2022年6月24日公開の映画『ザ・ロストシティ』。
サンドラ・ブロックとチャニング・テイタム主演のアドベンチャー&ロマンスが描かれる作品です。古代遺跡の謎を追って密林を冒険することになる主人公たちと、彼女たちを取り巻くダニエル・ラドクリフ、ブラッド・ピットにも注目でしょう。
この記事では、映画『ザ・ロストシティ』で流れた音楽10曲をご紹介します。※この記事はネタバレを含みます
『ザ・ロストシティ』を観る方法
『ザ・ロストシティ』で流れた曲とは?
予告で流れていた曲
DNCE - Cake By The Ocean
予告で流れていた曲で流れた曲は、DNCEの『Cake By The Ocean』です。
手拍子で始まって男性シンガーの大人っぽい歌声が入っていく曲です。ドラムなどの楽器と共にリズムに乗りながら高い声で歌い上げていき、盛り上がりを感じさせるのが特徴。
「ディー・エヌ・シー・イー」はアメリカのダンスロックバンドで、『Dancing Feet 』、『Move』などが有名な曲です。
ノリの良い曲の『Cake By The Ocean』と共に映画の予告が描かれていてワクワクさせられますね。
ピンクのキラキラとした服を着たサンドラ・ブロック、頼りなさそうなチャニング・テイタムが密林で冒険を繰り広げたらどうなるのだろう?と期待してしまいます。
また、野心を持った億万長者役のダニエル・ラドクリフがスーツでピシッと決めていたり、屈強でカッコいいブラッド・ピットが登場したりするという展開にも引き込まれることでしょう。古代遺跡の謎とロマンスの行方にも注目ですよ。
Amazon Music Unlimited
オープニング
Spandau Ballet - True
オープニングで流れた曲は、Spandau Balletの『True』です。
ロマンチックな雰囲気の前奏と甘い歌声で始まり、男性シンガーの伸びのある歌が続いていきます。サックスのソロ、力強く歌うパートなどが特徴。
「スパンダー・バレエ」はイギリスのバンドで、『Through The Barricades』、『Only When You Leave』などが有名な曲です。
小説家のロレッタは冒険とロマンスを組み合わせた本を出版していて、登場人物のヒロインと自身を重ねつつ妄想にふけっていました。
ヒロインは恋人共に遺跡の奥地で発見をしますが敵に追い込まれている…そうした想像をしている際に『True』が流れましたね。二人だけの雰囲気を感じさせながら、ヘビに囲まれて窮地に陥っているという状況が伝わってくるワンシーンです。
ロレッタはそんな想像をし終えて、「こんなにヘビがいるわけがない」と話の内容を再考するのが印象的。ブックツアーを企画するベスから小説の続編の催促が鳴りやまない中、本がキッカケで大冒険を繰り広げることになるとは夢にも思わないでしょうね。
ブックツアーでアランが登場するシーン
Europe - Final Countdown
ブックツアーでアランが登場するシーンで流れた曲は、Europe の『Final Countdown』です。
キーボードによる音が響き、ドラムやギターが加わっていく前奏。男性シンガーのパワフルな歌が加わっていって、「ザ・ファイナルカウントダウン!」と歌うのが特徴です。エレキギターのソロにも注目でしょう。
「ヨーロッパ」は1980年代に活躍したロックバンドで、『Carrie』、『Rock the Night』が有名です。
「テレレーテー」という曲と共に小説カバーのモデルを務める、金髪ロングのアランが登場!彼を演じるチャイニング・テイタムがポーズを決めるシーンは、髪型とのギャップもあって思わず笑ってしまいますね。
ブックツアーに出席したロレッタはいつもの光景を見やりながらも浮かない様子…イベント会場に集まったお客は小説の内容よりも、モデルのアランに釘付けだからかなと思いました。「服を破って!」というリクエストに対し、アランがどうするのかは見ものですよ。
また、この曲は映画の後半でロレッタがさらわれて、アランが彼女を助けに行く際にも流れます。マフラーが壊れたバイクで音を立てながら車を追うアランの姿は頼もしい…?勢いに任せて車に飛び移ったり、大男を相手に必死に戦う姿もお楽しみに!
