2020年1月24日公開の映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』。
レジス・ロワンサル監督によるフランス・ベルギー合作のサスペンスミステリーです。世界的ベストセラー小説『デダリュス』の完結編を各国同時発売するため、9カ国の翻訳家が集められますが…原稿の一部がネットに流出したことで犯人探しが始まります。主要キャストは、ランベール・ウィルソン、オルガ・キュリレンコ、アレックス・ロウザーら。
この記事では、映画『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』で流れた音楽のうち5曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『9人の翻訳家 囚われたベストセラー』で流れた曲とは?
ボーリング場で皆が歌うシーン
What The World Needs Now Is Love
ボーリング場で皆が歌うシーンで流れた曲は、『What The World Needs Now Is Love』です。
翻訳形がボーリング場で楽しむ中、ストライクを出す者がいてさらに盛り上がりましたね。各国の人たちに合わせた話題もおもしろかったです。そうして乾杯する際にチェンが歌い始め、みんなもそれに乗って歌いました。「世界が求めてるもの」という歌詞が印象的です。
元となる上記の動画はJackie DeShannonの歌です。(多数のアーティストによるカバーもあります)この曲は第3巻のコピーに成功した際にも流れます。
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エリックが食事中に連絡を受けるシーン
Ave Maria
エリックが食事中に連絡を受けるシーンで流れた曲は、『Ave Maria』です。
エリックが食事をしていると1通のメッセージがスマホに届き、信じられないというような面持ちを浮かべていましたね。部屋に流れていたクラシック音楽はゆったりと心地良い感じがしましたが…彼の心境とは真反対という感じでした。
翻訳しているページを流出させると犯人からの脅迫があり、殺伐として雰囲気になっていくのにハラハラします。
アレックスが翻訳家に志願しに行くシーン
Jun Miyake - Like A Dervish
アレックスが翻訳家に志願しに行くシーンで流れた曲は、Jun Miyakeの『Like A Dervish』です。
アレックスは「デダリュス」第3巻の翻訳家に採用するようエリックに直談判。本に経緯を払うべきだと主張しつつ、第3巻の冒頭を書いて彼を認めさせた…第2巻の始めは第1巻の各章の冒頭の組み合わせだったことから予想したと言うのが凄いですね。
著者に会いたいというアレックスとエリックの一連のシーンにて、神秘的かつダークな雰囲気な音楽が流れました。弦楽器や民族楽器、管楽器が組み合わされていたのが印象的です。
エリックが書店を放火したことを自白するシーン
Julia Kent - Flag Of No Country
エリックが書店を放火したことを自白するシーンで流れた曲は、Julia Kentの『Flag Of No Country』です。
アレックスは子供の頃に本屋のジョルジュに出会い、『デタリュス』を書いて「オスカル・ブラック」の名義で出版した…ジョルジュに頼んでいたとは驚きましたね。”自分の物は自分で守れ”という言葉が心に残ります。
そうした刑務所でのエリックとのやり取りを経て、彼がジョルジュを階段から突き落として殺し、放火したという回想がありました。責め立てられるような弦楽器などの音はダークな雰囲気にピッタリです。
エンディング
Interpol - Untitled
エンディングで流れた曲は、Interpolの『Untitled』です。
翻訳家たちがリレーしながら運んだり、コピーをしたり、車を飛ばしたり…第3巻をコピーするための一連の行動に驚きましたが、アレックスの正体と証言を聞いてさらに驚愕しましたね。アレックスがやり遂げたことと、ジョルジュとのやり取りを思い出しながらエンディングを迎えました。
とてもスローテンポで、全体に静かで重い空気が漂う曲が流れます。ギターは残響を効かせた柔らかい音を繰り返し、ドラムは控えめなのが映画の雰囲気を思い出させてくれました。曲の途中から低く、抑えた歌が加わりますよ。