2025年4月13日から放送中のTBS系・日曜劇場『キャスター』
型破りで破天荒な取材をし、数々のスキャンダルや事件を報道するキャスター・進藤壮一。
彼はなぜ、そこまでして真実を追い求めるのか。
「ニュースゲート」の総合演出に抜擢された崎久保華が、謎多き進藤を調べ始める。

阿部寛さんにはまた「トリック」の上田先生を演じて欲しいbeersyです!
数々の名作を送り出して来た日曜劇場、今回活躍するのはニュースキャスター。
葬られて来た闇を暴く、ダークヒーローの登場です!
この記事では、ドラマ『キャスター』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)
『キャスター』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 4
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 5
- 話題性
- 5
今回、あの名俳優・阿部寛さんが演じるのは、型破りなニュースキャスター進藤壮一。
進藤と華の過去を軸に、数々の大きな問題を解決していく痛快社会派エンターテインメントです。
何が型破りなのかというと、とにかく進藤が色々な人を(視聴者も)騙しまくる!
よく考えないとよく分からないので、気が抜けないドラマです。
そして、違法スレスレ…ほぼ違法?な取材で集めた証拠を武器に、生放送で視聴者に訴えかける瞬間が爽快!
長谷川博己さんの2024年日曜劇場「アンチヒーロー」と同じようなカタルシスが得られますよ。
ドラマはもう最終章に突入しているので、伏線回収が楽しみです!
以下より重要なネタバレを含みます。
『キャスター』の主要キャスト
(役名/演者)
報道番組「ニュースゲート」
- 進藤壮一/阿部寛(メインキャスター)
- 崎久保華/永野芽郁(総合演出)
- 本橋悠介/道枝駿佑(新米AD)
- 尾野順也/木村達成(編集)
- 市之瀬咲子/宮澤エマ(編集長)
- 山井和之/音尾琢真(プロデューサー)
テレビ局・JBN
- 海馬浩司/岡部たかし(報道局長)
- 滝本真司/加藤晴彦(編成部)
- 海馬浩司/岡部たかし(報道局長)
- 国定義雄/高橋英樹(会長)
- 鍋田雅子/ヒコロヒー(清掃員)
進藤の周辺人物
- 南亮平/加治将樹(情報屋)
- 横尾すみれ/堀越麗禾(進藤の娘)
- 松原哲/山口馬木也(進藤の父)
『キャスター』のネタバレ解説
エピソード1
1982年。
航空自衛隊の輸送機が墜落、乗員5名が亡くなるという大惨事が起こった。
そのニュースを聞きながら、ある男性が寝ている子供を横目に、ガス爆発での自殺を図る。
助け出された少年は、焼け落ちる自宅に向かって「父さん!!」と泣き叫んでいた。
ーー
民放テレビ局・JBNの報道番組「ニュースゲート」は、視聴率が低迷していた。
国定会長はこの番組にテコを入れるべく、公共放送を干された進藤壮一をメインキャスターとして迎え入れる。
- スクープのないニュースはニュース番組ではない
- 私にカンペは必要ない
- 本番中、イヤモニは外す
- 私の前で予算の話はしないように
- 私はフリーです。局の問題は局で解決するように
- 予定調和のやりとりには観る価値なし
- 忖度はしない
- スクープのためなら何でもアリ。コンプライアンスは無視する
彼は「生ぬるい報道体制をぶっ壊す」と言い放ち、8つもの条件を提示。
バラエティー番組から報道に異動し、総合演出を担当する事になった崎久保華など、番組スタッフ達を驚かせた。
ーー
進藤がニュースゲートのメインを飾る放送初日、生出演をする予定だった内閣官房長官の羽生剛(北大路欣也)がドタキャンする。
局内は騒然とするが、進藤はADの本橋を連れて国際バレーボール大会の会場へ。
羽生は国際バレーボール連盟の会長であり、またスポーツコンサルタントの尾崎(谷田歩)はスポンサー集めを担当していた。
しかし進藤はすぐに本橋を帰し、羽生と尾崎に『国際バレーの誘致で贈収賄が行われ、金庫番の秘書が自殺した』という記事を見せる。
そして「記事をもみ消す代わりに、夜の生放送で民自党の裏金問題に答えてください」と交渉した。
時期総理大臣の椅子を狙っている羽生は渋々ながらも了承したが、直後に心臓病で倒れる。
