2025年1月9日からAbemaで配信されたドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』
ある崖っぷちの警察官が任命されたのは、ラッパーとして潜入捜査をする事だったー。
マルチに活躍する鈴木おさむさんが、ラッパーの漢 a.k.a. GAMIから聞いた実話をもとに企画・プロデュースした、HIPHOPエンタメドラマ。
- 主演:般若
- 制作:BABEL LABEL
この記事では、ドラマ『警視庁麻薬取締課 MOGURA』で流れる音楽6曲をご紹介しています。
※以下ネタバレ有り
『警視庁麻薬取締課 MOGURA』で流れる曲とは?
オープニング
オープニングで流れる曲は、般若, G-ki.d & Jin Doggの『MOGURA - 裸足のままで』のインスト曲『untitled』です。
般若、G-ki.d 、Jin Doggは日本のラッパー。
本作では般若が主役の刑事、Jin DoggとG-ki.dはヒップホップグループ「9門」のメンバーを演じました。
ドラマの内容にインスパイアを受けた3人が、『untitled』に各々のリリックを乗せた曲。
ギターメインの哀愁漂うメロディですが、仲間を想う力強いラップが魅力的です。
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エンディング(主題歌)
エンディングで流れる本作の主題歌は、NORIKIYOの『五月雨』です。
NORIKIYOは、日本のラッパー、トラックメイカー、ミックスエンジニア、音楽プロデューサー。
彼が所属する神奈川県のヒップホップユニット「SD JUNKSTA」のメンバー、KOYANMUSICのビートで製作されました。
NORIKIYOは2022年8月に大麻取締法違反で逮捕されており、2023年6月から服役中です。
MVの手紙やレコードジャケットは、本人が獄中の独居房でシャーペン1本で書いた紙だとか。
彼は国の指定難病「重症筋無力症」を診断されており、その治療のために大麻を栽培したと証言しているそうです。(アメリカ・イリノイ州では、この病気への医療用大麻の処方は認められている)
日本で大麻は当然所持も栽培も禁止なのですが、何か他に代わるような特効薬が開発される事を願ってやみません。
筆者は1話視聴後にこの曲を知ったのですが、まさに火薬が言った「リアル」なドラマであり、製作陣の「本気」を感じました!
2話/伊弉諾がゼロを助けに行くシーン
伊弉諾がゼロを助けに行くシーンで流れる曲は、般若の『SORIMACHI』です。
REDHEADに攫われたゼロを助けるため、伊弉諾が火薬のバイクを飛ばすシーン。
ゼロだけは最初から伊弉諾を優しく迎えたため、想いも深く弟のように思っていそうですね。
そしてここで流れるこの曲、歌詞をぜひ見て欲しい!
反町隆史さんの「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」をもじってラップにしてあって、MVもかなりコミカルな仕上がり。
でもリリースされたのが2020年7月で、同年3月に新型コロナウィルスで亡くなった志村けんさんを、般若なりに弔ったリリックのように感じました。
2話/ゼロが母親の事を語るシーン
ゼロが母親の事を語るシーンで流れる曲は、Red Eyeの『Dear Family』です。
Red Eyeは、2019年の「高校生ラップ選手権」で優勝した日本のラッパー。
レゲエとHIPHOPのハイブリッドとして、オリジナルなスタイルを貫いています。
いつも泣いていた母を想うゼロ。伊弉諾が亡くなったのかとびっくりしますが、「全然生きてる」と言ってニコリと笑う顔がチャーミング過ぎる!!
その後伊弉諾が「じゃあ、死ぬまでに泣いてる母ちゃんを笑顔に変えれんな」と前向きな言葉をかけたのが印象的で、作中でも特に好きなシーンでした。
4話/カタビラがハルクに葬式のセットリストを渡すシーン
カタビラがハルクに葬式のセットリストを渡すシーンで流れる曲は、Mummy-Dの『Bars of My Life』です。
Mummy-Dは、ヒップホップグループ「RHYMESTER」のラッパー、音楽プロデューサー、俳優。
病に侵され先が長くない事を悟っていたカタビラが、盟友ハルクに自分の葬式のセットリストを渡し「火葬の時はこれを流してくれ」と言って音楽をかけるシーン。
2人がとつとつと語り合う渋いカットで、切なくなりました。
ちなみにこの「Bars of My Life」は、Mummy-Dの初の同タイトルのソロアルバム収録曲。
これまでの人生とこの数年の世界の有り様を、ある意味、自伝的に綴った。
確かに火葬にピッタリ!笑
このアルバムにかける想い、ぜひ読んでみてください。
6話/OG-Tが火薬との思い出を語るシーン
OG-Tが火薬との思い出を語るシーンで流れる曲は、BAD HOPの『CALLIN' feat. G-k.i.d, Bark & Benjazzy』です。
G-ki.dが所属していたBAD HOP(2024年に解散)のメンバーであるBARK、Benjazzyとのフューチャリング曲。
OG-Tが伊弉諾に「昔親友が事故死した」と語りますが、この回想シーンで親友役を務めたのがBARK。
悲しい歌詞もシーンにマッチしていました。
ちなみにこの最終話のラスト、全員でラップを披露するシーンでは、DJ RYOWもゲスト出演しています!