そんな思いを持っているあなたのために、
この記事では、『VPN』について解説していきます。
一体どんなものなのか?そして、どんなことにメリット・デメリットがあるのか。
個人向けのVPNについてできるだけ噛み砕いてご紹介していきます!
VPNとは?
VPNとは、スマホやパソコンなどでインターネットを使うときに使用するもので、制限されているものを回避したり、よりプライバシーやセキュリティを強固にする役割があります。
ここでのポイントは、『制限の回避』と『プライバシー・セキュリティ』です。
これらがどのようなメリット、デメリットになってくるのかをこれから解説しますね!
合法なの?違法なの?
日本国内やアメリカ、ヨーロッパなどほとんどの国でVPNの使用は合法ですが、VPNの使用が禁止または制限されている国もあるため、旅行や出張などで海外からVPNを使用するときは注意が必要です。
以下のような国に行く際は、事前にVPNの使用についてチェックしましょう。
- 中国
- ロシア
- ベラルーシ
- トルクメニスタン
- 北朝鮮
- イラク
- イラン
- オマーン
- エジプト
- トルコ
- アラブ首長国連邦
- シリア
- ウガンダ
また日本国内でのVPN使用は合法ですが、以下のような使用方法は違法になるのでやめましょう。
- 違法にアップロードされた動画や音楽、写真などのダウンロード
- ハッキングやストーカー
- ダークウェブなどでの違法取引
VPNを使っていようが、使っていまいがそもそも違法行為なので、これらの行為は許されません。
使用できるデバイス
VPNを使用できるデバイスは、各VPNのサービスによって異なりますが、主に以下のデバイスで利用できます。
- スマホ(iPhone、Androidなど)
- タブレット(iPad、Androidタブレットなど)
- パソコン(Windows、Macなど)
インターネットを使う主なデバイスは、ほとんどサポートされているため使用デバイスを気にする必要はありません。
VPNを使うメリット
VPNを使用することで我々個人ユーザーにはどのようなメリットがあるのか。以下3つをご紹介していきます。
- 実際にインターネットを使っている場所は日本でも、別の国からアクセスしているように見せられる
- セキュリティの向上、プライバシーの保護
- 通信の制限を回避してインターネットが使える
別の国からアクセスしているように見せられる
VPNを使用して最も利用したい機能、メリットがこの『インターネットを使用している場所を変えられる』ことです。
VPNを使用していない場合(上画像の右側)は、スマホを使用している場所(国)の通信をそのまま利用することになるため、「この通信は日本で行っている」ということになります。
一方VPNを使用すると(上画像の左側)、スマホを使っている場所は日本でも、VPNで指定した国を経由して通信を行うため、「この通信はフランスから」と通信している場所を変更することができるのです。
これだけではなんのメリットでもないですが、この仕組を使うことで『国ごとに制限されているものが日本にいながら利用できる』というメリットがあります。
例えば、以下のような利用方法が考えられます。
- 日本では月額980円する音楽サブスクが、ブラジルで契約したことにすれば月額500円ほどに安くできる
- 日本では視聴できない映画が、イギリスで契約したことにすれば観られるようになる
このように、VPNを使うことで国ごとに制限されているコンテンツや、国よって料金が違うサービスを日本にいながら利用できるのです!
セキュリティの向上、プライバシーの保護
2つ目のメリットは、プライバシー保護やセキュリティの向上です。
特にスマホやパソコンで『FREE Wi-Fi』を使用するときは、VPNの使用は必須といっても過言ではないほど重要。
と言っても、インターネットや通信は目に見えないものなので、なかなか自分ごととして捉えにくいので、以下のような動画をチェックするとよりイメージが湧きやすいです。
FREE Wi-Fiではない方法で、普通にスマホやパソコンを使用している場合は、接続しているWi-Fiやモバイルネットワーク自体が暗号化されていたり、外部から守るようなセキュリティがあるので、そこまで気にする必要はないですが、FREE Wi-Fiを使用するときは注意が必要です。
インターネットや通信が目に見えないのと一緒で、自分が行った通信内容や入力したパスワード、クレジットカードの情報などを盗み見されたこと自体も見えないのでなおさら危険!
