Netflix韓国ドラマ『その電話が鳴るとき』のネタバレ・感想をご紹介!話す事が出来ない主人公は、完璧人間の夫と離婚したい…しかし2人に闇が迫る。

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Netflix韓国ドラマ『その電話が鳴るとき』のネタバレ・感想をご紹介!話す事が出来ない主人公は、完璧人間の夫と離婚したい…しかし2人に闇が迫る。

https://youtu.be/vKr0b9X55cA



2024年11月22日から2025年1月4日まで韓国で放送されたドラマ『その電話が鳴るとき』。

仮面夫婦に忍び寄る、怪しい男。

携帯電話が鳴ると、探り合いが始まった。

  • 主演:ペク・サオン/ユ・ヨンソク(『ミスター・サンシャイン』『賢い医者生活』)
  • 主演:ホン・ヒジュ/チェ・スビン(『ロボットじゃない』『輝く星のターミナル』)
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仮面夫婦にはなれない、黙っているのが苦手なbeersyです!

韓流ドラマにハマってから日が浅いので、本作の主演俳優のお二方は存じ上げませんでした。

しかしやはり、韓国の俳優さんならではの演技力がすごい!

ハラハラドキドキ、駆け引きにワクワクする作品でした。

この記事では、韓国ドラマ『その電話が鳴るとき』を鑑賞した筆者が、1話ごとに感想とネタバレ解説をご紹介します。(途中まではネタバレ無しなのでご安心を♪)

『その電話が鳴るとき』の評価&感想

その電話が鳴るとき | オフィシャルクリップ映像 | Netflix

  • 感動度
    4
  • 脳トレ度
    5
  • 再鑑賞度
    3
  • サプライズ度
    4
  • 話題性
    4

政略結婚ものはありふれていますが、本作はサスペンス要素を濃くしたドラマでした。

話す事が出来ないヒジュと、話す事を仕事にしている完璧人間サオン。

そんな2人の攻防が観ていてもどかしい!

序盤は意味がわかりませんでしたが、中盤からはキュンキュンしっぱなしです。

そして次々に明かされる衝撃の事実…。

ヒジュとサオンに秘密があり過ぎて、最後まで飽きずに突っ走りました!

[지금 거신 전화는 (When The Phone Rings) OST Part 6] 유연석 (Yoo Yeon Seok) - Say My Name MV

また、ユ・ヨンソクが歌う挿入曲もイイ…。

ぜひ作品と合わせて聞いてみてください!

以下より重要なネタバレを含みます。

 

『その電話が鳴るとき』の主要キャラ

※役名/俳優(役の説明)

  • ペク・サオン/ユ・ヨンソク(大統領室報道官。家柄もよく容姿端麗、パーフェクトな男性)
  • ホン・ヒジュ/チェ・スビン(大手報道機関・チョンウン日報の次女でサオンの妻。緘黙症を患っており、手話通訳士として働く)
  • チ・サンウ/ホ・ナムジュン:(ヒジュの大学の先輩で、精神医学科専門医。ヒジュと親しい仲)
  • ナ・ユリ/チャン・ギュリ:(サオンの後輩で、テレビ局のアナウンサー。サオンを推している大ファン)
  • パク・ドジェ/チェ・ウジン:(サオンの部下で、敏腕な報道官室行政官)

 

『その電話が鳴るとき』のネタバレ解説

第1話

幼い頃に緘黙症(かんもくしょう。心理・身体的なトラウマなどで話せなくなる病気)を患い、手話通訳士として働くホン・ヒジュは、会見を開いている大統領報道官ペク・サオンに向かって中指を立てる。

彼の亡くなった祖父は大物政治家で、父・イヨンも政治家であり時期大統領候補の1人。

さらに、サオンは姿端麗な出たちや完璧な振る舞いから、韓国の国民的スターのような存在であるが、実はヒジュと政略結婚していた。

2人の間に愛はなく、結婚から3年経っても他人行儀に過ごしている仮面夫婦で、この事実は家族以外には隠している。

ヒジュは冷徹なサオンにうんざりしていたが、青雲(チョンウン)日報会長のイルギョンと再婚した母・ヨンヒに「きちんと捕まえておきなさい」と言われており、逆らえずにいた。

しかも、サオンの母・ギュジンにも良く思われておらず「もうすぐ大統領選だから、仕事を辞めて夫のサポートに努めなさい」と言われてしまい、辟易する。 

ーー

ヒジュが車で家に帰ろうとすると、突然アクセルやブレーキなどの操作が出来なくなり暴走し始める。

事故にならないようハンドルを切り、やっと止まったと思ったが、両目の色が違う不気味な男が乗り込んで来た。

男は、番号「406-000-1290」の携帯電話でサオンを脅迫し始めるが、サオンがヒジュの母親に確認したところ「一緒にいる」と言われたため、彼はビッシング(電話で個人情報を盗もうとする詐欺)だと思い取り合わない。

そうとは知らないヒジュは「身代金は払わない。殺したければ殺せ。死体になったら連絡して来い」と冷たく言い放つサオンの声を聞き、恐怖とショックを受けた。 

男は「お前の夫は何なんだ!?」と言いながら首を絞めたり、刃物で首に傷を付ける。

するとヒジュは涙を浮かべながら加速し、事故を起こして男は気を失った。

ーー

ヒジュは無事に家に帰るが、首筋や額には傷が残っている。

何も知らないサオンは帰宅するなり、安堵した様子で「生きていたか。変な電話が来たんだ」と話した。しかしヒジュは怒りながらごはんの用意をしている。

サオンが電話で、部下のドジェに「406」の番号を調べさせたが、仮想電話のためリアルタイムで10分間通話していないと追跡出来ないと言われた。

それをヒジュはしっかりと聞いている。

ーー

ヒジュは、サオンの手話通訳士として英国大使館へ一緒に行く。

するとサオンのスマホに「406」からの着信が入る。

その場を離れたサオンは、電話の相手に「本当はチョンウ日報の長女、ホン・イナと婚約していたのに、直前で逃げられ妹と結婚したんだろう?」と言われ愕然とした。

それは家族しか知り得ない情報だったからだ。

流石に慌てたサオンが「要求はなんだ」と聞くと、相手は「ヒジュと離婚しイナを連れて来い」と言った。

しかし実は、その電話をしているのはヒジュ本人だった。

彼女は、気を失った男から携帯を盗み出していたのだ。

ヒジュは流暢に話して行き、昨日何があったかも事細かに説明する。

サオンは壁を殴り、怒りに震えながら「私の大事な妻にそんな事を。ただでは済まさない。必ずお前を捕まえる!」と言った。

ヒジュは意外な反応に驚いたが、10分のアラームが鳴ったため電話を切った。

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????なんで??????