羽生は元々心臓に持病があったが、主治医がいる名慶大学附属病院ではなく、なぜか関東医科大学に運び込まれ一命を取り留めた。
ーー
進藤は、羽生の息子である真一(内村遥)が、救急隊員に関東医科大へ行けと指示した事に気付き、調べを進める。
すると、田辺という医師が過去に違法な手術を行った事を掴み、院長の根津(緋田康人)をニュースゲートの生放送に呼んだ。
根津は罪を田辺になすりつけるが、進藤は事前に田辺にも取材しており、根津が寄付金を横領していたという証言VTRを流す。
また、羽生も未承認の人工血管の手術を取り計らい、多額の献金を受けていたが、その証拠となる書類は尾崎と真一が隠滅。
根津、田辺だけが警察に逮捕された。
ーー
華は、以前自分が担当した番組で知り合った、病気療養中の拓海という少年が亡くなった事を知る。
調べてみると、拓海の手術のために集められた希少なRH-AB型の血液が、同じ血液型の羽生に使用されていたと気付いた。
真一はRH-AB型の血液が関東医科大にあると知り、少年ではなく父の命を優先させたのだ。
進藤達はこれをスクープとしてVTRを制作。ニュースゲートで明らかにしようとした。
ーー
しかし、進藤は勝手に違うVTRに差し替えており、スタッフ達は困惑。
華が怒って問い詰めると、進藤は関東医科大の執刀医から「私達は拓海少年、羽生官房長官2人の命を救おうと尽力した。平等に扱った結果、1人は助かり1人は助けられなかった。決して命を天秤にかけた訳ではない」と明かされていたと説明する。
しかし華は、進藤のボイスレコーダーを盗み聞き、彼が羽生と取引をして金をもらっていた事を知っていた。
そして「必ずあなたより、大きなスクープをとってみせます」と言って睨みつけた。

第1話は予想通り、進藤の黒い部分がたくさん描かれていました。
(こういうドラマって、主役の第一印象最悪ですよね。笑)
でも彼の父親は火事で自殺…?何か大きなスクープを狙っており、これが軸になりそうです。
エピソード2
あるスポーツバーの客が、賭博容疑で連行される。
その中に、日本男子バレーボールのエースである名和(鈴木貴之)と、ニュースゲートのアナウンサーである小池(月城かなと)がいた。
2人は偶然同じバーにいただけであり、小池は友人といて賭博の事など知らなかった事、名和も決してギャンブルはしていないと否定しており、すぐに釈放されるが世間は騒がしい。
進藤は「局の問題には関与しない契約です」と言って興味のない様子だったが、編成の滝本が「JBNは国際バレーボール選手権を放送する予定なのに、大口スポンサーのイーストリームが降りると言ってるんです。そうなると多大な損失になり、番組の予算にも影響が。社長の仁科さんは進藤さんのファンなので、説得してください」と泣きつく。
そして進藤は滝本とともにイーストリーム社へ行き、仁科に「名和選手の身の潔白を明らかにし、国際バレーを盛り上げます」と宣言した。
ーー
進藤は、渦中の小池と普段通りニュースゲートの収録を始める。
しかし途中で名和の件に触れ、そこからさらに「本当に友達といたんですか?」と小池を問い詰めた。
彼の将来が危ういと聞かされた小池は、実は名和とは恋人同士であり「ヨーロッパリーグからオファーが来たら、一緒に海を渡って欲しい」とプロポーズされたと明かす。
そして、「そうなればキャスターを辞めて彼に付いて行きます。お騒がせして申し訳ありませんでした」と深く頭を下げ、放送が終わった。
滝本は「これで潔白は証明された!」と大喜び。
進藤は「この2人の事は、どのみち明日発売の週刊誌に載る予定だったんですよ」と言ってスタジオを出て行った。
ーー
国際バレーボール選手権が始まり、ニュースゲートのスタッフは平穏な夜を迎えたが、またしても進藤が突然生放送中に名和についての報道を始める。
- 名和の携帯に、賭博の胴元との金銭のやり取りがあった
- オンライン賭博に負けた名和が、負債額511万円を胴元に送金→その後胴元から550万円入金
- 「ALLAN(アラン)」という人物の予想が、全日本の試合において80%の的中率を誇っている
- 名和が八百長をし、報酬を得ているのではないか
進藤はアランに「我々は名和選手を信じたい。なのでアランさん、番組に出演して奇跡の的中率について話をしてください」と呼びかけた。
ーー
