2025年2月28日に公開されたNetflix映画『カウンターアタック』
特殊部隊ムルシエラゴス(コウモリ)が、凶悪な麻薬組織に命を懸けて立ち向かう。
メキシコのアクション・スリラームービー。

アクション映画が大好物のbeersyです!
チームで動く軍人の映画といえば、『エクスペンダブルズ』や『特攻野郎Aチーム』が有名。
ド派手なアクション、強面で筋肉ムキムキムチムチの作品が多い中、コウモリ隊は一味違った!
この記事では、Netflix映画『カウンターアタック』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
『カウンターアタック』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 3
- 再鑑賞度
- 4
- サプライズ度
- 4
- 話題性
- 3
メキシコといえば、治安が不安定な国というイメージ。
そのような国の軍人となれば、スタローンも思わずスカウトしたくなるような強面のゴリゴリマッチョ?と思いきや、なんともスタイリッシュでイケメン、童顔までも取り揃えた特殊部隊がメインとなっています。
一時間ちょいという短時間ながら彼らにかなり感情移入してしまい、本物の軍人の生き様を堪能出来ました。
というのも、本作の俳優さん達は存じ上げないのですが、とにかく表情豊かで演技が素晴らしいんです!
5人の軍人達の背景などがさほど描かれているわけではないのですが、多分演技じゃ無くても本当に信頼し合っていて、彼らの絆の深さがじんわりと伝わって来ました。
見た目は一般人に見えるコウモリ隊ですが、幾度となく訪れる大ピンチをボロボロになりながら乗り越えて行く。
まるで言葉の少ないドキュメンタリー映画を観ているのか?と思う出来栄えで、ヒューマンドラマ要素を深く描いていないのに、視聴者の心を揺さぶる魅力、激しいガンアクションがたっぷりと楽しめました!
ちなみに深く考察するような映画ではありません。
でもサクっと視聴出来ますし、アクション好きにはかなりオススメです!
以下より重要なネタバレを含みます。
『カウンターアタック』のネタバレ
コウモリ隊
5人の男達が、仲良く会話しながら車に乗っている。
彼らは、アルマンド・ゲレロ大尉率いるメキシコの軍人達で、ポロという仲間の誕生日を祝おうとしていた。
メンバーは、家族を愛するタンケ、お調子者のトロ、殉職した消防士の兄を尊んでいるポロ、妻との再会を待ち侘びている軍医のコンボだ。
国境近くで食事をしようと決まったが、突然何者かに襲撃される。
しかし、冷静な判断でその窮地を脱した。
ーー
72時間前。
妊娠した少女・ルシアとその母親が、出かけている最中多くの死体を目撃してしまい、何かの組織に連れ去られそうになる。
それをアルマンド達が救い、死体があるという現場へ向かった。
10人の遺体は軍人であり、麻薬密売組織「エル・エンハンブレ」のリーダーであるホセフォ・ウリアスを追って、行方不明になっていた者達だった。
ゲレロ率いるメキシコの特殊部隊「ムルシエラゴス(コウモリ)」は、組織の重要な情報を持つ人物、エル・マラーノという男を捕まえ、ホセフォの情報と自由を交換条件とした「証人保護」をする作戦を立てる。
そしてその作戦は、滞りなく遂行された。
しかし、実は長官がホセフォと繋がっており、金をもらって内部情報を漏らしていた。
長官はゲレロ達が明日から休暇を取ると伝えてしまう。

