2024年1月19日に公開された、Netflixオリジナル映画『60ミニッツ』
ドイツ・ベルリンの街全体を駆け巡る、ノンストップ・アクションムービー。
- 主演:オクタビオ役/エミリオ・ザクラヤ(『ロック・マイ・ハート』『RHEINGOLD ラインゴールド』)
- 音楽:ミヒャエル・カデルバッハ(『ザリファ・ガファリ 混沌の中の希望』)
- 監督:オリヴァー・キーンレ(『フォー・ハンズ』)
アクションと格闘技が大好物のbeersyです!
総合格闘家が主役の本作、見逃さずにはいられない!と期待大で鑑賞しました。
上映時間が89分と短めなので、日々忙しい人にはマッチしているかもしれません♪
この記事では、Netflix映画『60ミニッツ』を鑑賞した筆者の感想やあらすじ、ネタバレ解説をご紹介します!
『60ミニッツ』の評価&感想
- 感動度
- 3
- 脳トレ度
- 2
- 再鑑賞度
- 2
- サプライズ度
- 3
- 話題性
- 3
総評価がちょっと低めとなってしまいました…。でもほんと、良い意味で「普通」のアクション映画。
ストーリーの複雑さや斬新な手法なども特には無く、ただひたすらに逃げて戦うというストーリー。
頭を使う事が無いので、ハラハラドキドキ!という事もありません。
出演しているのがあまり日本では知られていない?ドイツの俳優さん達なので、話題に上がりにくいかなーとは思います。
しかしながら、美しいベルリンの街並みを一周観光しているような映像は、海外旅行好きにはハマるかも?
また、主演のエミリオ・ザクラヤの肉体美、キレの良いアクションは本作1番の見どころとなっています♪(しかも不死身!)
耳が餃子耳にメーキャップされてるのも、格闘技好きに向け細かく考えられている点だなと思いました!
そして、音楽がとてもクールで素敵。本作のために作られた曲が多いのですが、まるまる聴いてみたいなと思ってしまうほど♪ サントラは超オススメです!
とにかく、娘を奪われたくない一心で走って戦い続ける格闘家のパパ。
途中、RPGのようにこれでもかと敵が現れるのですが、その理由はちょっとひねってあります。
同じような「とにかく逃げる」作品に『最後まで行く』がありますが、似たような疲労感を覚えました。笑
時間が短くてテンポが良いので、サクっと一本観たい時にピッタリですよ!
以下より重要なネタバレを含みます。
『60ミニッツ』のネタバレ
大金が入る試合vs娘の親権
総合格闘家でバツイチのオクタビオ。
共にジムを経営しているパウルは、従業員であるコジマなどへの給料を滞らせており、経営難に陥っているようだ。
ある日、実入りの良い話題性のある試合が組まれるが、その日は娘・レオニーの誕生日だった。
プレゼントの子猫やケーキを用意していたが、別れた妻・ミナからは、なぜそんな日に試合を入れるのかと叱責される。
しかも、対戦相手のベンコが一時間も遅刻をして来たため、レオニーと約束した17時にも間に合わない。
レオニーは何も食べずに父を待つが、オクタは「必ず行くから」と電話で諭して試合会場へ向かった。
会場に着くと、チーノというパウルの古い友人と、その兄を紹介される。
チーノは、オクタに金を賭けているから必ず勝て、と激励した。
ーー
入場する直前、ミナから電話が入る。
オクタの態度と行動に激怒したミナは、「単独親権を申請する。18時までに来ないなら2度とレオニーに会わせない!」と言い出した。
焦ったオクタは、「大金が入る試合と娘の親権」という究極の選択に迫られる。
一瞬悩んだオクタだったが、娘の親権を取り戻すため、試合を放棄し走り出した。
格闘家は、遠征やトレーニングなどでとても忙しいと聞きます。
その生活を受け入れられる配偶者は、中々に少ないのかもしれませんね。ミナも相当我慢していたのでしょう。
それでも、大金vs最愛の娘であれば、家族を取る格闘家が多いのではないでしょうか?
ここから、走りっぱなしの映画が始まりますよ!!
