2025年5月9日にNetflixで公開された映画『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』
料理上手な最愛の母親を亡くした男は、「エノテカ・マリア」という料理店を開く。
そのキッチンに立つのは、ノンナ(イタリア語でおばあちゃん)達だった。
実話をもとにした、アメリカのヒューマンドラマ・コメディムービー。

パスタをつまみにするとワインが止まらないbeersyです!
夜中に観るのは躊躇したので、ご飯前に視聴。
正直そんなに期待していなかったのですが、ラスト20分は涙涙でした;
この記事では、Netflix映画『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介いたします!
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『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』の評価&感想
- 感動度
- 4
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 5
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 3
ニューヨークのスタテン島に実在する、温かいごはんが食べられる「エノテカ・マリア」。
(エノテカ=イタリア語でワイン屋)
創業者はジョー・スカラヴェラという男性。
このお店、おばあちゃん達が日替わりで勤務し、色々な故郷の料理を作っているのですが、日本人のおばあちゃんも在籍しているそうですよ!
(もしスタテン島に行く方がいたら、ぜひ立ち寄ってみていただきたい…!)
本作は、主人公のジョーと彼を支えた人、そしておばあちゃん達が作る美味しそうな料理が堪能出来る作品。
ジョーの家族や友人、料理を愛する人柄や、時には喧嘩をするパワフルなおばあちゃん達が最高でした!
ストーリーは予想のつく展開ですが、終始ほっこり温かい気持ちになれます。
笑いあり、そして終盤には涙あり。
料理ドラマが好きな人(特にイタリアン!)や、おばあちゃん子な人、何も考えずにまったり視聴したい人、休日前にオススメ。
そして観る時は、ぜひワインを片手に…♪
以下より重要なネタバレを含みます。
『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』のネタバレ
母の死
ニューヨークのブルックリンに住むイタリア系アメリカ人・ジョーのノンナ(祖母)と母・マリアは、料理上手でよく人を笑顔にしている。
特にノンナが作るグレイビーソースは絶品で、彼女は常々「食卓では年をとらない」と語っていた。
ーー
何年も経ち、50代になったジョーは最愛の母・マリアを亡くす。
独身の彼はバスの整備会社で働いており、祖母と母が作っていたイタリア料理を思い出しては、再現する事が日課になった。
ジョーの子供の頃からの親友であるブルーノと、妻ステラは彼を心配し、マリアが遺した遺産を使ってローンを返したり、彼女を作ったりと新しい事をしてはどうかと提案する。
あまり気乗りしないジョーだったが、ノンナとマリアとよく行っていたスタテン島へ。
市場で想い出に浸っていると、ノンナと同じ野菜の選び方をしている老女に出会い話しかけた。
するとそこへ、学生の時の同級生で元恋人のオリヴィアが現れる。
彼女はこの島に移住しており、ジョーが話しかけた老女は、彼女のご近所さんのアントネッラだった。
ーー
思いがけない再会に驚きつつしばらく歩いていると、売りに出されているレストランを見つける。
ジョーはブルックリンに戻ると、ブルーノとステラに「レストランを買い取って、イタリアンレストラン〝エテノカ・マリア〟を開くんだ!」と宣言。
しかも、料理をするのはプロではなくノンナ達だと言う。
2人の心配をよそに突き進むジョーは、建築業者のブルーノの手を借りてリフォームを開始した。

