Apple TV+で2025年9月5日から配信の映画『天国と地獄 Highest 2 Lowest』。スパイク・リー監督作品。現代ニューヨークを舞台に、音楽業界の大物デヴィッド・キング(演:デンゼル・ワシントン)が、誘拐事件に翻弄される様を描くサスペンスです。
主要キャストにジェフリー・ライト、イルフェネシュ・ハデラらが共演。
この記事では、映画『天国と地獄 Highest 2 Lowest』で流れた音楽のうち12曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
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映画『天国と地獄 Highest 2 Lowest』のネタバレをApple TV+鑑賞者が解説!
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『天国と地獄 Highest 2 Lowest』で流れた曲とは?
オープニング
Norm Lewis - Oh, What a Beautiful Mornin’
オープニングで流れた曲は、Norm Lewisの『Oh, What a Beautiful Mornin’』です。
映画が始まって夜明けの街並みが映し出される中、壮大な雰囲気の曲が流れるオープニング。まだ夜の雰囲気はそのままで、朝日に照らされていくのが印象的でした。
キングの住む部屋から見える街並みを感じさせつつ、車が行き交う様子や昼間の街の状況もわかりますね。高い所から街を見下ろしたり、橋などをアップで映したりするカメラワークは「ビューティフルデイ」といく歌詞と合わせて引き込まれます。
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キングがポールに迎えに来てもらうシーン
McFadden & Whitehead - Ain’t No Stoppin’ Us Now
キングがポールに迎えに来てもらうシーンで流れた曲は、McFadden & Whiteheadの『Ain’t No Stoppin’ Us Now』です。
運転手のポールがキングを迎えに来て、ケイヴとの契約について聞かれましたね。大成功となるか、失敗となるか…そうした話をしつつ、キングに「テーマを流して欲しい」と言われたポールは『Ain’t No Stoppin’ Us Now』が流れました。
軽快なリズムとコーラスのような歌が聞こえる中、橋を渡っていく車が映し出されました。男性ヴォーカルの歌が入るパートと共にキングが会社に到着するシーンに続きます。
キングが会社のロビーで女性の歌を聞くシーン
Jensen McRae - King David
キングが会社のロビーで女性の歌を聞くシーンで流れた曲は、Jensen McRaeの『King David』です。
会社のロビーを通ろうとしたキングは、1人の女性に呼び止められます。アコースティックギターを持ち、花柄の落ち着いた服を着た彼女は60秒だけもらって歌を聞いてもらうことに!
ゆっくりとしたリズムで落ち着いた感じがある歌でしたが、力強さも感じるのが印象的です。「我がキング」という歌詞を捧げるように歌い、チャンスをもらいたいと伝えるのでした。
誘拐されたポールが映し出されるシーン
A$AP Rocky - Trunks
誘拐されたポールが映し出されるシーンで流れた曲は、A$AP Rockyの『Trunks』です。
キングはカイルのために身代金を用意すると決意。カイルの父であるポールが喜ぶ中、誘拐されたカイルの様子が映し出されます。廃れた部屋の浴槽に縛られた状態でおり、外からラップが聞こえてきましたね。
このラップの雰囲気を覚えていたポールは警察やキングに曲のことを伝え、犯人の手掛かりにつながります。
この曲はキングが外で曲を聞くシーンとその曲をカイルに聞いてもらうシーン、最後にヤング・フェロンが収容されたシーンでも流れます。
パレードの演奏が始まるシーン
Eddie Palmieri & The Salsa Orchestra - Puerto Rico
パレードの演奏が始まるシーンで流れた曲は、Eddie Palmieri & The Salsa Orchestraの『Puerto Rico』です。
誘拐犯から指定の地下鉄に乗るよう言われたキング。身代金の入ったリュックを持って地下鉄に乗っている際に、街ではパレードなどが始まっていました。
サルサ・オーケストラによる演奏が始まり、その曲がキングのシーン全体でも流れます。
リズミカルな音楽と男性ヴォーカルの「プエルトリコ~♪」と歌う様子とキングの緊張感が交互に映し出されるのが印象的です。 誘拐犯が身代金を運ぶシーンもずっと曲が続いていきますよ。
キングが音楽を聞きながら借りてたお金をどうするか考えるシーン
MFSB - Love Is the Message (A Tom Moulton Mix)
