そんな思いを持っているあなたのために、
この記事では、『iCloudミュージック』についてご紹介していきます。
- そもそもiCloudミュージックってなに?
- Apple MusicとiTunes Matchってなに?違いはどこ?
この記事を見ることで、iCloudと音楽について知ることができます。
とってもややこしいiCloudミュージックとApple Music、iTunes Matchですが、中身を知っておくことでより音楽を快適に楽しめる手段の一つとなります。
iCloudミュージックについて一緒に見ていきましょう!
iCloudミュージックとは?
iCloudミュージックとは、曲やアルバム、アーティストなどの音楽データ、作成したプレイリストや収録されている曲などをiCloudに保存し、同じApple IDでiCloudミュージックにアクセスすることで違うデバイスでも同じ環境で音楽を楽しめる機能のことです。
要するに、iCloudというクラウド上(インターネット上)に音楽を保存することで、iPhoneやiPad、Mac、AndroidやWindowsなど別のデバイスでも、同じApple IDでログインすれば保存されている音楽が聴けます。
以下の画像は、iCloudミュージックとデバイス間のイメージ画像です。
例えば、MacからiCloudに音楽をアップロードして保存します。
MacからiCloud・ミュージックにアップロードされて保存された音楽は、iPhoneやiPadなどからアクセスすることができ、Macにあった音楽をiPhoneやiPadで再生することが可能となります。
ここではAppleデバイスのみご紹介していますが、AndroidやWindowsでもiCloudミュージックは利用できます。
注意!『iCloud』と『iCloudミュージック』は別物
とてもややこしいのですが、ここで注意です!
Appleには、『iCloud』というサービスもあり、『iCloudミュージック』とは別物になっています。
iCloudは、写真や動画、アプリ、連絡先、バックアップデータ、メモ、ファイルなどを保存できるクラウドサービスのことで、料金プランが4つあります。
iCloud+のプラン | 容量 |
無料プラン | 5GB |
月額130円 | 50GB |
月額400円 | 200GB |
月額1,300円 | 2TB |
iCloudの料金プランと使える容量
そのため、『iCloud』のプランに加入をしても『iCloudミュージック』は使えませんし、その逆でも使えません。
という方は、以下を参考に『iCloud』と『iCloudミュージック』を選んでください。
『iCloud』を選ぶべき人
iPhone、iPad、Macなどのデバイスを使用していて、データ(写真、動画、ファイル、連絡先、アプリ、アプリデータ、バックアップ等)をクラウド上に保存したい方は、iCloudがオススメです。
そんな方は、iCloudにデータを保存しておくと、容量の心配から開放され、デバイス間でスムーズにデータのやり取りができ、iPhoneへの乗り換えもとても楽です!
『iCloudミュージック』を選ぶべき人
音楽を聴く人、CDやMP3ファイルで音楽を持っていて、それを色んなデバイスで聞きたい人に、iCloudミュージックはオススメです!
iCloudのプランでは、iCloudミュージックが使えないので、音楽特化のクラウドサービスとなります。
iCloudミュージックにアップロードできる音楽とは?
- iTunesで購入した音楽
- CDから取り込んだ音楽
- mp3などパソコンにある音楽ファイル
- Apple Musicで配信している音楽
iCloudミュージックにアップロードして保存ができる音楽は、iTunesでの購入曲、CDから取り込んだ音楽、mp3などパソコンにある音楽ファイル、Apple Musicの配信曲です。
これらの音楽をiCloudミュージックにアップロードして保存することで、同じApple IDでログインさえすれば、同じ音楽を違うデバイスで再生することができます。
iCloudミュージックに音楽をアップロードする方法は、この記事『iCloudに音楽を保存する方法』で解説しています。
次に、iCloudミュージックを利用して音楽を保存するための条件を解説していきます。
iCloudミュージックを利用する条件とは?
iCloud・ミュージックに音楽をアップロードして保存するためには、Apple MusicまたはiTunes Matchのどちらかのサブスクに加入している必要があります。
- Apple Music:月額1,080円
- iTunes Match:年額3,980円
ここまで紹介したiCloudミュージックの機能を利用するには、Apple MusicまたはiTunes Matchのどちらかのサブスクリプションに登録する必要があります。
Apple MusicやiTunes Matchがどんなサービスなのかを次に解説していきます。
Apple Musicとは?