報道を受け、アランは国外に逃亡しようとしていたが、その前にニュースゲートに電話での生出演をしたいと連絡。
生放送が始まると、アランは「名和選手は何もしていない」と言ったが、進藤はアランの正体が、名和のトレーナーである今井(味方良介)だと言い当て、アラン=今井を驚かせた。
今井は名和と学生時代からのチームメイトで親友だったが、怪我で引退しトレーナーになったものの、ギャンブルで借金を作ってしまう。
その後は、名和の怪我などの調子を間近で見て試合結果を予想し、胴元から報酬を得ていたのだ。
今井は逃げようとするが、警察とニュースゲートのカメラに捕まり観念する。
その後、仁科も賭博に関わっていた事が分かり、逮捕された。
ーー
名和はヨーロッパに渡る事になったが、結婚は延期になり小池はこのままキャスターを続ける事に。
華達が安堵していると、突然羽生が亡くなったという発表があった。
国定は会長室で「ありがたいねぇ。秘密を墓場まで持って行ってくれた」と呟きニヤリと笑う。
一方進藤は、父の遺影を前に複雑な表情を浮かべていた。

名和選手役の鈴木貴之さんは、春高バレーの選手だったそうで。試合などリアルでしたね!
そして、ラストの高橋英樹さんの悪い顔…。あまり悪役は見ないので、新鮮で笑っちゃいました。
羽生さんは口止めされたのではないかと思いますが、真相はいかに?
エピソード3
帝都大学の研究員・篠宮楓(のん)が、万能細胞の「iL細胞」を発表し、世界的な科学雑誌「Theory(セオリー)」も認め多くの人々が注目する。
iL細胞は、その前にノーベル賞を受賞した高坂教授(利重剛)のIda細胞よりも遥かに優れたものであり、「このiL細胞を使えば『治せない病気がない』未来が実現出来るかもしれない」と言うが、篠宮は取材拒否をしていた。
本橋は篠宮と共に研究していたメンバーが、小野寺教授(花總まり)と大学時代の先輩・栗林(井之脇海)だったと知って栗林にアポを取り、進藤が独占インタビューを行う事に成功。
しかし一方SNSでは、「黒猫」と名乗るアカウントが「iL細胞は捏造である」と告発し、ネットを騒がせていた。
ーー
その夜のニュースゲートは平穏に終わりそうだったが、進藤は黒猫と名乗る人物にインタビューを行ったVTRを流す。
黒猫は研究結果が改ざんされていたと告発し、局内は騒然となった。
しかし直後、セオリー側もiL細胞の改ざんを指摘し、論文の取り下げを発表する。
世間やマスコミは大きく騒ぎ立て、篠宮は非難を浴び、本橋は篠宮と栗林を心配するが何も出来ずにいた。
ーー
実は栗林は、小野寺教授から「多額の研究費を得るため」と改ざんを指示されていた。
しかしネットで酷く叩かれ、篠宮が矢面に立たされているのを見て耐えきれなくなり、飛び降り自殺を図ってしまう。
一命を取り留めたものの、意識不明の重体となってしまった。
小野寺はマスコミに追求されたが、全ては栗林1人がやった事だと言って罪をなすりつける。
篠宮と小野寺の会見を見た本橋は栗林の潔白を証明するため、証拠を集めに研究室に忍び込むが、篠宮に見つかってしまった。
事情を説明したが、その後入って来た小野寺教授に「訴える」と言われる。
進藤は、小野寺が証拠隠滅しようとしたのを見て問い詰めるも、やはり本橋を訴えると言われた。
実はその証拠は篠宮が隠し持っていたのだが、進藤は「栗林さんの事を見て見ぬふりをして、自分を欺く人間に科学の真理を追求出来るとは思えない。自分に正直になってみては?」と言い放った。
ーー
進藤は番組で、黒猫の正体…高坂教授にインタビューする。
高坂教授は心から科学の発展を祈っており、尽力している人物だった。
進藤は、日本の研究所への費用は世界的に見ても極めて少ないという問題点を挙げ、その研究費を奪い合ったために不正が起きてしまったのだと指摘。
その後、篠宮と高坂教授、そして心から反省した小野寺教授も加わった最高の研究チームが作られた。
試行錯誤、実験を繰り返し、彼らはついにiL細胞を作り出す事に成功。
栗林も無事に目を覚まし、本橋とともに共に奇跡が起きた事を喜んだ。
しかし、直後に高坂教授が独断で、iL細胞をアメリカの製薬会社に100億円で売却してしまう。
本橋や華達は「篠宮さんと小野寺教授は騙されていたのでは」と驚いたが、進藤はその事を知っていたようだった。

「ス○ップ細胞はありまぁす!」…懐かしい〜!
