2024年9月13日公開の映画『アビゲイル』は、マット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレット監督によるホラー・アクション作品。誘拐された12歳の少女アビゲイルを監禁するのが物語の始まりです。
クラシック音楽やバレエの要素を取り入れた異色の演出が際立ちます。主演はアリーシャ・ウィアー、共演にメリッサ・バレラやダン・スティーヴンスらです。
この記事では、映画『アビゲイル』で流れた音楽のうち9曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『アビゲイル』で流れた曲とは?
オープニング
Tchaikovsky - Swan Lake, Op.20
オープニングで流れた曲は、Tchaikovskyの『Swan Lake, Op.20』です。
映画の冒頭で少女が「ルールルルルルー」と歌っていたのが聞こえて、その後は舞台上でバレエを披露。一連のオープニングにて、チャイコフスキーの「白鳥の湖」が流れました。
盛大なクラシック音楽と共にバレエのダイナミックな動きと、誘拐犯たちが動く様子が描かれるため目が離せませんでしたね。バレエ衣装を着たアビゲイルがさまざまな角度から映される中、真上からのアングルが特に珍しいなと思いました。
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車の運転手が音楽をかけるシーン
The Jacka feat. Andre Nickatina - Glamorous Lifestyle
車の運転手が音楽をかけるシーンで流れた曲は、The Jacka feat. Andre Nickatinaの『Glamorous Lifestyle』です。
運転手のディーンは音楽をかけはじめ、「金ならあるぜ俺はDボーイ」と一緒に歌っていましたね。女性のサミーに音楽を止められてしまいますが…気だるそうな雰囲気が印象的です。
サミーはハッキングでサポートし、「玄関ドア クリア」と言うと仲間たちが屋敷の中へ!そのままアビゲイルが帰って来るという展開はハラハラしますね。
眠らされたアビゲイルが車で連れ去られる際に、運転手が車を飛ばす時には大音量で流れます。
誘拐犯6人が屋敷で過ごすシーン
Buck Owens & The Buckaroos - Goodbye, Good Luck, God Bless You
誘拐犯6人が屋敷で過ごすシーンで流れた曲は、Buck Owens & The Buckaroosの『Goodbye, Good Luck, God Bless You』です。
5千万ドルを得るためにアビゲイルを連れ去った6人。残りの時間はアビゲイルを見張るように言われました。落ち着いてクラシックな雰囲気のある大きな屋敷にてラジオから音楽が流れます。
「グッバーイグッドラック♪」と歌が流れ、世話係のジョーイが他の5人の素性などを言い明かすのにワクワクします。この後の展開も予想外でした!
サミーとピーターが飲み比べをするシーン
Howlin’ Wolf - Smokestack Lightnin
サミーとピーターが飲み比べをするシーンで流れた曲は、Howlin’ Wolfの『Smokestack Lightnin』です。
誘拐犯の5人は待っている時間を楽しんでいるようでしたね。サミーはゲームに勝ってピーターに飲むよう言い、彼はまったく悔しそうではありませんでした。
他の者もビリヤードをしたり、お菓子を食べたりしていましたよ。そうした一連のシーンでうなり声のような独特な歌とゆったりとしたブルースの音楽が流れました。
※この曲はディーンがアビゲイルの父を恐れて逃げようとするシーンでも流れます
サミーとピーターが飲み比べを続けるシーン
Guy Clark - Anyhow, I Love You
サミーとピーターが飲み比べを続けるシーンで流れた曲は、Guy Clarkの『Anyhow, I Love You』です。
ディーンの話の後、サミーとピーターは引き続き飲み比べをしていましたね。サミーが「わざと負けて楽しんでる?」と言いますが、変わらず楽しそうにしていましたね。
一連のシーンでテキサス出身のシンガーソングライターによるカントリーフォーク曲が流れていました。アコースティックギターによるシンプルで穏やかな音楽が印象的ですね。
アビゲイルが死体と踊るシーン
Brian Tyler - Swan Lake (Swamp Edit)
アビゲイルが死体と踊るシーンで流れた曲は、Brian Tylerの『Swan Lake (Swamp Edit)』です。
アビゲイルが吸血鬼だとわかり、彼女を倒しに行く3人!盛大な「Swan Lake 」が流れる中、アビゲイルが死体の首なし死体とダンスをしていましたね。
弱々しく「話し合いましょう」と言うアビゲイルでしたが…あっという間に3人を返り討ち!盛大な音楽と共に彼女の強さを見せつけるというシーンは印象的でした。※この曲はサミーが下僕に変容するシーンでもレコードから流れます
アビゲイルが下僕となったサミーを操るシーン
Danzig - Blood and Tears
アビゲイルが下僕となったサミーを操るシーンで流れた曲は、Danzigの『Blood and Tears』です。
下僕になってしまったサミーはピーターに噛みついて血を吸って殺し、アビゲイルはサミーの身体を操ります。彼女らのダンスがシンクロする際に男性ヴォーカルの歌が流れました。
身体全体を使って細やか&派手に踊るのが印象的でしたね。彼女はピーターが死んだと報告しますが…怪しんだジョーイはフランクと共に逃走!日光を反射させられてサミーが四散するのは驚きました。
アビゲイルがジョーイを助けてフランクが悠々と降りて来るシーン
https://youtu.be/srRB1ss_SVc
He’s Got The Whole World In His Hands
アビゲイルがジョーイを助けてフランクが悠々と降りて来るシーンで流れた曲は、『He’s Got The Whole World In His Hands』です。
吸血鬼と化したフランクはジョーイを階段の上から落とすとアビゲイルがキャッチ!意外な助けだと思いつつ、フランクがアメリカの伝統的な歌である「He’s Got The Whole World In His Hands」の替え歌を歌いながら階段を降りてきました。
悠々としている彼に対し、アビゲイルは劣勢のようですが…戦いの行方を見守りましょう。※上記の動画は他の歌手による歌です
エンディング
Jean Dawson - Burn My Tongue
エンディングで流れた曲は、Jean Dawsonの『Burn My Tongue』です。
アビゲイルの父親が屋敷に来たときにはもうダメかと思いましたね。見逃してもらえたジョーイは車に乗り、雨を舐めながら走らせました。そうしてエンディングとなる際に男性ヴォーカルの歌が流れます。
緊張感のあるギターと不安定なリズムが特徴のロック曲は、歪んだ音とビートが印象的。時に叫ぶような感じで歌うのと、怒りや失望といった感情を率直に表している感じも映画にピッタリでした。