2021年9月3日公開の映画『シャン・チー/テン・リングスの伝説』。
カンフーの達人である主人公が、「テン・リングス」という組織と関わるようになり、未来を大きく変えていく映画です。挿入歌やエンディングではラップや素敵な歌が多く使われるのもポイント。
この記事では『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で流れる曲をご紹介していきます!
※『流れる曲紹介』ではネタバレがあるので、動画視聴後にお楽しみください。
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』で流れる曲
ショーン登場のシーン
Rich Brian - Act Up & EarthGang
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のショーン登場シーンで使われている音楽は、Rich Brian(リッチ・ブライアン)とEarthGang(アースギャング)の『Act Up』です。
ショーンと名乗ってアメリカで暮らす主人公が起きてトレーニングを始め、たくましい身体つきだとわかる登場シーン…そこに『Act Up』が流れるのがとてもカッコイイ!
曲が流れ続けて主人公がそのまま高級車に乗ってホテルに向かったかと思いきや、車から降りた人の鍵を受け取るしがないホテルマンこそが主人公なのです。その演出のギャップから引き込まれる映画ですね。
神秘的な感じもする前奏と力強いラップから引き込まれ、その後もノリの良い曲が多く流れるのが映画の魅力の一つ。ショーンことシャン・チーの過去の話が明かされたり、屈強な父と妹が現れて鋭いアクションを見せてくれたりするのにも注目ですよ。
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バスで戦うシーン
DJ Snake,Rick Ross,Rich Brian - Run It
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のバスで戦うシーンで使われている音楽は、DJ Snake(DJスネイク)、Rick Ross(リック・ロス)、Rich Brian(リッチ・ブライアン)の『Run It』です。
バスのシーンでは重低音でリズムを刻むBGMが使用されており、バス内の戦いを引き立てくれる音楽が素晴らしいです。
親友のケイティにショーンと名乗っていたシャン・チーが、片腕が機械の剣になっている大男に襲われるという驚きの展開となりますが、狭い車内で他の乗客もいる中で縦横無尽に動き回るアクションに釘付けとなりましたね。
そして敵の重い一撃をかわし、車内が破壊されていく様はハラハラします。特にシャン・チーが大男の攻撃をかわした際に車両間の連結部を壊させて、乗客たちを守り切るのは流石だと思いました。
柔軟かつパワフルなパンチを繰り出すシャン・チーのアクションはこの後も続き、彼の家族に関する秘密にも注目ですよ。
ケイティが高級車を乗り回すシーン
Rich Brian, Warren Hue, Guapdad 4000 - Foolish
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のケイティが高級車を乗り回すシーンで使われている音楽は、Rich Brian(リッチ・ブライアン), Warren Hue(ウォーレン・ヒュー), Guapdad 4000(グワップダッド4000)の『Foolish』です。
クールなラップが流れる中で、ケイティが高級車を乗り回すシーンはインパクト十分!ケイティが静かに乗ると言いつつも、荒い運転をする様から彼女の個性が伝わってきますね。
ショーンことシャン・チーと10年来の親友であるケイティは、普通の暮らしを楽しんでいましたが…突如、争いに巻き込まれていくという展開が始まるため目が離せません。
どんな時でも明るくて前向きなケイティの魅力と、秘密が徐々に明かされていくシャン・チーのスピーディーなアクションにも注目でしょう。
ケイティの親友想いな面も見どころなので、シャン・チーとの心情と共にお楽しみください。
ケイティを迎えに行くシーン
JJ Lin - Lose Control
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のケイティを迎えに行くシーンで使われている音楽は、JJ Lin(リン・ジュンジエ)の『Lose Control』です。
シャン・チーが親友のケイティの家に向かう際に流れる曲はとても穏やか。優しい雰囲気に聞き入ってしまいつつ、ケイティの家で彼女の母親や祖母に迎えられて朝食をごちそうになるシーンも踏まえると平穏さが伝わってきます。
シャン・チーは「結婚は?」と聞かれてケイティとはそういう関係では無いと言うのですが、確かに親友という言葉の方があっていますね。
