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映画『42 世界を変えた男』で流れる12曲を解説!

beersy

映画『42 〜世界を変えた男〜』の動画配信&流れる12曲をシーン別にご紹介!

https://youtu.be/OBHqtO5FxjE



2013年11月1日公開の映画『42 〜世界を変えた男〜』。

  • 主演/ジャッキー・ロビンソン役:チャドウィック・ボーズマン
  • ブランチ・リッキー役:ハリソン・フォード
  • 監督:ブライアン・ヘルゲランド
  • 音楽:マーク・アイシャム

アメリカの大リーグ全球団の永久欠番「42」。

人種差別が渦巻く時代に懸命なプレーで人々の心を動かした、初の黒人メジャーリーガー「ジャッキー・ロビンソン」の伝記映画。

彼をきっかけに、様々な黒人選手が球界で活躍する事となりました。

この記事では、映画『42 〜世界を変えた男〜』で流れる12曲をご紹介します。

※以下ネタバレ有り

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『42 〜世界を変えた男〜』で流れる曲とは?

オープニング

Wynonie Harris - Good Rockin' Tonight (1947)

オープニングで流れる曲は、Wynonie Harrisの『Good Rockin' Tonight』です。

ウィノニー・ハリスは、アメリカのR&B歌手。代表曲は「Good Rockin' Tonight」「Wynonie's Boogie」など。

黒人記者がタイプライターを打ちながら、戦後の野球界を語るオープニング。

今では考えられない、差別法が存在した時代…。かなりヘビーな内容ですが、実話なのでとても勉強になります。

ここで流れるのは、あのエルヴィスが幼少期にハマり、ロックンロールの前身と言われたウィノニー・ハリスの楽曲。

 

ジャッキー達のバスがガソリンスタンドに寄るシーン

SHAME ON YOU by Spade Cooley & His Orchestra

ジャッキー達のバスがガソリンスタンドに寄るシーンで流れる曲は、Spade Cooleyの『SHAME ON YOU』です。

スペード・クーリーは、アメリカのウエスタン・スウィング・ミュージシャン。代表曲は「SHAME ON YOU」「STEEL GUITAR RAG」など。

今作の主役・ジャッキーが遠征バスから登場。トイレを借りようとするも、黒人には使わせないと断られるシーン。

今観ると、本当になんで?としか思えない理屈。怒ったジャッキーに別でガソリンを入れると言われ、逆ギレする店主にイライラしました。

そんな店主のうしろで呑気に流れているのは、ウエスタン・スウィングの王と言われたスペード・クーリーの代表曲。

 

ジャッキーがレイチェルと結婚するシーン

Artie Shaw - Moonglow (1941)

ジャッキーがレイチェルと結婚するシーンで流れる曲は、Artie Shaw & His Orchestraの『Moonglow』です。

アーティ・ショウは、アメリカのジャズ・クラリネット奏者。作曲・著述家でもありました。

「やり返さない勇気を持った選手になれ」と鼓舞され、ドジャースに入団する事を決意したジャッキー。

大金が入る事となり、恋人のレイチェルに結婚を申し込むシーン。

偉大なる人は苦労も多いので、側には支えてくれるパートナーが必要ですよね!

逆に離婚も多いイメージですが、このお二人は末長くジャッキー最期の時まで一緒にいたそうです。

幸せそうな二人を静かに盛り上げるスウィング・ジャズが、とっても心地良いシーン。

 

ドジャースがデイトナの春季キャンプで練習をしているシーン

ドジャースがデイトナの春季キャンプで練習をしているシーンで流れる曲は、Melora Hardinの『Begin The Beguine』です。

メロラ・ハーディンは、アメリカの女優。この曲は、映画『THE ROCKETEER』の挿入曲。

ドジャースの面々がゆるりと練習をしているシーン。

「お見合いしたなぁ」と笑っているのは、ジャッキーにとってのキーマンとなるピー・ウィー・リース。

演じているのは『ワイルド・スピードX3 TOKYO DRIFT』のショーン役・ルーカス・ブラックです!

ゆるい雰囲気がなんとなく好きなのですが、あまり露出のない俳優さんなんですよね…もったいない。

ここでは、リラックスしながら練習をするチームにマッチした、優しいジャズが流れます。

 

ジャッキーがパナマの春季キャンプへ旅立つシーン

Billie Holiday - Lover Man (Audio)

ジャッキーがパナマの春季キャンプへ旅立つシーンで流れる曲は、Billie Holidayの『BLover Man』です。

ビリー・ホリデイは、アメリカのジャズ歌手。 代表曲は「Lover Man」「Good Morning Heartache」など。

可愛い赤ちゃんが産まれ幸せの真っ只中ですが、パナマへと旅立つジャッキーが心配なレイチェル。

どこへ行っても差別や偏見が酷く、それでも結果を出すジャッキーには驚きですよね!

ここでは「私の恋人はどこにいるの?」と、夢見る少女の気持ちを歌った曲が流れます。

 

ドジャースのチームメイトが不満を話しているシーン

ドジャースのチームメイトが不満を話しているシーンで流れる曲は、LECUONA CUBAN BOYSの『PANAMA』です。

レクオーナ・キューバン・ボーイズは、キューバのオーケストラ。ルンバブームを巻き起こした立役者。

ドジャースのチームメイト数人が、ジャッキーとプレーするのを拒否するという嘆願書を書くシーン。

とにかく黒人を敵対視し、気に入らないメンバー。現代の日本でもあるとは思いますが、慣習とは時に恐ろしいものですね。

ここでは、キューバを代表するマンボが流れます。不穏な場面なのになんだか前向きになれるメロディで、「パ〜ナ〜マ〜♪」と歌いたくなりますよ!