実際は真相分からずでしたが、ドラマは希望が見えた終わり方でスッキリしました。
今回も特に進藤さんの方の進展はなかったですね。
エピソード4
女子大生の宮野雪が何者かに殺害される。
元交際相手である吉木勇也が逮捕されたが、斎藤剛という男が「闇バイトで指示された」と警察に出頭し、吉木は釈放となった。
同じ頃、海馬は娘の灯里(竹下優名)の桐桜女子中学校のバスケ部で盗撮騒ぎが起きたと知り、本橋に調べて欲しいと頼む。
進藤、華、本橋は部活動の取材という名目で桐桜女子中へ行き、生徒達から話を聞くが、盗撮カメラはバスケ部顧問の芳賀(高橋努)を呼びに行っている間に消えていたと説明された。
そのため、芳賀が隙を見てカメラを隠したのではないかと推測する。
しかし、女性大生殺人事件の被害者・宮野が盗撮被害に遭っていた事が分かり、桐桜女子中の盗撮騒動と繋がりがある可能性が出て来た。
華が調べてみると、「好みの女性を選び金を払えば、盗撮画像や個人情報までもが手に入る」という闇サイトを発見。
そこには宮野や桐桜女子中バスケ部の画像もあり、また芳賀は借金を抱えている事も判明した。
ーー
華は裏サイトから、灯里が関与しているのではと思い説得する。
すると灯里は、勉強に悩んでおり、SNSで知り合ったヒロトという人物にハッキングしてもらい、テスト問題を教えてもらっていた事を明かす。
しかしそれをバラすと脅されて、ヒロトに指示されるがままカメラを仕掛けたと打ち明けた。
華は「お父さんには言わない」と約束したが、進藤が華に盗聴器を仕掛けており海馬に伝える。
灯里は華に裏切られたと思いふさぎ込み、海馬は進藤に問い詰められるも「娘の将来のためにこの事は報道しない」と断固として譲らなかった。
海馬に自宅謹慎を言い渡された灯里が家でゴロゴロしていると、進藤が訪ねて来てヒロトを誘き出そうと提案する。
そしてまんまと罠にかかったヒロトは、進藤らニュースゲートのメンバーが待ち受ける夜の公園に現れた。
しかし事情を知らない海馬は、娘の部屋に残されたスマホの画面にヒロトからの呼び出しメールがあり、慌てて公園へ向かう。
ーー
ヒロトの正体は、学校の警備員の小津(馬場徹)だった。
駆けつけた海馬は、灯里になりすました華が襲われているのを見た瞬間助けに入り、ボコボコに殴られても必死で抵抗する。
進藤は警察も呼んでおり、小津が逮捕されるまでの一部始終をスクープとして撮影していた。
灯里は、ボロボロになりながらも守ろうとしてくれた海馬に泣きながら謝り、「今回の事件を自分の口からテレビで伝えて、同世代に注意喚起をしたい」と訴える。
そして後日、ニュースゲートでは「SNSの恐ろしさ」の特集が放送された。
さらに進藤は、小津が隠したスマホを見つけ出し、盗撮サイトの運営者が吉木であり、それを知った宮野の殺害を斎藤に指示した事を突き止めた。
ーー
実は、桐桜女子中には進藤の娘・横尾すみれ(堀越麗禾)も通っていた。
彼女は離婚した父を毛嫌いしており、また母が通り魔に襲われ、目の前で刺された事で心に傷を負っている様子だ。
一方華は進藤が、18年前に臓器売買の斡旋をした「難病支援の輪」というNPO法人の団体を調べている事を突き止め、どうしてなのかと詰め寄る。
しかし進藤は、「それがどうした?」とだけ言って不敵に笑った。

これは自分の子供達にも観せたいストーリーでした。
SNSとどう付き合って行くか、自分も気をつけないといけませんね!