VPNを使用することで、FREE Wi-Fiでも通信の暗号化やセキュリティを向上させて利用できるのです。
通信の制限を回避してインターネットが使える
最後のメリットは、通信の制限を回避できること。
例えば、学校や職場のWi-Fiに接続しているとき、アクセスできないWebサイトやSNSがあることがあります。
VPNを使用することでこれらの制限を回避することができ、自宅で使っているような環境でインターネットを使用できるようになります。
VPNを使用したところで学校や職場に被害を与えたり、通知がいくようなことはなく、あったとしてもVPNが使えず自分だけWi-Fiが使えない程度でしかないため、不安になることはないです。
VPNのデメリット
大きなメリットのあるVPNですが、もちろん以下4つのようなデメリットも存在しています。
- VPNサービスはたくさんあり、「安心して使えるもの」を選ばないといけない
- 完璧ではない
- 通信速度が遅くなることがある
- コンテンツが海外版になることがある
「安心して使えるもの」を選ばないといけない
音楽サブスクや動画サブスクがたくさんあるように、VPNサービスもたくさんあるためその中から自分に合ったものを選ばないといけません。
また、インターネットや通信を使うということは、個人情報を含むことがあるため、VPNのメリットを逆手に取った危険性の高いVPNサービスも存在しています。
VPNはメリットが大きいサービスですが、『安心して使えるもの』を『自分自身で』選ばないといけないのです。
音楽を聴く、動画を観るとは話が違い、リスクは格段に大きくなるため信頼できるVPNサービスを選ぶことが重要です。
それができればメリットを大きく得ることができるので、しっかりと情報収集をしながら選んでいきましょう!
完璧ではない
この記事の「VPNのメリット」で解説した3つのメリットは、VPNを利用すべき特徴です。
しかし、『すべてが完璧ではない』ということは知っておくべき。
以下はVPNを使用するメリット3つですが、完璧でない場合もあるので記載しておきます。
- 実際にインターネットを使っている場所は日本でも、ネットワーク上では別の国からアクセスしているように見せられる
👉 VPNが使えないサービスもある - セキュリティの向上、プライバシーの保護
👉 完全無欠な保護ではない - 通信の制限を回避してインターネットが使える
👉 VPNが使えないWi-Fiもある
できることなら『無料お試し』や『返金あり』のVPNを使い、自分が求める機能がちゃんと利用できるのかを確認できるVPNがおすすめです!
通信速度が遅くなることがある
VPNを使用しない場合、インターネットをするための通信は、インタネット接続会社(プロバイダー)を利用するだけなのでシンプルです。
通信を経由するものが少ないためノーマルな状態で通信は可能。
一方VPNを使用する場合は、VPNを経由しているため、その分通信速度が遅くなります。
「速度が遅くなる」といっても、インターネット使用に大きな影響を与えるほどではないのが昨今のVPNサービスです。
ですが、経由している分、ノーマル状態とはいくらか遅くなっているのは事実。
コンテンツが海外版になることがある
この記事の「VPNのメリット」で解説した日本ではアクセスできない、海外限定のコンテンツにアクセスができるというメリットがありますが、場合によってはその逆になることも。
海外では観られないけど、日本だけで観られるアニメがVPNを使うことで観られなくなる、といった感じです。
また、インターネットを使用している場所がVPNから設定した国になっているため、その国に特化したコンテンツが表示されることもあります。
以下は、VPNで「ブラジル」に接続して音楽サブスクのSpotifyにアクセスした画面です。
ブラジルから接続したSpotify
言語設定を「日本語」にしているので表記は日本語ですが、「トップ50 - ブラジル」や「Top Brazil」など、本来は「日本・Japan」であるべき部分が現地のものになっています。
これらは、各サービスがどのような設定をしているかによって変わってくるので、デメリットにならないサービスもあります。
このような点は、「実際にVPNを使ってみないとわからない」ため、『無料体験』や『返金保証』があり、信頼できるVPNサービスの利用がなおさら重要になってきます!
