2023年5月12日公開の映画『フリークスアウト』。
異能を持ったサーカス団員たちがナチス・ドイツの軍と関わっていく、第二次世界大戦下の物語が描かれます。
イタリア映画ならではの過激な表現、楽器やピアノなどの豊かな音楽、そして個性的な登場人物…そうした見どころを紹介していきますよ。
年100本以上の洋画を観るこでぃもが、『フリークスアウト』を映画館で鑑賞した評価や見どころをご紹介していきます!
※この記事に重要なネタバレは含まれていません。
『フリークスアウト』の評価・見どころ
『フリークスアウト』の実際に劇場で鑑賞した評価と見どころをレビューしていきます。
映画館で鑑賞してきました!
映画館で観るべきか、VODでの動画配信を待つべきかの判断にも参考にしてください。
フリークスアウト
Editor's Review:
- ストーリー
- 5
- 音楽
- 5
- 映像・演出
- 4
- 出演
- 5
- 新鮮味
- 4
ナチス・ドイツの容赦無い戦争模様や、サーカス団員たちが危機に陥るストーリーなど、大人向けの映画!
個性的なサーカス団員たちに目を見張りつつ、彼らの行方が気になっていくのに引き込まれますよ。
意外な展開に向かいつつ、マティルデを応援したくなるシーンも多いのですが…そうした登場人物の魅力や演出も紹介していきます。
ストーリー
ストーリーの評価:(5/5)
第二次世界大戦におけるナチス・ドイツの動きや、戦場を舞台にしたストーリーが見ものですね。
といっても、サーカス団のメンバーたち視点で始まるため戦争に巻き込まれていく様子も含めて物語に引き込まれるのが特徴。
戦争をする側ではなく、巻き込まれる側の視点でストーリーを描きつつ、団員たちの行方を見守りたくなることでしょう。
ナチス・ドイツと市民兵の戦いからも目が離せません。
音楽・サウンド
音楽・サウンドの評価:(5/5)
団長のイスラエルが率いる「メッツァ・ビオッタ」サーカス団が映画の序盤で演目を見せてくれますよ。
その際にイスラエルが打楽器や弦楽器などを演奏するのが見どころですね。演目の効果音に合わせて楽器を弾くのですが、その中でもロシアの電子楽器のテルミンを演奏していたのが印象的でした。
また、ベルリン・サーカス団での演目では、華麗なピアノさばきを見せる者もいるのですが…サーカスの観客同様、聞き入ってしまうこと間違いなしですよ。
映像・演出
映像・演出の評価:(4/5)
サーカスの演目がいくつか見れて、個々の技量や時代背景を活かしているのが演出のポイントです。
電球を光らせてダンスを披露したり、映画の後半では動物も登場!当時のサーカス模様をそのまま描いており、時代背景を大切にした演出が見どころでしょう。
戦争中をテーマにしているため、砲撃後の崩壊した街の様子や戦車を含む銃撃戦の演出も凄まじいですよ。果たしてマティルデたちも戦うのか…見守ってくださいね。
俳優・キャラクター
俳優・キャラクターの評価:(5/5)
個性豊かなサーカス団員を簡潔に紹介!
マティルデ:電気を操ることができる無垢な少女。イスラエルを育ての親のように慕っていて、チェンチオと口喧嘩が茶飯事。
チェンチオ:肌が白いアルビノであり、様々な虫を使える。光を放つ虫の群れを操るのが綺麗。
フルヴィオ:目や口以外は長い毛に覆われている大男。遠吠えを上げたり、怪力を発揮したりするのが見もの。
マリオ:小柄な男で、食器類を身体にピタッと付けることができる磁石人間。陽気でいつも楽しそうな印象。
イスラエル:「メッツァ・ビオッタ」サーカス団を率いる男性。様々な楽器の演奏ができ、マティルデたちのサーカスの演目を盛り上げる。
新鮮味
新鮮味の評価:(4/5)
第二次世界大戦中の作品を取り扱いつつ、異能を持っているけど戦うわけではないという、サーカス団員たちがフォーカスされるというのが新鮮でしたね。
電気を使ったり、磁力を操れたりと、対人戦ではかなりの力を発揮できる特別な力…作品が違えばヒーローとしてアクション映画もできるだろうなと思います。
しかし、マティルデもマリオも好戦的ではなく、「普通の人としては生きられないからサーカスに身を置いているのかな~」という心情も含めて戦争下の新しい物語を描いていると感じました。
【フリークスアウト】は映画館で観る?配信で観る?
上映時間が長めの映画なので、料金以上の充実感があるかも!戦争がテーマなので人が死ぬ描写があったり、ちょっと大人向けの面が多いことから配信で見るのもオススメですね。
登場人物たちの表情を間近で見たい!銃撃戦などの戦争ならでは音響を楽しみたい!という人なら、映画館で観るのがオススメですよ。
お一人様でも楽しめるタイプの映画で、デートには向かないかもしれませんね(笑)
【フリークスアウト】映画情報
あらすじ
第二次世界大戦下のイタリア。ユダヤ人の団長イスラエルが率いるたった5人の小さなサーカス団「メッツァ・ピオッタ(100リラ硬貨の半分、の意)」の仲間たち、光と電気を操る少女マティルデ、アルビノの虫使いチェンチオ、多毛症の怪力男フルヴィオ、磁石人間の道化師マリオらは、その特殊な能力のせいで普通に暮らすことができず、まるで家族のように肩を寄せ合って暮らしてきた。
だがイタリア国内でもナチス・ドイツの影響が強まる中、なんとか戦火を逃がれ皆をアメリカへ脱出させようとしていたイスラエルが、突然姿を消してしまう。
マティルデがどうにか団長を探し出そうと奔走する一方、フルヴィオら3人は仕事を求めてベルリン・サーカス団の門を叩く。ド派手なパフォーマンスが話題のナチス・ドイツの陽気な広告塔。
しかし団長のフランツは、裏でナチスを勝利に導く異能力者を探して人体実験を繰り返す恐ろしい男だった。
フランツとの危険な出会いは、メッツァ・ピオッタ・サーカスの仲間たちをナチス・ドイツ軍との壮絶な戦いへと導いてゆくのだが……。
キャスト
字幕版 | |
マティルデ | アウロラ・ジョビナッツォさん |
フルヴィオ | クラウディオ・サンタマリアさん |
チェンチオ | ピエトロ・カステリットさん |
マリオ | ジャンカルロ・マルティニさん |
サウンドトラック