2017年7月8日公開、映画『メアリと魔女の花』。
スタジオジブリに所属していた西村義明さんが設立した、スタジオポノック長編アニメーション映画第1作目。
映画『借りぐらしのアリエッティ』『思い出のマーニー』の監督・米林宏昌さんが、本作の監督を務めました。
この記事では、映画『メアリと魔女の花』のサントラから抜粋した16曲をシーン別にご紹介します。
※以下ネタバレ有り
『メアリと魔女の花』を観る方法
『メアリと魔女の花』で流れる曲
オープニング
女の子が文字通り崖っぷちで、何かを落としてしまうOP。この少女がのちに重要な人物であるとわかります。
ハラハラドキドキの連続ですが、追っ手の怪物がちょっと可愛い!『崖の上のポニョ』の水魚みたいですね。
幻想的、かつ迫力のあるメロディが、物語のOPを盛り上げています♪
メアリがゼベディの花を折ってしまうシーン
メアリがゼベディの花を折ってしまうシーンで流れた曲は、村松崇継の『メアリのお手伝い』です。
11歳という年齢の少女ですが、余計なことばかりするメアリにイラっ!としてしまうシーン。
ゼベディじいさんは、優しそうでオヒョイさんみたいな見た目のキャラなのに、割と毒舌で驚きました。笑
ここでは優しいメロディが、失敗ばかりのメアリを見守るように流れます。
メアリが花を摘んで持って帰るシーン
メアリが花を摘んで持って帰るシーンで流れた曲は、村松崇継の『魔女の花』です。
猫のティブとギブがニャー!!と忠告しているのにも関わらず、メアリが美しい花を摘み取ってしまうシーン。
ゼベディじいさんがその花の説明をしますが、なんとも声がシブくてダンディです。
彼の声の持ち主は俳優の遠藤憲一さん。ふざけてないとこんなにもステキなイケオジ声なんですね!
ここでは、幻想的・不思議な雰囲気の曲が流れます。
メアリが森の奥に入って行くシーン
メアリが森の奥に入って行くシーンで流れた曲は、村松崇継の『濃霧の森』です。
メアリの喧嘩相手・ピーターが登場。彼が言い放った「赤毛のコザル」ってかなりヒドイですよね!?
彼の年齢は12歳。もう少し大人になって頂きたい!笑
声優は『千と千尋の神隠し』坊役、『君の名は。』瀧役でも活躍した神木隆之介さん。相変わらず多才の俳優さんですね!
ここでは、禁じられた森の奥へと入って行くカットにマッチした、神秘的な曲が流れます。
メアリがほうきで飛ぶシーン
村松崇継 - 初飛行
メアリがほうきで飛ぶシーンで流れた曲は、村松崇継の『ほうきの息吹〜初飛行』です。
メアリがほうきに跨り浮かび上がるシーンでは「ほうきの息吹」が流れ、その後積乱雲の立ち込める「魔女の国」へ行くシーンでは、次曲の「初飛行」が続いて流れます。
このカットはとにかく映像も曲もスピード感がすごい!!さすがは元ジブリのアニメーター達が作り上げただけありますね。
迫力と美しさも兼ね備えた映像美で、見惚れてしまいました。
フラナガンが学校を案内するシーン
フラナガンが学校を案内するシーンで流れた曲は、村松崇継の『エンドア大学』です。
ネズミのようなキツネのような不思議なキャラ・フラナガンが、メアリを新入生と勘違いし大学を案内するシーン。
異常なまでのほうきへの愛に満ち溢れているキャラで、クライマックスでは重要な役割を果たしますよ!
声優は俳優の佐藤二郎さん。独特なので、聞いたらすぐにわかりますね。実写版『ライオン・キング』ではプンバァ役を演じています。
ここでは、得体の知れない大学を表現した少々不気味さのある曲が流れます。
マダムが学校を紹介するシーン
マダムが学校を紹介するシーンで流れた曲は、村松崇継の『学校紹介』です。
突然噴水が人の形になり、濃ゆいマダム校長(CV:天海祐希さん)が登場してメアリを案内するシーン。
夢のような魔法世界。ここでも映像美がたっぷりと堪能出来ます!!隅から隅まで観たくて、一時停止ばかりしてしまいました。
特に飯テロカット…。キュートなコックさんが作る美味しそうなお料理は、夜中に観てはいけません!
ここでは、コミカルで楽しいメロディが流れます。
マダムがメアリに、ドクター・デイ博士を紹介するシーン
マダムがメアリに、ドクター・デイ博士を紹介するシーンで流れた曲は、村松崇継の『魔法学科』です。
ドクターデイという、これまたアクの強いキャラが登場するシーン。『千と千尋の神隠し』の鎌爺みたいなじいさんです。
のちに若かりし頃の映像も出ますが、なぜこんなにも頭が変形したのかはナゾ。魔法のせい?