キングが音楽を聞きながら借りてたお金をどうするか考えるシーンで流れた曲は、MFSBの『Love Is the Message (A Tom Moulton Mix)』です。
キングは借りていたお金を身代金に使ってしまうと詐欺になるとケイヴから聞きます。2週間でお金を返せねば家などが差し押さえられる…そうした窮地に陥る中、キングは金のヘッドホンを付けてオフィスから見える外の景色を眺めます。
爽快感のある歌のない長尺のディスコ・トラックを聞き、柔らかい音が続きました。 アレックスとパトリックが来たため曲を聞くのを止め、真剣に話し合いますよ。
ポールがヤング・フェロンの住所を突き止めるシーン
James Brown - The Payback
ポールがヤング・フェロンの住所を突き止めるシーンで流れた曲は、James Brownの『The Payback』です。
ポールはヤング・フェロンの住所を突き止め、キングは誘拐犯の元へ!意を決した感じで向かうのがクールでしたね。
車で向かう一連のシーンでは遅めで重さのある曲が流れ、低くうなるベースが同じ型を繰り返し、乾いたドラムが流れます。細かく刻むギターは男性ヴォーカルの半分しゃべるように荒く、時々シャウトする歌が特徴的でした。
キングがヤング・フェロンの部屋を訪ねるシーン
Eddie Palmieri / Afro-Caribbean Jazz Octet - The Low Down(作中表記:Da Lowdown)
キングがヤング・フェロンの部屋を訪ねるシーンで流れた曲は、Eddie Palmieri / Afro-Caribbean Jazz Octetの『The Low Down(作中表記:Da Lowdown)』です。
車を降りたキングはポールと共にヤング・フェロンの部屋を訪ねる際に歌のないラテン・ジャズが流れます。テンポは速めで、コンガなどの打楽器が流れますが、せかせかしすぎない雰囲気がありました。
ヤング・フェロンの妻のローザがキングを迎え、彼の本名がアーチーであることなどが分かります。
キングがヤング・フェロンのいるスタジオに向かうシーン
James Brown - The Boss
キングがヤング・フェロンのいるスタジオに向かうシーンで流れた曲は、James Brownの『The Boss』です。
キングはヤング・フェロンがスタジオにいると聞き、再び車で移動開始。その際に曲が流れます。半分しゃべるように低めで荒い歌は、短く叫んで勢いをつけるパートもありました。
一定のドラムとベースが音を繰り返し、ギターは短く「チャッ、チャッ」と刻みました。 キングはポールに銃を渡すよう言いつつ、ダークな雰囲気がありましたね。スタジオのある建物に到着するまで音楽が流れます。
ヤング・フェロンがスタジオで収録するシーン
A$AP Rocky - Both Eyes Closed
ヤング・フェロンがスタジオで収録するシーンで流れた曲は、A$AP Rockyの『Both Eyes Closed』です。
キングは建物の地下で赤い扉を前にし、中の様子を慎重に伺いながら入っていきます。スタジオではヤング・フェロンが収録しており、静けさのあるラップが聞こえてきました。
語りかけるような感じと幻想的な雰囲気を感じさせ、緊張感のあるシーンが続きます。 キングがヤング・フェロンに行き着いたことを驚かれつつ、彼の歌にはコアなファンがいることなどが分かっていきますよ。
キングたちがスーラの歌を聞くシーン
Aiyana-Lee - Highest x Lowest
キングたちがスーラの歌を聞くシーンで流れた曲は、Aiyana-Leeの『Highest x Lowest』です。
キングはトレイが推薦するスーラという女性の曲を聞きます。オフィスには妻とトレイも呼び、スーラはピアニストの音に合わせて歌い始めました。
ゆっくりとしたリズムで力強く、響かせるようにして歌うのが印象的ですね。伸び伸びと遠くまで響くような歌い方をじっくり聞くキングたちの気持ちが伝わってくるようでした。
その後、彼女に有名になる覚悟などを問いかけつつ、キングもまた新しい一歩を踏み出すようで良い終わりだったと思います。
エンディング
Aiyana-Lee feat. Adriano Celentano - Prisencolin (Americano Joint)
エンディングで流れた曲は、Aiyana-Lee feat. Adriano Celentanoの『Prisencolin (Americano Joint)』です。
エンディングは明るくノリの良い曲が流れました。一定にのリズムを刻むビートに、低いベースが乗り、女性ヴォーカルの歌が映えるようでしたね。
歌は掛け合いもあって賑やかになっていくのが印象的。伸びのあるまっすぐな声を聞かせるパートや、早口で畳みかけるようなパートがありました。響きとリズムを楽しませるような作りで楽しそうな感じですよ。
サウンドトラック
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