2023年2月23日公開の『マダム・ウェブ』は、カサンドラ・キャシーの物語が描かれます。
彼女の未来予知能力と母の過去が絡み合いながら展開する心揺さぶるドラマは必見!
ニューヨークの救命士としての日常から、ペルーの密林にての母の研究、そして不思議な能力による危険との戦いまで、キャシーの成長と決断が鮮やかに描かれますよ。
未来を見る力とそれを使って人を救う強さ、そして愛する人たちとの絆も必見です。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
未来予知の凄さを実感!キャシーならではの考えや救命士としての行動も魅力的で、3人の少女たちとの絆を思わせました!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
映画の冒頭でキャシーが産まれるまでの物語が描かれ、救命士として活躍するキャシーの場面に転換するのがわかりやすい!
キャシーの背景を考えつつ、救命士を務めていく彼女はカッコイイなと思いました。予知能力の目覚めからの展開はハラハラしますよ。
演出
キャシーが予知能力に目覚めた際に、同じ場面が繰り返されるのですが…その時の演出は、キャシーの視点でそのまま描かれる感じが良かった!彼女の戸惑いがそのまま伝わってきましたね。
アクションとしての演出は、スパイダーマンのような見た目の敵が天井を這うようにして現れたり、攻撃も素早かったり目が離せませんよ。
この作品ならではの切り口
救命士ならではのキャシーの行動や、危険と直面した際の機転の利かせ方は彼女ならでは!予知能力に目覚めた際のリアルな表情や、力を使いこなしていく様子など、今作ならではの切り口だなと思いました。
展開のネタバレにならないよう、魅力についてのお話しはここまでにしておきます…!
おすすめポイント
映画の予告で「ミステリー」と書いてありましたが、ドラマ性重視という感じでした!キャシーの母の過去を踏まえると、そのドラマの描き方が良かった…少女たちとどのように出会ったか、そして敵の狙いは何かといった予想できない展開もおすすめポイントだと言えますね。
逆に「もっとアクションが見たかった」と思う人もいるかも!キャシーたちの動向にハラハラしながら楽しむのがおすすめですよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
キャシー
ニューヨークで救命士を務めるカサンドラ・キャシー。彼女の母はペルーの密林で特殊な蜘蛛を探していて、キャシーはその時に産まれたとのこと…母はその際に亡くなったと聞いていたキャシーは里親に育てられたたのでした。。
キャシーは仲間のベンと仕事にあたり、自動車の事故の救急にあたった際に川に落下。心肺蘇生を受けて意識を取り戻します。その後、キャシーは不思議な現象に悩まされるようになりました。
火事の救急に向かったキャシーは、仲間が車の事故に遭うという場面が見えて運転を変わろうとします。しかし、彼は断って運転へ…交差点に差し掛かった際にトラックにぶつかられ、亡くなってしまいました。
キャシーは未来を予知する瞬間があると気づき始める中、仲間の葬儀のために地下鉄へ。その途中でとある予知が見えました。
映画の冒頭で、キャシーの母がペルーで蜘蛛を発見した過去が描かれましたね。エゼキエルが裏切って蜘蛛を手に入れ、母に致命傷を与えた…この過程は本作の途中で小出しにしていく方がミステリーっぽいかも?と思いましたね。
逆にわかりやすいストーリーの描き方から踏まえつつ、演出がおもしろい!キャシーの未来が見える時、過去に戻る時、それぞれの演出がすごかったです。
狙われた少女たち
地下鉄に乗ると謎の男に3人の少女が殺される予知を見たキャシー。彼女たちに急いで電車から降りるよう言うと、男が追ってきて警備員を攻撃していくのです。少女たちは身の危険を察し、キャシーについていって車で移動。
キャシーは林の方に逃げ、少女たちに突発的未来予知ができると話します。母の遺品の手記を確認するため、キャシーは。少女たちに林で待つよう指示。手記を確認して戻りますが…少女たちの姿が無かったのです。