なんともよく分からない出だし。ヒジュは無事だけどあの目の色が違う男は?

なんだかヒジュは、ずっとへの字眉毛で同じ顔してるし。

彼女の表情の乏しさも、伏線になって行くのでしょうか…?

 

第2話

ヒジュが実際に襲われていたと知ったサオンは憤慨し、まずはドラレコを確認する。

しかしそこには何も映っておらず、部下たちを使って脅迫者を探し始めた。

また、「仕事を辞めたくない」と言うヒジュに警備を付ける。

ーー

裁判所で手話通訳の仕事をしていたヒジュは、大学の時の先輩であるチ・サンウとバッタリ再会する。

サンウは精神医学科専門医で、手話も上達しておりヒジュは驚きつつ談笑していた。

警備の女性が2人の様子を写真に撮ってサオンに送ったが、サオンは男に笑顔を見せているヒジュを見て少々苛立つ。

その後ヒジュが襲われた際の防犯カメラで、車の内側からドアが開けられ、男がすんなり乗り込む様子が映っており疑問に思った。

以前記者をしていた時の同僚・ヒョクジンには「浮気じゃないか?」と言われ、焦り始める。

ーー

ヒジュは22時ピッタリになると、サオンに脅迫者を装って電話をかける。

しかし途中で電話口から大きな爆発音が聞こえ、それ以降サオンは音信不通となってしまった。

ヒジュは不安になりながら誰もいない自宅で一夜を過ごす。

しかし翌朝、テレビのニュースで爆発事故があったと報道され、ヒジュの脅迫電話の声がその容疑者だと伝えられていた。

ーー

3年前。

サオンはイナからメールで「明日の挙式はキャンセルして。政略結婚は無かった事に」と言われる。

サオンが「ヒジュがヨンファ建設の次男に嫁ぐのは本当か?」と聞くと、「本当よ。政財界の令嬢が最も結婚したくない男。そんなクズに娘をやるのは、あの女しかいないわ」と返答された。

そこで彼は一瞬考え込み、「挙式は予定通り行う。君ではなく、妹のほうと」と送った。

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韓国ドラマあるある、元彼のような男。笑

チ・サンウ、笑っているのですが裏の顔がありそうで明らかに怪しい!

すでに視聴者的には、サオンのヒジュへの愛が見えていますが…。

このまま2人はめちゃくちゃすれ違って行きそうですね。

そしてヒジュ大ピンチ!警察もすぐに見つけられないものなのかしら…。

 

第3話

爆破に巻き込まれたサオンやドジェ達は、幸い軽傷で済む。

それでも警察に脅迫者の事は伝えず、ドジェとサオンで独自に捜査を進めると、周辺で放火をしていた連続放火犯が捕まった。

しかしその犯人は、サオンのオフィスの爆破事件は自分ではなく、直前に公園で爆破の実験をしていた若い男だろうと供述する。

それは脅迫者の男(両目の色が違うオッドアイ、首に傷がある)であり、彼は何者かに指示され面白がって動いていた。

ーー

サオンはヒジュのスマホを取り上げ、ハッキングに遭っていないかを調べる。

すると、サンウがヒジュを食事に誘っているチャットを発見。

そこでサオンはユリを誘い、偶然を装って同じレストランに行ったが、サオンとサンウが互いを牽制し合うような雰囲気になり、ヒジュは困惑した。

サンウの名刺をもらったサオンは、脅迫者が自分とヒジュの事に詳しいため、サンウを疑い調べ始める。

ーー

ヒジュが車に乗り込むと、またしても車が制御不能になり、立体駐車場に閉じ込められパニックを起こす。

すると突然ラジオが付き「次は、「〝406-000-1290〟さんからのリクエストで『コール・ミー・ナウ』です」と、曲が流れた。

直後に駐車場の管理人が気付いて地上に戻され、車も動くようになって家へ帰ったが、ヒジュは「電話しろってこと?なぜ私が持っている事を知ってるの」と怯えながら、またあのスマホの電源を入れる。

そしてまた、22時にサオンに電話をかけ「ヒジュと離婚しろ」と脅迫すると、サオンは「ヒジュの何を知っているんだ?どういう関係だ?絶対に離婚はしない」と言い放った。

ーー

その夜、サオンは無理やりヒジュのベッドに寝て「私が狙われたという事は、家も安全ではないかもしれない。でも、拉致された時の事、その時の私の言葉は夢だったと思え」と話す。

ヒジュは(死体を持って来いと言った事…?)と思いつつ、サオンの整った顔を見ながら眠りについた。

すると、幼い頃の夢を見る。

病院のベッドで目覚めると、母・ヨンヒが「なぜあんただけが助かったの?実の娘は聴力を失い息子は死んだ。会長を怒らせたら私たちは追い出される。私たちが生きて行くには、会長の同情を誘うしかないのよ。あんたは黙ってなさい、ショックのあまり言葉を失ったのよ!」と言ってヒジュの口を塞ぐ。

ヒジュが「いつまで黙ってればいい?」と聞くと、ヨンヒは「水の泡になるまで。あんたは人魚姫になるのよ」と言った。

ーー

認知症で入院しているヒジュの実父、ナ・ジンチョルの前にオッドアイ男が現れ、介護職員の目を盗んで連れ出す。

そしてヒジュにテレビ電話をし「姉ちゃんは何をネタにペク・サオンを脅してるんだ?」と聞いた。

ヒジュが、父が車椅子で眠らされているのを見て愕然としながら「離婚…」と答えると、オッドアイ男は「アッハッハ!気に入ったよ。目標が一致してる。だから、ずっと電話をかけ続けるんだ。絶対に途中でやめるなよ」と言って、抜かれた血だらけの歯を見せる。

ヒジュは「お父さん!」と言って取り乱し、介護施設へと向かった。

しかしジンチョルは無事にベッドに戻っていて、職員からの通報を受けた警察官によると、ジンチョルが持たされていた歯は作られたものだと言う。

ヒジュは安堵したが「電話をかけろ…」と繰り返し呟いている父を見て、倒れそうになった。

ーー

体調が悪くなり、病院からパトカーで家まで送ってもらうヒジュ。

「誰も私の味方をしてくれる人はいない」と思い、泣き崩れるヒジュの前にサオンが現れた。

警察官は有名人であるサオンの顔を知っていて、「失礼ですが、お二人の関係は?」と聞く。

するとサオンは、「家族。彼女は私の妻です」と答えた。

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ヤキモチいただきました!