買い物途中で子供に全て食い尽くされたら、もっと激怒してしまうな…と思いつつ。笑
最初からお腹がなってしまいそうな、美味しそうなお料理の数々に感動!
パスタ、ラザニア、ミートボール、あぁワインで流し込みたい。
ジョーの人柄のおかげか、ブルーノもとても温かい人物ですね。
2人の友情にもほっこりします。
オリヴィアが現れ、程よくラブが盛り込まれる展開に?
困難の連続
ジョーは、マリアの60年来の友人であるロベルタをコックとして、ジア(美容師でカンノーロ作りが得意)をパティシエとして誘う。
さらに、市場で出会ったアントネッラや、募集を見て駆けつけたテレサも店の一員となった。
しかし、ロベルタとアントネッラが喧嘩をし、オーブンがまっ黒焦げになりボヤ騒ぎを起こしてしまう。
それによって衛生検査官からの厳しい指摘が入り、開店が出来なくなってしまった。
ジョーはボヤの事をブルーノに黙っていたため、ブルーノが怒って失言をしこの2人も大喧嘩に。
途方に暮れていたジョーだったが、話を聞いたオリヴィアが衛生検査官の男性を調べると、彼はわざと店に難癖を付けて再検査をさせ、その費用をぼったくっていた事が判明した。
オリヴィアに連れて来られたその男は、一転した態度で営業許可証をジョーに渡す。
ジョーとブルーノも仲直りし、オープンに向けて駆け出した。
ーー
ジアは自分の美容室で、ノンナ達のヘアスタイルを整え化粧をし、美しく変身させる。
そして夜中まで飲み明かし、これまでの人生についてなどを語り合った。ノンナ達の絆が深まる。
一方ジョーは、未亡人となっていたオリヴィアに再度アタック。
2人はまた恋に落ちるのだった。
ーー
ついに「エテノカ・マリア」がオープンしたが、ジョーが地元住民から「よそ者」扱いされており全く客が来ない。
また、ジョーが飲食店未経験だという事もあり、経営は厳しく、首がまわらない状態に。
有名な料理評論家のエドワード・デュラントの元へ行き、コメントをもらおうと直接料理を届けたが、話を聞いてもらう事はほとんど出来なかった。
様々な努力をしたが、ジョーは閉店する事を決断。
ノンナ達は彼を責める事はせず「材料が余っていてもったいないわ」と言って、友人達を集め閉店パーティーを開催する事にした。

ロベルタが作ろうとした、羊の頭の料理。
どんなものかと検索したら、馴染みのない日本人の私にとっては閲覧注意ものでした!
美味しいらしいですが…ちょっとびっくり;
中盤では、ノンナ達の人生が描かれており深みと愛着が増します。
皆んなそれぞれ大なり小なり、色々な辛い過去を抱えて…。
彼女達の言葉には重みを感じました。おばあちゃんになっても、こんなふうに語り合える友達がいるといいな。
心が温まる料理を
閉店パーティーは、ブルーノ、ステラ、そしてジョーの職場の部下達、ノンナ達の家族や友人などが集まり大盛況に。
ジョーを認めず、街の人々に「あの店には行くな」と吹き込んでいた市場の男性も、アントネッラに叱られ反省して足を運んだ。
彼を見つけたジョーは笑顔で出迎え、料理をふるまう。
パーティーが最高潮に達した時、ジョーはノンナ達をキッチンから呼び寄せた。
温かい料理に大満足した皆んなは拍手喝采。
ジョーはノンナ達の隣に、祖母と母が立って微笑んでいる姿が見えた。
そして、エテノカ・マリアは閉店した。
ーー
しばらくすると、ブルーノが慌てた様子でジョーに新聞を見せる。
実は、ジョーが置いて行った料理を食べた料理評論家のエドワードが、部下を閉店パーティーに行かせており、新聞に「美味しい料理でお腹を満たすだけではなく、心も満たしたいなら急いで行って欲しい。あそこでなら食べられる。人生で1番愛してくれた人の料理が…」と言う絶賛の文章を書いていたのだ。
これにより「家族を感じられる店」として、エテノカ・マリアは復活。
毎日大盛況となり、その後も長くノンナ達が大活躍するのだった。

皆さんは、作中のどの料理が食べたくなりましたか?
ジョーの、祖母や母への想い、ノンナ達への敬愛。
そして、この作品に登場するキャラ達の、料理への想いの深さに感動。号泣!
エンドロールの写真や動画にも心が温まりました。
筆者は現在、子供達の好き嫌いに振り回され、心が折れて料理は夫に任せきりですが、改めて子供達を想いながら「母の味」を作ろうかな…と前向きになれました!!
彼女達のように、生きがいを持ったパワフルなノンナになりたいです。
『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』が好きな人にオススメの映画
映画『マンジャーレ! 〜ノンナのレストランへようこそ〜』が好きな人にオススメの映画をピックアップ!
大統領の料理人
「フランス最後の国父」ミッテラン大統領に仕えた、フランス官邸史上初の女性料理人「ダニエル・デルプエシュ」の実話に基づいた作品。
美味しそうなフランス料理はもちろんのこと、主人公の強く気高い性格に惚れ惚れしますよ!
もうお腹が空いて限界です…。