アランが飛行機を降りてジャックを探すシーン
Tone Loc - Funky Cold Medina
アランが飛行機を降りてジャックを探すシーンで流れた曲は、Tone Locの『Funky Cold Medina』です。
語りかけてくるような男性シンガーの歌声とギターとの掛け合いで始まっていきます。一定のリズムで語るように歌っていくのが特徴。
トーン・ロックは1966年生まれのアメリカのラッパーで俳優なども務めます。『Wild Thing』、『Cheeba Cheeba』などが有名な曲です。
アランはロレッタが誘拐されたことをベスに知らせて、警察は24時間は動いてくれないと聞き居ても立ってもいられない!そこで、通っていた瞑想のクラスで知り合ったジャックという男性に電話をかけることにするのです。
ジャックは腕っぷしがあって人探しが得意とのことで、電話に出るとまずはロレッタの付けていたスマートウォッチを追跡するよう指示。電話越しですがかなり頼もしそうな印象がありましたね。
そのままロレッタを連れ返してくれるという約束を取り付けましたが、アランも自ら飛行機に乗って彼女を助けに行くとはさすがです。
小型飛行機から降りたアランは座って寝るための枕を首に掛けたまま、冴えない格好でしたが…そうした飛行機から降りてトレーナーを探す際に『Funky Cold Medina』が流れて、アランとジャックのギャップを際立たせているのが良かったです。
アランがジャックを見つけたシーン
The Handsome Family - Far from Any Road
アランがジャックを見つけたシーンで流れた曲は、The Handsome Familyの『Far from Any Road』です。
一定のリズムの打楽器音と穏やかな前奏で始まり、落ち着いた声で響かせるように歌が加わっていきます。男性と女性シンガーが交互に歌って静かな雰囲気を表している曲。
「ハンサムファミリー」はアメリカのバンドであり、夫婦によるデュエットが特徴。『Weightless Again』、『The Bottomless Hole』などが有名な曲です。
飛行機を降りてすぐ、アランはジャックを発見!その際に『Far from Any Road』が流れるため、ブラット・ピットが演じるジャックの大物感が際立っていましたね。
ジャックは金髪ロングでたくましい腕をしており、ロレッタの小説の登場人物がそのまま現れたような男性…彼を演じるブラット・ピットのカッコ良さは言わずもがなですが、言動もクールなのがまた良いです。
そんな彼に挨拶をするアランですがハグを断られてしまい、スマホを渡すとすぐに去ろうとするので必死に呼び止める!アランがジャックに「自分も連れて行って欲しい」と健気にお願いするのでした。
「絶対に邪魔になりそうだ」という思いがジャックの言葉から伝わってくるため、力関係が伝わってきましたね。2人の関係性も笑ってしまいます。
ジャックとアランが車に乗って移動するシーン
Funkadelic - Can You Get to That
ジャックとアランが車に乗って移動するシーンで流れた曲は、Funkadelicの『Can You Get to That』です。
Funkadelic陽気なギター音で始まり、ポップなノリの歌が加わっていく曲です。男女によるノリの良い歌が続いていき、リズムの良さと共にコーラスなども取り入れているのが特徴。
「ファンカデリック」は1960年代に結成されたバンドで、『Maggot Brain』、『Ain't That Funkin' Kinda Hard on You?』などが有名な曲です。Can You Get to That
根負けしたジャックはアランを連れていくことにし、車に乗るよう指示。いかにも軍人が乗りそうな車の荷台にアランはスーツケースを置くのですが、「そっちじゃない」とジャックに言われるのです。
隣には発色の良いブルーの小柄な車…アランは驚きつつ、ジャックが「見た目で判断してはいけない」という言葉を投げかけるのがおもしろかったです。
そうしてロレッタのシーンに切り替わる際に『Can You Get to That』が流れ、陽気な雰囲気を感じさせるのが印象的。実業家のフェアファックスに拉致された彼女はなんと爆睡していた!無理やり連れてこられて、イスに縛り付けながら古代遺跡の手掛かりを解読しろと言うのは酷だったのでしょうね…それでも命の危機をさほど感じさせない彼女に注目ですよ。
ジャックが警護を倒してロレッタの元に向かうシーン
Nick Cave and The Bad Seeds - Red Right Hand
ジャックが警護を倒してロレッタの元に向かうシーンで流れた曲は、Nick Cave and The Bad Seedsの『Red Right Hand』です。
怪しげな効果音と共に静かに始まっていく曲で、男性シンガーのゆっくりとした歌が加わっていきます。淡々としていながらもどこか惹きつけるような歌や、楽器によるソロが特徴。
ニック・ケイブとザ・バッド・シードは1980年代のオーストラリアのロックバンドで、『O Children』、『Into My Arms』などが有名な曲です。