2人がバチバチで分かりやすいのですが、ヒジュはそれでもサオンの愛を知らない。

そしてヒジュの過去もチラっと出ましたね。なんて悪魔な母親!

アッパは可愛いなぁ。でも歯の描写はエグくてちょっと焦りました。

 

第4話

警察官に「被害届は私が出します。この事はどうかご内密に」と頼んでいるサオンを見て、驚くヒジュ。

ヒジュを車に乗せたサオンは「私の番号は、お義父さんの担当職員が知っていたんだ。許せない。転院させる必要があるから、あとは私に任せてくれないか?」と言う。

その言葉にヒジュは安堵したのか、大号泣。サオンは驚きながら、ハンカチを渡して落ち着くのを待った。

ーー

ヒジュとサオンは、サオンの両親が待つレストランの個室へ。

父・イヨンは、大統領報道官として人気のあるサオンを陣営に入れたいらしいが、ヒジュの事を「役立たずの嫁」と侮辱する。

それに腹を立てたサオンは、「親の七光で大統領の入り口まで来たのなら、そのドアくらいは息子を頼らず自分で開けてください」と言い放って個室を出て行った。

エレベーター内でヒジュの手をしっかり握り「ホン・ヒジュは離婚したがっている。姉の代わりに結婚させられ、義両親に反論する事も出来ない…。でも、あの人達は自分の子供を捨てるような人だから、何を言われても聞き流すんだ」と励ます。

ヒジュは戸惑いながら、怒りに震えているサオンを見つめた。

ーー

翌日、サオンはドジェからの調査報告で「サンウが爆発物や放火などの未解決事件に詳しく、番組にも出演している」と知り、ますます疑うようになる。

一方ヒジュは、サオンが用意してくれたジンチョルの転院先の病院へ行くと、高級な個室だった。

するとジンチョルが「ご心配なく。お義父さんとヒジュは私が守り抜きます」と言う。それは他ならぬサオンの言葉であった。

ヒジュは「温かったり冷たかったり、優しかったり厳しかったり…。あの人の事が分からないや」と呟き少し笑みを浮かべた。

ーー

ヒジュは、サオンに「親の言いなりにならず、自分で道を切り開くチャンスだ」と激励され、大統領報道室の手話通訳士の実技試験を受ける事に。

サオンの会見の録画を見ながらの同時通訳だったが、完璧にこなす彼女を別室で見ていたサオンは、自ら面接会場へ行き「私が話すより前に手を動かしている。どういう事ですか」と聞く。

するとヒジュは、「過去の会見を全て見て何度も研究しました。あなたの唇の動きなどで、次に何を言うかは予測出来ます」と手話で豪語。

そこでサオンは「では、今リアルタイムで通訳してみてください」と言って、自分たち仮面夫婦について(誰もそれは知らないが)の話をする。

宣言した通り、ヒジュはそこでも完璧な手話通訳を成功させた。

サオンは嬉しくなり、面接会場を出て微笑む。

ーー

サオンは、ヒジュと出会った時の事を思い出す。

ヒジュの家族とのパーティーで、苦手な寿司が出て食べずにいたが、母・ギュジンに「招待客として失礼よ。食べなさい」と言われ辟易していた。

すると、ヨンヒに「貧乏くさいから食べるのをやめなさい。お姉ちゃんを見習って」と言われているヒジュを見つける。

そこでサオンはこっそりヒジュを隅に連れ出し、自分の皿とヒジュの皿を交換。

その時に名前を聞いて、掌に名前を書いてもらい、互いの存在を知ったのだった。

ーー

サオンとヒジュの間にほんのり温かい空気が流れていたが、突然ヒジュの義姉であるホン・イナが帰国する。

ヒジュはSNSで彼女が帰って来た事を知り、驚きを隠せなかった。

ーー

チョンイル日報の記念式典が行われ、サオンとヒジュも出席する事に。

しかし、ヨンヒに「あんたの父親の事がサオン君にバレたの!?転院したなら、もうお金は払わないから」と言われ、さらにトイレで出席者の女性達が「構ってちゃんの次女」「ホン・イナの陰帽子みたいに暗い子」と陰口を言っているのを聞いてしまう。

気分が晴れないヒジュは、お酒のグラスを持って屋上へ避難した。

しばらくすると22時になったので、サオンに電話をかけ「ヒジュとの結婚が決まった時、気分が悪かっただろう。あいつは自分でも分かってた。役立たずで暗く、逃げる勇気もなく金に屈した卑怯な女だと」と自分を卑下する。

それに対しサオンは「違う。彼女は慈悲深く、周りが無礼なだけ。そして、逃げたいのではなく母親が好きなだけだ。俺は周りの喧騒に疲れた時、ヒジュの静かさを見てほっとした。妻を悪く言うな」と返答した。

彼の心のこもった言葉に、ヒジュが泣きながら「ではなぜ彼女をよく知ってるのに、夫婦だと思うなと言ったんだ?」と聞く。

しかし後ろを振り向くと、会場から屋上に来たサオンと目が合った。

ーー

実はサオンは被害届を出した後、警察官から「パトカーの中でヒジュさんのが具合が悪くなり、大声で叫んで大変だったんですよ」と聞き、ドラレコを見せてもらっていた。

そこには、気持ち悪くなったヒジュが泣きながら「降ろしてください」と叫ぶ姿が映っていた。

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ヒジュが話せる事が早々に知られてしまった!!サオンどうする!?