タイムリミットは60分、しかし多くの敵が待ち受ける
午後4時59分。制限時間は60分。
オクタはタクシーに飛び乗るも、途中でチーノ兄弟と手下達に捕まる。
オクタは、彼らがなぜそこまで血相を変え、自分を追いかけるのかが理解が出来なかったが、途中パウルに「チーノ達が大金を賭けていただけではなく、八百長をしようとしていた」と聞く。
物騒な人物達だったと知るが、オクタはまた捕まるまいと自分のジムへ走った。
コジマなどの力を借り、チーノ兄達と戦って先を急ぐ。
ーー
途中、オクタはくだらない事で警察に捕まってしまう。パトカーで連行されるが、チーノ兄の乗った車に激突され一回転。
軽傷で済んだオクタは、隙を見て逃げ出した。
そして、やっとケーキを受け取るが、チーノ兄に見つかってしまい無惨に潰される。
それにキレたオクタは、チーノ兄をボコボコにして倒した。しかし、今度はチーノが手下と共に追いかけて来る。
ーー
その後友人のリコに助けられるが、実はリコは「ダニカ」という女性が取り仕切るマフィアと繋がっており、オクタは騙され捕まってしまう。
話を聞くと、どうやらチーノはダニカに50万ユーロもの金を借りており、全財産を賭けたオクタの試合で八百長をして儲け、返済しようとしていたようだ。
ダニカはオクタを使ってチーノを呼び出し、2人とも殺せと命令する。しかしオクタは、ダニカがその場を後にし、手下が減ったところで反撃した。
拘束された椅子を付けたまま、地下鉄に乗り込む。乗客の1人に拘束を解いてもらい、疲労困憊のオクタは電車に揺られ、ゆっくりと眠りについた。
ーー
しばしの休息を終え電車から降りると、ベンコと取り巻きが登場。またしてもオクタは走って逃げる。
クラブ内でベンコと戦うが、腹を刺されてしまう。なんとか全員倒したものの、重傷を負ってしまった。
そこへ、GPSを辿って来たパウルが登場。経営難のジムをなんとかしようと、金に目がくらんで騙した事を詫びて来る。
こんな大ごとになるとは思わなかったと言うが、オクタは許さなかった。
そしてオクタは、今度は電動キックボードに乗って実家に寄り、応急措置をする。
ボロボロの姿を見て両親は驚くが、必要以上に詮索したり怒ったりはせず、「今までの自分を変えろ」と激励して息子の行く末を見守った。
中盤、とにかく疲れます!次から次へと敵が出て来て、それでも逃げて行くオクタの体力オバケな肉体に驚きます。笑
そして、チーノだけではなくマフィアまで絡んでいた事が判明しました。突然かなり物騒なストーリーに!
感動的な場面は皆無かと思われましたが、この両親と会うシーンにはちょっとグっと来ました。涙を流すオクタもまた良き…。
最後の戦闘
オクタは、子猫をもらいに動物シェルターへと向かった。
途中、コジマからパウルがチーノ達と一緒にいる事を聞き、パウルとリコを呼び出す。
そして警察に、「パトカーに衝突した車を知っている。大勢の警官を来させろ」と通報した。これで、全員が鉢合わせする事となる。
シェルターから出ると、チーノとパウルがいた。
「言いなりになれ」と脅されていると、チーノの手下が銃撃される。ダニカの一味が到着したようだ。
そして、オクタとパウルは、廃ビル内へと連れて行かれる。チーノはダニカに怯え混乱し、パウルに発砲。肩と足を撃たれた。
そこへコジマが登場し、オクタと共にチーノを倒そうとする。外には大勢の警官が押し寄せていた。
その時、タイムリミットの60分が経過してしまう。
ーー
やっとの思いでチーノを倒したオクタ・コジマ・パウル。3人は抱き合い仲直りした。
コジマとパウルは救急車へと向かうが、オクタは子猫を持ってレオニーの元へ行く。
ボロボロになりながら元妻の家を見た瞬間、玄関にたどり着く前に倒れてしまう。
目を閉じた時、レオニーがやって来て「パパ!」と抱きしめた。オクタはやっと「誕生日おめでとう」と伝える事が出来た。
逃げ出した子猫を拾った元妻は、元夫と娘の2人が抱き合う光景を見て呆れた表情をし、家へと入って行く。
オクタは最愛の娘と寝転がりながら、安堵の表情で夜空を見つめていた。
チーノの無双っぷりに驚き。ゾンビなの?と思うほど。イカツイ兄ちゃんより強いじゃん…。
ラストは、オクタの脳筋ではない冴えてる頭が披露されましたね!
けれど、結局アッサリ60分は過ぎてしまって、なんだか緊張感が無くなったというか、最初からあまり時間は関係なかったようにも思えました。笑
最後も元妻の表情からは何も読み取れませんでしたし…。(結局親権はどうなるのか…?)
それでも、レオニーの嬉しそうな笑顔と子猫の「タマネギ」には癒されました!
『60ミニッツ』が好きな人にオススメのNetflix映画
映画『60ミニッツ』のような、追って追われて戦う映画をピックアップ!
最後まで行く
岡田准一×綾野剛の、本当にノンストップ・THE・逃げる映画!!
笑っちゃうくらい本気の鬼ごっこ。そこに隠された真実も面白いですし、最初から最後までまるっと疾走感を楽しめます♪
『最後まで行く』を観る方法
サーホー
「バーフバリ」で一躍有名となった、プラバース主演!まさかの展開に騙されっぱなし。
肉弾戦有り、ド派手なアクション有り、突然始まるミュージカル有りの、インド映画好きなら絶対に観て頂きたい作品です!