どんなときに使うものなのか?おすすめの人
VPNは実際にどんな時に使用し、どんな人が使うべきなのか。具体的に以下4つの利用シーンがあります。
- 音楽サブスク、動画サブスクなどを安く使う
- 各国限定のコンテンツにアクセスする
- カフェやファミレスなどのフリーWi-Fiを使うとき
- 海外にいるとき
音楽サブスク、動画サブスクなどを安く使う
Apple MusicやSpotifyなどの音楽サブスク、Amazon Prime VideoやNetflixなどの動画サブスク、その他もろもろ世界には様々なサービスがあります。
そして、これらのサービスは、物価の影響で各国で設定されている料金が異なります。
例えば、Netflixの月額990円プランは、トルコでは約200円。Youtube Premiumは月額1,180円ですが、アルゼンチンでは約150円。
VPNを使用してその国にいるという体で契約をすれば、日本円で換算したときにお得にプランを利用できるのです!
日本でVPNを使用するのは合法であり、サービス側が制限・禁止していない限りはこの使用方法は問題ありません!
各国限定のコンテンツにアクセスする
例えば、Netflixでは日本を代表する映画「ジブリ」シリーズの作品が配信されていますが、日本では観られません。
そこでVPNを使って「イギリス」から通信をしている体にすることで、日本にいながらNetflixでジブリ作品が観られるようになります。
VPNがあれば、各国で制限されているコンテンツへ自由にアクセスできるようになるため、本当に意味でインターネットに国境をなくすことができるのです!
カフェやファミレスなどのFREEE Wi-Fiを使うとき
FREE Wi-Fiのほとんどがセキュリティ対策やプライバシー保護がされていないため、通信内容や入力した情報などが外部から丸見えです。
例えば、FREE Wi-Fiに接続してクレジットカード情報やログイン情報を入力して通信したとき、その内容が悪意のある人に盗み見され、悪用されてしまう危険性があります。
当の本人はそんなことまったく気が付かないので、数日後、数カ月後になって被害にあってしまうこともあるのです。
FREE Wi-Fiは、無料でどこででもインターネットが使えて便利ですが、危険性があることは知っておきましょう。
「無料より高いものはない」。そんな言葉があるようにFREE Wi-Fiを使う時は、VPNで保護、セキュリティ化することで危険性を回避できるのでおすすめ!
海外にいるとき
海外旅行や出張などで海外にいるとき、現地のインターネットを使用するとその国から通信を行っていることになるため、WebサイトやSNSへのアクセス制限やコンテンツ制限がかかってしまうことがあります。
日本で観たり、使えるものが海外では使えないということがあるため、VPNを使って「日本」からアクセスしているようにすれば、日本にいるときのようにインターネットが使用できます。
数日の海外旅行やモバイルWi-Fiなどを使用すれば回避することもできるため、そこまで重要な利用方法ではないですが、VPNを持っているなら積極的に利用したいサブ的な利用方法です。
VPNの選び方
そこで次にVPNを選ぶときの3つのポイントについて解説していきます。
- 有料と無料
- 信頼できるサービス
- 安定した接続と通信
有料と無料
まず一番気になるのは料金です。
VPNには、無料と有料のサービスがあるので比較的ハードル低く利用できますが、無料のVPNサービスには以下のようなデメリットがあるため注意も必要です。
- 通信速度が有料よりも遅くなることが多い
- 通信できるデータ量に制限がある
- 接続できる国に制限がある
- 無料VPNのセキュリティレベルが低いことがある
- 接続できないWebサイト、アプリ、SNSなどがある
VPNがどんなものなのかとりあえず使ってみたいという人は、まずは無料で利用してみるといいでしょう!