少女たちは近くの店で食事をしており、キャシーは3人が殺される未来を予知。謎の力で過去に戻ったことで3人を救うことができました。モーテルに避難したキャシーたちは、手記に追ってきた男の写真があり、彼はエゼキエルという名だとみんなに話します。少女たちは家に戻っても親たちはいないと言い、キャシーは決意を固めつつありました。
まだ十代のジュリア、マティ、アニャたちは、初めて出会ったこともあって仲良しとは言えず…互いにギクシャクした感じに冷や冷やすることもありましたね。
もちろん、キャシーも信じてもらえず、誘拐ではと思われるのもわかります。それでもキャシーが少し人を突き放すような面があったため、逆に信用を得ていたという感じもしました。
エゼキエルはキャシーの母から奪った蜘蛛のパワーを得ていたため、スパイダーマンのような身体能力があったようです。しかし、呪いの影響で自身が死ぬ夢に悩まされていた…未来のジュリアたち3人に殺されるとわかり、少女たちを探し始めるという展開はハラハラしました。
エゼキエルとキャシー
手記の情報から母の探索していた場所に向かうキャシー。ペルーの密林で母を看取った男に出会い、自分は彼に抱き上げたとのこと…不思議な泉で母に起きたことも知り、自身の力には可能性が秘められていると言われました。
キャシーはベンの家に向かい、面倒を見てもらっていた少女たちを迎えに行きますが…みんなはおらず、エゼキエルに襲われる未来を予知。到着した救急車を拝借して少女たちを助けに行きます。
ベンと親戚の女性は病院に向かい、キャシーは埠頭の倉庫へ。未来予知をしつつ、少女たちを誘導してエゼキエルを足止めしていきます。屋上から救急用のヘリコプターで逃げようとしますがエゼキエルが墜落させた…キャシーは力を駆使してエゼキエルを倒します。
病院ではベンの親戚の女性が子供を無事に出産。キャシーは戦いの際に負った傷が原因で後遺症が残りましたが、少女たちが一緒に過ごすようになったのです。
ペルーで母が蜘蛛を研究していたのは、お腹の子の病気を治すためとは予想できませんでした。キャシーは母に想われていたと感激する姿は忘れられませんね。
キャシーは倉庫の火薬に火を付けてエゼキエルに上手く当てていくのがすごい!未来予知ができるからこそ、少女たちを守りながら攻撃していけるのはさすがです。崩壊する建物なども上手く利用し、エゼキエルに当てることでとどめを刺すという驚きの戦いを見せましたね。
最後は少女たちの心臓発作のおかげでキャシーは一命を取り留め、一緒に家族のように暮らしていくのかなと思わせる終わり方が良かったです。
こちらもオススメ!
映画『マダム・ウェブ』のように複数のスパイダーマンたちが活躍する作品や、予知能力を活用した映画を1つずつおすすめします!
スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース
2023年に公開されたアメリカのCGアニメーション映画で、2018年の『スパイダーマン:スパイダーバース』の続編。監督はホアキン・ドス・サントス、ケンプ・パワーズ、ジャスティン・K・トンプソンが務め、マイルズ・モラレスとグウェン・ステイシーの関係が描かれます。
多次元のスパイダーマンたちが集結するシリーズ2作目!ギターを持ったロックな風貌、カウボーイ風、ロボットや恐竜も!?みんなスパイダーマンだと思うと驚きですね。各キャラクターの個性が際立つのが見どころです。
『マダム・ウェブ』も未来のスパイダーウーマンたちと共に始まりのストーリーを描いているため、協力して戦うこちらの作品もオススメ。見覚えのあるスパイダーウーマンの姿も見れますよ。
『スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース』を観る方法
NEXT -ネクスト-
2007年に公開されたSFアクションスリラーで、ニコラス・ケイジが2分先の未来を見る能力を持つクリス・ジョンソンを演じ、FBIやテロリストから追われる中で核爆弾の危機を阻止しようと奔走します。監督はリー・タマホリ、共演はジュリアン・ムーアやジェシカ・ビール。
ニコラス・ケイジ演じるクリス・ジョンソンの未来予知能力にハラハラ!2分先の未来を見れるとはいえ、できることは限られるのではと思われますが…FBIやテロリストのターゲットにもなるという展開も合わせて目が離せませんよ。
派手なアクションシーンもあって、ニコラス・ケイジの活躍が見たい人にもおすすめです。