2025年6月20日、Amazon Prime Videoなどで配信開始の『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』は、6月27日に劇場公開の「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」の前日譚ストーリーが描きます。銭形警部とルパン、そして偽ルパンが極寒の地にて対峙しますが…ハードな展開にも注目です。
LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン
- 未体験
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- 感情移入
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- 再鑑賞
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- 予測不可
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- サウンド
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ハードボイルドな銭形と、つかみどころのないルパンの雰囲気に引き込まれる作品!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』は人気?どんな人が観ている?
銭形の活躍が多く、主役の一人というだけあって見応えバッチリな作品!爆弾事件を取り扱うというハードな路線もあって、ルパンシリーズの中でも新鮮さがありますよ。そのため、ルパンシリーズが好きな30〜40代の往年ファンに人気となりそうです。他にも、身体を張った戦い・アクションを求める20代からも「渋い!」と話題になっているようですよ。
銭形の不屈の正義と本物VS偽のルパンたちの頭脳戦にも引き込まれるでしょう。劇場版公開前の予習としても「配信でまず見てみようかな」と思う人にもおすすめです。
以下より重要なネタバレを含みます。
『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』をネタバレありで解説!
爆弾事件
飛行機に乗ってロビエト連邦のカラフストク空港に到着した日本の公安に所属する銭形。ちょうどその時、入り口で男が荷物を預けていましたが…男は荷物に爆弾を入れており、爆破騒ぎが起きました。煙の上がる中、銭形は男の姿を目撃し、ルパンであるとわかります。その映像を確認した国家保安委員会はルパンの命を狙い、銭形がルパンを見つけて話を聞いている状況に遭遇。ルパンは列車に隠れ、銭形は後を追いました。
おばあさんに変装していたルパンは銭形に見つかって捕えられ、爆弾騒ぎの容疑者であることを知りますが…列車に乗ってきた次元大介と合流し、極寒の川に飛び込んで逃げます。凍りつく寒さの中、服と車を調達してルパンと次元は首都ヴォロクアに向かいました。

映画の冒頭ではルパンが爆弾騒ぎを起こしたのかと思って驚きましたね。話が進むにつれ爆弾魔は偽ルパンだとわかる展開が見ものです。銭形が本物のルパンと遭った際に、彼の目を見て変装かどうかを判断するのもさすがだなと思いました。ハードボイルドな雰囲気やシリアスな展開が楽しめる作品です。
雪が降る極寒の地にて次元がウォッカを飲んでいたのが印象的。寒さのしのぎ方がリアルだなと思いつつ、この後も頻繁にウォッカが活躍するのに注目ですね。
偽ルパン
首都ヴォロクアに入ったところでルパンは国家保安委員会に襲われます。銃を向けられる中、銭形もやってきて「コソ泥を殺すのか?」と呼びかけますが…そこに爆弾を付けられたサリチョスが現れ、彼らを巻き込むように爆発しました。ルパンと次元は間一髪、車に逃げ込み、偽ルパンを発見。言葉をいくつか交わしますが逃げられます。ルパンは負傷した銭形におとなしくしてるよう伝え、翌日を迎えました。
偽ルパンはサーカスの花形・イリーナを襲い、閉じ込めます。イリーナとして最高指導者のブレーリンに近付いていたのは峰不二子だったのです。偽ルパンはイリーナに変装し、軍縮条約締結のパレード中にブレーリンを爆殺しました。大混乱の中、銭形はとある車を追います。

国立劇場でサーカスをしていたイリーナが綺麗でしたね。彼女が峰不二子だということや、ブレーリンに高価な品を送られているのをみるとさすが峰不二子だなと思いました。峰不二子が車で移動する際に偽ルパンが襲って来るシーンもハラハラします。
非道な偽ルパンが人間爆弾を用意したり、爆発を間近で受けたりするのも見どころなのかもしれません。
決着
銭形はパレードでイリーナがブレーリンに花束を渡した瞬間を見ていました。その際にブレーリンは自ら爆弾のスイッチを押していた…そして警護主任も不在だったことから、ブレーリンが影武者だったと推測。車を追跡し、ブレーリンの元にたどり着きます。そこには偽ルパンとブレーリンがおり、銭形は銃を向けられますが…警護主任に変装していたルパンが助けに入りました。
悪事を暴かれたブレーリンは外に逃げようとし、偽ルパンは入り口ごと彼を爆破。閉じ込められたルパンと銭形は、偽ルパンと対峙します。プラスチック爆弾を巻きつけていた偽ルパンはタイマーを作動させ、カウントダウンが始まりました。銭形が飛びかかり、ルパンはタイマーが心拍数に連動していると確信。偽ルパンを取り押さえている間にルパンは逃げ道を確保し、その場を離れました。
生き延びたルパンと銭形は言葉を交わし、ルパンはトランプを1枚渡して去ります。
その後、ルパンは機関砲付きの飛行機を調達。次元と石川五ェ門、峰不二子と共に「地図にない島」に向かうのでした。

峰不二子はルパンに助けられ、その際に大統領のサクソンからブレーリンを見張るよう言われていたとわかります。サクソンがブレーリンの悪事を暴くことで大きな混乱に到らなかった…こうした物語の展開も良かったです。
銭形がプラスチック爆弾は丈夫であることを逆手にとって瞬時に飛びかかるのが凄い!傷を負ったままにも関わらず、偽ルパンと戦っていくのが凄いなと思いました。出血や痛みもあった中、極寒の地のおかげで痛みを和らげていたとのことですが…やはり銭形の正義感の強さあってこそだと思いました。ルパンもそんな銭形を一目置いていたようですが、仲良しにはなれないだろうなという関係性も良かったです。
6月27日に劇場公開の「LUPIN THE IIIRD THE MOVIE 不死身の血族」に続くラストが気になります!
『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』に関連する作品ならこちらもオススメ!
『LUPIN THE IIIRD 銭形と2人のルパン』に関連する以下の2作品もおすすめ!
LUPIN THE IIIRD 次元大介の墓標
紛争が続く小国で宝石を奪ったルパンと次元は、「標的の墓を先に用意する」伝説のスナイパー、ヤエル・オクザキに命を狙われます。次元は自らの“死”を装って反撃の機会を探り、背後に潜む国家レベルの陰謀をあぶり出そうとするのが主なストーリー。緊迫のガン・アクションが見どころです。

“大人向けルパン”シリーズの第一弾となる作品。タバコの煙や濡れたレインコートの質感までリアルに描かれ、深紅と漆黒を基調にした色彩がハードボイルド感を高めていますよ。
数百メートル先から狙い合う狙撃シーンなどは手に汗握ることまちがいなし!ルパンの驚きのトリック、峰不二子の活躍も見ものです。
LUPIN ZERO
1960年代・高度経済成長期の東京にて、中学生ルパンは授業に飽き、盗みの才能を持て余していました。ある夜、拳銃を携えた転校生と出会い、裏社会に足を踏み入れるのが物語の始まり。初めて挑む危険だらけの大仕事に注目です。
ルパンが「怪盗になる」と決意するまでの、若き日を描く全6話の青春犯罪物語です。

当時の東京や街並みと共に少年ルパンの姿がこれまでのシリーズとは違った新鮮さを与えることでしょう。失敗から学ぶ痛みなども丁寧に描かる中、後の大泥棒へつながる“原点”が見えてくるはず!シリーズ初心者でも、ルパンの始まりを楽しく知れるのがポイントです。