ゆる〜い雰囲気の五人ですが、襲撃されるや否やプロの表情に。
この素早い切り替え、さすが百戦錬磨の特殊部隊ですよね!
部隊には女性軍人もいますが、皆んな仲良しで温かい。
でも悪党・ホセフォにも可愛い娘達がいて…。子供達が可哀想。
裏切り
現在。
コウモリ隊は、久しぶりの休暇に胸を躍らせながら、車で国境へと向かっていた。
すると、待ち伏せしていたホセフォの弟達に襲撃される。
ゲレロ達は丸腰のため大ピンチだったが、冷静な判断により武器を奪ってホセフォの弟達を一蹴。
しかしすぐに追手が来ると知り、仲間に応援を要請する。
車がパンクさせられたため、追手から逃げながら、20キロ先の検問所へ徒歩で向かう事になった。
一方、ホセフォが現場に到着すると、弟が殺されているのを目の当たりにし、激しく怒りコウモリ隊に復讐を誓う。
ーー
山道を歩く一行は、作戦を立てつつ進んで行く。
途中、ホセフォの部下達と銃撃戦が繰り広げられたが、コウモリ隊が強さを見せ全員射殺。
その後、ホセフォの弟から盗んだスマホを見ると、長官がホセフォと取引をしている動画が残されており愕然とした。

何度も命を落としそうになるコウモリ隊。観ていて本当にヒヤヒヤします!
ホセフォの復讐心は、少しのシーンで汲み取れました。
亡き弟に向かって厳しく叱責し、激しく揺さぶる姿からは後悔と愛が伝わって来ました。
ホセフォ役の人、超悪役顔だけどこの演技も素晴らしいな。
それにしても、応援が到着するのにこんなに時間がかかるものなのか?
誰1人命を落として欲しくないですが、重傷者が出ているので怖い…。
最終決戦
重傷を負ったコウモリ隊は、ホセフォ達のアジトを見つけ襲撃。
すると中には、最初の目撃者である女性2人(ルシアとその母)が。
彼女達は酷い扱いを受けていたようだが、コンボが診てみると幸い大きな怪我はない。
コウモリ隊は、すぐにホセフォ達が来ると思い、自分達の手当をして夜中に移動しようと計画した。
ーー
コウモリ隊が移動しようとドアを開けて外に出ると、待ち構えていたホセフォ達からの銃弾を浴びる。
激しい攻防戦の中、まずはタンケが自らの命でルシア達を守り、さらにはポロが銃撃戦で絶命した。
それでも彼らは怯まず、諦めず、たった3人で抵抗し次々と敵を倒して行く。
ルシア達も慣れない銃を持って応戦した。
ーー
ホセフォは観念し、ついに降参。しかし憎まれ口を叩いている。
アルマンドは死んだ2人を想い「俺達にも意地がある。軍隊を舐めるな!」と言って素手での戦いを挑んだ。
そしてやっとの思いでホセフォを倒し、命を落としたタンケとポロの死を悼む。
しばらくすると陽が昇り、仲間のヘリコプターが到着して、コウモリ隊の3人と女性2人は無事に救出された。
「悪が勝つために唯一必要なのは、善人が何もしないこと」
コウモリ隊は命を懸けて、人を救うため諦める事無く悪に立ち向かったのだ。

誰かが死んでしまうのではと思い、そしてポロにフラグが…と思っていたら、イケオジのタンケが自爆。
そしてやはりポロも銃弾に倒れました。
なんでこんなに感情が入ってしまうのだろう?と思うほど辛く苦しく思います。
アルマンドはあえて拳でホセフォを倒し、「簡単には死なせない」と凄むシーンからも仲間を失った無念さが滲み出ていました。
そして助かったにも関わらず、ヘリの中の3人は喪失感が襲っている表情をしている…。
この数秒のシーンで、彼らがどれほど仲間を思い合っているかが理解出来ます。
ルシア達もホっとしているというよりは、悲しい表情をしているような。
そして最後には、コウモリ隊5人の仲良しショットが映し出されます。
これがまた本物の軍人のオフショットのような。
本当にドキュメンタリーのような作品でした!!
『カウンターアタック』が好きな人にオススメの映画
映画『カウンターアタック』が好きな人にオススメの、ガンアクションを楽しめる作品をピックアップ!
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言うまでもなくド派手なアクションが楽しめる、最強の傭兵軍団の物語。
特にこのシリーズ2作目は、復讐劇というだけあって心を揺さぶられます!
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