ケイティは今の仕事に満足しており、シャン・チーと共にバスに乗って出勤するのですが…まさか命がけの戦いに巻き込まれるとは思いもよらず!バスで謎の男たちにケイティが殴られてた際には、シャン・チーが強力な一撃で敵を吹き飛ばすのを筆頭に目が離せないアクションが続きますよ。
妹に会うためにマカオへ行くシーン
Swae Lee - In The Dark
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の妹に会うためにマカオへ行くシーンで使われている音楽は、Swae Lee(スウェイ・リー)の『In The Dark』です。
シャン・チーが妹に会いに飛行機に乗って降りた先にはきらびやかなネオンの街並みが広がる!そのシーンと共に低音が響く前奏とラップの歌が始まると「新しい場所に来た!」という感じがして良いですね。
カジノや路上ダンスをしている人を見てワクワクする親友のケイティを見やりつつ、シャン・チーは気が重そうな表情を浮かべているのが印象的。
妹が何をしているのか気になりつつも、シャン・チーは彼女を見捨てて家を出てしまったことを気にしているからこその表情と言えるでしょう。
時折、兄と妹の過去が語られますが、それらのシーンは切なさ・寂しさを感じさせ、色々と考えさせられますね。彼らの行方、家族関係にも注目です。
地下闘技場に入ったシーン
Adawa(阿达娃), Shayiting(沙一汀) EL - Baba Says
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の地下闘技場に入ったシーンで使われている音楽は、Adawa(阿达娃), Shayiting(沙一汀) ELの『Baba Says 』です。
ノリが良いクールな感じの女性のラップと、男性のラップパートがあってテンションの上がる曲!
この音楽を背景にしつつ、闘技場で戦う者たちがたくさんいるのですが…自らの意思で戦うのか、シャン・チーのように「聞いてないよ!」という気持ちなのかはわかりませんが、熱意を感じさせる動きが見ものですね。
大柄な相撲取り、宇宙人のような者たち、そしてマーベルの関連作品の登場人物も!『ブラック・ウィドウ』の女スパイのヘレン、『アイアンマン3』のエクストリミスの一人などなど…アベンジャーズの関連作品を見ているとわかった人も多いかもしれませんね。
強さを誇る者たちの戦いぶりを垣間見れるワンシーンです。
闘技場のシーン
21 Savage, Rich Brian, Warren Hue, and Masiwei - Lazy Susan
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の闘技場のシーンで使われている音楽は、21 Savage(21サヴェージ)、Rich Brian(リッチ・ブライアン)、Warren Hue(ウォーレン・ヒュー)、Masiwei(マシウェイ)の『Lazy Susan』です。
違法な掛け試合が行われる闘技場に到着したシャン・チーですが、妹を探しに来たはずがなぜか勝負をすることに…この闘技場で流れるのが『Lazy Susan』です。
容赦ない戦いを繰り広げる出場者たちと、戦いを目の当たりにして沸く観客の熱意と合わせて歌のカッコ良さが際立ちますね。
戦うことになったシャン・チーは負い目があって妹に手を出せず、怒りをあらわにする彼女から一方的に殴られます。そして最後は妹がシャン・チーのあごへ蹴りをクリーンヒットさせるのが凄かった!
2人の力強い武闘アクションは目を見張り、この後にテン・リングスから逃げようとする際の高所を舞台にした戦いにも注目ですよ!
闘技場でケイティとシャーリンが話すシーン
Audrey Nuna,Niki - Clocked Out!
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の闘技場でケイティとシャーリンが話すシーンで使われている音楽は、Audrey Nuna(オードリー・ヌナ)、Niki(ニキー)の『Clocked Out! 』です。
シャン・チーがメインステージに立つと、妹のシャーリンが現れて戦うことになるとは驚きでしたね。
不意の一撃で気絶してしまうシャン・チーはシャーリンの部屋に通されて、あとからケイティがやってくるのですが…賭けに勝った彼女は嬉々としてお金を数えつつ入室する際に『Clocked Out!』が流れます。
ノリの良い女性シンガーたちのラップを聞きつつ、初対面となるケイティとシャーリンの会話に注目させられますね。気さくに褒め合う姿が印象に残りつつ、タイプが違う女性人の行方も気になることでしょう。
頼れるのは自分だけという意思が強いシャーリン、楽しく生きようとしつつも何か目標を持つべきかと考えるケイティ、彼女たちが映画終盤に向けてどのように行動を起こすのかにも注目です!
