2024年2月23日に公開された刑事アクション映画。韓国の人気シリーズ『犯罪都市』の3作目で、マ・ドンソクが主役のマ・ソクト刑事を演じていてアクションが見どころです。
物語は前作『犯罪都市 THE ROUNDUP』の事件解決から7年後、2015年のソウルを舞台に展開。マ・ソクトが新型の麻薬「ハイパー」と密売に関わる日本のヤクザに行き着いていくのですが…ネタバレは改めて最後の見出しをご確認ください。監督はイ・サンヨン。
どんな映画?おすすめポイントを紹介!
- 未体験
- 3
- 感情移入
- 4
- 再鑑賞
- 4
- 予測不可
- 4
- サウンド
- 5
マ・ドンソクのパワフル&スピーディーな戦いっぷりが凄まじい!敵のヤクザの迫力や、刀の扱い、容赦ない感じも見ものでした
評価は年間100作品以上を鑑賞する執筆者こでぃもの実体験をもとにしています。
ストーリー
マ・ドンソク演じる警官のマ・ソクトが悪人たちを拳で倒しつつ逮捕につなげるという主要な物語が爽快!
そこにドラッグの存在が明らかになっていくことで、糸を引いている者たちを探していくストーリーが見ものですよ。
演出
マ・ソクトの圧倒的な強さが見もの!ボクシングスタイルからの、ワンツーを繰り出すだけで敵が倒れて動けなくなるとは…重い一撃と、的確な狙いが伝わってくるアクションの演出が見どころですね。
日本のヤクザの演出も個人的に好きです!迫力ありますね!
この作品ならではの切り口
韓国を舞台にし、暴力満載の悪い輩を相手にマ・ソクトがそれを凌駕するパワーを見せるのは今作ならでは。
爽快なアクションと合わせて、「誰がドラッグについて知っているか?」と捜査を続けていくのも警察を描く上でおもしろいですね。3作目にして登場する日本のヤクザも今作のポイントです!
おすすめポイント
マ・ドンソクがアクション満載の映画が見たい人にオススメな作品!ちょっぴりお茶目で思わず笑ってしまうシーンもあるのが良いですよ。
あとは、ヤクザたちが人をボコボコにするシーンなどは見ていて「容赦ないな…」と引いてしまうかも?逆に低音を響かせる拳の攻撃を見たい人は映画館での鑑賞がおすすめですよ。
以下より重要なネタバレを含みます。
ネタバレありで解説!
マ・ソクト
韓国の警官マ・ソクトは、腕っぷしがあり、暴力沙汰を起こす輩を瞬時にノックアウトして事件をおさめていました。彼の上官はマ・ソクトの動向に悩まされつつも、部署に死亡した女性の連絡が入ったためマ・ソクトは現場へ。
女性の遺体や現場を調べ、その後の検死結果から心不全だったとわかります。「ハイパー」と呼ばれるドラッグが巷で広まりつつあり、女性も過剰摂取の末に亡くなって事故に見せかけた殺人事件ではと思われました。
ドラッグの経路を知るため、マ・ソクトは仲間と共にクラブへ。そこで取引をしている男を見つけ、マ・ソクトは何人かを倒しつつドラッグ売買を理由に捜査をしました。店長から話を聞き、トモと呼ばれる男がドラッグと関連があるとわかります。
マ・ソクトが騒いでいた男たちを一瞬でノックアウト!そんな魅力から始まるアクション映画かと思いきや…日本のヤクザも関わってくる闇深い状況にハラハラしますね。
そして、マ・ソクトのストーリーと共にチュ・ソンチョルという警官が、ドラッグ売買に手を付けてお金を得ていたのも気になります!