声優は、聞けば一瞬でわかる俳優の小日向文世さん。声優としてはアニメ『いぬやしき』犬屋敷壱郎役で有名ですが、筆者は映画『アウトレイジ』の小日向さんが大好きです!
ここでは、魔法のスゴさを表現した迫力のあるメロディが流れますよ。
メアリがシャーロット大おばさんの家に帰るシーン
メアリがシャーロット大おばさんの家に帰るシーンで流れた曲は、村松崇継の『我が家』です。
心配していたシャーロット大おばさんが、メアリを抱きしめるシーン。ピアノメインのメロディが、二人の再会を温かく演出しています。
大おばさんの優しさに涙したいところですが、それどころではありません。みなさん本作二つ目の飯テロシーンに釘付けになることでしょう!
素朴ながらも手の込んだお料理の、テリテリ感が最高です。プレートなのもまた良き!
マダムに付いてしまった嘘がとんでもない事になるとはつゆ知らず、温かい食事を頬張るメアリでした。
マダムが床から出てくるシーン
マダムが床から出てくるシーンで流れた曲は、村松崇継の『ニセモノ魔女』です。
本作イチのホラーシーン。突然床からマダムが現れ、嘘を付いていたメアリを脅します。
ピーターが人質となってしまい大ピンチ!もちろん罪悪感を感じるメアリですが…。メアリとピーター、二人の関係性をもう少し掘り下げて欲しかったなぁと思いました。
ここでは、思わずゾっとするようなメロディが流れ、メアリと共に震え上がります。
メアリがピーターを助けに行くシーン
メアリがピーターを助けに行くシーンで流れた曲は、村松崇継の『メアリの決意』です。
自分のせいでとばっちりを受けたピーターを助けるため、準備をするシーン。
髪をきゅっと結ぶ様は、まるで『借りぐらしのアリエッティ』のワンシーンのよう。
軽やかな音色の楽器が、何をやっても失敗していた少女の成長を表現しています♪
メアリが動物たちの魔法を解くシーン
メアリが動物たちの魔法を解くシーンで流れた曲は、村松崇継の『呪文の真髄』です。
ピーターと再会し、本を使って呪文を解くシーン。動物たちが一斉に逃げ出します。
メアリがとても頼もしく冴えて更に成長しており、本作の真髄も一緒に視えたような気がしました!
ピーターが怪物に捕えられながらも、メアリに行け!と言い身を挺して守るカットには、愛を感じてなんだかにんまり。
ここで流れる曲はとても長くて、一曲まるまる聴くと気分が盛り上がって楽しめますよ♪
メアリが謎の家にたどり着くシーン
メアリが謎の家にたどり着くシーンで流れた曲は、村松崇継の『夜間飛行2』です。
ほうきがメアリを乗せて、自分の持ち主の家まで飛ぶシーン。
家に灯っている火が『ハウルの動く城』のカルシファーみたいで、なんとなく可愛く感じてしまうジブリ脳…。
大おばさんによって衝撃の事実が暴かれる、ここが本作の重要なポイントですよ!!
オルゴールのような音色が美しく、こぢんまりとしつつも素敵な部屋に見惚れてしまいます。
メアリがエンドア大学へ戻るシーン
メアリがエンドア大学へ戻るシーンで流れた曲は、村松崇継の『最後の力』です。
魔法の花と本をマダムに奪われつつも、動物達の助けによってメアリがエンドア大学の内部へ侵入するシーン。
ジブリっぽさがこのシーンにも!メアリを乗せるヘラジカはどう観ても『もののけ姫』のヤックル。相変わらず?可愛いです!
疾走感のある映像と、だんだん盛り上がる楽曲が、最高にテンションを上げてくれる見どころのクライマックスですよ♪
メアリがピーターを救い出すシーン〜エンディング
メアリがピーターを救い出すシーン〜エンディングで流れた曲は、村松崇継の『一緒に帰ろう〜魔法の虹』です。
メアリの機転により、ピーターを救い出すシーン。ドクター・デイがメアリの身を案じるところから観ると、根っからの悪党では無かったという事がわかりますね。
このあたりからの映像は素晴らしいの一言で、躍動感・迫力・美しさ・挿入曲共に最高ですよ!
エンディング、空をほうきで飛ぶシーンも爽快で、気持ちの良いラストでした♪
エンドロール
エンドロールで流れた曲は、SEKAI NO OWARIの『RAIN』です。
4人組バンド・SEKAI NO OWARIが本作の主題歌を担当。もう、最高に泣ける名曲を生み出しましたね…!
映画のストーリーとマッチしているのもありますが、エンディングからこの曲がかかる一連の流れも最高で、最後はボーカルのFukaseさんが全て持ってったな…と思いました。笑
幼い我が子も思わず「綺麗な声だねぇ」とベタ褒め!
本作、ジブリ感強めなのは否めませんが、わかりやすいストーリーと映像美、終始幻想的な楽曲も、全てまるっとオススメしたくなる映画作品でした♪
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