2025年7月4日公開の映画『ババンババンバンバンパイア』は、奥嶋ひろまさによる同名漫画を原作にしたラブコメディ映画です。監督は浜崎慎治、脚本は松田裕子、製作は松竹とテレビ朝日。吉沢亮が450歳の吸血鬼・森蘭丸を演じます。彼が見守るのは、板垣李光人演じる15歳の李仁(りひと)で、彼が恋をすることで騒動が巻き起こります。
ババンババンバンバンパイア
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 5
バンパイアハンターとの戦いから、ほのぼのとした夏祭りまでバリエーション豊かな作品で良かった!歌も楽しかった!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
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映画『ババンババンバンバンパイア』で流れる6曲をシーンごとに解説!
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『ババンババンバンバンパイア』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で日曜の夜に観に行くとすいていましたね。ラブコメ作品なので夜よりも昼に観ている人が多そうです。週末の動員数のランキングも5位と言われているので、これから人気が出るのかもしれません。
アニメやマンガを見た人、吉沢亮ら登場人物のファンなど、今後も観る人が増えるのかなと思いました。ストーリー、演出、そして今作ならではの歌を楽しめる映画としてもライトな映画としておすすめしたいですね。
以下より重要なネタバレを含みます。
『ババンババンバンバンパイア』をネタバレありで解説!
森蘭丸と李仁
450歳のバンパイアである森蘭丸は、李仁に助けられてから共に暮らしていました。李仁は父や祖父と共に銭湯「こいの湯」を営んでいます。森蘭丸は住み込みで働き、高校生になったばかりの李仁が恋をしないか特に心配していましたが…李仁は葵と出会い、「恋をした」と森蘭丸に話します。
夜になり、森蘭丸は葵が李仁に恋をしていないか確かめに行きました。しかし、バンパイア好きの葵は森蘭丸に惹かれてしまった…森蘭丸は彼女が李仁に恋をしていると思い込む中、李仁にはライバルだと言われてしまいます。
森蘭丸は李仁が帰宅しないことを心配して探しに行きます。森蘭丸は喧嘩番長のフランケン(篠塚健)に出会って彼を倒すと、慕われてしまうのでした。

蘭丸が渋谷に降り立つ際には『森蘭丸450歳のうた』が流れるため、彼の過去や設定がわかりやすかったですね。織田信長に付き従っていた森蘭丸ですが、本能寺の変で彼の死を看取った…信長の希望で吸血するというシーンは感動的にも思えました。
この行動が兄の長可から深く恨まれることになるという展開につながるのが見ものでした。葵が銭湯に来て森蘭丸を見かけ、李仁との三角関係?が始まるシーンはコミカルで楽しかったです。
バンパイアハンター
高校生3年生のフランケンは李仁と登校すると、葵がやってきてフランケンは葵の兄だとわかります。彼らがワイワイ話をしていると担任の坂本先生が森蘭丸について尋ねてきました。坂本先生はバンパイアハンターであり、十年前に逃がした森蘭丸を探していたのです。閉店後の銭湯で2人は戦い、その結果坂本は森蘭丸を追い続けることになりました。
その後、森蘭丸は李仁と夏祭りに行けることを喜びます。李仁は葵たちも呼び、賑わいながら夏祭りへ。その際に森蘭丸は葵と二人で話をしますが…相変わらず誤解はそのままとなりました。

