2025年2月7日公開の映画『野生の島のロズ』は、ピーター・ブラウンの児童文学『野生のロボット』を原作としたアニメーション映画。最新型アシスト・ロボットのロズが嵐の影響で無人島に漂着し、動物たちとの交流を通じて成長していく姿を描きます。
野生の島のロズ
- 未体験
- 5
- 感情移入
- 5
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 4
- サウンド
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絵が素敵&ロボットならではのロズの動きと、キラリの成長に注目!
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
『野生の島のロズ』は人気?どんな人が観ている?
川崎の映画館で土曜日の午後に観に行ったら、家族で観ている人も多かったですね。ファミリー向けの映画とも言えますが、割とブラックジョークも多いので大人も楽しめる映画です。
他にも大人どうしだったり、女性も多かったりしたのが印象的。上映後、初めの方はお子さんが笑っていることも多かったですね。笑って楽しめるため、親子で楽しめる人気作品になるのではと思いました。
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以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
ロズ
ロボットのロズは輸送中に嵐に巻き込まれて島に不時着。起動と同時に誰が自分を呼んだのか探し回り、助けを求めている者がいないか探し回ります。しかし、この島には動物しかおらず…ロズは怖がられてしまい、動物たちの言語を理解することにしました。
ロズは動物たちと会話できるようになりましたが、必要としてくれるものはおらず…プログラムされている優先順位にのっとり、本部に返送用に信号を飛ばすことにします。
しかし、さまざまな動物に邪魔されてしまい、最後には高所から転落…鳥(雁)の巣に落ちた際に卵を見つけました。卵を分析しているとキツネがそれを盗み、ロズは追いかけて卵を奪取。すると、ヒナが孵り、ロズを母親だと思って付いていくのでした。
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ロボットのロズは、手足を柔軟に動かせたり、動物の動きをマネたり!ロボットならではの動きを活かしていたなと思いましたね。女性の声で健気な感じがあるのが良かったです。
それでも、ロボットは他の動物たちとにとって脅威!恐れたり、攻撃したりするシーンもハラハラしましたね。雁の卵を孵すシーンは心温まりました。
チャッカリ
ヒナとロズを見かけたネズミの母子は親としてアドバイスを伝えます。キツネのチャッカリもやって来て、雁のことなら教えると言いました。まず、ヒナにご飯を与えることになり、チャッカリの言うとおりにするロズ…なんとかご飯を済ませ、住む場所となる家も作りました。
ヒナに「キラリ」と名付け、成長と共に泳ぎ方を教えます。その際にキラリは他の雁から「親を殺したのはロズだ」と言い、キラリはショックを受けました。ロズは彼に謝りますが許してもらえず…しかし、雁の「渡り」の時期が近づいていたため、キラリに飛び方を教えることを決意。ワシのサンダーボルトのおかげもあってキラリは長時間飛べるようになりました。
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大きくなったキラリはロズの話し方などが似てておもしろかったですね。他の雁との違いがよく分かる中、友達にはなれなさそうでしたが…。
サンダーボルトから飛び方を教わるシーンでは、空を華麗に旋回していくのがステキでした。ロズが手伝う際に、彼女のためにビーバーが義足を作ってくれたのが「イケメン…!」と思わずにはいられませんでしたね。
キラリ
雁の群れのリーダーであるクビナガは、キラリを認めつつ渡りのために呼びかけます。ロズはキラリを見送りますが…両者とも悲しそうにするのでした。
チャッカリはロズが返送用の信号を送ると聞いて、冬を越すために穴の奥へ…しかし、かつてない吹雪により、ロズの家を訪ねました。ロズはその状況を知り、他の動物たちを助けにいきます。さまざまな動物が集まると互いにケンカを始め、熊を助け終えたロズは「今はケンカをしないで欲しい」とお願いします。動物たちは身を寄せ合って冬を越しました。
ロズが目覚めると雁の群れが帰ってきて、キラリはロズを探しましたが…彼女に本部の迎えが来ていたのです。ロズはチャッカリに呼ばれて向かいますが、本部のロボットが連れ戻そうとしました。動物たちは協力してロズを守りますが、宇宙船に連れ去られるロズ…記憶を抜き取られそうになる中、キラリが助けに来たのです。
ロズはキラリを連れて地上に戻りますが、島の惨状を見て本部に戻ることを決意…キラリは渡りの時に彼女に会いに行き、物語は幕を閉じます。
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キラリの渡りのシーンも見どころが多かったですね!ロズと同種のロボットが農作業のようなことをしていた場所では、キラリが群れを先導するのがカッコよかったです。
ロズは動物たちを寒さから助けつつ、この後動物たちが一致団結して大火事を食い止めるのが凄かった!ロズが与えた影響も凄かったなと思いつつ、感動的なシーンが続いたラスト…キラリとロズが分かり合えて本当に良かったです。
チャッカリは友であるロズとの別れを惜しみつた、他の動物たちとの仲を深められて幸いでした。ロズの記憶はちゃんと残っているのではないかと思いましたが…第2作の計画が進行中とのことで、ぜひ続きが見たいですね。原作の続きの本「帰れ野生のロボット」を先に観ておこうかなとも思いました!
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ケアロボットとしての優しさを持つベイマックスがヒロを支える姿や、家族や仲間の大切さを教えてくれますよ。
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ベイマックスとロズはどちらも「助けること」を目的とする優しいロボットという共通点がありましたね。出会った相手との交流を通して自分の役割を超えた成長を遂げていくのが見どころです。
ベイマックスもヒロの心の傷を癒しながら、ただのケアロボット以上の存在になっていくのに注目してくださいね。ヒーローとして活躍する少年たちとのアクションも必見!
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FLY!/フライ!
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家族は暖かい南に旅立ち、冒険を繰り広げますよ。都会のビルの間を飛び抜けたり、カモとは違う動物と出会ったり、思いもよらないトラブルに巻き込まれていくのがおもしろい、家族の絆を描く感動の冒険アニメーション映画です。
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「未知の世界への挑戦」と「家族の絆」を描いた作品なので、『野生の島のロズ』と共通していますね。カモの一家が外の世界の厳しさに直面しながらも、新しい環境に順応していくのは、ロズが島で過ごす最初のシーンを思い出させてくれるでしょう。
家族が成長していく中、笑いあり、感動ありの物語をお楽しみくださいね。美しい自然の映像や、飛ぶことの楽しさをダイナミックに表現したアニメーションも見どころです。
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