Apple Musicは、定額料金で1億曲以上の音楽を聴き放題で楽しめるサービスです。スマホやタブレット、パソコンなどで利用でき、世界中の音楽を今すぐにフル再生で楽しめます。
SpotifyやAmazon Music、LINE MUSICなどと同じサービスと思ってもらえれば問題ないです。
Apple Musicを利用することで利用できる機能を以下にまとめました。
- 1億曲以上の音楽が聴き放題
- 音楽のフル再生
- プレイリスト再生
- 音楽をスマホにダウンロードしてオフライン再生
- シャッフルやリピート再生
Apple Musicを利用していれば、CDや音楽を購入しなくてもインターネットを使ってすぐに音楽を聴くことができます。
Apple MusicとiCloudについて次に解説していきます。
Apple MusicとiCloud
Apple Musicを利用している方は、iCloudミュージックが利用できます。
- iTunesで購入した音楽
- CDから取り込んだ音楽
- mp3などパソコンにある音楽ファイル
- Apple Musicで配信している音楽
これらすべての音楽をiCloudミュージックに保存することができ、同じApple IDでログインをすれば別のデバイスでも同じ音楽が聴けます。
iCloudミュージックには、最大で10万曲を保存できます。
一つだけ注意点があり、それは「Apple Musicを利用して『CDや音楽ファイルから取り込んだ音楽』をiCloud・ミュージックにアップロードするとDRM付になることがある」ということです。
DRM付になった音楽は制限がかかり、同じApple IDのデバイスでないと音楽を再生できません。
また、CDや音楽ファイルなど自分が持っている音楽にもかかわらず、DRMが付くことでApple Musicを解約するとその音楽がiCloudミュージック上で聴けなくなり、音楽デーもがなくなります。
iTunes Matchとは?
iTunes Matchとは、年額3,980円で音楽をiCloudにアップロードして保存ができるAppleのサービスです。
インターネット上に手持ちのCDやmp3などの音楽ファイルを保存することができ、同じApple IDであればどのデバイスでもiCloudから音楽を再生して聴けるということです。
アップロードした音楽はAACコーデックの256kbpsの音質で、DRMは付きません。ここがApple Musicとの違う点になります。
保存数はApple Musicと同じ10万曲です。
要するに、CDや音楽ファイルをiCloudミュージックにアップロードして、音楽をデータで管理や再生するサービスが『iTunes Match』です。
では、Apple MusicとiTunes Matchにはどんな違いがあるのか、料金や機能などの比較を次に解説していきます。
Apple MusicとiTunes Matchの違いとは?
