映画「ゴールデンカムイ」は、野田サトルの人気漫画を実写化した作品。監督は久保茂昭が務め、物語は明治時代後期の北海道を舞台にしています。日露戦争で「不死身の杉元」と呼ばれる杉元佐一が、アイヌの埋蔵金を巡る冒険を繰り広げていくのが主なストーリー。
主要キャストとしては、杉元佐一役に山崎賢人、アシリパ役に山田杏奈、尾形百之助役に眞栄田郷敦、白石由竹役には矢本悠馬、鶴見篤四郎役には玉木宏です。主題歌は、ACIDMANの「輝けるもの」です。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
ゴールデンカムイ
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 3
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 4
北海道やアイヌについて知識が深まるアドベンチャー映画!クマや人との戦いにハラハラし、終始目が離せませんでした!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
原作のマンガを見ていなくてもわかりやすいストーリーが魅力!主人公である杉本が8000億円相当にもなると言われる金を探す経緯がシンプルかと思いきや、映画のラストで杉本のしっかりした思いを描いていくのも見ものです。
アシリパとの出会いと村で過ごしたりすりシーンも合わせて、引き込まれることが多かったですね。
演出
北海道の広大な大地、雪景色模様が見ものとなる今作!そうした場所で火を囲んだり、川の水の冷たさに震えたり…見ていて北の大地のすさまじさを実感できる演出が多かったですね。
杉本が戦争時に戦う様子から始まり、クマとの戦いや対人戦も見ものです。
その作品ならではの切り口
脱獄した囚人たちの身体に金へのヒントが描かれているという設定がおもしろい!すべて集めると金への道のりが開かれるのか、それまでどういった物語が描かれるのか今から楽しみです!
アイヌの伝統や文化が学べたり、杉本ならではの戦いも見ものですよ。
おすすめポイント
杉本がアシリパと共に冒険していく過程がシリアス!クマの恐ろしさ、金をめぐって多くの人々が暗躍するという展開など、真剣な描き方をしているのが見ものですね。
逆に、「もっと笑ってライトに楽しめると思った」と感じる方もいるかも…しっかり、じっくり楽しめる映画で、役者の演技にも引き込まれる作品としてはおすすめですよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
不死身の杉本
日露戦争で「不死身の杉本」と呼ばれた男は、凄惨な戦場で生き残り、今は北海道にいました。杉本は男から脱獄囚と金の在り処についての逸話を聞き、話半分だと思って昼寝をしますが…男は杉本に銃を向けたのです。杉本はその攻撃を回避し、男を追うと彼は内臓を喰われて息絶えていました。杉本は男の身体に入れ墨があり、脱獄囚に刻まれた金のヒントが本当にあると考えます。
そこに熊が襲い掛かり、アイヌの少女・アシリパが毒矢で熊を仕留めました。杉本は金の在り処についての話をし、男を襲った別の熊が迫っていると知って迎撃を決意。アシリパの協力もあって熊を倒すことができ、彼女は亡き父のために金探しに協力します。
戦争のシーンで始まり、杉本が凄惨な状況で過ごしてきたことが伝わってくる冒頭でしたね。多くの兵が戦地を走っていきつつ、ロシア兵に撃たれたり爆撃されたり…傷だらけになる杉本は、そのままロシア兵をたくさん殺していくのも凄まじかった!傷の治りは早いとのことですが、彼の身体を見ているとそういう問題じゃない気もします!
アシリパはアイヌの衣装と弓を構える姿が印象的ですね。純粋な雰囲気がありつつ、杉本と協力していくのが見どころですね。アイヌの言葉や食事(生き物に対する考え)なども学べて、雪が広がる土地の美しさと合わせて見入ってしまいました。
小樽
杉本は男の身体の皮を剥ぎ、残りの入れ墨を集めるべく脱獄囚を探すことに…小樽の街で二人の脱獄囚を見つけ、捕らえた際にアシリパは入れ墨を書き写すことにします。
そんな彼らを襲ったのは第七師団の男でした。杉本は男を崖下に落として勝利を収めますが、鶴見中尉は杉本の存在を知ります。
杉本は第七師団に追われ迎撃しながらアシリパの村へ。彼女の身内と言葉をかわし、杉本は一人で小樽の村へ戻りました。村で入れ墨の男を探す杉本ですが、第七師団に囲まれて囚われてしまうことに…拷問を受けますが、持っていた入れ墨の在り処は教えなかったのです。
脱獄囚の上半身にまんべんなく描かれた入れ墨は、すべて集めることでどういったヒントになるのかワクワクしますね!まだまだ枚数は足らないようですが、鶴見中尉たちも狙っているようで果たして誰が大金を手に入れるのか…!