ドラッグ「ハイパー」
トモは日本の暴力団「一条組」の一員で、韓国に渡ったドラッグを横領。20キロ分をチュ・ソンチョルに渡し、利益を得ようとしていたのですが…仲間の密告により、会長は殺し屋を差し向けたと知って逃げていたのです。
チュ・ソンチョルはドラッグの売り手が決まっていたこともあり、トモを追っていましたが…殺し屋のリキと仲間たちがトモの仲間を殺しまわっていることを知ります。
一方、マ・ソクトの上長はハイパーを持っていたヤクザを追い詰め、ドラッグと共に連行まで漕ぎつけます。しかし、チュ・ソンチョルの仲間の手にかかりヤクザは殺され、ドラッグも持ち去られてしまった…マ・ソクトは上長たちが傷つけられたことに怒りを覚えるのでした。
トモが勝手なことをしていると知った一条会長は、直々にチュ・ソンチョルに電話をするというシーンも緊迫した雰囲気がありましたね。
会長演じる國村隼は、堂々とした威圧感のある演技が魅力!電話越しでもチュ・ソンチョルを威圧しているのが伝わり、ドラッグを返すよう言っていたのが印象的です。
リキを演じる青木崇高は、刀を取り出すシーンも合わせてアクションが凄い!トモの仲間を倒す際にしっかり首を斬っていくのはさすがでした。
行方
マ・ソクトは情報源をあたる中、トモが殺されたと判明。ドラッグの行方を追ってボートポートに行き着きます。ボートから海に落とされていたドラッグを見つけたマ・ソクトは、他のヤクザの元組員を使ってチュ・ソンチョルと取引を計画しました。
九龍署の警官であるチュ・ソンチョルは慎重で、リキに取引を持ち掛けることでドラッグの入手に成功。騙されたリキは怒りを覚えつつ、取引現場に着ていたマ・ソクトを連れ去ります。
敵から暴行を受けるマ・ソクトですが、腕っぷしを活かして敵を殲滅。急いでチュ・ソンチョルを追いました。仲間と共にマ・ソクトはドラッグを入れたバッグに仕掛けたスマホを追跡し、九龍署に到着。チュ・ソンチョルが国外に逃げようとしているのを捕えます。
マ・ソクトは署内でチュ・ソンチョルと乱闘したことをたしなめられつつ、上長と仲間と共に打ち上げをするのでした。
皆が血眼になって探しているドラッグは果たしてどこに!?そうした捜索の中、マ・ソクトがボートに辿り着いて金庫をこじ開けたりするのが見ものでしたね。そして、金庫の中にはロープがあったからこそ、船から降ろされているロープにドラッグがつながっているとわかって流石だなと思いました。
チュ・ソンチョルは狡猾で、リキに届けられるドラッグのバッグが偽物だと判断。マ・ソクトの仲間が守っていると推理し、それを奪っていくのは流石でした。
最後はチュ・ソンチョルとマ・ソクトの対決となりましたが…やっぱりマ・ソクトが強い!それまで殴られ続けて痛みのある身体にも関わらず、チュ・ソンチョルの攻撃に負けじと戦っていくのが凄かったです。
こちらもオススメ!
『犯罪都市』の2作目や、韓国映画×事件の捜査を題材にしたオススメ作品を2つ紹介します!
犯罪都市 THE ROUNDUP
2022年公開の『犯罪都市 THE ROUNDUP』は韓国のアクション映画であり、シリーズ2作目。マ・ソクトと彼のチームが、海外で活動する凶悪な犯罪者を追跡!
ベトナムで起きた韓国人の誘拐事件からの殺害事件など追跡劇が繰り広げられます。国境を越えた捜査活動に注目です。監督はイ・サンヨン。
マ・ドンソクによるアクションシーンが見どころで、相手を投げ飛ばしたり、突き飛ばしたりが凄い!圧倒的な身体能力を駆使した迫力あるアクションで、犯罪者たちと対峙するのは爽快感もありますね。
そして単なるアクション映画にとどまらず、キャラクターの内面やチームワークの大切さも描かれているのがポイントですよ。
ジェントルマン
2024年に公開された『ジェントルマン』。主人公のチ・ヒョンスは、依頼された事件を解決していく興信所の社長です。犬を探しに来た依頼人がキッカケで誘拐犯とされてしまうストーリーの序盤…からの、検事に間違われたのを利用して捜査を進めていく物語が続いていきます。監督はキム・ギョンウォン。
見どころは、チュ・ジフンのスマートでカリスマあふれる演技!高級感のある立ち振る舞いは説得力を感じさせつつ、上手くいかなかったときの動向も良いなと思えます。
事件を捜査していく過程は、謎解きのようなおもしろさがあり、人間ドラマも楽しめますよ。韓国映画が好きな人にもオススメですね。
映画『ジェントルマン』のネタバレを劇場鑑賞者が解説!
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