかし統領に気付かれ、後を追われる。
先祖のジェローム、そして芸術家のピエロと知り合い、味方を得た一家。
マリーが処刑台に立つカットでは、母として、そして熱血弁護士として女性へエールを送っていて感動しました。
女性が市民権を得るのには、かなりの険しい道のりがあったのでしょうね。
ゲームクリア
一家は、ピエロが作った教会の地下道へ逃げようとする。
そこへ最後の人狼が現れ、襲いかかって来た。
すると追って来た統領も登場し、人狼に矢を向ける。
しかし統領は矢をジェローム達に向け、「キューピッドの能力を持つ私は、彼女が死ねば私も死ぬ」と言った。
実は、いつも統領に寄り添っていた婚約者が人狼だったのだ。
ーー
統領の矢はギルバートが阻止したものの、ものすごい強さの人狼に一家は力を尽くすが歯が立たない。
そしてルイーズが人狼に変身して戦うが、壁に叩きつけられて死んでしまった。
すると、マリーの能力が開花し光りながら宙に浮かび上がる。
実は彼女は「魔女」の能力を持ち得ており、魔法で人狼を殺しルイーズを生き返らせた。
ーー
ゲームをクリアした一家の手にはそれぞれのカードが戻り、ヴァシエ、ピエロとのお別れの時間が。
すると、ピエロが「良い刺激をもらった。フィレンツェに帰ってまた絵を描くよ。これからは本名の〝レオナルド・ピエロ・ダ・ヴィンチ〟を使うね」と明かしたため、ジェロームはヴァシエに「彼の描いた絵を全て買っておけ」とコッソリ指示した。
そしてゲームに全てのカードをはめ込むと、気を失った。
ーー
一家が目を覚ますと、無事に現代に戻っていたが、ギルバートの認知症も戻っている。
しかしギルバートは、中世でジェローム宛に手紙をしたためていた。
「幸せな日々だったが、いずれ私は自分の名も思い出も忘れて行く。だから、ここに忘れたくない思い出を書き留めておく。私に読んで聞かせてくれ。愛してる。父より」
ーー
ジェローム達は、美術館である絵を観ていた。
そう、ヴァシエ家が寄贈した、ピエロことレオナルド・ダ・ヴィンチ作のモナ・リザの絵だ。
しかしそのモナ・リザの顔は、ジェロームにそっくりだった。
おおー!!ピエロは「万能の天才」と言われているダ・ヴィンチだったのね!!!
(本名は「レオナルド・ディ・セル・ピエーロ・ダ・ヴィンチ」)
最後にこんなサプライズがあって、モナ・リザの顔で笑わせてくれて、感動のあとに笑顔になりました。
ゲームクリアがあっけないというか、かなりご都合主義なストーリー仕立てでしたが、子ども向けなら分かりやすくてちょうど良い。
短い時間でサクっと楽しめました♪
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