2023年6月16日公開の映画『探偵マーロウ』。
ハードボイルドな探偵を演じるのはリーアム・ニーソン。今作品で出演数100本目となるリーアム・ニーソンの演技や、1939年を舞台にした演出と音楽などが特徴的な映画です。
監督はニール・ジョーダン、原作はレイモンド・チャンドラーによる小説です。
ミステリーもリーアム・ニーソンも好きな こでぃもが、『探偵マーロウ』を映画館で鑑賞した評価や見どころをご紹介していきます!
※この記事に重要なネタバレは含まれていません。
『探偵マーロウ』を観る方法
『探偵マーロウ』の評価・見どころ
『探偵マーロウ』の実際に劇場で鑑賞した評価と見どころをレビューしていきます。
映画館で観るべきか、VODでの動画配信を待つべきかの判断にも参考にしてください。
探偵マーロウ
Editor's Review:
- ストーリー
- 5
- 音楽
- 4
- 映像・演出
- 4
- 出演
- 4
- 新鮮味
- 3
ハードボイルドな探偵にピッタリな、ゆったりとした音楽や雰囲気に合わせた歌なども魅力となる今作!
ミステリー映画ならではの登場人物たちの読めない思惑も見どころとなる中、彼らの魅力なども紹介しますよ。また、映画をもう一度見たくなるポイントについても後述します。
ストーリー
ストーリーの評価:(5/5)
舞台は1939年のアメリカ。探偵フィリップ・マーロウは金髪の美女から依頼を受け、ニコという男性を探すのが物語の始まりです。マーロウは注意深く彼女にニコとの関係性を聞き、その後調査へ…。
行方不明となったニコのことを調べるにつれ、驚きの事実が浮かび上がっていくストーリーが見ものですよ。ミステリー作品ならではの登場人物たちの思惑が交差する展開や、探偵視点で物語を楽しめるのが良いですね。
推理ものなので一度では「お話がわからなかった!」と思うかもしれませんが、事件の全容を知った上でもう一度見て欲しいです。
音楽・サウンド
音楽・サウンドの評価:(4/5)
ジャズ風の曲や1939年らしい音楽などがステキな映画!そっと耳を傾けたくなるシーンも多いですよ。その中でも探偵が女性にダンスを申し出るシーンの蓄音機から流れる曲や、遺体が発見された時のコーラスが特に印象的…。
『I'll Be Seeing You』、『Deep River』などが流れるシーンはぜひ、耳を傾けてくださいね。
エンディング曲はJon Batisteの『The Light Shines Brightest In The Dark From "Marlowe"』、Jade Vincentの『Impossible』がそれぞれ使われるのにも注目です。
映画『探偵マーロウ』で流れた挿入歌5曲をシーンごとに解説!
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映像・演出
映像・演出の評価:(4/5)
1939年ならではの空気を感じさせるのが魅力ですね。マーロウや刑事、女性もタバコを嗜んだり、38口径のリボルバーを持っていたり、当時の状況が良く描かれています。
車や建物、内装にもこだわった美術面の演出をノワール調に描くのもポイントですよ。時代背景もしっかり描いている中、マーロウがスーツとハットを被って探偵業に勤しむのも見どころでしょう。
また、豪華な屋敷やクレアたちが訪れるクラブの様子も踏まえて見入ってしまう光景が多いですよ。
俳優・キャラクター
俳優・キャラクターの評価:(4/5)
登場人物の魅力を簡単に紹介!
マーロウ:探偵の彼は、長身で時には拳で戦うことも辞さない男。自身の足で情報を集め、冷静に物事を見極めていく様子がポイントです
クレア:マーロウの依頼人。元恋人のニコを探している様子ですが…母親のドロシーとの関係や、彼女の思惑が気になることでしょう。
セドリック:実業家のルーの運転手を務める男。色々と情報を持っているようで、マーロウとの掛け合いが楽しめます。
新鮮味
新鮮味の評価:(3/5)
ミステリー映画としての新鮮味は、1939年を舞台にしている点や探偵が自ら動いて真実を見出していくという展開でしょう。また、当時の状況を踏まえてどういった推理模様が描かれるのかがポイントです。
基本的に語りやお話がメインなので、「映像で見せる」というタイプの映画ではありませんね。なので、登場人物たちの言葉にしっかり耳を傾けつつ、真意は何かを伺っていくタイプの作品だと言えます。
登場人物たちの思惑が分かっていくとさらに面白みが増していくのは、ミステリー映画ならではの醍醐味ですよ。
『探偵マーロウ』は映画館で観る?配信で観る?
上映映画館数の少ない今作ですが、やっぱり映画館で観ると当時の状況や登場人物たちの表情に引き込まれますね。大画面で見る彼らの表情、当時を思わせる音楽を大音響で聞けるのが良いなと思いました。
映画料金分の見どころも十分だったミステリー作品ですが、物語の全容を知った上で何回か見たくなるかも…!配信を待つか、もう一度映画館に足を運ぶか迷いますね。
なにより、リーアム・ニーソンの100作目の出演作は今作だけなので、映画館で観るのがオススメです。
『探偵マーロウ』映画情報
あらすじ
アメリカ・ロサンゼルスに事務所を構える探偵フィリップ・マーロウ(リーアム・ニーソン)を訪ねてきたのは、見るからに裕福そうなブロンドの美女クレア(ダイアン・クルーガー)。
「突然姿を消したかつての愛人を探してほしい」依頼を引き受けたマーロウだったが、映画業界で働いていたというその男はひき逃げ事故で殺されていた…!?
捜査を進めるにつれ謎が深まる“ハリウッドの闇”――探偵マーロウが辿り着く真実や如何に。
キャスト
キャスト | |
フィリップ・マーロウ:探偵 | リーアム・ニーソン さん |
クレア・キャヴェンディッシュ:依頼人 | ダイアン・クルーガー さん |
ドロシー・クインキャノン:クレアの母で大女優 | シェシカ・ラング さん |
セドリック:ルーの運転手 | アドウェール・アキノエ=アグバエ さん |
フロイド・ハンソン:コルバタ・クラブ支配人 | ダニー・ヒューストン さん |
ルー・ヘンドリックス:闇の実業家 | アラン・カミング さん |
バーニー・オールズ:刑事(マーロウの元同僚) | コルム・ミーニイ さん |
ニコ・ピーターソン:クレアの元愛人 ( 失踪中 ) | フランソワ・アルノー さん |
リン・ピーターソン:ニコの妹 | ダニエラ・メルシオール さん |
サウンドトラック