2025年12月19日にNetflixで公開された映画『大洪水』
『梨泰院クラス』『THE WITCH』などで有名なキム・ダミ主演。
隕石落下のせいで大洪水が起き、母は子どもを背負って逃げ惑う。
しかしその裏には、驚くべき事実があった。
韓国のパニック・スリラームービー。
韓国の作品には美味しそうな料理を求めがちなbeersyです!
しかし今回は、かなりシリアスなパニック映画+あるジャンルが足されていました。
そのため「考察好き」な人にのみオススメします!
この記事では、映画『大洪水』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『大洪水』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 5
- 再鑑賞度
- 3
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 4
『梨泰院クラス』の時のキュートなマスクは健在、今回しっかりと難しい役どころを演じたキム・デミ。
そして『イカゲーム』『悪縁』のパク・ヘスが共演しており話題に!
題名から察するに『デイ・アフター・トゥモロー』のようなパニックムービーを想像していましたが…。
本作、キャラクター紹介ですらネタバレになりかねない、「ネタバレ厳禁」な作品です。
あえて言うなら頭をかなり使うので、疲れているときはオススメ出来ません。
スリル満載ですが、観ているこちらがパニックになりそうなストーリー展開です。
そのためか、評価も賛否両論!
筆者も苦労しながら考察し、自分が母親であるがゆえに感情移入して面白さを見出しましたが、これは難しい映画だなと思いました。
考察好きな人、難解な映画が好きな人向けですね。
疲れている時、頭を空っぽにしてカタルシスを求めたい人にはおススメ出来ません!
以下より重要なネタバレを含みます。
『大洪水』のネタバレ
迫りくる水の恐怖
「感情エンジン開発部(AI研究所)」に勤務している母親のアンナは、六歳の息子・ジャインと二人暮らし。
朝起きると酷い雨が降っており、気が付くと足元に水が来ていた。
外を見ると、高層マンションの三階であるはずの窓は半分が水に浸かり、緊急避難放送が流れる。
すると、勤務先のセキュリティチームの「ソン・ヒジョ」と名乗る男性から電話が来て、「ヘリコプターで救助に向かうので屋上へ来てください」と言われた。
ジャインはやたらとクローゼットに入りたがり、アンナは辟易し叱責しつつ部屋を脱出。
階段は上階へ向かうマンションの住民で溢れかえり、屋上へ行くのは至難の業だった。
そこへヒジョが現れ、アンナ親子だけを助けようとする。
アンナが感謝すると、彼は「あなたの仕事はただのAI研究じゃない。任務は新人類を作る事だ」と明かした。
するとジャインが持病を悪化させ、アンナは必死になって助けようとするが、ヒジョは「どうせ今朝に戻るんだろ。その子のデータで再現すればいい」と言い放つ。
実はジャインは会社で作ったアンドロイドであり、アンナは仕事として育てているだけだった。
ーー
研究所は今回の隕石落下を把握しており、人類滅亡に備え「新人類」を創り出す研究をしていた。
アンナもそれに協力し、AIに足りない「感情エンジン」を構築するため、「母性」を育て感情を生み出す研究をしていたのだ。
そのため、感情エンジンが完成すればジャインは不要となり、肉体は回収されるー。
しかしアンナの中の母性は確実に育ち、何よりもジャインを愛し守ろうとするようになっていた。
パニック映画ではなく突然のSF!
しかし題材が「母子の愛」という事で、なんだか他人事には思えませんでした。
それにしても、背景の大洪水はリアルで素晴らしい技術。
これがネトフリクオリティ!!
繰り返される実験
やっとヘリコプターが停まっている屋上に辿り着いたアンナだったが、セキュリティチームの護衛達にジャインを取り上げられる。
さらにヒジョは銃殺され、護衛の一人は「行くのはあなただけです。我々はここで死ぬ」とアンナに伝えた。
ジャインからデータが取り出され、アンナは涙を流しながらヘリコプターに乗り込む。
ーー
ダーウィンセンターと呼ばれる秘密組織は、世界各国から7台のロケットを発射。
そこには選ばれた研究員たちが乗っていた。
研究の末、現在すでに人間の身体は造れるようになっていたが、感情エンジンに関してはアンナの実験に委ねられている。
子どもは成功したため、アンナは自らを実験体にし母親の感情を構築する事に。
その方法は、母親がいくつもの困難を乗り越え、子どもを捜し出すというものであり、失敗すれば毎回リセットされ、同じ朝を迎えるという実験だった。
しかしロケットに障害物が当たり、アンナの肉体は瀕死状態に。
死ぬ前に研究所に送られたアンナとジャインの記憶は、何万回もの「大洪水に襲われる日」を繰り返していたのだー。
ーー
二回目以降、アンナのTシャツには「リセットした回数」が印刷されるようになる。
なぜかジャインは何度も姿を消し、そのたびにアンナは捜し続けた。
7993回目を回った頃、アンナは自分が繰り返し実験している事を思い出す。
そして1万回を超えるとヒジョにその事を伝え、協力し合うようになった。
ヒジョは自身が母親に捨てられたため、アンナが最後に何を選択するのか(自分だけ生きるのか、自分が産んでいない子どもと生きるのか)を見届けたいと語る。
しかしセキュリティチームはジャインとの再会を幾度も妨害。
そのたびにアンナとヒジョは殺され、何度も同じ朝を迎えた。
AIが創り出せない「感情」というもの。
これは人間だからあるものであり、中でも「母性」というのは理屈抜きで子どもを守る、愛するものですよね。
新人類にとって必要だったその「母性」を構築しデータ化するために、アンナは自らが実験体となり、擬似家族を経験した。
私たちが冒頭から観ていたのは、アンナのAI上の記憶だったわけです。
これとんでもない話ですが、いつかは実際に出来てしまいそうなストーリーですよね!
二万回を超え、アンナはようやく屋上に行く。
そして、ジャインが屋上に残されたクローゼットの中に隠れている事を思い出した。
実は、一番初めに屋上にたどり着いて離れ離れになる時、アンナはジャインにこっそり「あのクローゼットに隠れてて。必ずママが迎えに行くからね」と伝えていた。
ジャインもまたとてつもない回数を、母の言葉を信じて繰り返しクローゼットに隠れていたのだ。
アンナはしっかりとジャインを抱きしめ、セキュリティチームから逃げて行く。
そこへ大津波が襲いかかり、ジャインだけを逃がした。
波にのまれたアンナはそれでもジャインを捜し出し、二人で生き延びる事を選択する。
ーー
ーー
アンナが目を覚ますと、ジャインを抱いたまま宇宙船に乗っていた。
実験は成功し、造り上げられたアンナとジャインは、本当の母子として、新人類として生きて行くー。
三回観てようやく理解!
と同時に、張り巡らされた伏線回収と、親子の愛に感動しました。
中々難解なストーリーかつ、子どもがいないと感情移入しづらいと思いますが、筆者は楽しめました◎(疲れたけれど)
また、水にまみれてすっぴんであろうであろうキム・ダミの肌の美しさにはうっとり。
これからの活躍も楽しみな俳優さんです!
『大洪水』が好きな人にオススメの映画
映画『大洪水』が好きな人にオススメの映画をピックアップ!
ワンダーランド:あなたに逢いたくて
『大洪水』は緊迫系パニックSFでもありますが、その「愛」の部分に惹かれた方にオススメ!
AIは便利なものですが、ある種の恐怖と切なさ、儚さがあって…。
こちらも少々ややこしいストーリーですが、主演級俳優さん達が揃っていて見応えがありますよ◎