そして、進藤さんの本当の目的が少し分かりました。
臓器売買、なんとも不穏な言葉です…。
エピソード5
佐野千晶という女性が、大木巡査部長(本多剛幸)から暴力を受けたが、警察によって隠蔽されたとSNSに書き込む。
梶原が、そのスクープを赤坂南署の竹野署長(緒川たまき)から入手。
竹野署長は証拠を持って記者会見すると言い、梶原は局長や進藤達に伝え報道の準備を進める。
社会部の安藤(菊池亜希子)は、勝手にスクープを取られ怒っていたが、進藤は「あなたに、苦労してとったスクープを止める権利はない」と言い放った。
しかし、竹野署長は会見で「暴行の事実は無かった」と発表する。
ーー
梶原は竹野署長と盟友だった。その昔、2人で協力し警察上層部の癒着を暴いた過去がある。
安藤に責められた梶原は、村崎参事官(手塚とおる)が揉み消したはずだと考え竹野に話を聞くと、彼女は何も言わず明らかに脅されている様子だったが、筆談で何かのパスワードを書き込んだ。
そして梶原は、安藤が村崎にリークしたのではないかと考える。
進藤もJBN内部にリークした人物がいると考え、滅多にやらない1日警察署長をすると言い出した。
そして署内に潜り込み、竹野のPCに筆談で書かれたパスワードを入力して調べると、女性警官の深川(前田亜季)が村崎に指示され、佐野千晶の調書を消していた事が判明。
深川は村崎から脅されており、また竹野も深川の未来を考えリークする事が出来なかったのだと分かった。
ーー
次に進藤は華達に芝居を打たせ、村崎にリークした人物は安藤ではなく、社会部部長の駒井(安井順平)だった事を突き止める。
駒井と大木は親戚で、暴行事件の隠蔽に加担していたのだ。
そしてさらに進藤達は、大木が反社会勢力から金を受け取り、その金が村崎に渡っていた事をも暴いて見せた。
3名はすぐ逮捕され、進藤はその夜のニュースゲートで報じた。
ーー
華は、村崎が金を受け取っていた反社会勢力の団体のロゴマークが、NPO法人「難病支援の輪」と同じである事に気付く。
進藤に「これって偶然なのでしょうか?」と問いかけるが、彼は「良い線まで来てるじゃないか」と言って笑うだけだった。

怪しい団体のロゴマーク、色々なところに出て来て繋がって行きますね。
進藤さんは刑事にもなれるのでは…?
臓器売買が重要な鍵となっていそうです。
エピソード6
藤井真弓(中村アン)は、華が向けているカメラに向かって「娘と夫の命を助けてください」と訴える。
真弓の夫・直孝が脳出血で倒れ脳死状態に陥ってしまい、肺を娘のユキノに移植させて欲しいのだが、現行の制度ではそれが叶わないのだ。
母である真弓は、心臓に持病があり移植は出来ないと言う。
このVTRをニュースゲートで流した後、華は台本を無視し「視聴者の皆様。藤井さん親子には法の改正を待っている猶予はありません。どうか、直孝の最期の願いを叶えていただけないでしょうか」と訴えた。
放送後、大きな反響を呼び署名運動が始まったが、週刊誌が真弓には持病はないとスクープする。
すると世間は一転し、真弓への誹謗中傷が始まった。さらに直孝が心停止し、肺の移植は出来なくなってしまった。
ーー
華がユキノを見舞うため病室に行くと、「医療サポートセンター ひまわりネット」と書かれたパンフレットを見つける。
検索してみるとまたしても「難病支援の輪」のロゴマークが使われていた。
華は本橋を誘いひまわりネットへ探りに行く。
その様子を、進藤と繋がっている週刊誌記者・南亮平(加治将樹)が見ており、進藤に報告した。
ーー
華が真弓に話を聞きに行くと、実はユキノは直孝の連れ子であり、まだその事を伝えていないため嘘を付いたと言う。
その後真弓も検査はしてみたが、肺に気管支喘息があるため移植は不可能と言われたそうだ。
そして彼女はひまわりネットを通じ、海外で違法に臓器移植をしようとしていた。
それを知った華は、昔姉の沙羅(サラ)も「難病支援の輪」の斡旋で手術を受けようとしたが、直前に警察が病院に踏み込み医師達が逃げ、手術を受けられずに亡くなったのだと明かし、真弓は絶句する。