Apple MusicとiTunes Matchの違いには、料金、音楽ストリーミングサービス、DRMの3つのポイントがあります。
- 料金
- 音楽ストリーミングサービス
- DRM
それぞれ解説していきます。
料金
サービス | 料金 |
Apple Music |
|
iTunes Match |
|
Apple Musicの料金プランは、3つから選択することができます。
- 一般プランは、自分ひとりで使うプラン。年額もあり
- ファミリープランは、家族6人までが追加料金無しで使えるプラン
- 学割プランは、高校を卒業した学生が利用できるプラン
iTunes Matchの料金プランは、一つで年額3,980円となっています。
月額に換算すると約332円です。
Apple MusicのiTunes Matchの料金がここまで違う理由は、次の『音楽ストリーミング』の機能が使えるか使えないか、『DRM』が付くか付かないかによって変わってきます。
音楽ストリーミングサービス
サービス | 音楽ストリーミングサービス |
Apple Music | 1億曲以上の音楽を聴き放題できる |
iTunes Match | なし |
音楽ストリーミングサービスとは、Apple Musicの料金プランに加入することで、Apple Musicが配信している1億曲以上の音楽をスマホやタブレット、パソコンなどから今すぐ聴くことができる聴き放題サービスのことです。
曲のフル再生、プレイリスト作成、曲をダウンロードしてオフライン再生、シャッフルやリピート再生などができ、Apple Musicがあるだけで世界中の音楽を聴き放題できます。
iTunes Matchの料金プランには、音楽ストリーミングサービスの機能は含まれていません。
iTunes Matchを利用して聴ける音楽は、自分がiCloudミュージックにアップロードした曲のみとなります。
Apple MusicとiTunes Matchの料金が全く違う理由は、この『音楽を聴き放題で楽しめる音楽ストリーミングの機能があるかないか』がとても大きなポイントとなっています。
DRM
サービス | DRM |
Apple Music | Apple Musicにある曲はDRM制限あり Apple Musicにない曲はDRMフリー |
iTunes Match | DRMフリー |
DRMとは、著作権を管理するために使われている技術のことです。
Apple Musicの場合、iCloudミュージックにアップロードした音楽は、Apple Musicの音楽から参照され、アップロードした曲がApple Musicで配信されている場合は、DRMが付きます。
一方、iTunes Matchの場合、すべてDRMフリーです。
この「DRMが付く付かない」の違いには、2つのポイントがあります。
- DRM付の場合、同じApple IDでないと音楽を再生できない
- DRM付の場合、Apple Musicを解約するとiCloudにアップロードした曲が消える
DRMが付くということは、著作権を管理するために制限がかかっている状態です。そのため上記のようにできることに制限がかかったり、音楽の管理にも直結してきます。
以下の表は、Apple MusicまたはiTunes MatchからiCloudミュージックに音楽をアップロードした時、DRMになるかならないをまとめたものです。
Apple Musicで配信されている曲 | Apple Musicで配信されてない曲 | |
Apple Music | DRM付き | DRMフリー |
iTunes Match | DRMフリー | DRMフリー |
Apple Music + iTunes Match | DRMフリー | DRMフリー |
Apple MusicとiTunes Matchのどっちがいいの?
Apple Musicがおすすめの人
- 1億曲以上の音楽を聴き放題で楽しみたい人
- CDや手持ちの曲がなく、iCloudに音楽をバックアップする必要がない人
- DRMを気にしない人
Apple Musicのメインの機能は、定額料金で1億曲以上の音楽を聴き放題でき、スマホにダウンロードすることでオフラインで音楽を聴けることです。
そのため、音楽を聴き放題で楽しみたい人は、Apple Musicがおすすめです。
Apple Musicを利用していればDRM付きでiCloudミュージックに音楽を保存することができます。そもそもiCloudミュージックに音楽をバックアップする必要がない人はとくに問題ないですし、DRMを気にしない人もアップロード自体は問題なくできるため気にする必要はありません。
とはいっても、Apple Musicのメイン機能である音楽ストリーミングサービスを使う価値がある人ならの話です。
iTunes Matchがおすすめの人
- 手持ちの音楽をクラウド上にデータとしてバックアップしておきたい人
- DRMを気にする人
CDやmp3などの手持ちの音楽をクラウド上にバックアップし、いつでもどこでもその音楽を再生できるようにしておきたい人は、iTunes Matchがおすすめです。
音楽をデータとしてバックアップしておいて、スペースを取るCDを片付けたい人にはとても便利な音楽バックアップサービスです。
iCloudミュージックにバックアップした音楽は、すべてDRMはフリーになるため制限がかかりません。
長くiCloudに音楽を保存しておきたい人におすすめです。
しかし、iTunes Matchには音楽ストリーミングサービスがないため自分が所有している音楽以外は聴けません。
世界中の音楽を聴き放題で楽しみたい人は、Apple Musicを使うのがおすすめで、iTunes Matchと併用することでDRMフリーでiCloudミュージックにアップロードできるためその選択肢があることもお忘れなく。
iCloud・ミュージックに音楽を保存する方法
iCloudミュージックに音楽を保存するには、初期設定をする必要があります。
iPhone、Windows、Macのそれぞれのデバイスごとに解説していきます。
AndroidからはiCloud・ミュージックの設定をONにすることができませんので、パソコンから設定してください。
この設定をするには、Apple MusicまたはiTunes Match、もしくは両方のサブスクに加入している必要があります。
Apple Musicは、初回無料で使えるため、お試しに使いたい人におすすめです。
いつでも解約でき、無料期間以内に解約すれば1円もかかりません。もちろん、すべての音楽をダウンロードして聴き放題で楽しめます!