それにしても大それた事をしていますよね、ヒジュは…実はハートが強い。

2人は幼い頃から良い雰囲気だった事も判明。

隣人だったという事は、かなり親しくしていたようなので、過去が描かれるのも楽しみですね。

 

第5話

結局、サオンに406がヒジュである事はバレていなかったが、ヒジュがスマホに耳を当てていたため、彼女が本当は話せるのだと確信してショックを受ける。

しかもドジェから、406の声の持ち主が若い女性だと判明したと言われ、思わずヒジュを見つめ「そんなはずはない…」と動揺した。

実はヒジュは交通事故に遭っており、幼い弟が亡くなりイナは聴力を失った。

そしてヨンヒから「あんたが話せる事が知られたら、もうここにはいられない」と脅されたため、話せなくなったのだ。

サオンはヒジュを問い詰めたかったが、自分にも言えない秘密があるため、それは出来なかった。

ーー

サンウは、自分が育った「シニル愛育園」(現・ヌリ夢園)という養護施設の子供が数人失踪した事件を追っており、ユリと調べる事に。

彼には昔、施設の近くにあった金持ちの別荘で出会い、仲良く遊んだ男の子がいたが、その子が「猫の腹を裂こう」と言ったため怖くて逃げた…という不気味な過去があると言う。

サンウは、「その別荘は自分が見つけて友人達に伝え、遊び場にしていたが、大人になってその友人達が失踪していたと知り、配信者が増えたら世に出そうとしていたんです」と明かした。

ーー

ヒジュは実技をクリアし、大統領室の手話通訳士に合格。

サンウは、お祝いにスーツとドレスを買ってあげる事にし、ヒジュをショッピングへと連れ出した。

ドレスアップした彼女を見たサオンは、「君はいつも自分を過小評価し過ぎだ。俺が直してやりたいが…どうかな」と言って目を細める。

そんな見つめ合う2人を、イナがウィンドウ越しに見ていた。

ーー

夜、ヒジュとサオンは、ユリとサンウと共に食事をする事に。

するとサンウは、ヒジュはアナウンサーになるのが夢だったと明かした。

自分の知らないヒジュの話が出て、サオンとサンウはまたしても一触即発の雰囲気になり、ヒジュは呆れて外に出て、コンビニの前でサオンに406として電話をかける。

サオンは「ちょうど聞きたい事があった。ヒジュが声を出せなくなったのは、長女のイナが聴力を失ったからではないか?イナは補聴器を付けず手話も覚えず、ヒジュを連れ回して筆談をさせていた」と聞いた。

それにたヒジュが「イナが戻ってもヒジュを手放さないのはなぜだ?同情心?」と聞くと、サオンが「同情心だって?俺の本心は…」と言いかける。

すると突然、暴走した車が猛スピードでサオンに向かって突っ込んで来たため、ヒジュは「ペク・サオン!」と叫び抱きついて救った。

サオンは感謝し、怪我をしたヒジュに手当をしながら「胸に秘めた想いを全部吐き出してくれ」と懇願した。

ーー

ヒジュの初出勤日。

サオンはヒジュに手話を習う事にし、2人の距離が縮まって行く。

しかし、ヒジュにオッドアイ男から電話がかかって来て「姉ちゃん、気が変わったのか?サオンを救うために車道に飛び出しただろ。離婚は?」と笑われる。

ヒジュが「なぜ離婚させたいの?」と聞くと、男は「ペク・サオンをぶっ壊したいからさ。俺は、世界で1番あいつの事を知ってるんだ。姉ちゃん、そのうち正体がバレるぞ」と脅した。

ーー

その夜、大統領室の職員達で、ヒジュの歓迎パーティーが行われ盛り上がる。

しかし、途中ドジェがサオンの元に来て、復元に成功した406の音声を聞かせた。

サオンは、その声がパトカーのドラレコの映像から流れたヒジュの声と似ており愕然とする。

さらに「犯人は、20代半ばから後半の女性で、先輩の近くにいて内情を知る人です」と言われ、今までの事を思い返すと彼女が犯人である事が決定的だっため、大きなショックを受けた。

そしてパトカーの映像を渡し「406の声と一致するか調べてくれ…」と伝え、店に戻った。

ーー

ショックだったのか、珍しくかなり酒をあおったサオンは、代行運転の車に乗って酔い潰れたまま帰宅。

ヒジュも別で帰ったが、まだサオンが車の中にいたためかついで部屋へと運んだ。

しかし、バランスを崩して転倒。

そのはずみで唇にキスをしてしまった。

beersy
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サオンやっと気付いた?4話でもだいぶ分かっていたはずですが、信じたくなかったのでしょう。

イナも不気味!一体何をしでかすのやら…。

2人にとってあまりよくない動きをしそうですが、どうなるのか。

倒れ込んでキスは昔からある手法ですが、実際には血だらけになりそうで。笑

少々冷めてしまいました。

 

第6話

ぶつかって倒れ込んだ2人は、そのままリビングで眠ってしまった。

起きて気まずくなったサオンは、ドジェから「ドラレコの声(ヒジュの声)と、復元した406の声が99.9%一致しました」と報告され激しく落ち込む。

爆破や拉致などの犯人とは別人だと確信しているが、混乱して今まで以上にヒジュを避けるようになった。

その頃、ヒジュにはイナから「会って話そう」と、幼い頃によく行っていた水族館への誘いメールが届く。

戸惑いつつ向かうと、イナは人が変わったようによく喋るようになっていた。

「手術が成功して耳が聞こえるようになったの」と言って、明るく笑う。

しかし彼女は、ヒジュが話せなくなったのは自分のせいだと知っていたが、自分だけが不幸になるのが嫌だったと明かした。

そして、サオンは自分たちとの繋がりが欲しいから、サオンがヒジュを要求して人質に取ったのだと教える。

イナは「あなたには悪い事をしたと思ってる」と言うが、ヒジュは手を振り解き手話で「私の人生に関わらないで!」と伝え去って行った。

ーー

ヒジュはいつものように、406からサオンに電話をかける。

サオンは自分が彼女の正体を知った事を伏せながら、「ヒジュは今でも離婚したがっていますか?」と聞いた。

そこでヒジュは「彼女は、いつかサオンとの関係は変わって行くだろうと思っていたが、3年経って疲れ果てたんだ」と返答。

ハッとしたサオンは、彼女は手話の練習で教えてくれた「本心・関心・理解・愛情」を欲していたのだ、と理解した。

そして「私は悪夢を見た時、隣家の手話をしている少女(ヒジュ)に救われた。彼女にとってホン家は監獄だったから、救い出すために人質に捕ったんだ。でも…彼女にとっては、私との結婚生活も監獄だったのですね」と話す。