現在、沙羅を溺愛していた母は病んでしまい、華の事を「沙羅」と呼んでいた。
ーー
18年前、「難病支援の輪」をスクープしたのは進藤だった。
団体は解体されたのだが、代表の深沢武志(新納慎也)は今でも「ひまわりネット」の代表として臓器売買を行っている。
途上国で「健康診断」と称し、適合ドナーを探しているらしい。
華は進藤に「今スクープしたらユキノちゃんが危険です。18年前と同じ過ちを繰り返す事になる。お願いです」と見逃すよう直談判するが、進藤は「だったら、貧しい者から臓器を奪っても良いと言うのか」と反論した。
ーー
ニュースゲートのメンバーは、華に内緒で警察と組み、真弓とユキノが海外に行くのを阻止。
それでも華は奮闘し、進藤達を出し抜いて渡航させようとしたが、実は真弓はまたしても華に嘘をついていた。
ドナーは深沢の手配で日本に入国しており、ユキノの手術は国内で行われる事になっていた。
しかし進藤はそれを見事に把握しており、手術が行われる愛協病院で真弓たちを待ち受ける。

身勝手と思われるかもしれませんが、真弓のこの行動力はすごいなと思います。
自分が同じ立場だったらどうしているか…。子を持つ親として、考えさせられるストーリーでした。
また、途中小池さんが名和選手のニュースを伝えていてほっこり。
2人がいつ結婚するのか…ドラマが終わるまでに発表して欲しい!
エピソード7
進藤が病院に入った真弓を追おうとすると、白衣を着た男性(山中崇)が現れスマホを向ける。
そこにはテレビ電話で繋がれた深沢がいて、すみれを人質にとっており「警察が俺とその男を追わないようにしろ」と命じた。
進藤はそれを承諾。白衣の男性を逃し、駆けつけた警官達に真弓の場所を教え、真弓は違法臓器売買の疑いで逮捕された。
しかし直後、真弓は「セカンドオピニオンに来ただけ」と供述し釈放に。
ドナーの少年も、「観光目的で入国しており、病院には体調不良で立ち寄っただけ」と供述していた。
華は、愛協病院で進藤が話していた相手が、自分の父親で医師の川島圭介である事を掴む。
父とは久しぶりの再会であり、なぜこのような事をしているのかと聞くと、圭介は「沙羅を救えなかった事をずっと悔いているためだ」と明かした。
ーー
進藤は尾野に、ユキノの手術費用の偽クラウドファンディングサイトを作らせ、2億円が集まったように見せかける。
そして圭介に接触し強引に協力させ、圭介から深沢に資金が集まった事を伝えさせた。
ひまわりネットが家宅捜索され、追い詰められていた深沢はその話に飛びつき、真弓も喜ぶ。
そのため華は進藤に、父の逮捕は手術が終わってからにして欲しいと取引を持ちかけた。
しかし手術直前、進藤は警察を連れて現れ深沢を逮捕する。
真弓は華に「騙したの!?」と叫び、華は進藤に「取引したじゃないですか!」と詰め寄った。
しかし実は、進藤はアメリカにいたユキノの実の母親を捜し出しており、臓器提供の承諾書を得ていた。
法律にのっとった形で行われた手術は、圭介の手によって無事に成功。
その後華は、自らカメラを持ち、涙を堪えながら父が連行される様子をスクープした。
ーー
ニュースゲートで深沢の逮捕を報じていると、彼が刑務所で服毒自殺したという速報が入る。
また、圭介は面会に来た華に「実は沙羅は、あの時進藤がスクープをしなくても助からなかったんだ。医師としてそれを分かっていながら、母さんに伝える事が出来なかった」と明かした。
ーー
進藤は、すみれと元妻の恭子(相築あきこ)を自宅から離れたペンションに匿っていた。
恭子は刺されたあと歩けなくなり、現在車椅子で生活している。
恭子は、進藤が「信頼出来るニュースキャスター」1位に選ばれた事を持ち出し、「みんな知らないのね。進藤壮一は真実を追求してるんじゃなくて、過去にとらわれてるだけなんだって。その過去に私達を巻き込まないで!」と言い放った。

華の過去が明らかになりました。父を撮る華の姿、とても切なかったですね。
しかし圭介の言っていた「あの組織に上納金を…」というセリフが気になります。
