2025年1月10日から日本テレビ系列で放送されているアニメ『薬屋のひとりごと 第2期』
オンライン小説、ライトノベル作品を原作としている。
猫猫の出生が暴かれた前作。
壬氏との距離も縮まっていたが、後宮にはまだ謎が多く残っている。

大ヒットした「薬屋のひとりごと」第2期がやっと始まりました!
前回は、羅漢の温かくも少々切ないストーリーで締めくくられていましたが、壬氏の猫猫へのデレが加速して心臓が飛び出そうでした…。
玉葉妃や楼蘭妃の動向も気になります!
この記事では、アニメ『薬屋のひとりごと 第2期』の、1話ごとのネタバレ解説&感想をご紹介します。
-
アニメ『薬屋のひとりごと 第2期』で流れる主題歌/OP/ED/挿入曲をご紹介!
続きを見る
『薬屋のひとりごと 第2期』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
待ちに待った第2シーズン!
見どころは、まず前回謎に包まれていた楼蘭妃(ロウランヒ)。声優もまだ明かされていなかったので大注目です。
騒ぎを起こしていた黒幕も明かされていないので、本作でも圧倒的な技術で美しい後宮が描かれていますが、つい不穏な空気を感じてしまいます。
(ストーリーの合間に怪しい人影が出て来るのが怖い)
そして1話から新キャラも登場。
壬氏と猫猫の関係についても目が離せません…というか壬氏の一挙手一投足が気になって仕方がない。
猫猫も相変わらずの変人っぷりで、どのように謎を解き明かして行くのか。
今シーズンも毎話わくわくさせてもらいましょう!
以下より重要なネタバレを含みます。
『薬屋のひとりごと』のネタバレ
第25話/猫猫と毛毛
桜の花びらが舞う後宮では、変わらず壬氏(ジンシ)が高順とともに見回りをしている。
玉葉妃(ギョクヨウヒ)の第二子はお腹の中で順調に育っていた。
そんな中、侍女や下女達の間では大衆小説が大流行し、字が読めない小蘭(シャオラン)も猫猫(マオマオ)に「文字を教えて!」と頼み始める。
猫猫は、それが女官の識字率を上げようとしている壬氏の仕業だと気付き「回りくどい事をするものだ」と失笑した。
ーー
皇帝と玉葉妃の第一子である鈴麗(リンリー)が大きくなって来たため、護衛と侍女の紅娘(ホンニャン)、猫猫が付き添い外を散歩をする事に。
玉葉妃は猫猫に「花や生き物の事を教えてあげて」と頼んだが、娘の将来のために手に職を付けておきたいのだろう。
しばらく散歩をしていると、鈴麗が子猫を発見する。
猫猫が捕まえようとしたが失敗、快活な下女・子翠(シスイ)が現れ素早い動きで子猫を捕獲し「これ、いるの?」と言ってニコリと差し出した。
子猫はとりあえず猫猫が引き取り、医官の虞淵(グエン)と共に甲斐甲斐しく世話を始める。
鈴麗がその子猫を欲しがっており、娘に甘い皇帝は「毛毛(マオマオ)」と名付け、そして「盗賊改(とうぞくあらため)」という、医局の備蓄を荒らすネズミを退治させるという役割を持たせ、後宮で飼う事になった。
動物を飼うには許可や去勢が必要なため、なぜ子猫が迷い込んだのかは不明だったが、後宮に出入りする荷車に入り込んでしまったのだろうと結論づけられた。
ーー
玉葉妃の侍女・紅娘と桜花(インファ)が「手早く済ませましょう、もうすぐキャラバンが来るから」と話しながら荷物を整理している。