ジャックはロレッタが囚われている基地の近くに小柄な車を止めてアランに車内で待つよう強く言って敵地へ…見張りを瞬時に眠らせつつ、逃走用に爆弾をいくつか仕掛けて中へ進んでいくのがクールでした。『Red Right Hand』が流れるので雰囲気もピッタリです。
ジャックの不意打ちの軽やかな動きや、敵が複数現れた時の対応も見もの!一方、アランは間違えて車のドアのロックをかけてしまい、心細さもあってジャックの後を追う!彼をマネしてコッソリ動こうとしますが失敗続きとなるため笑ってしまいます。
人もろくに殴ったことの無いアランのアタフタする姿と、頼もしくて強さが半端ないジャックの対照的な姿を楽しみつつ、その後の驚きの展開にも注目でしょう。
アランとジャックがロレッタを連れて逃げるシーン
Pat Banatar - Shadows of the Night
アランとジャックがロレッタを連れて逃げるシーンで流れた曲は、Pat Banatarの『Shadows of the Night』です。
女性シンガーが遠くで声を響かせるようにして歌うという始まりに、ギターやドラムが加わっていきます。緩急のある歌のパートが特徴でフェードアウトしながら曲が終わります。
パット・ベネターは1953年生まれのアメリカのロックミュージシャンで、『Hit Me With Your Best Shot』、『We Belong』などが有名な曲です。
捕まっていたロレッタを見つけたジャックはまるで白馬の王子のようでしたね。「安心して」と彼女に語りかけますが、アランは「自分が言いたかった台詞なのに…」という面持ちを浮かべるのが印象的です。
ロレッタもまんざらではない様子だったことから、アランは「ラブロマンスが始まりそうだから早く逃げよう」と言うのと合わせて笑わされてしまいました。
そして、彼女はイスに手足を拘束されていたため、ひとまず工事用の台車に乗せるという驚きの展開!ジャックは取り付けていた爆弾を起爆させ、場を混乱させつつ逃げおおせるという発想も凄かったです。
3人が車に向かうシーンはスローで演出され、『Shadows of the Night』が流れて華やかなシーンになるのにも注目ですよ。果たして3人はこのまま無事に脱出できるのでしょうか!?
ベスがロレッタの元へ向かうシーン
Orchestra Baobab - Coumba
ベスがロレッタの元へ向かうシーンで流れた曲は、Orchestra Baobabの『Coumba』です。
穏やかな雰囲気を感じさせる柔らかい楽器の音色に、はっきりとした歌が加わっていく曲です。交互に歌っていったり、のんびりとした雰囲気が最後まで続いていくのが特徴。
「オーケストラ・バオバブ」は1970年代を中心に活躍したセネガルのオンガクグループで、『Utrus Horas』、『Kelen Ati Leen』などが有名な曲です。
ベスはロレッタを助けるために単独で孤島までの道のりを歩む!その際に飛行機が出港しないと知って、オスカーという男性に声を掛けられ輸送用の飛行機に乗せてもらうことになりました。
いかにも怪しそうな雰囲気を感じたためベスは怪しみつつ、「もし殺そうとしてきたら私があんたを殺す!」と物騒な言葉を投げかけるのが印象的です。
そうしてヤギなどの動物と共に飛行機に揺られて孤島に向かう際に『Coumba』が流れて穏やかな雰囲気を表していました。オスカーは常に笑顔でベスに接して、色々と話を聞いてくれているのが良かったですね。
ロレッタを助けるべく、ブックツアーに全財産賭けてきたベスが頑張っていく姿も応援したくなるでしょう。
エンディング
Latto - Big Energy
エンディングで流れた曲は、Lattoの『Big Energy』です。
ポップな前奏に女性シンガーの歌声が加わっていく曲です。リズムの良さとラップのような曲、キュートな歌声が時折入っていくのも特徴です。
ラトーは1998年生まれのアトランタ出身のラッパーで『I Just Called』、『Wheelie』などが有名な曲です。
古代遺跡の謎を解き、なんとか帰還を果たしたアランとロレッタ。海辺で穏やかに過ごしながら、アランは彼女に思いを告げるという展開が心温まりますね。
これまでの冒険を経て、ロレッタはアランのことを誤解している面があったと気付き、色々と思い直しているようでしたが…小説家だけあって彼の思いを遮る言葉が次々と思い浮かんでしまうようでした。
知的なロレッタが好きだったアランは言葉を封じるようにキスをするという流れが微笑ましかったです。そうして物語が終わり、エンディングに変わっていって『Big Energy』が流れていきます。明るい曲なので二人の門出を祝うような雰囲気を感じさせたのが印象的です。
筆者の感想
古代遺跡の謎を解けるのはロレッタだけ!そう言われて全く話を信じないロレッタの振る舞いや、ピンクのつなぎのような服で密林を探索するというシーンはハラハラの連続でした。追っ手に対してどのように対処するのか、遺跡は本当にあるのかという冒険も見ていてワクワクさせられます。
映画全体を通してコメディ要素が強いので、笑いながら見れる作品だったと言えるでしょう。一方で有名キャストが揃っていることから演技などに引き込まれること間違いなし!特にブラット・ピット演じるジャックの展開には驚かされますので、アランとのタッグも含めて見てみてくださいね。