すみれも恭子もかなり進藤を恨んでいるようで、家族の2対1の構図には胸が苦しくなりました。
エピソード8
芦根村にあるキャンプ場から出火し、大規模な山火事が発生した。村には原子力関連施設があるため、甚大な被害が懸念される。
またこの村は山井の故郷であり、原子力再処理センター長で現在認知症を患う父・和雄(山本學)が施設に入っていた。
JBNは総力を上げて取材をする事になり、進藤、華、本橋、山井らが現場へ。
そこで和雄が行方不明である事が判明したが、山井は心を鬼にして仕事を優先した。
ーー
大きな範囲で避難警報が出され、怪我人はいないが行方不明者は和雄だけとなる。
彼の靴の中にGPSが仕込まれているが、通信範囲外にいるらしく足取りが掴めない。
進藤は転職した尾崎と再会し、羽生剛亡き後初当選した息子・真一に、総理に掛け合うよう伝えてもらう。
その直後、自衛隊が派遣され、GPSの範囲を拡大する事に成功した。
しかし和雄のGPSは、燃え盛る炎の近くの再処理センター付近である事が判明。
皆口々に「きっと責任感から、20年勤めていたセンターに向かったのだろう」と言い、山井は父の死を覚悟した。
ーー
芦根村に恵みの雨が降り、翌朝には鎮火する。
進藤達が帰り支度をしていると、和雄が無事に保護され、救助隊員達と共に車椅子で現れた。
山井は号泣しながら再会を喜ぶ。
現センター長である江上が、和雄を処理センターで発見したと言うが、進藤は和雄の靴が片方脱げているにも関わらず、火傷を負っていない事に疑問を抱く。
さらに和雄は山井の事を子供だと思っており、43年ほど前の記憶を取り戻したようだが、それを聞いた江上の表情が曇るのを進藤は見逃さなかった。
ーー
進藤は和雄のGPSの履歴を辿り山の中へ。
和雄の靴や足跡を見つけ歩いて行くと、大きな洞窟の中に何か倉庫のようなものが作られているのを発見した。
どうやら彼は、ダイヤル式の鍵がかかった扉の前にいたようだ。
進藤は入院中の和雄に、洞窟の鍵と同タイプのものを渡し開けて欲しいと言うと、和雄は「1005」と合わせる。
それは、進藤の父が調べていた「自衛隊のC1輸送機墜落事故」が起きた日であり、あの洞窟がある場所も墜落現場の近くだった。
進藤は、追って来た華と共に洞窟の扉を開ける事に成功したが、江上に見つかってしまう。
するとその夜、何者かが和雄を車椅子に乗せ山に連れて行き、斜面から突き落とした。
ーー
翌朝、和雄は病院に運ばれて一命を取り留め、駆けつけた進藤は山井に良かったですねと話しかける。
しかし続けて「でも親父さん、地元の黒い噂…景山重工と羽生一族の長い癒着について、関わっていたんじゃないですか?でもあなたは、親父さんと疎遠になって見て見ぬふりをして来た。ジャーナリストの端くれなら、ご自分で調べてみはどうか」と言い、山井は苦渋の表情を浮かべた。
次に進藤は江上に会いに行き、矢継ぎ早に話をして詰め寄る。
- 43年前、父は再処理センターに行き「自衛隊のC1輸送機墜落事故」について取材していた。
- しかしセンターから帰宅した後、人が変わったようにやさぐれ自ら命を絶ってしまった。
- 和雄さんは43年前の記憶を取り戻し、まっすぐ墜落現場近くの洞窟へ向かっていた。きっと何かがあるはずだ。
- 彼の記憶が戻ったらまずいと感じたあなたが、認知症の徘徊に見せかけて突き落としたのではないか。
江上は慌てて否定し、「もう踏み込まない方がいい」と言って去って行った。
ーー
進藤は帰り際の真一から、「もうすぐあなたも父親のようになる」と言われる。
誰かが、「進藤が羽生剛から賄賂を受け取っていた」と週刊誌にリークしたのだ。
国定と滝本は、その証拠となる写真を送った人物を呼ぶ。
それはなんと、本橋だった。

山井さんとお父さんの再会シーン、号泣してしまいました;
しかし感動したのも束の間。クライマックスに向けて、物語が大きく動き出します。
本橋くんがリークしたようですが、これも進藤さんの策略なのでは…?
なぜ進藤さんのお父さんが死を選んだのかも分かりません。墜落事故と何の関係があるのか?
これから謎解きが始まって行くので、楽しみですね!