1995年3月4日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の創世日記』。
大長編ドラえもんシリーズ第15作、映画ドラえもん第16作。
のび太がひみつ道具の「創世セット」で作った「新地球」。本作はその「新地球」の観察に終始しており、のび太たちがもう一つの『ドラえもん』世界を見るという、パラレルワールドの要素も入ったストーリーです。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
ドラ映画では、珍しく激しいシーンの少ない作品。
ひみつ道具の「創世セット」「神さま雲」「フワフワリング」を初めとするほとんどが本作オリジナルのものばかりなので、マニアならずとも楽しめますよ♪
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『ドラえもん のび太の創世日記』の主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『ドラえもん のび太の創世日記』のあらすじ
ドラえもんが取り寄せた「創世セット」で創った、新地球。のび太は、この地球を観察して、夏休みの自由研究にするつもりだ。「進化退化放射線源」を使って、生物の進化を促したりして、のび太の地球は順調に育っているように見えた。だが、この世界は、どうも様子がおかしい。なんと、独自の進化をとげた、昆虫人が出現。はたして、地底に何が隠されているのか。
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の創世日記』で流れる曲
オープニング
山野さと子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
オープニングで流れる曲は、山野さと子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
お馴染みの3D映像から、神様の格好をしたドラえもんが空を飛んでいるOP。
曲最後の夕日の映像なんかは、実写のように見えますね!映画の最初にいつもニコニコ飛んでいるドラえもんを見ると、心が温かくなります。
また、のび太の「ドラえもーーん!」前の、本屋さんで立ち読みして怒られる…というシーンは、昭和〜平成初期ならではの光景。(経験はありませんが;)
エモい街並みが最高に良き!で、まったりとした始まりに安心を覚えます。いつもはちょっと怖いので。笑
エンドロール・主題歌
エンドロールで流れる曲(主題歌)は、海援隊の『さよならに さよなら』です。
ドラ映画の中でも上位に来る名曲。武田鉄矢さんが常連なので意外だったのですが、海援隊はこの時初めてドラ映画の主題歌を担当しました。
『竜の騎士』同様、わかりやすい「悪」がいない貴重な作品で、大冒険というよりは本当に「創世」が軸となっています。
藤子・F・不二雄先生が思い描いていたエピソードの、半分以上がお蔵入りとなったそう。ビッグテーマであるがゆえ、短いアニメ映画に落とし込むのは中々に難しかったようですね。
エンドロールは自由研究の日記が流れ、みんなの字やラクガキ、絵や先生からの返事にほっこり。
いつもの「困難に立ち向かう」ハラハラドキドキストーリーでは無いですが、まったりと観られる稀有なドラ映画ですよ♪
何度でも観よう!「のび太の創世日記」をもっと楽しめる小ネタと見どころ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の創世日記』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
冒頭、本屋さんの外のラックのてっぺんに、ドラえもんの飾りが付いている。
そのラックには「ウルトラマン」ではなく「アリトラマン」、「仮面ライダー」ならぬ「画面ライダ」の本が。
こういった遊び心が観られるのも、ドラ映画作品の魅力です!
それにしても、この直後に出て来る出木杉くんの神奈川絵巻は本当にすごい…。
小ネタ2:
藤子・F・不二雄先生は、これまでに「創世」をテーマにした作品をいくつか描いて来ました。
「ドラえもん」てんコミ第5巻の「地球製造法」や、SF短編「創世日記」、足塚不二雄時代の「四万年漂流」などがそうです。
本作のテーマは「じっくり書き込めば書いても書き切れないビッグテーマ」と仰っていたそうで、全体的にちょっと難しくなってしまったため、次回作の『のび太と銀河超特急』のストーリーはもっと子ども寄りに構築されました。
先生の真面目さがよくわかるエピソードですよね!
小ネタ3(見どころ):
どこまでも呑気なのび太のパパとママ。
のび太に「地球を作っている」と言われ「地球!?」と驚くパパを、ママが「地球儀のことですよ」と落ち着かせ、お茶をずずっ…。
その後、ドラえもんの「恐竜が出て来る頃だ」という発言に再び驚いているパパに、ママが「夏休みアニメ特番で恐竜が出るんですよ」と言いまた二人でまったりしているシーン。
ここは、ドラ映画の中でも屈指のほっこりポイントだと思っています!!二人の間には穏やかな時間が流れていて、とても良い夫婦だなぁと温かくなりますね♪
小ネタ4(見どころ):
映画を見返したくなる、豪華な声優陣をご紹介!
- ノンビ・ノビ彦役は、『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイ、『名探偵コナン』の灰原哀などで知られる有名声優・林原めぐみさん。
- 野美のび秀役は、『NARUTO』はたけカカシ、『名探偵コナン』白鳥警部などの井上和彦さん。
出木松博士役は、『BLEACH』藍染惣右介、『ポプテピピック』ポプ子などの速水奨さん。
- チュン子役は、『クレヨンしんちゃん』野原ひまわり、『ポケットモンスターシリーズ』(ミュウ、ピチュー、トゲピー)などのこおろぎさとみさん。
チョイ役で、巨大な神の幻影役を演じたのは、『ワンピース』のマーシャル・D・ティーチ、ブラックジャック、『ルパン三世』次元大介(2代目)などでお馴染みの大御所声優・大塚明夫さんです!
筆者の『のび太の創世日記』のグッズ紹介
映画のパンフレット。中には昔懐かしのおもちゃなどの広告も掲載されています。
同時上映された『2112年 ドラえもん誕生』に登場する黄色ドラ。ドラえもんが青くなる前の貴重な姿。可愛いけれど、黄色も青も大好きだぞドラえもん!
『ドラえもん のび太の創世日記』の前後作品
前作:
ドラえもん映画『のび太と夢幻三剣士』の主題歌を解説!
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次作:
ドラえもん映画『のび太と銀河超特急』の主題歌を解説!
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