1980年3月15日公開のアニメ映画『ドラえもん のび太の恐竜』。
大長編ドラえもんの記念すべき第一作目。
てんとう虫コミックス10巻に収録された短編が、大幅に加筆修正され長編として「月刊コロコロコミック」に掲載、映画化されました。
第2回ゴールデングロス賞最優秀金賞受賞作品。
1980年代生まれのbeersy、子ども時代をガッツリドラえもんと共に歩んで来ました。
この作品がきっかけで、小学生時代に恐竜を自由研究で調べまくり、今でも恐竜図鑑を観てはロマンを追っています…!
今回は、ドラえもんに憧れドラえもんをこよなく愛するbeersyが、映画『のび太の恐竜』の動画視聴方法、主題歌、あらすじ、感想をまるっと解説していきます!
『のび太の恐竜』のあらすじ
夜の公園で、のび太の声を聞いて池から現れるのは、フタバスズキリュウのピー助だ。1億年前の卵の化石から、のび太が誕生させたのだ。「でも、こんな大きな体では、やがてみんなに見つかってしまう。」のび太はドラえもんの助けを借りて、ピー助を1億年前の時代に帰してあげようとするのだが・・・。
参照:Amazon公式サイト
映画『ドラえもん のび太の恐竜』で流れる曲
オープニング
大山のぶ代、こおろぎ’73 - ぼくドラえもん
オープニングで流れる曲は、大山のぶ代、こおろぎ’73の『ぼくドラえもん』です。
こおろぎ’73は、多くの童謡や「秘密戦隊ゴレンジャー」などの歌唱で知られるコーラスユニット。
オープニングのスタッフクレジットで描かれたひみつ道具は、「雪降らし機」「お座敷海水浴セット」「ラジコン太陽&雨雲」「タタミのたんぼ」「もしもボックス」。
人工の雪降らし機なんかは現代にもありますが、ドラえもんのは冷たくない・溶けない!
ひみつ道具には「雪のクリーナー」もあるので、少量なら片付けもラクというスグレモノ!!母としては欲しい道具です…♪
ドラえもんアニメの代表的な歌「ぼくドラえもん」は、大山のぶ代さんが歌うチャーミングな曲で、早口言葉になっている歌詞をうまく歌えると気持ち良いですよ♪
ジャイアンが歌うシーン
小原乃梨子、肝付兼太、たてかべ和也 - ワンパク三人組
ジャイアンが歌うシーンで流れる曲は、小原乃梨子、肝付兼太、たてかべ和也の『ワンパク三人組』です。
夕食が終わり、ジャイアンリサイタルが開催され、恐竜を呼び寄せてしまうシーン。ここではジャイアンが替え歌を披露します。
ティラノサウルスを呼ぶ歌声って。でもこの歌声、時に敵にダメージを与えたり良い働きをするつよつよアイテムなんですよ!
ちなみにジャイアンの音痴効果音「ボエェ〜」は有名ですが、完璧女子に見えるしずかちゃんのバイオリンも同じくらい酷く、マンガでの効果音は「ギゴギゴギーガリガリ」です。笑
ドラえもん達がタケコプターで日本へ向かうシーン
大杉久美子、大山のぶ代 - ドラえもんのうた
ドラえもん達がタケコプターで日本へ向かうシーンで流れる曲は、大杉久美子、大山のぶ代の『ドラえもんのうた』です。
大杉久美子は、ドラえもんの数々の挿入歌の他「アタックNo.1」「エースをねらえ」などで有名な歌手。
タイムマシンが時間移動機能を残し壊れてしまったため、日本ののび太の部屋が置かれる場所へとタケコプターを休ませながら移動するシーン。
直前の焚き火を囲むシーンで披露された「電池を休ませる」「大陸は続いている」というスネ夫・ドラえもんの冴えた知識ですが、物語の第一稿で出木杉くんの提案だったそうです。(結局、出木杉くんがいると何でも即時解決してしまうので、出演が見送られたそう)
白亜紀の大地の空を飛ぶ壮大なシーンで流れるのは、アニメ版でお馴染みのOPテーマ。この頃ののぶ代さんの声、ちょっと高くてヤンチャなドラえもんという雰囲気ですよね!