驚いたヒジュが「死んでもいいと思っていたのになぜ?情が移らないように冷たくしたのか?」と聞くと、サオンは「ヒジュを人質という口実でそばに置いたけれど、いつかは解放しなければならないと思っていた。…彼女が望んだ結婚ではなかったから。でもヒジュが望むなら話は変わって来る。私が努力してお互いに変われるなら、もう2度とこんな電話はしないと約束して欲しい」と優しく語りかけた。

ヒジュは慌てて「お前次第だ!」と言って電話を切った。

ーー

サンウとユリは、シニル愛育園(ヌリ夢園)に行きシスターから話を聞く。

すると、サンウは失踪した友人は3人だと思っていたが、双子の片割れの1人も失踪していた事が判明した。

そして、その双子の残った方の人物を調べ始める。

その頃、脅迫者のもとに「先生」と書かれた差出人から、「計画を変更し、本日実行」とメールが入っていた。

ーー

大統領報道官室の社員たちの、親睦会当日。

サオンは行きのバスの中で眠ってしまったヒジュを愛おしそうに見つめたり、レクリエーションの運動会では無理やり同じチームになって勝利を喜んだりと、周りが怪しむほどの愛情を見せる。

その後は全員で登山をし、山頂で記念写真を撮る事になった。

しかしそこへ、サオンファンの一行が押し寄せてしまい、ヒジュが崖から転落してしまう。

サオンはパニックになりながら、捜索隊と泥だらけになって探した。

一方、崖の下で気が付いたヒジュは大怪我を負っており、ポケットに入れたスマホは壊れてしまっている。

リュックに入れていた406のスマホは無事だったが、それはサオンにしかかけられない。

正体がバレる事を考えつつ、夜になって気温が低くなり、死が目の前にチラついたヒジュは406からサオンに電話をかけた。

サオンはヒジュからの電話だと思い安堵したが、それでも知らないフリをして、リュックに信号弾がある事を教える。

ヒジュは意識を失いそうになりながらも、なんとかその信号弾を発射する事に成功した。

ーー

ーー

倒れた拍子に、サオンとキスをしてしまったヒジュ。

寝ぼけているサオンに「俺の本心は…のあと、何を言おうとしたの?」と聞いてみた。

するとサオンは「ホン・ヒジュ…好きだ…」と呟き、ニコニコしながら眠っている。

ヒジュは嬉しそうに微笑み、サオンの胸にくっ付いて眠りについた。

beersy
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相思相愛と分かりましたか!?じゃあご自分の言葉でぜひ!!

ついに冷徹男・サオンのデレがスタートするのか。こりゃ見逃せない!

そして、2人とも表情がどんどん変わって来ているのが観ていて面白いです。

いつ笑顔を見せてくれるのかな?

 

第7話

サオンは山中を必死で探し回り、ついにヒジュを見つけた。

ヒジュはサオンにおぶられながら、子どもの頃からいつもサオンは自分を見つけてくれた事、気にかけてくれて助けてくれた事を思い出し、そして、なぜ自分がサオンの事を想っている事を、今まで伝えられなかったのだろう、とぼんやり思った。

病院で目を覚ましたヒジュは、涙を流しながら声をかけて「医者を呼んでくる」と行こうとするサオンに、つい「行かないで…」と言ってしまう。

その後、意識がはっきりして「サオンに慰謝料を請求されるかも」と怯えていたが、サオンは未だ406の正体を知らないフリをしつつも、「君が話せる事は知っていた」と告げた。

しかし問い詰める事はなく、「ゆっくり休め」と言って責めはしなかった。

ーー

事故の事を聞いたサオンの父・イヨンは、息子がスキャンダルを起こしたと激怒するが、秘書に事件を利用する事を提案され「大統領選の反対勢力が息子を狙った」と記者会見をする。

それにサオンは怒り、406(ヒジュ)からの電話に「手を組みましょう。ヒジュを突き落とした犯人を捕まえるんです」と言って、真の脅迫者の情報をヒジュから聞き出した。

ヒジュは、脅迫者は緻密な人物だとは思えないから、ハッキングなどの高度な技術を持った、共犯者がいるであろうと推測していたと明かす。

サオンはついに警察に通報し、記者会見を開き、前々から何者かに脅迫を受けていた事、自分は狙われているがこれは個人の問題であり、大統領選は関係ないと言い切った。

そして、脅迫者が吃音症かもしれない事、怒りをコントロール出来ない男である事、そして片目が光の加減で茶色に見える「オッドアイ」だと言う事などを、似顔絵付きで世間に公表する。

ーー

テレビを見たオッドアイ男は、「先生」に「ヒジュを押したのはあんただろ?俺じゃないのに俺の顔がさらされた!ペク・サオンが狙いなのになぜヒジュを狙ったんだ?」とメールを打つ。

すると先生は「大切なものを奪いたかったから。ヒジュの携帯を取り返して来てください」と指示したため、オッドアイ男はヒジュに「俺は姉ちゃんを押してないぜ。今から携帯を返してもらう」とメールした。

恐ろしくなったヒジュは、ついにサオンに自分が406である事を明かそうと決意。

22時に電話をかけ「証拠になるだろうから、お前に直接携帯を渡す」と伝えると、サオンは遊園地に呼び寄せた。

ヒジュは、イナと弟と遊園地に行った帰りに事故に遭ったため、それから「遊園地」がタブーとなっている。

しかし、サオンの指示を聞いて久しぶりに乗り物に乗ると、昔イナと弟と共に楽しんでいた自分が目の前に現れたような気分になった。

そして最終的にソウルタワーの中に行くと、サオンが現れ「自分を過小評価する癖をどう直そうか、ヒジュ」と言う。

ヒジュは振り返って驚き、泣きながら「知ってたの…?なのに、なぜ私を憎まなかったの?」と聞いた。

するとサオンは「教えてくれ、君をどうすれば憎めるのか。君を、愛さずにいる方法を…」と言う。

2人は見つめ合い、長く深いキスをした。

beersy
beersy

あま〜い言葉をありがとうございます!ありがとうございます!!