闘技場でウォンとエミールが去るシーン
Seori - Warriors
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の闘技場でウォンとエミールが去るシーンで使われている音楽は、Seori(ソリ)の『Warriors』です。
戦う者を鼓舞するかのような力強さを感じさせる女性の歌と、男性のラップが合わさった曲はとってもクール。
闘技場のメインステージで戦っていたウォンが試合を終えて控室に戻り、魔術でポータルを作り出してエミールと共に帰るシーンを印象付けるという一役を担っていましたね。
エミールはハルクのような見た目であり、アボミネーションとも言われる存在であり、ハルク同等のパワーと頑丈さを兼ねる強さを持っているハズですが…ウォンが機転を利かせてエミールのパンチをポータルで避けつつ、カウンター仕掛けるのには目を見張る!
2人はどこに向かったのかが気になりつつ、この後のシャン・チーが妹と戦うのも見ものですよ。
ウェンウーが過去を語った後のシーン
Teresa Teng(鄧麗君) - Du Shang Xi Liu(獨上西樓)
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のウェンウーが過去を語った後のシーンで使われている音楽は、Teresa Teng(テレサ・テン)の『Du Shang Xi Liu(獨上西樓)』です。
ウェン・ウーはテン・リングスを外してから穏やかな日々を送りつつ歳をとっていくという回想は見ていて和みましたね。家族で食事をとったり、遊んだり…そうした回想が終わると共に、『Du Shang Xi Liu(獨上西樓)』が流れるため和やかな雰囲気が引き立ちました。
食事をしながら父の話を聞くシャン・チーですが、伝説の村ターローに行って母を救い出すと言われて驚いたでしょう。亡き母の声が聞こえるとウェンウーは決意するのですが、村を焼き払うことを前提としているのにシャン・チーが怒るのも無理はありません…
母の声は闇の魔物によるものだとわかりますが、テン・リングスには魔物を解き放つ力があるという伏線は、どう関わっていくのかも楽しみです。
戦いの後にウォンが迎えに来るシーン
Mark Tuan & BIBI - Never Gonna Come Down
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』の戦いの後にウォンが迎えに来るシーンで使われている音楽は、Mark Tuan(マーク・トゥアン) & BIBI(ビビ)の『Never Gonna Come Down』です。
レストランのBGMらしいテンポの良い曲を背景に、シャン・チーたちが経験した信じられない話を語るのが印象的ですね。ポップな雰囲気がある男女による歌は明るい雰囲気があります。
そんな中、シャン・チーとケイティは「ターローで多くの犠牲を払って世界を救った」と友人二人に話すのですが…荒唐無稽な話を全く信じてくれないという感じが良かったですね。確かに、魂を食べて強くなる禍々しい大きな魔物と戦うなんて想像できないのもわかります。
シャン・チーたちはそんな恐ろしい魔物を相手によく戦ったなと改めて感じさせました。そうしてウォンが彼ら迎えに来て新たな旅立ちを予感させる展開はワクワクさせられることでしょう。
エンディング
Fire In The Sky
Anderson.Paak - Fire In The Sky
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のエンディング曲の1曲目は、Anderson.Paak(アンダーソン・パーク)の『Fire In The Sky』です。
幻想的な前奏からラップが始まるのがステキな歌です。曲を聞きつつエンドロールとなり、これまでのストーリーやシャン・チーの立ち姿が水で表現されて描かれるのが素敵。
エンディングを踏まえて映画を思い返すと、母の故郷ターローの幻想的な雰囲気が良かったなと感じました。麒麟などの生物が駆け回り、広大な草原と山が印象的。
そして、湖の底には水龍が眠っており、ダークゲートに閉じ込められていたモンスターと戦うシーンは圧巻!ケイティの弓矢の一撃、シャン・チーが扱うリングでの応戦を経て勝利を掴むというラストバトルに見入ってしまいましたね。
独特な世界観と共にもう一度映画が見たくなりました。
Hotel California
Eagles - Hotel California
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のエンディング曲の2曲目は、Eagles(イーグルス)の『Hotel California』です。