猫猫は聞きなれない「キャラバン」という言葉に首を傾げた。
その頃、2人の女性が乗った馬車が、砂漠を歩いていた。

もう、壬氏の猫吸いが観られただけで大満足です…。
猫まで出て来るなんて、どれだけこの作品のファンを増やしたら気が済むんだ…。
期待が大き過ぎてどうなるかな?と思いましたが、変わらぬ映像美と猫猫に安堵しました。
鈴麗ちゃんには、すくすくと無事に大きくなって欲しいと願うばかりです。
第26話/隊商
後宮にキャラバン(隊商)がやって来て、上級妃や侍女達、街の人々も浮かれている。
玉葉も色々と買い物をしたが、猫猫は購入した服の帯の位置などから、全て妊婦用の服である事に気付いた。
商人は「流行のもの」と言っていたらしいが、猫猫は玉葉の懐妊が外に漏れているのではないかと推測。
すぐさま「帯を腰で結ぶタイプの物があるか、聞いてみてください」と警告すると、玉葉と紅娘はハッとして気を引き締めた。
ーー
梨花妃はお腹を大事そうにさすりながら、キャラバンの買い出しを次女頭である杏(シン)にお願いする。
杏は「あとで買いに行かせます」と言って下がったが、直後診療所から何かの情報を手に入れ、険しい顔つきになった。
ーー
小蘭とキャラバンの商品を見回っていると、子翠(シスイ)が現れる。
彼女と小蘭は友達であり、ここに来て半年ほどのようだ。
子翠は大の昆虫好きで、昆虫からも様々な薬が取れるため猫猫も仲良くなった。
ーー
キャラバンが去った後、後宮内では香りの強い香油が大流行。
しかし猫猫は、その中に流産作用のある薔薇(ソウビ)の香りが混じっている事に気付き、流行ものに目がない水晶宮の女官達の匂いを嗅ぎに行く。
すると、どの香りも妊婦に害のあるものばかりで、またキャラバンが持ち込んだものの中に堕胎作用のあるものが多くあった事が判明し、壬氏や玉葉に伝えた。
そして「これって、あの『鉛入りの毒おしろい事件(アニメ第1期)』に似ていませんか」と明かす。
逃亡中の翠苓の行方や、壬氏の暗殺未遂事件もまだ未解決のまま。
猫猫はどこまでが憶測で、どこまでが確信なのか…と頭を抱える。
ーー
壬氏は高順から、中級妃の静妃(ジンヒ)が毒によって亡くなったと聞かされる。
その頃、紅娘は玉葉に茶を淹れていたが、その顔は無表情だった。

色々伏線がありそうで考え過ぎてしまいました!
梨花妃もご懐妊の様子でしたね。でも杏はものすごい表情をしていました…まだ敵なのか味方なのか分からなくて怖い。
子翠が言っていた「北で変な臭いがする」という言葉も気になる。
彼女はなんとなく猫猫と同じように博識な気がするので、あえて猫猫に「何かがある」と伝えたような気が!
しかも、途中何やら咳き込んだ人物が瓶を手に取ろうとしていました。
猫猫が「衛生管理がしっかりとされていれば疫病は流行らない」と語っていましたが、この流れはその伏線?
予告では、何かの病にかかった人が不気味に笑っていました…。
今回は「普通に使えば良い効能があるものや、どこにあってもおかしくないようなものが毒になり得る」というお話だったので、あの翠苓が絡んでいるような気がしてなりません。
ついに殺人事件も勃発してしまいましたし、壬氏もますます忙しくなりそう。
30分のアニメでこんなに楽しめて良いものか…!このあとの展開がハラハラするし、怖くてたまらない!