この展開を待っていました。やっと2人の想いが通じ合いましたね。

サオンの優しさと愛が身に染みる…。

しかし、オッドアイ男はどう出て来るか。大人しくしているわけがない!

 

第8話

想いが通じ合ったヒジュとサオン。

サオンはヒジュに手料理をふるまうなど、甲斐甲斐しく動き回る。

ヒジュは脅迫されたメールを見せ「共犯として逮捕される覚悟は出来てる。いっそ本当の事を警察に…」と言うが、サオンは「406の携帯電話の事は私たちだけの秘密に。近くに内通者がいるらしいから、喋れる事も隠しておくんだ」と制した。

その後、イヨンに「ペク・ジャンホの孫・イヨンの息子、サオンの所業を知っている」と書かれた供花が送られ、騒動になる。

イヨンはヒジュの義父であるイルギョンに「この大事な時にこんなスキャンダルを起こすなんて!昔、あなたが完璧に始末を付けられなかったから、脅されているんでしょう?」と責められるが、「もとはと言えばそちらの長女が原因でしょう。3年前の借りを返すフリくらいしてください」と返して一触即発の仲になった。

ーー

ヒジュのスマホに、オッドアイ男から「お前はペクの事を何も知らない」という文章と、動画が送られて来る。

それは、バラエティ番組に「シニル愛育園の児童失踪事件の情報提供を…」というテロップが流れる映像だった。

ヒジュは、それが以前ボランティアで手話を教えていた、サンウの出身施設だと思い出す。

サオンに電話をかけようとしたが、サンウに会って「先輩が調べているのは児童失踪事件ですか?」と聞き、彼の友人が失踪した事、大金持ちの別荘で知らない男の子と遊んだ事を聞かされ、サンウの車でその別荘へ向かった。

同じ頃、ドジェがオッドアイ男の発信地がその別荘である事を突き止め、サオンが1人で向かうと、屋敷の中であのテロップが流れる映像が流れているのを発見。

そして、別荘から出た際に2人を見かけ、急いで追いかけヒジュに電話をかける。

ヒジュはサンウの前で喋れない事を貫くため電話に出なかったが、その様子を見たサンウが「俺以外に喋れるのを知ってるやつがいるのか」と言い、ヒジュは絶句した。

サオンは無理やりサンウの車を停め、サンウの胸ぐらを掴み「これ以上ヒジュに関わるな!お前が現れてからおかしな事ばかりだ。この事件の事も探るな!」と言い放ち、ヒジュを連れてその場を去った。

そしてヒジュに「なぜ私に連絡をしなかったのか」と問い詰めると、ヒジュは泣きながら「私なんかが幸せになれるわけがない。あなたが私の前からいなくなるのが怖かった」と打ち明ける。

サオンはヒジュを抱きしめ、自分も涙をこらえながら「これから私の身に何かが起きて、全ての肩書きが無くなり君の知るペク・サオンがいなくなっても、私は君のペク・サオンだけは残したい」と伝えた。

ーー

釣具店店主の男性が大統領室に電話をかけ、サオンに「あいつは生きている」と伝言を残す。

実はサオンは幼い頃、その男性と仲睦まじく暮らしていた。

しかしある夜、サオンが湖で男性が少年を沈めて殺そうとしているのを目撃。

店主が男性から何かを受け取り、山の中に埋めているのも知っていた。

そしてサオンは、その男性に引き取られて行く。

サオンは昔を思い出しながら「あいつが生きているだと…?」と言って、思い出の釣具店へと車を走らせた。

ーー

釣具店に到着したサオンは、店の中が家事になっている事に気付き突入する。

店主が倒れていたため、炎の中から救い出そうとした。

しかし突然爆発が起こり、気を失ってしまった。

beersy
beersy

あと少しで最終話なのに、頭がこんがらがって来ました。笑

ジャンホが殺そうとしたのが、オッドアイ男なのでしょうか?

彼が「先生」と呼んでいるのは、医師であるサンウの事なのかと思っていましたが、ミスリードのようですね。

釣具店のおじちゃんは何を知っているの!?

 

第9話

ヒジュの家にイナが来て、サオンとイヨンの親子鑑定書を見せる。

そこには「血縁関係はない」と証明されており、イナは「あの家を探るために帰国したの。あなたは母親に言われてサオンと結婚させられたんでしょう?離婚してもいいのよ。おこがましいけれど、あなたにはもう傷付いて欲しくないの。本当は、妹が出来て〝お姉ちゃん〟と呼ばれるのが嬉しかった」と語った。

するとヒジュは話せる事を明かし、「私がペク・サオンを選んだの」と言って、驚きもせずに真っ直ぐイナを見つめる。

イナは動揺したが「鑑定書は誰から?」と聞かれ、「匿名で送られて来たから分からないけれど、うちの両親じゃなかった。ひとつ言えるのは、この結婚を阻止したい人間がいる」と話した。

ーー

深夜になってもサオンが帰って来ず、ヒジュは胸騒ぎを覚えたが警察も取り合ってくれない。

居ても立っても居られず義両親の家に行き「警察に通報を」と言って話せる事を明かし、サオンが2人の本当の子供ではない事、なぜ孫を溺愛していたジャンホが、本物の孫を隠し続けて来たのかという事を話した。

イヨンは驚いていたが、ギュジンは知っていたかのように冷静で、ミン秘書に警察へ連絡させた。

すると、1人になったヒジュにミン秘書が「極秘情報ですが、ペク代表(イヨン)は昔オッドアイを治す手術を受けました。報道官がここに来た時は、借りて来た猫のように怯えていて、とても気の毒だったんです…」と打ち明ける。