まさか最後に『ドクター・ストレンジ』に登場するウォンがシャン・チーを迎えに来て、バーナー博士たちとリングについて話し合うとは驚きです。
これから深刻な状況になっていくとウォンが語るのに、そのままノリノリでカラオケに行って『ホテルカリフォルニア』を歌うのには笑ってしまいましたね。
そのまま原曲が流れてエンドロールに移りますが、色々と過去を思い出させてくれる曲だと感じました。父が母と出会ったことをキッカケにリングを手放し、シャン・チーたちを育てていた際の平穏な日常を思い出させてくれる曲が素敵。
テン・リングスに秘められた謎が気になる終わり方をしましたが…マーベルの今後の展開も楽しみになることでしょう。
Swan Song
Saweetie - Swan Song
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のエンディング曲の3曲目は、Saweetie(スウィーティー)の『Swan Song』です。
妹(シャーリン)は父の組織を再興させると宣言してエンドロールが流れ、民族的なBGMで始まり、曲へ引き込むような女性の歌声が心地良い歌が印象的ですね。そうして最後に字幕で「テン・リングスは帰って来る」と書いてあるのも含めてワクワクさせられました。
妹の強さも目を見張りましたが、ターローに来てからの武器の扱いも凄かった!そして、組織の一員にはシャン・チーを追い詰め、叔母とも互角に戦っていた忍者の風貌をした者もいたのが忘れられません。歌舞伎のようなお面をつけて素早くパワフルな動きが凄かったです。
そして父の実力は組織一。リングを柔軟に使って強力な一撃を繰り出しますが、肉弾戦も強いのが見ものでした。
インスパイアソング
Always Rising
Niki、Rich Brian、Warren Hue - Always Rising
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のインスパイアソングは、Niki(ニキー)、Rich Brian(リッチ・ブライアン)、Warren Hue(ウォーレン・ヒュー)の『Always Rising』です。
クラシックギターとソフトなNikiの歌声で始まり、重低音のビートを刻むRich BrianとWarren Hueのラップに変わる2部構成の曲で、PVは昼間の広々とした道路と街並みをドライブや空撮によって映し出し、後半のラップが始まるとバスケットをする人や夜の雰囲気を映すのが特徴です。
曲の前半はNikiによる広がりを感じさせる柔らかな歌声が心地よく、後半は雰囲気が一変!Rich BrianとWarren Hueによる低音のクールなラップに変わることで、2種類の音楽を1曲で楽しめるのが聞きどころですね。
止めどなく続くラップには思わず聞き入ってしまいつつ、重低音のビートを聞きながら体を揺らしたくなることでしょう。
シャン・チーの映画の序盤で竹林でウォンが妻と出会った際の初々しさ、穏やかな雰囲気がNikiの歌から感じさせられます。そして、ウォンが再びテン・リングスを付けて武力行使に出る様子を後半のラップから感じました。
Diamonds + And Pearls
DPR LIVE、DPR IAN、peace - Diamonds + And Pearls
インスパイアソング2曲目の紹介は、DPR LIVE(DRP ライブ)、DPR IAN(DRPイアン)の『Diamonds + And Pearls』です。
アカペラの穏やかなカントリー風の歌とピアノの伴奏で始まり、ビートが奏でられると共にエレクトロニックな雰囲気に変わります。
宇宙やパンクを思わす歌とMVは、ロックをテーマにしていたり、最後まで駆け抜ける曲に仕上がっているのが特徴です。
ゆっくりとしたカントリー風の歌で始まったかと思いきや、曲調がガラリと変わって近未来的な雰囲気をさせるのに驚かさせられました。
徐々に高い歌に変わっていくパートと、呼びかけるようなパートのノリを聞くと、思わずリズムに乗りたくなることでしょう。
歌を聞いていて、最初の穏やかな感じはターローの村や入り口までの竹林の風景を感じさせ、スピード感のある歌に変わった際にはシャン・チーとケイティが車を飛ばすシーンを思わされましたね。
Nomad
Nomad - Zion. T、星野源
インスパイアソング3曲目の紹介は、Zion. T(ザイオンティー)、星野源(ほしの げん)の『Nomad』です。
韓国のZion. Tと日本の星野源が各々の目線で孤独を表した曲で、MVは日常を撮影しているのが特徴。監督は星野源が務め、前半はZion. T、後半は星野源が歌い上げています。
