2020年3月6日公開の映画『ジュディ 虹の彼方に』。
- 主演:レネー・ゼルウィガー
- 監督:ルパート・グールド
- 音楽:ガブリエル・ヤレド
映画『オズの魔法使』の主役・ドロシーを演じ、一躍大スター子役となったジュディ。
ダイエットのため薬漬けにされ、劣悪な環境で育った彼女の、過酷な生涯を描いた伝記映画です。
今作でレネー・ゼルウィガーは、ゴールデングローブ賞、アカデミー賞などで主演女優賞を受賞しました。
この記事では、映画『ジュディ 虹の彼方に』で流れる9曲をご紹介します。
※以下ネタバレ有り
『ジュディ 虹の彼方に』で流れる曲とは?
ジュディが娘であるライザの元へ行くシーン
ジュディが娘であるライザの元へ行くシーンで流れる曲は、ジョニー・テイラーの『Take Care Of Your Homework』です。
ジョニー・テイラーは、R&B、ソウル、ゴスペル、ポップ、ディスコなど、さまざまなジャンルを歌うアメリカのソングライター。
二人の子どもの親権を3番目の元夫であるシドニーに取られそうになり、失意の中2番目の夫の娘であるライザ・ミネリに会いに行くシーン。
子どもと離れたく無いのは重々承知ですが、母が薬とアルコールに溺れ家が無い生活は、子ども達にとって相当なストレスだった事でしょう。
13歳のジュディが劣悪な環境で仕事をさせられているOPといい、最初から心が苦しくなりました。
売れっ子ライザの家(ホームパーティ中)で流れているのは、ディスコの定番曲です。
ジュディがライブ会場で歌うシーン①
ジュディがライブ会場で歌うシーンで流れる一曲目は、レネー・ゼルウィガーの『By Myself』です。
過去に一世を風靡したジュディの我儘っぷりが発揮され、精神的に不安定になりながらもなんとかロンドンのステージに立つシーン。
薬やアルコールへの依存、不眠に悩むジュディの苦悩が描かれています。
ものすごいプレッシャーの中生きて行くという事は、相当にしんどい事なのでしょうね。
それでも圧巻のパフォーマンスを観せ、観客は声援を送るのでした。
ここでは、レネー・ゼルウィガーのパワフルでセクシーさもある歌声が堪能出来ます♪
ジュディがライブ会場で歌うシーン②
ジュディがライブ会場で歌うシーンで流れる二曲目は、レネー・ゼルウィガーの『The Trolley Song』です。
ジュディの幼少期の回想〜ライブシーン。覚醒剤を飲まされ睡眠障害に陥り、過度なダイエットで精神的におかしくなります。
その頃の影響が大きく、何年も体調不良に悩まされるジュディが本当に不憫でなりません。
このライブで歌っている曲ですが、本人が出演している公式動画がありましたのでご覧ください♪
Judy Garland - The Trolley Song
ジュディがファンの家で過ごすシーン
で流れる曲は、レネー・ゼルウィガーの『Get Happy』です。
出待ちをしていたファンと共に、パーティをするシーン。ファンの男性の弾き語りで歌います。
彼らからしたら夢のようなひとときでしょうね!でも私が推しとこんな事出来たら…話すことすら出来ないでしょう。笑
しかし、偏見と差別に満ちた昔の辛い時代がわかる、切ないシーンでもあります。
ここで少し歌われるのは歌詞もメロディも楽しい曲で、こちらも本人が出演している公式動画がありましたのでご覧ください♪
ジュディがミッキーと買い物に行くシーン
※公式の音源はありませんでした。
ジュディがミッキーと買い物に行くシーンで流れる曲は、The romancersの『Take My Heart』です。
ロマンサーズは、アメリカのチカーノ・ロックバンド。
怪しいイケメン・ミッキーがジュディに会いに来て、二人で買い物をするシーン。
ジュディのマネージャーやバンドメンバーなど、仕事仲間達とバーにいるシーンまで流れます。
ミッキーの屈託のない笑顔とノリの良さが怖くて、良い人なのか悪い人なのか分からなくなりました!
ここでは、若者の男性と寄り添い嬉しそうなジュディの心境にマッチした、リズムの良いオルタナティブ・ロックが流れます。
ジュディがミッキーと結婚するシーン
ジュディがミッキーと結婚するシーンで流れる曲は、レネー・ゼルウィガーの『For Once in My Life』です。
依存症の人は人肌を求め、女性は心の安らぎを求めて結婚しがち…。そして大体がうまく行かないんですよね。
しかし結婚したての頃のジュディは精神的に安定して、周りもホッとした様子。
しかし筆者は、まだミッキーを疑ってしまうのでした。笑
ミッキーが契約の話をしているシーンまで、彼への愛がたっぷりと詰まった歌をライブで歌います。
ジュディがステージ上で倒れるシーン
ジュディがステージ上で倒れるシーンで流れる曲は、レネー・ゼルウィガーの『San Francisco』です。
契約の話がまとまらずミッキーと大喧嘩&離婚、さらに子ども達が母と離れて暮らしたいと言っているとシドに言われ、絶望の淵に立たされたジュディ。
薬とお酒で酩酊し、ステージ上で倒れ歌うどころではなくなってしまうシーン。
全て身から出たサビですが、そもそもの理由が幼少期にあるので、本当に心苦しくなります。
一瞬歌うのは明るく夢のある曲なのですが、ギャップがスゴイですね;
ライブハウスに戻ったジュディが、最後のライブをするシーン①
ライブハウスに戻ったジュディが、最後のライブをするシーンで流れる一曲目は、レネー・ゼルウィガーの『Come Rain or Come Shine』です。
ロニーの粋な計らいでジュディがステージ上に立つ事になり、圧巻のパフォーマンスを魅せるシーン。
本当にこれで最後にして良いの?と思うほどの感動的な歌声。
実力を潰された女優の、悲しいラスト・パフォーマンスに涙が出て来ました。
邦題「降っても晴れても」は、レイ・チャールズやエリック・クラプトンもカバーしています。
ライブハウスに戻ったジュディが、最後のライブをするシーン②
ライブハウスに戻ったジュディが、最後のライブをするシーンで流れる二曲目は、レネー・ゼルウィガーの『Over The Rainbow』です。
自身の代表曲であり、辛い経験を思い起こさせる歌をジュディが歌うシーン。
途中で歌えなくなってしまいますが、観客の大合唱が彼女を温かく包み込みました。
もう涙腺崩壊!本当に過酷な人生でしたが、多くの人々を魅了したという事実は永遠に残っていますね。
こちらはジュディ本人が歌う『オズの魔法使』の「虹の彼方に」。映画もぜひご覧ください!!
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