もっとコメディ満載で終わるかと思いきや、所々でバンパイアならではの大変さが伝わってきましたね。坂本は復讐心で森蘭丸を追っていたと思いきや、まさか吸血の様子を目の当たりにして「自分も噛まれたい」と考えていたとは…嚙まれることの誤解は長可が解いてくれるので見守りましょう。
森蘭丸と坂本が戦うシーンなど、アクションも楽しめましたね。個人的にはみんなの浴衣・甚兵衛姿がステキだと思いました!
愛される者
ニュースで全身の血を失った変死体の報道がある中、1人のバンパイアが森蘭丸を探していました。彼こそが蘭丸の兄・森長可(もりながよし)であり、バンパイアハンターを狩りながら情報を集めていたのです。そうしてハンター協会3位の成績を持つ坂本が狙われた…森長可は学校の教室で坂本を待ち、彼を襲いました。坂本は機転を利かせて教室から逃走。森長可は彼を捕らえてスマホを奪い、森蘭丸に連絡します。
その頃、蘭丸は李仁を怒らせてしまってショックを受けていました。連絡を受けた蘭丸はその口調から兄だとわかり、学校へ…兄弟は戦いを始めるのでした。李仁は葵と学校に向かい、両腕を失った蘭丸を発見。屋上に逃げますが、森長可は李仁も攻撃しようとしました。蘭丸は両腕を操って再び対峙し、葵と李仁は掃除用具を重ねて十字架を模したのです。すると森長可はたじろぎ、葵は彼を遠くに退けました。
蘭丸は長可と話し、弱点を知ったうえで監視下に置くと伝えます。その後、李仁の16歳の誕生日を祝い、エンディングとなりました。

吸血鬼ならではのバトルが楽しめる兄弟の戦いが見どころでしたね!鋭い爪を使って切断・刺すという容赦ない感じが見ものです。両腕を斬られた蘭丸が諦めている中、走馬灯のように李仁のことを思い出していく…もうだめかと思いましたね。李仁を守るために斬られた両腕を操って長可を不意打ちするという展開はさすがでした。
最後はみんなで誕生日パーティーというほのぼのとした、笑いを誘うシーンで締めくくるのが良かったです。
『ババンババンバンバンパイア』に関連する作品ならこちらもオススメ!
『ババンババンバンバンパイア』に関連する以下の2作品もおすすめ!
レンフィールド
クリス・マッケイ監督によるホラー・コメディで、ニコラス・ケイジがドラキュラ伯爵を熱演。物語は、ニコラス・ホルト演じるレンフィールドが、吸血鬼ドラキュラに依存する“使い魔”として現代を生きていましたが…ドラキュラからの支配から逃れようと奮闘を始めます。
警察官との協力や、犯罪組織との対決なども含め、エンタメ性あふれる作品です。
ケイジは8 時間に及ぶ特殊メイクを施し、その狂気じみた演技で原典の「狂気の伯爵」を現代に蘇らせています

本作の魅力は、ニコラス・ケイジならではの濃厚な狂気を感じさせる演技と、ユーモアの効いたドラキュラ像!ニコラス・ケイジが繰り出す悪魔的ポーズや仕草は、ブラックコメディとして楽しめますね。
対して、レンフィールドの成長ドラマには共感が得られるのが見所です。実写ならではの特殊メイクにも注目ですよ。
ホラーとコメディのバランスを楽しめる、吸血鬼がテーマの映画としておすすめです。
傷物語
『傷物語』は、西尾維新の”物語”シリーズにおける前日譚にあたる劇場アニメ三部作です。I 鉄血篇、II 熱血篇、III 冷血篇で構成され、監督は新房昭之と尾石達也、制作はシャフト。
高校生の阿良々木暦が、瀕死の吸血鬼「キスショット・アセロラオリオン・ハートアンダーブレード」と出会い、自らも吸血鬼となっていく過程を描きます。暦の“人間性”や“喪失”の原点を語るストーリーに注目です。

「吸血鬼とは何か」という問いを軸に、永遠の命と引き換えに失うもの、そして人間としての在り方を問う深いテーマ性が見どころ!暦はキスショットを救うために吸血鬼化し、どうなるかを見守ってください。
一方で、忍野メメや羽川翼とのやりとり・会話は独特のテンポとユーモアがあるので楽しめますよ。重い物語の中に軽快なギャグが程よく挟まれる、作品全体のバランスにも注目です。