第27話/冬人夏草
壬氏は猫猫に、女官がキノコを採って食べ食中毒になったため、後宮に生えているキノコを調べて欲しいと命じる。
また、下女達のために学校(職業訓練所)を作ろうとするなど、何か積極的に動いていた。
ーー
亡くなった静妃の葬儀が行われる。
紅娘によると、静妃は嫉妬深く性格に難のある人物で、 他の妃への中傷や下の身分のものには暴力を振るっていたという。
そんな折、懐妊した玉葉が毒を盛られた事件があり、壬氏が静妃に話を聞きに行ったが「証拠はございまして?」と言って不敵な笑みを浮かべたらしい。
しかし静妃は、1年前から体調を崩し、今回食中毒で亡くなった。
猫猫が紅娘と共に棺の前に献花すると、髪の毛が無くなり身体中がただれた「宗妃(ソウヒ)」という下級妃が現れ、棺の中の静妃に向かって「アハハ!自業自得だな!アハハハ!」と言って笑い出す。
猫猫が目をやると、静妃も同じ風貌で亡くなっていた。
また、彼女の侍女の手にもただれがある。
そこで猫猫は、壬氏の意図を汲み(静妃を死に追いやった毒物の特定)猛毒のキノコ探しへと向かった。
ーー
猫猫は、真っ赤な珍しい形のキノコを見つけ壬氏に見せる。
壬氏は、宗妃に毒を盛ったのは静妃だったのでは無いかと考えていたらしい。
侍女達の話によると、宗妃が体調を崩した後静妃にも同じ症状が現れ、その辛さに絶えきれずキノコを口にして自殺したと言う。
しかし猫猫は、口に入れたのに顔がただれるのはおかしいと睨み、山を捜索。
そして、あるキノコが生えている場所を高順や力のある宦官達に掘ってもらうと、白骨化した遺体が出て来た。
実はその遺体こそが静妃であり、葬儀の棺に入っていたのは別人。
棺の中の死体は、優秀な文官に見染められたにも関わらず、結婚を目前に行方不明となった「涛(タオ)」という女性だったのだ。
ーー
猫猫は、涛に嫉妬し激しくいじめていた静妃がアクシデントにより亡くなってしまい、それを隠すため、静妃によく背格好の似ている涛が、顔に包帯を巻き身代わりになっていたのではないかと考える。
きっとそれは他の下女達の提案だっただろうが、いつまでもそれが通せるわけはなく、他の侍女達が毒を涛に…?
だから、静妃の侍女の1人の手にただれがあったのではないか…?
しかしこれはあくまで憶測であり、あとは壬氏に任せる事にした。
ーー
猫猫は、壬氏に「なぜ死体の場所が分かったのだ?」と聞かれると、嬉々として「動物の死骸や糞尿を栄養とするキノコがあるんです!」と答える。
ドン引きした壬氏は「死体に生えたキノコを扱うつもりか」と言って、猫猫が集めて来たキノコを没収してしまった。
猫猫はショックを受けながらも「死体に生えるキノコがあるとしたら、それはどんな姿で、どんな効用があるのだろう…」とぼんやり思った。

今回は普通に事件を解決した回でしたが、これものちの伏線になるのでしょう。
名前は明かされませんでしたが、この毒キノコはきっとカエンタケですね…見た目も恐ろしい!
前回、子翠が言っていた「変な臭い」の正体は静妃の遺体だったのか?
それを猫猫にさりげなく教えた…?
来週は楼蘭妃も出て来るみたいですね。楽しみ!
第28話/鏡
特使から上級妃達に、高級な姿見が贈られる。何か大きな外交取引があるらしい。
そんな中猫猫は、高順から「知人が困っているので、意見が欲しい」と頼まれ、紅娘同席のもとある姉妹の話を聞く。
その姉妹は過保護に育てられ、ほとんど外に出られず刺繍をして過ごしていたが、侍女が可哀想に思い一度外へ連れ出した。
それが見つかってしまい、侍女は見せしめのために辞めさせられる。
その後姉妹は本宅の北側にある鍵付きの離れで生活をし、下男が少し離れた場所から、いつも窓辺で刺繍していた2人を監視していた。
しかしある時、妹が仙人の子を身ごもったと言う。
「誰とも接触していないのに、なぜ妊娠したのか」という相談だった。
猫猫は高順が、詳細を知っているのに肝心なところをぼかすため、ただの知人の話ではないと睨む。
それでも猫猫は「想像妊娠というものもありますが、大きな鏡を使って2人いるように見せかけ、1人は部屋を抜け出し逢瀬を重ねる事は可能です」と推測した。
ーー
壬氏は、接待担当の高官から「西方の特使が、昔から祖父に教えられていた〝真珠の涙を流す絶世の美女〟を探している」と泣きつかれ猫猫を頼る。
それは月の精のような美女で、花街の妓女だったらしい。
猫猫は、それが50年前のやり手婆だった事を明かした。
壬氏は驚きつつ「特使は女性であり、別の美女達を集めても鼻で笑われてしまったのだ」と嘆く。
その特使は西と北の交易拠点を押さえており、お互いに新たな交易の話を進めたいらしい。
猫猫はやり手婆を呼び当時の話を聞くと、彼女は昔175cmでメリハリのある身体つきだったため、特使の前で舞う主役に抜擢されたと言う。
そしてその特使の1人から、「月女神」と題されたやり手婆の絵が贈られて来たのだ。
猫猫は、彼女がなぜそこまで気に入られたのかを疑問に思ったが、とりあえず壬氏に長身の美女だったという事を伝える。
しかし壬氏は「そんな美女はそうそういるものではないよな…」と頭を抱えた。
そこで猫猫は「最も適した人物が1人いますよ」と言って、壬氏を見つめた。

次回、久しぶりに壬氏様の女装、猫猫が着飾った姿が見られる…!?