エンディング・スタッフクレジット・主題歌
エンディング・スタッフクレジットで流れる曲は、大山のぶ代、ヤング・フレッシュの『ポケットの中に』です。
武田鉄矢さん作詞、菊池俊輔さん作曲。大山ドラの声を思いっきり堪能出来る、ファンにとってはお馴染みの名曲です♪
エンディングのスタッフクレジットで描かれたひみつ道具は、「人間機関車セット」「バタバタフライ」「ウマタケ」「名刀電光丸orサムライちょんまげ」「こいのぼりそうじゅうき」「スーパーマント」「ピーヒョロロープ」「どこでもふうせん(フォルムが違うので普通の風船かもしれません)」「人間あやつり機」「ビッグボール」「(多分)ルームスイマー」「(多分)びっくり箱ステッキ」
途中に流れるイラストは、ほとんどがコミックスの挿絵や表紙に描かれていたもので、最後は電源の切れたドラえもんが眠っています。もう全部が癒し!
「のび太の恐竜」をもっと楽しめる小ネタ
クリティカルなネタバレはできるだけ避けていますが、初めて『のび太の恐竜』を観る人は事前情報なしで一度観てから以下の秘話を観ると、2回目も楽しめておすすめです!
小ネタ1:
「恐竜を捕えるのは犯罪」とされていますが、てんとう虫コミックス2巻「恐竜ハンター」などでは「恐竜狩り」がスポーツとして流行っているとドラえもんが言います。これはマニアの間では有名な設定の矛盾話で、藤子・F・不二雄先生も苦笑していたとか。
小ネタ2:
「ピューイ」と鳴くピー助の声優は、ドラミちゃんを始め、エスパー魔美、にこにこぷんのぴっころ、天空の城ラピュタのシータ役などを担当して来た、よこざわけい子さん。初見、全然気付かなかったので、2回目もまた新鮮な気持ちでピー助を愛でる事が出来ました♪
小ネタ3:
これはちょっとマニアックな胸キュンポイントなのですが…。最初、元の世界に帰れないと知った際に、ジャイアンがのび太に食ってかかります。しかし、スネ夫の「電池を休ませながらタケコプターで帰る」という提案を聞くやいなや、黙ってのび太をすっ…と優しく降ろすんです。ここ、ジャイアンの隠しきれない優しさが垣間見えてとても好き…!!どこ!?と思った方はぜひもう一度観てみてください!
小ネタ4:
のび太の本棚にはマンガがたくさん。しかしストーリーの途中で突然「りか」などの教科書が入っています。最初に無かったのは、のび太がランドセルに入れっぱなしだったのか?珍しく宿題をしようとしていたのか!?細かいところですが、本棚に仕舞われているおもちゃなども少年らしくて、ほっこりするポイントですよ!
筆者の『のび太の恐竜』のグッズ紹介
筆者は公開当時生まれる前だったのでその時のグッズは持っていませんが、2004年3月に発行された「ぼくドラえもん」と、2005年5月に発行された「もっと!ドラえもん」より、藤子・F・不二雄先生のお話をさせて頂きます。
先生の仕事机の上には常に恐竜グッズがあり、化石を所有するほど恐竜好きで、またネッシーの研究にも熱心でネス湖にも行った事がありました(コミックス第6巻14話の「ネッシーがくる」を読むと、先生のロマンを感じられます)。
また、映画化もされた「野生のエルザ」という本からインスピレーションを得て、「のび太の恐竜」が誕生したそうです。
以下は、原作漫画の名場面をフィギュア化したシリーズ「コミックテイストフィギュア」と、25周年の時のボトルキャップです。ドラえもんとのび太の優しい表情が尊い。
先生が生前「シリーズの中で最も愛着の深い作品」と仰っていた今作、ぜひ何度でも観て笑って泣いてくださいね♪
『ドラえもん のび太の恐竜』の前後作品
前作:
なし(「ドラえもん のび太の恐竜」が第一弾映画)
次作:
ドラえもん映画『のび太の宇宙開拓史』の主題歌を解説!
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