iTunes Matchを始めるには、Apple Musicの公式サイトから始めることができます。
iPhoneでのやり方
- 「設定」アプリを開く
- 「ミュージック」をタップ
- 「ライブラリを同期」をONにする
Windowsでのやり方
- WindowsにインストールされているiTunesを開く
- 画面左上にある「編集」をクリック
- 「環境設定」をクリック
- 「一般」のタブをクリック
- 「iCloudミュージックライブラリ」をONにする
Macでのやり方
- 「ミュージック」アプリを開く
- 画面左上の「ミュージック」をクリック
- 「環境設定」をクリック
- 「一般」タブをクリック
- 「ライブラリを同期」をONにする
iCloudミュージックに音楽をアップロードする方法
iCloudミュージックに音楽をアップロードする4つの方法を解説していきます。
- iTunesで購入した音楽
- CDから取り込んだ音楽
- mp3などパソコンにある音楽ファイル
- Apple Musicで配信している音楽
iTunesで購入した音楽
iTunesで購入した音楽は、特に操作する必要はありません。
音楽を購入した時に使用したApple IDと連携して、音楽が自動的にアップロードされて同期されます。
先程紹介した『iCloudに音楽を保存する方法』の初期設定だけ行ってください。
CDから取り込んだ音楽
CDをiCloudミュージックライブラリにアップロードするには、パソコンとCDを読み取る機器が必要になります。
その方法は、次の記事で手順通りに解説しています。
👉 Apple Musicにmp3、CDを取り込む方法!見分け方は?
mp3などパソコンにある音楽ファイル
CD同様に、パソコンに保存されているmp3などの音楽ファイルもiCloudミュージックにアップロードすることができます。
その方法は、次の記事で手順通りに解説しています。
👉 Apple Musicにmp3、CDを取り込む方法!見分け方は?
Apple Musicで配信している音楽
Apple Musicの場合は、音楽をライブラリに追加してください。
- Apple Musicのアプリを起動
- 曲名を長押し(スマホ)、右クリック(PC)
- 「ライブラリに追加」を選択
先程この記事で紹介した『iCloudに音楽を保存する方法』の初期設定はしておきましょう。
👉Apple Musicのライブラリ同期とは?音楽の管理方法も解説!
まとめ
iCloudミュージックライブラリとは、音楽をクラウド上に保存することができる機能で、音楽をアップロードした時に利用したApple IDを利用することで別のデバイスでも同じライブラリで音楽を聴くことができます。
- iCloudミュージックライブラリを利用すれば音楽をクラウド上にバックアップできる
- Apple MusicまたはiTunes Matchを利用してる人が利用可能
- Apple Musicは、音楽聴き放題サービスがメインで、iCloudも利用可能
- iTunes Matchは、iCloudを利用して音楽をクラウド上にバックアップできる
Apple Musicは、音楽を聴き放題で楽しみたい人におすすめです。
iTunes Matchは、音楽をクラウド上にバックアップしたい人におすすめです。
この記事では、『iCloudミュージック』について、『Apple MusicとiTunes Matchについて』ご紹介しました。