そうした中、杉本はアシリパの身を案じたのか、彼女を置いて一人で行動を始めましたね。確かに第七師団たちに命を狙われることを考えると一人になるのも無理はないかも…まだ幼い彼女のことを思っての行動だったのかもしれません。
鶴見中尉
アシリパは杉本を探すため、白い犬に匂いを追わせました。しかし、その先にいたのは白石だったのです。最初に会った脱獄囚の白石はアシリパに脅されて杉本を助けるのに加担。第七師団のアジトの2階に捕らえられていた杉本の元に忍び込んだ白石ですが…そこに団員がやってきたことで杉本は団員を殺害します。
杉本は団員の内臓を自身のと偽り、鶴見中尉に「入れ墨を渡すから治療をしてくれ」と言いました。杉本は医者の元に運ばれ、隙を見て護送していた師団兵を攻撃。アシリパの助けもあって、なんとか追ってから逃げ切りました。
白石は鶴見中尉の持っていた入れ墨を探しますが、彼自身が身に付けていたと知って退散。アシリパは杉本に置き去りにされたことを責め、彼の過去を知って改めて共に金を探そうと行動を共にし始めます。
戦争のケガで額の部分を覆っている鶴見中尉!玉木宏演じる彼の狂気と恐ろしさはひしひしと感じられましたね。杉本がつかまった際にはどうなるかと思いましたが、白石は体に油を塗って鉄格子をすり抜けるのにはびっくりでした。
ここでも激しい戦闘が繰り広げられましたが、クマと戦うシーンも合わせてアクションに力を入れていたなと感じさせます。
映画のラストでは、杉本のおさななじみの男女の話が語られましたが…悲しさも覚えつつ、死んだ旧友の願いもあってお金を得ようと考えているとは驚きです。今後も杉本たちの冒険を応援したいと思いました。
こちらもオススメ!
漫画の実写化した映画の中で、壮大な戦いや雪景色が印象的な作品を紹介!
キングダム
「キングダム」シリーズは、中国の春秋戦国時代を舞台に、孤児の少年信が偉大な将軍になるための壮大な戦いを描く映画です。歴史的背景と迫力のある戦闘シーンが特徴で、主演は山崎賢人です。大軍どうしの戦争や策略を踏まえた戦いが描かれます。
マンガの実写化とは思えない、浅層をテーマにした壮大な世界観を見事に映像化!特に、主人公信が偉大な将軍を目指す熱い物語、軍同士がぶつかる迫力ばっちりな戦闘シーンは圧巻ですよ。
中国春秋戦国時代の衣装やセット、大量のエキストラを使用したという戦闘シーンは、アクションや歴史好きにもおすすめです。
『キングダム』を観る方法
『キングダム2 遥かなる大地へ』を観る方法
『キングダム 運命の炎』を観る方法
るろうに剣心
主人公・緋村剣心の過去を描く悲しい物語。、「人斬り抜刀斎」としての剣心を取り巻く人々の関係に焦点を当てており、特に雪代巴との出会いと過ごした日々に注目です。感動的な物語展開とアクションシーンが印象的な作品で、主演は佐藤健、監督は大友啓史。
剣心の過去を掘り下げた物語が核となり、彼の頬の十字傷に秘められた愛と悲しみの物語が見どころですね。「人斬り抜刀斎」から「流浪人」へと変わるきっかけとなった出来事の描写は深く心に残ります。
雪景色の中で展開されるアクションシーンは、視覚的にも美しく、感動的なドラマを描きますよ。