衝撃の事実を聞いたヒジュ。車に乗り込み落ち着こうとすると、サンウから電話がかかって来て「サオンが病院に運ばれた」と聞き急行した。

ーー

別荘の持ち主である、釣具店店主のチョン・ジンソクを突き止めたサンウは、サオンが到着する前に事件についての話を聞きに行っていた。

しかし追い返されて帰ろうとしたところ、サオンの車とすれ違ったため戻り、爆発からサオンとジンソクを助け出していたのだ。

幸い2人とも命に別状はなく、ベッドに寝ているサオンだったが、昔の夢を見てうなされている。

少年を湖に沈めていた男は、祖父のジャンホだった。

実は、彼の孫…本物のサオンは生まれながらの怪物であり、金魚や猫の殺傷だけでは足りなくなって、子供を誘拐・殺害していた。

その犠牲者こそがサンウの友人達であり、ジャンホはいつも遺体を黒いバッグに入れ、ジンソクに処理させていた。

そしてついにサオンを湖に沈め、あえて名前を与えずジンソクに育てさせた子供を「ペク・サオン」として、孫の座に迎え入れたのだった。

ーー

目覚めたサオンは、サンウにジンソクとの関係を聞かれ、彼が育ての親であり、本当の名前はチョン・サンフンだと明かす。

また、「ヒジュは私の唯一の家族です」と本当の事を伝えた。

サンウは「ここは父の病院だから、情報は漏れないので安心してください」と言う。

サオンは彼に感謝し、そして疑った事を詫び、集中治療室で眠るサンフンを見ながら「彼が失踪事件の重要参考人です。必ず助けてください」と託した。

ーー

退院したサオンはイベントに出席し、手話通訳としてヒジュも壇上のサオンの隣に立った。

微笑み合う2人。

しかしその帰り、ヒジュを送ろうとしたドジェが、睡眠薬を盛り眠らせる。

同じ頃サオンに、記者のヒョクジンから「シニル愛育園で失踪した双子の弟は、パク・ドジェだ」と情報を送られ、愕然としていた。

beersy
beersy

イナ良い子だった!でも本物のサオン(オッドアイ男)はとんでもない怪物でした。

そしてまさかの!でもちょっと怪しいと思っていた、ドジェが「先生」だったとは。

彼の双子の兄が幼い頃オッドアイ男に殺されたようですが、サオン違いだったという事?

だとしたら、とんでもない勘違い!もう違っていたと分かったはずなのに、なぜ攻撃の手を緩めないのか…。

 

第10話

ドジェは、本物のペク・サオン(オッドアイ男)に双子の兄を殺され、復讐するためにペク・サオン(現・サオン)に近づいたのだった。

そして真実を知りオッドアイ男を倒そうとするが、逆に殺されそうになり黒いバッグに詰められてしまう。

その直後、ヒジュを追って来た現・サオンがドジェを助け、「なぜだ!!」と詰め寄るが、そこへオッドアイ男が登場して揉み合いに。

サオンが刺されそうになったが、ドジェが盾となり刺されてしまい、オッドアイ男は逃走した。

ドジェは重傷を負いながらも、一命は取り留める。

「大切なものを奪いたかった」と、社員旅行でヒジュを突き落とした事も認めた。

しかしサオンは、彼に「人間不信の俺だが、君だけは信じていた。今からでも俺を信じてみないか?」と言って、オッドアイ男を捕まえるための協力を仰ぐ。

ーー

目覚めたサンフンの証言により、山中から4人の白骨化した遺体が見つかった。

サンウが遺留品を確認したが、やはり3人は彼の友人達だった。

一方、遺留品を見て遺体が兄のものだと確信し、涙したドジェは「報道官が、思っていたペク・サオンじゃなくて良かったです。あいつを捕まえないと…」と言って顔を上げる。

ドジェが協力した事で、警察がオッドアイ男の携帯の位置情報を得る事に成功した。

ーー

イナは、幼い頃弟がサオン(オッドアイ男)の顔を見ていた事を思い出す。

そこでヒジュとイナは、父・イルギョンを問い詰めるために家へ向かった。

するとイルギョンは「ジャンホは孫の存在をひた隠しにして来たが、サオンの顔を見てしまった弟の口を封じるため、交通事故に見せかけ殺したのだ」と明かす。

当時、イルギョンは執念でその事を突き止めたが、ジャンホを言いなりにする契約を結び、捜査を打ち切らせたのだった。

そしてイルギョンは、イナ、ヒジュと共にジャンホの三回忌の追悼式に行き「本物のサオンはどこだ」と言ってイヨンに銃を突きつける。

その瞬間爆発が起き、オッドアイ男が現れヒジュを拉致した。

ーー

オッドアイ男は、サオンに「俺が沈められていた時、お前は見ているだけだったな」と言う。彼は見捨てられた事を根に持っていた。

あの時のようにヒジュに車を運転させ、ナイフを突きつけている。

すると、ヒジュが電話口のサオンに向かって「今度は私があなたを守る。愛してるわ」と言い、アクセルを踏み込んだ。

そのままヒジュは、オッドアイ男と共に車ごと崖から転落し、2人とも行方不明となる。

ーー

事故から2日が経ち、サオンは憔悴しきった表情で、自分がペク家と血縁関係ではない事、手話通訳士のヒジュが妻である事を明かした。

そして涙ながらに、「私は愛する1人の女性の夫です。どうか、力を貸してください」と言って国民に協力を仰いだ。

beersy
beersy

サオンの必死な記者会見、見る者の心を奪いました。

地位も名誉も全て捨て去り、ヒジュと生きて行く事を誓ったのですね。ついオバチャンもらい泣きしちゃったよ!