予告だけでワクワクしました。特使も美女過ぎますし、次回は目の保養になりそう。
でも結局、妊娠の話はどこに繋がるのでしょうか…?
第29話/月精
50年前、月の精が現れたという後宮の北側にある荒れた桃園は、昔別の民族が住んでいたらしく、廟や池があり様々な交易がなされていた場所だ。
猫猫は子翠に協力を仰ぎ、彼女が捕まえた蛾を利用する事を思い付く。
ーー
数日後、本来男性禁制の後宮北側で、特使のための宴が行われる事に。
同じ祖父を持つ従姉妹同士の特使・愛凛(アイリーン)と姶良(アイラ)は、金髪と青い瞳を持ち、上級妃にも劣らない美しさだ。
そして愛凛は、他の上級妃達の目の前で帝に色目を使う。
本当の目的は帝とその弟から寵愛を受け、婚姻関係を結びたいという思惑があるようだった。
猫猫は、宴が始まっても退屈そうな彼女たちは、きっと月の精などに興味は無いのだろう…と思いつつも準備を進める。
ーー
愛凛と姶良を乗せた馬車が移動していると、突如美しい女性が現れた。
月光に照らされ踊る彼女の周りには光が舞っており、2人は目を奪われ息を呑んだ。
実はその女性は壬氏であり、光の正体は月光に照らされた白い蛾だった。
やり手婆は「服に虫の死骸を擦り付けられる嫌がらせを受けた」と言っていたが、虫の中には匂いで異性を呼び寄せるものがいるため、そのせいで蛾が集まって、やり手婆の周りに光が飛んでいるように見えたのだろう。
猫猫の読み通り壬氏の周りには蛾が舞い、作戦は大成功をおさめたが、壬氏は不貞腐れていた。
ーー
手習い所(学校)が開設され、小蘭達はウキウキしながら通い始める。
一方猫猫は、まだ解決していない香油事件の事を考えていた。
それぞれは無害でも、合わせ方次第で毒になりうるもの。
壬氏達も捜査をしているが、香油を買った者は多くいて犯人は未だ分からなかった。
ーー
愛藍が風邪をひき、猫猫が「診療所」と呼ばれる場所へ連れて行く。
そこは年の行った女性が働いており、中は消毒され換気もされていて療養には良い場所だった。
風邪をひいた侍女などは、ここで隔離されるらしい。
その後猫猫は偶然壬氏に会って、診療所の話をするが「医官や調剤師には男性しかなれないため、くれぐれも薬を作っている事を周りに知られぬよう気をつけろ」と釘を刺される。
しかし、診療所に入った愛藍が猫猫の煎じた薬を飲もうとしていると、診療所に勤める女性が入って来て「あの娘が煎じた薬だね?身体から薬の匂いがしたんだよ」と言った。
どうやら彼女には、猫猫の事がバレてしまったようだった。

愛凛と姶良の出番はこれだけ…?かと思いきや、何やら姶良が良からぬ事を企んでいるようでした。
杏もなんだか不気味だし、色々なところに敵がいそうで怖い!
しかし今回は、壬氏の女装シーンが脳裏にこびりついて離れません。
いやぁ、思った通りじゃ…美しかった…。