静けさと孤独を思わす前奏から始まり、Zion. Tのゆっくりとしたラップのような歌が続き、語り掛けるような歌に繋がっていくのが曲の前半です。高く響く声を活かしてサビを歌い上げるのも聞きどころですよ。
後半は星野源がリズムに合わせて歌ったり、サビにかけては静かに歌ったりするのが素敵。そうして切なさを感じさせるサビには聞き入ってしまいますね。
MVは左右で画面が別れており、Zion. Tと星野源のそれぞれの朝から夜までの過ごし方が描かれています。片方が歌っている時はもう一方が孤独そうにしていたり、日常をそのまま切り取りながらもアーティストとしての良さを感じさせるのが見どころでしょう。
Every Summertime
Niki - Every Summertime
『シャン・チー/テン・リングスの伝説』のインスパイアソングは、Niki(ニキー)の『Every Summertime』です。
クラシックとR&B、そしてソウルも感じさせる曲であり、ジェイコブ・レイとのコラボレーションとして作られました。
ゆっくりとした曲調で、毎年の夏や18歳、25歳の時に感じた思いを歌詞にしているラブソングになっています。
毎年訪れる夏はどのように過ごしているのか改めて考えて見たくなる曲ですね。スローテンポで明るさを感じさせる歌と共に思いを馳せたくなり、クラッシックな雰囲気を感じさせるサビも素敵。
MVは色を抑えて過去を思わせる演出にしつつ、楽しそうな若者たちの姿や、ステージで歌う姿などを描いているのが見どころで、曲の雰囲気と共に聞き入りたくなる映像作品になっています。
シャン・チーは家を出るまでトレーニングの日々だったことを思うと、ケイティと出会ってからはカラオケやドライブなどを楽しんだのかなと改めて考えさせられました。
War With Heaven
War With Heaven - keshi
インスパイアソング5曲目の紹介は、keshi(ケシ)の『War With Heaven』です。
ベースラインを刻み、keshiが歌を乗せた曲です。所々にエレキギターをはさみ、コーラスも入れているのが特徴。高音のハーモニーを響かせ、透き通るような歌を合わせています。
静けさを感じさせつつ、時折聞こえるギター音に呼び起されるような感覚になる歌ですね。夢の中のような雰囲気も感じさせるケシの歌声は、シャンチーたちの戦いはすべて現実に起きたものではなかったのかなという感じにさせます。
命懸けの戦いを終えて、ふと振り返るとまるでファンタジーの世界のようなターローの村の美しい景色は幻だったのではと思いつつ、命を落とした村の者たち、シャンチーの父であるウォンも生きていたらと思うと色々と考えを巡らせたくなります。そうした思考を促してくれるような歌だと感じました。
Hot Soup
Hot Soup - Simu Liu
インスパイアソング6曲目の紹介は、Simu Liui(シム・リウ)の『Hot Soup』です。
静かなピアノに乗せてSimu Liuが歌い、曲のラストには弦楽器を交え曲を膨らませるようにして終わります。「I miss you」と繰り返す歌詞と落ち着いた曲が特徴です。
穏やかな曲調と膨らみを持たせるような声のエフェクトが神秘的な雰囲気があって素敵な曲です。シム・リウが「I miss you」と繰り返し歌うことで、感傷的な気分にさせらるため、共感して聞きたい時にもおすすめでしょう。
シャン・チーが恋しく思うのは両親か、父であるウォンは妻をどれだけ恋しく思っていたのか…そうした考えを巡らせる歌詞と曲調だなと思いました。
曲の最後の力強い楽器の音を聞くと、シャン・チーや妹のシャーリン、親友のケイティは今後も強く生きていくのだろうと感じさせます。
筆者の感想
サントラは中国の歴史や幻想的な雰囲気を感じさせる曲が多く、自然豊かなターローの村や、水龍の戦いを思わす壮大なイメージが印象に残りますね。
挿入歌やエンディングにはノリが良くて力強さも感じさせるラップ、勢いがあってシャン・チーのアクションが凄かったことを思い出させる歌などなど。
他にも遠くまで響かせるような歌声を聞くと、シャン・チーと妹、両親たちとの家族の関係を思い出させてくれました。
エネルギッシュなラッパーや『ホテルカリフォルニア』のようなベテランバンドまで幅広く使うことで映画の良さを引き立てていましたね。
闘技場で兄と妹が戦うシーンや、シャン・チーがテン・リングスを使うようになり、水龍と共に駆け回るシーンが印象に残り、また観たいと思いました!
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