サンウが友人達の遺留品を確認するシーンも辛かった…。

イケメンの涙はこんなにも尊い…。

 

第11話

サオンは、ギュジンが実の息子とヒジュを死に追いやった黒幕だと考え、逮捕状の請求をする。

しかし、大統領室のメンバーや、サンウ、ユリ、その他大勢のボランティアが捜索するも、ヒジュは見つからないままである。

ヨンヒは「ヒジュにはお金持ちの家で苦労なく暮らして欲しかった」と泣き、イナもイルギョンに詰め寄り「こういう時こそ父さんの出番でしょ?なんとかして!」と叫んだ。

一方イヨンは記者会見を開き「息子が父と釣りに行って失踪し、悲観に暮れていた時にサオンに出会って、運命だと思い養子にしたんです」と発表する。

しかし、ヒョクジンがドジェの証言を流し、厳しく追求し始めた。

ドジェは、「出勤時に外でサオンを殺すと騒いでいたオッドアイ男から『釣り場に住んでいた時、ジャンホが孫が殺した死体の処理を店主にさせており、自分は孫の顔を見てしまったため、ジャンホに殺されかけて心を病んだ。だからペク家に復讐がしたい』と聞かされ、自分と同じ被害者だと思い協力関係になりましたが、それは嘘だったのです」と明かしていた。

会場が騒然とすると同時に刑事達が入って来て、ギュジンを逮捕し連行して行く。

しかしその容疑はヒジュではなく、ジャンホに対する殺人容疑だった。

ーー

ジャンホは生前から、小型カメラが搭載されている指輪を付けていたが、入院中にサオンに渡していた。

しかしサオンは、大事な指輪を自分が持っているわけにはいかないと思い、ジャンホの指に戻した。

その後、自分の息子を殺され、ジャンホの子供であるサオンを育てさせられた事を恨んだギュジンが、ジャンホを殺す瞬間が撮影されていたのだった。

ーー

ギュジンはサオンに、自分と同じように「愛する人を探し回る日々、失う絶望、自責の念」を味合わせるため、ヒジュを監禁している。

そしてその後始末を、ミン秘書に委ねていた。

しかしミン秘書は、重厚なドアの向こうで衰弱しているヒジュを逃し、もう一つの部屋で暴れているオッドアイ男の扉にはさらなる施錠を施す。

するとイヨンが現れ、オッドアイ男を殺そうとしたが失敗。

ヒジュはオッドアイ男に追われ息を潜めていると、サオンと警察が駆けつけた。

サオンが説得するが、オッドアイ男は「お前は俺を殺そうとしたペク・ジャンホの息子だから許さない!」と言ったあと、何かをサオンの耳元で囁く。

直後にサオンは絶句して立ちすくみ、涙を流しながらヒジュを見つめた。

そして銃声が鳴り響くー。

beersy
beersy

ジャンホは大物になる素質を持っていたのに、どうしてこんなにもダークな人間になってしまったのか。

お金を持つと、やっぱり人は変わってしまうのだろうか…。

オッドアイ男も哀れではありますが、生まれながらのサイコパスは治るものでもないでしょうし、本当に難しい問題がペク家に降り注いでしまったのでしょうね。

サオンは何を言われたのか?銃声は誰のもの!?

 

第12話

オッドアイ男は、サオンに銃を向けたため警察によって銃殺された。

イヨンは懲りずに大統領選に挑んだが、案の定惨敗する。

ギュジンは無期懲役を言い渡されたが、死刑にして欲しいと控訴。

ミン秘書は、ヒジュが寛大な措置を求めたため5年の懲役を言い渡された。

一方サオンは報道官を辞職し、ジャンホから相続した莫大な資産を全て寄付したのち、失踪してしまう。

ヒジュは方々から、彼が夫婦関係を修復しようとしていた事や、自分と父を大事にしてくれていた事を知り、待ち続けた。

そんなヒジュにイナは、「彼は戻って来ないの。忘れなさい」と言ったが、何かを知っているようだった。

ーー

半年後。

ヒジュに、内戦地域のアルガンから無言の国際電話がかかって来た。

また、アルガンの「ビベン国際手話学校」という場所から「寄付に感謝します」とヒジュ当てのエアメールが届いたため、サオンと共に従軍記者をしていたヒョクジンに相談する。

そして「サオンは夕焼けが好きで、夕焼けがよく見える場所でよく走っていた」と教えられ、ヒジュはビベン国際手話学校へ飛び立った。

ーー

ヒジュが校長に夕焼けが綺麗に見える場所はどこですかと聞くと、「ベスティン聖堂の事ですか?あそこは反乱軍の占領地だから行ってはダメです。殺されるかも」と言われる。

それでも、サオンがいるのではないかと思いそこへ向かったが、反乱軍に捕まってしまった。

ヒジュは他の者達と共に目隠しをされ、車に乗せられる。

しかしそこへ、サオンが現れて全員解放しヒジュを見て「なぜここに…」と絶句した。

ーー

サオンはあの時、オッドアイ男から「弟が死んだ事故は、ジャンホが仕組んだものだった」と聞かされていた。

自分がヒジュを守り、自由にしてやると決意してここまで来たのに、自分の父親のせいでヒジュの夢も家族をも奪っていたのだと知って、自責の念に駆られる。

しかもイナから、ヒジュはそれを全て知った上で、命を懸けて自分を守ろうとしたのだと知り、自分に心底幻滅したのだ。

そして「だから自分に罰を与えて、自分を許せるようになるまで、時間を必要としていたんだ」と明かした。

ヒジュは「離れている時間のほうが長いのに、いつまで待てと言うの?私はもう我慢はしない」と言って、サオンを抱き寄せキスをする。

サオンもそれを受け止め、2人は愛し合った。

ーー

ヒジュとサオンは韓国に帰国。

2人は一旦離婚し、サオンはペク・ユヨン(唯一の愛という意味)と改名し、改めて結婚した。

一方、サンウとユリも結婚する事になり、互いに幸せを分かち合う。

ヒジュはイナやヨンヒとしっかり和解し、サオンも育ての親であるサンフンと食事をするようになった。

その後ヒジュは、大好きだったテレビ局の手話通訳士に復帰し、ユリが読み上げるニュースを通訳する。

一方ユヨンは、政府が外交部に設置した「邦人保護対策本部」の交渉人として、武装地帯で拉致された国民を救出するという職務に就いた。

彼の部下には、依然と変わらぬ仕事をする、有能なパク・ドジェがいる。

ヒジュとユヨンは、互いに本音を語り合い、今度こそ幸せになろうと約束した。

beersy
beersy

本当に、本当に苦労して来た2人の、とても幸せそうな表情に救われました!

ユリとサンウもめでたしめでたし。この2人のほっこりした雰囲気も好きでした。

拉致被害者の交渉人とは、これまた危険な職務に就いたサオン(ユヨン)ですが、信頼出来るドジェと共に活躍する事でしょう。

最後に406として電話するのも面白かった。全ての伏線回収がお見事でした!

 

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ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者様が増えたら嬉しいです(?)