 

ドジャースがパナマの春季キャンプで練習しているシーン

ドジャースがパナマの春季キャンプで練習しているシーンで流れる曲は、Alberto Socarrásの『Masabi』です。

アルベルト・ソカラスは、キューバ系アメリカ人のフルート奏者。キューバ音楽とジャズの両方を演奏し、キューバジャズバンドで活躍しました。

ジャッキーが、一塁手の練習をしているシーン。地元のボールボーイが可愛い!

懸命に努力している裏で、嘆願書への署名を集めるメンバー。しかし署名を拒否するメンバーも数人いて、この時代でも温度差があるのだなと思うカットでした。

こちらも陽気なマンボが流れており、ジャッキーを心から応援したくなります♪

 

バート・ショットンがドジャースの監督に就任するシーン

Straighten Up And Fly Right

バート・ショットンがドジャースの監督に就任するシーンで流れる曲は、Nat King Coleの『Straighten Up And Fly Right』です。

ナット・キング・コールは、アメリカのジャズピアニスト・歌手。代表曲は「Unforgettable」「L-O-V-E」など。

映画『スウィングガールズ』では、「L-O-V-E」のカバーがエンディングに起用されました。

バートがリッキーのアツい要望に渋々応え、ドジャースの監督になりゆるっと選手達の前に登場するシーン。

「君たちの邪魔はしない」と話しますが、前監督のレオと違って、優しい監督なのでしょう。常に褒められて伸びたい筆者は、こういう指導者のほうが好き!笑

 

嘆願書を出したチームメイトの一人がトレードされるシーン

ハンク・ウィリアムズは、アメリカのシンガーソングライター、音楽家。カントリー音楽の歴史に残る人物。

嘆願書を扇動したカービー・ヒグビーが、トレードに出され控室を出て行くシーン。

なぜこの人だけなのかは分かりませんが(撤回しなかったのかな?)、とにかくスッキリしました。心なしかジャッキーの表情にも笑みが。

控室で流れている「その老いぼれ犬を退かせてくれよ、新しい犬が通るから」という歌詞が、この場面にピッタリです!

 

ジャッキーが「チャップマン監督が写真を撮りたがっている」と言われるシーン

ジャッキーが「チャップマン監督が写真を撮りたがっている」と言われるシーンで流れる曲は、Louis Jordanの『I'm Gonna Move to the Outskirts of Town』です。

ルイ・ジョーダンはアメリカの歌手、サックス奏者。「ジャンプ・ブルース」の代表的なアーティスト。

「チームが差別集団だと思われるのが困る」と言われ、チャップマンが渋々事態の鎮静化を図ろうとするシーン。

ここで撮られた写真は現在でも残っており、ジャッキー亡き後には公式に謝罪したようです。

でも謝るの超遅いし本当に言葉が酷過ぎて、なんだかなぁ…。(劇中の言葉よりも酷かったそうです)

参照:フィラデルフィア市 69年前の醜行をジャッキー・ロビンソンに謝罪

 

エンディング

エンディングで流れる曲は、Sister Wynona Carrの『The Ball Game』です。

ウィノナ・カーは、アメリカのゴスペル・R&B・ロックンロールのシンガーソングライター。代表曲は「Please Mr Jailer」など。

選手や監督などの「その後」が映し出されるシーン。これだけでは物足りなくて、自分でかなり調べました。笑

野球の事はよくわかりませんが、ジャッキーが成した事は本当に世界(特にアメリカ)を変えたのだと思います。

力強くハスキーな歌声が魅力的で、明るくリズミカルな楽曲が物語を締めました♪

 

エンドロール

Did You Ever See Jackie Robinson Hit That Ball?

エンドロールで流れる曲は、Count Basieの『Did You Ever See Jackie Robinson Hit That Ball?』です。

カウント・ベイシーは、アメリカのジャズピアノ奏者、スウィングジャズ、ビッグバンドの代表的バンドリーダー。

最後に流れる曲は、ジャッキーを讃えるスウィングジャズ。「YEAH〜!」と掛け声が入っているのが、試合っぽくて良き♪

この作品は、今は亡きチャドウィック・ボーズマンの勇姿と、ハリソン・フォードのシブイ演技が素晴らしく心にグっと来ました!

実際にあったサクセスストーリーではありますが、このような差別や偏見が完全に無くなる事を願うばかりです。

 

サウンドトラック

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ビール党のアラフォーで二児の母beersy(ビアシィ)子ども就寝後、夜な夜なテレビを付けては夫婦で動画視聴。仕事や家事から意識を飛ばすのが得意技。アクション好きだが、雑食性で何でも鑑賞するタイプ。しかしその実態はただの筋肉好き。いつかシルヴェスター・スタローンに会うのが夢であり、それゆえ筋トレを欠かさない(嘘) 私の記事を通して、筋肉好きの読者さんが増えたら嬉しいです(?)