2024年11月29日公開の映画『ジャワーン』は、アザードが地下鉄を占拠し、人質事件を起こして社会の不正に立ち向かう物語が描かれます。正義を求める戦いと、驚きの展開が見どころです。緻密なストーリーと豪華アクションが融合した一作であり、監督はアトリ、出演はシャー・ルク・カーン、ナヤンターラ、ヴィジャイ・セードゥパティらです。
ジャワーン
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 5
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 5
- サウンド
- 5
主演の秘密が明かされていく度に見入ってしまう!アツイ展開が多くて心揺れ動きました!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『ジャワーン』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で土曜の夜に観に行きました。入場者特典とポストカードをもらってシアターへ。(デザインがおしゃれでカッコよかったです)席の埋まり具合は半分くらいで、大きめのシアターでした。
若い人よりも高齢の人が多く、一人で観る女性もいましたね。2人組の人たちは上映まで話しながら待っていたりもしました。
1年に一回はインド映画を大きなスクリーンでみたい!とも思いつつ、楽しみに待っていましたが…重厚なストーリーと華やかな歌&ダンスが見ものですよ!
インド映画『ジャワーン』で流れる6曲をシーンごとに解説!
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以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
アザード
アザードは「ヴィクラム」と名乗り、地下鉄を占拠。6人の女性と共に乗客を人質に取りました。公証人のマルナダが対応する中、実業家が4000億を支払い、列車は駅へ。アザードの一味は乗客に紛れながら難を逃れます。
実業家のカリは娘の無事に安堵しつつ、犯人からの伝言に動揺。一方、アザードは女性用の刑務所の所長として表向きの活動も務めます。そんな中、お見合いの席でスージーに気に入られ、幼い彼女の母親と対面。マルナダだったことに驚きつつ、2人は関係を深めます。
アザードは仲間と共に病院などの保健を担当する大臣を狙撃し捕らえました。設備が不十分な公立病院の現状を突きつけ、交渉では各施設の改善を要求。5時間で大幅な改善があり、アザードたちは逃げました。
映画の冒頭は記憶喪失の男の話…村を救った「メシア」と呼ばれる男がアザードとそっくりでした。その理由が明かされていく展開は熱いですね…!
アザードはインド国民のために行動を起こしているのには驚きでしたね。4000億で農民の借金を帳消しにしたり、病院の体制を改善したり…この後の展開も目が離せません。もちろん、歌&ダンスパートも良かった!
正体
その後、アザードはナルマダと挙式。彼は全てを明かそうとしていましたが…アザードの毛髪から犯人像が判明し、カリの弟たちが襲ってきたのです。アザードたちは捕らえられ、殺されそうになった瞬間、ヴィクラムが助けに来ました。
アザードの父であるヴィクラムは、カリの手にかかり殺されたと思われていた…地下鉄の事件で正義感のある警察官が、アザードの顔を見てから村の救世主と似ていたことから調べを進めていたのです。その警察官がヴィクラムに彼の素性を知らせ、アザード救出に至りました。
映画の冒頭でヴィクラムに助けられた村の子供が、30年後の現代で活躍するという展開は驚きましたね。正義感のある彼は記憶喪失だったヴィクラムの正体を調べていたとは…恩義を感じさせます。
アザードの父であるヴィクラムですが、武器商人のカリから買った銃が不発だったことで窮地に陥ったという過去がありました。仲間を失った彼はカリに忠告し、逆恨みされたことで殺された…と思われていたのです。そんなヴィクラムが助けに来た展開が熱かったです!
カリとの決着
アザードは亡き母の遺志を継ぎ、ヴィクラムは国賊ではないと示したかったとのこと。ナルマダは刑務所でアザードのことを知る中、彼女の部下がカリと繋がっていたことが判明。アザードはカリの選挙資金を狙い、トラックを襲います。ヴィクラムはアザードを逃がすため敵を引きつけ、捕まってしまいました。
ニュースでアザードが刑務所を占拠したことが流れ、公証人の男が対応。アザードは被害を出している工場を閉鎖するよう要望を出します。最終的に国民に対し、選挙の大切さを伝えました。
その頃、ヴィクラムは仲間が拷問に遭い、カリに刑務所の裏口を明かすことに…カリの一味が刑務所に現れ、アザードは殺されそうになりました。
カリは銃を撃ちますが弾は出ません。何度も空砲の音を聞いたアザードは、カリの銃が原因で多くの仲間を失った過去を思い出しました。全てを思い出したヴィクラムはカリと戦い、アザード共に手下も倒します。
カリを絞首刑にし、アザードとヴィクラムは戦いに終止符を打ち、物語は幕を閉じます。
ヴィクラムの妻・アイシュワリヤはカリによって絞首刑に…そんな中、子供が5歳になるまで生き延びたことや、囚人の女性たちによってたくましく育てられたアザードの生き方に驚きを隠せません。
ヴィクラムが記憶を取り戻してアザードと戦い、カリを絞首刑送りにする展開までハラハラすることも多かったですね。
映画の最後ではアザードが仕事をしようとヴィクラムに言い、ヴィクラムが町のおじさんに音楽を頼んでダンス&歌で締めくくるのが良かったです。
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パターン
シャー・ルク・カーン主演、シッダールト・アーナンド監督による2023年のインド製作のスパイアクション映画。物語は、インドの諜報機関に所属するエージェントのパターンが、テロ組織を止めるため、世界各地を舞台に壮絶な戦いを繰り広げます。
世界各地を舞台にしたアクションシーンが圧巻!特にカーンが演じるパターンのアクロバティックなスタントは見応えがあります。ユーモアと情熱を感じさせる演技、スパイ映画らしい緊張感は見る人を惹きつけます。
アクションだけでなくシャー・ルク・カーンの深い人間性を感じさせる内面描写が、本作を単なるアクション映画以上のものにしていますよ。彼のカリスマ性と多彩な演技力が存分に発揮されたこの作品は、シャー・ルク・カーンファンのみならず、アクション映画ファン必見の一作です。
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ブラフマーストラ
2022年に公開されたインドのファンタジーアクション映画で、アヤン・ムカルジー監督が手掛け、アーミターブ・バッチャン、ランビール・カプール、アーリヤー・バットらが出演しています。
物語は、現代インドを舞台に、古代の超自然的な力「アストラ」を巡る冒険を描きます。主人公が炎の力を宿す存在であることを知り、邪悪な勢力に立ち向かうため旅に出ます。
見どころは、壮大なスケールと視覚効果による演出!古代神話を現代に融合させた独自のストーリーは、新鮮で魅力的でした。炎を操る能力を描いたシーンや、エネルギーの衝突を表現した戦闘シーンが良かったです。
シャー・ルク・カーンの特別出演もあり、主人公たちの情感豊かな演技と合わせて見入ってしまいました。アクション、神秘、ロマンスが融合したエンターテインメント作品としておすすめです。
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