信頼できるサービス
VPNサービスを利用するうえで最も重要なポイントが「信頼できること」です。
スマホやパソコンの通信内容、入力した情報、表示しているページ、保存されているデータなど、すべての確認や操作をするためのデータを収集できるVPNサービスだからこそ、悪意のあるサービスを利用すると思わぬ危険に遭遇する可能性もあります。
「無料だから危険」ということではないですが、無料だからこその危険性を知り、有料であったとしても知名度や人気のあるサービスを利用することをおすすめします。
安定した接続と通信
「料金」と「信頼できるサービス」を選択したとしても、その通信が激重だったり、そもそも通信が使えなかったら意味がありません。
選ぶ段階としては3つ目となりますが、「安定」と「通信速度」にも留意してVPNサービスを選ぶようにしましょう。
そのためにも、やはりVPNサービスを利用する際は、無料体験や返金保証のあるサービスから使ってみるのがおすすめです!
おすすめのVPN(無料・有料)
信頼できるVPNサービスで、安定した通信と早い通信速度で利用できるおすすめのVPNは、有料ならExpressVPN、無料ならTunnelBearです。
- ExpressVPN
- TunnelBear
ExpressVPN
ExpressVPNは、世界94カ国に接続ができる世界的に知名度、人気度の高いVPNサービス。
30日間の返金保証があるので、実際に使ってみて自分に合っているかどうか確認できるのもポイントです!
iPhoneやAndroidのアプリストアでは、数千万のアプリダウンロードがされており、評価も4以上と信頼して使えるVPNサービスのひとつです。
実際に筆者もお試しで使ってみて、いい感じに利用できていたのでスマホやパソコンで使っています!
接続方法はとても簡単で、スマホの場合はアプリをインストールしてから国を指定して接続ボタンを押すだけ。
接続も1秒ほどでできるのでストレスなく、VPNが利用できています!
接続先となる国(ロケーション)も世界各国に用意されており、サブスクの料金が安いところを探したり、限定で公開されている映画を観たりと、VPNとしての機能に申し分ありません!
アプリもシンプルで使いやすく、通信速度も気になるほど遅くなることはなかったので満足して使えています!
一方で、MacでFREE Wi-Fiに接続してExpressVPNを接続したときに、接続できないWi-Fiが1つだけありました。
自分がよく使うFREE Wi-Fiやよく行くカフェなど、実際にExpressVPNを使って接続してみるのがおすすめです!
もし使えないなら30日間の返金保証を使えば料金は返ってきます。
プランは、1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月の3つがあります。
プラン | 料金 | 日本円換算(1ドル=135円) |
1ヶ月 | 12.95ドル(1ヶ月分) | 1752円(1ヶ月分) |
6ヶ月 | 9.99ドル(1ヶ月分) 59.94ドル(総額) | 1351円(1ヶ月分) |
12ヶ月 | 8.32ドル(1ヶ月分) 99.84ドル(総額) | 1125円(1ヶ月分) |
このように感じるかもしれませんが、今使っているサブスクを安い料金で使える国に変えることでむしろお得になったり、セキュリティ対策をしなかったことで被害にあう損害を考えるとこの出費は「保険」と考えてもいいでしょう。
例えば、以下のようなサブスクがお得に契約できます。
- Youtube Premium:アルゼンチンで登録すれば年間で約12,000円お得に
- Netflix:トルコで登録すれば年間で約9,000円お得に
- Apple Music:インドで登録すれば年間で約9,000円お得に
- Spotify:ブラジルで登録すれば年間で約5,000円お得に
- Microsoft365:インドで登録すれば年間で約7,000円お得に
- Google One:トルコで登録すれば年間で約2,000円お得に
浮いた分の料金をExpressVPNにあてたとしても、今のサブスク料金より安くでき、さらに制限を解除したり、セキュリティ対策もできるのでお得に利用できておすすめです!
TunnelBear
TunnelBearは、無料で利用できる世界的にも知名度、人気の高いVPNサービスです。
無料で使えるわりには通信の速度も安定的。
しかし、無料のため通信量に制限があり、1ヶ月に500MBまでとなります。
500MBは、30分〜1時間ほど動画を視聴すると消費してしまうため、動画視聴には向かず、Web検索が主な利用方法となるでしょう。
筆者が初めてVPNを使ったのはTunnelBearでした。
VPNがどういったものなのか手始めに触れてみたい方は、利用してみるといいでしょう!